【業界研究】海運業界は!特徴や向き不向きは?選考に役立つ情報を徹底解説!
2024年1月29日更新
はじめに
海運業界で内定を取りたい人は、まずは海運業界の仕事や特徴を知ることが大切です。
また、よく知らないと入社後にギャップを感じて続かないかもしれません。
ここでは海運業界について基本概要から仕事内容、就活に役立つ情報を紹介します。
この記事は、以下のような悩みを疑問を解決します。
- 海運業界のニュースなどを知りたい
- 海運業界の就活難易度が気になる
- 海運業界の選考対策を知りたい
海運業界に興味がある就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
また海運以外の業界については、以下の記事で解説しています。
ぜひお読みください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
海運業界の就職難易度は、やや難しいといえます。
英語スキルがあり、冷静に複数の判断ができるタフな人材が求められるからです。
海運業界の仕事は急に天気が悪くなり、予定通りに貨物を運べなくなることがあります。
そのときに、クライアントだけでなく船主や保険会社など、たくさんの取引先と同時に調整しながら無事に貨物を届けなければいけません。
時間をうまく管理できて、急な予定変更にも対応できる人が求められます。
採用大学も偏差値の高い大学が多いため、しっかり選考対策をするかしないかで、明暗がわかれるでしょう。
つぎのセクションで海運業界をよく知ってから、エントリーシートを書いてください。
面接でよく聞かれる質問を知って、しっかり練習しておくと、採用が難しい場合でも内定がもらえる可能性が高まります。
海運業界とは?
海運は、国と国をつなぎ、商品や資源を効率的に輸送して、国際貿易を広げます。
大きな船を使っているから、たくさんの貨物を一度に運ぶことが可能です。
海運は陸上の輸送よりもコストが低いので、経済的にも効果的です。
海運業界は、港や船の運航、関連するサービスなど、海運業界ではいろんな仕事があります。
将来は、デジタル技術が進歩して、船の運航がもっと効率的になるかもしれません。
環境にやさしい船の技術も進んでおり、新しい航路ができる可能性もあります。
世界の国々が経済的に成長するにつれて、国際貿易もますます広がり、海運業界はますます大きくなっていくでしょう。
海運業界の現状は?
トピック1:船舶のガソリン代が高くなっている
船が動くためにはたくさんの燃料が必要で、その燃料代が一番大きい出費です。
最近では、世界中で環境にやさしい運航を求める規則が厳しいです。
船が出すガスや燃料の中の硫黄の量に関する法律が厳しくなって、良い品質の燃料や低硫黄の燃料を使うことが求められていますが、これらの燃料は高いです。
船の燃料代は、世界中で使われている石油の値段の変動にも左右されます。
ロシア・ウクライナ戦争などにより石油の値段が上がり、船の運航にかかるお金が増えて、企業の利益にも影響しています。
トピック2:日本の海運業界はギリシャ、中国に次ぐ3位
日本の海運業界は、ギリシャや中国に続いて3番目に大きいです。
世界の貿易を支えており、世界中の人が増えているから、これからさらに大きくなると考えられます。
船は貨物を運ぶのに、一番効率的でお金もかからない方法です。
コロナの影響で家で過ごす時間が増えたり、Amazonなどのネットショップが広がったりして、物を運ぶ仕事が増えました。
そうしたおかげで、海運業界の会社たちは最高の利益を得ることができました。
参照ページ
【運送】海運業界(日本郵船、商船三井、川崎汽船、NSユナイテッド海運、飯野海運)の業界研究を人材社長が徹底解説 – YouTube
海運業界の未来は?
トピック1:高齢化などによる人手不足
海運業界では、たくさんの人が高齢になり仕事を辞める人も多いため、働く人が足りていません。
この問題を解決するためには、海運業界がより楽しい業界になり、若い人たちが「働いてみたい!」と思えるようになることが課題です。
トピック2:環境にやさしい輸送方法が注目されている
海運業は、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出してしまう産業です。
そのため日本の海運業界は、地球を大切にするために、環境にやさしい船を作ったり、使う燃料をもっと効率的にする方法を考えています。
参照ページ
The future starts now: 10 major challenges facing cybersecurity
海運業界の職種
職種内容①:航海士
航海士は、天気や海の様子を見て、船の進む道を決めたり、緊急対応をする仕事です。
船のデッキの管理や、速さを測る器具も直すこともあります。
ほかにも、船に積んだ貨物の管理や、港に着いた後に貨物を船からおろす手伝いもしています。
職種内容②:機関士(機関長)
機関士とは、船のエンジンやボイラー、発電機を管理する仕事です。
機関室では、各機械がちゃんと動いているかを見守っています。
職種内容③:陸上職(営業職)
営業職の具体的な業務は、以下の3つです。
営業(セールス):
営業担当者は、貨物を運びたいお客さんを見つけて、自分たちの輸送サービスを使ってもらうようにお願いします。運賃を決めて交渉したら、契約スタートです。
調達(チャータリング):
調達担当者は、具体的に船を手配する人です。
貨物の種類に合わせて最適な船を見つけ、その船を使えるように船の持ち主と交渉します。
運航管理(オペレーター):
運航管理担当者は、船の船長に、どの道を通って進むかや、どうやって運転するかを教えたり、サポートする人です。
職種内容④:陸上職(支援職)
船の輸送の品質を上げる業務をしています。
陸上職が担当する業務は、以下のとおりです。
- 技術・船舶の管理
- 安全運航
- 環境推進
技術的な仕事のため、主に理系出身のひとたちが活躍しています。
職種内容⑤:陸上職(管理)
陸上職(管理)が担当する仕事は、以下のとおりです。
- 経理
- 人事
- 総務
- 法務
- 広報
- 情報システムなど
会社経営を順調に行うために必要です。
海運業界の市場規模・推移
海運業界の上位11社の売上高は、5兆7453万円程度です。
日本の貿易の9割以上は海運が占めており、市場規模も右肩上がりに増えています。
今後もたくさんの仕事にチャレンジできる、将来性のある業界です。
海運業界の売上高ランキング
海運業界の企業は、グラフでランキングがわかります。
一番売り上げが多いのは日本郵船で海上輸送だけでなく、陸地や空も使って物を運んでいます。
ですが、ランキング上位の企業は海上輸送に集中しているところが多いです。
企業によって国内に貨物を運んでいることが多いのか、海外にも運んでいることが多いのかや、よく運んでいる貨物の種類が違います。
海運業界に入りたいなら、その企業が専門的に海上輸送のサービスだけを提供しているのかなどを、よく調べてから選ぶと良いです。
参照ページ
海運業界の大手企業紹介
売上高ランキング上位5つの会社を紹介します。
- 日本郵船
- 商船三井
- 川崎汽船
- NSユナイテッド海運
- 飯野海運
企業①日本郵船
日本郵船は海運業界で約4割のシェアを持つ大きな企業で、三菱グループから生まれました。
日本郵船は海運だけに頼らないようにしていることが強みです。
海運が全体の約7割、陸運が約2.5割、そして空運が0.5割を占めていて、総合的な物流を行っています。
他にもいくつかの事業を手がけていることで、安定した売上をあげています。
企業②商船三井
商船三井は海運業界で約3割以上のシェアを持っています。
売上の約2.5割は「ドライバルク船」の輸送で、干し草や木材などを運んでいます。
つぎの、約2割は「自動車船」での輸送です。
最近は、海を使った仕事だけでなく、港の運営や物流、海洋関連の事業、風力発電、クリーンエネルギーなど、いろんな分野でビジネスをしています。
安全運航を大切にするために、24時間船の監視や操船のトレーニングが必要だと考えフィリピンで船員を育てる大学も作り、安全な航海をサポートしています。
また、環境への負担を減らすために、新しい技術やシステムを取り入れている事業にも注目しています。
企業③川崎汽船
川崎汽船は、世界中に170か所以上の拠点をもっていて、海上輸送以外のビジネスも行っています。
通関(税金や手続きのこと)を含めて、ドアからドアまでの国際輸送サービスを提供していて、日本やアジアを中心の陸上事業も展開中です。
倉庫保管事業として、日本やアジア、アメリカを中心に約120か所の拠点をもち、物を保管したり、整理したり、届けたりするサービスもしています。
また、陸運と海運を一括して行えるよう、フェリーやRORO船(車を積む船)を運航しており、北海運輸、ダイトーコーポレーション、シーゲート コーポレーションと協力体制があり、今後も便利になっていきます。
参照ページ
企業④NSユナイテッド海運
NSユナイテッド海運の拠点は、東京都の本社のほかに、海外にはロンドン、コネチカット、シンガポール、香港、マニラ、上海、ベトナムなどです。
NSユナイテッド海運は不定期船に特化した国際海運業をしており、製鉄原料、鉄鋼製品、石炭、穀物、非鉄鉱石、液体ガスなどの貨物を船で運んでいます。
主に国内外の製鉄会社に向けて、必要物資を届けている会社です。
企業⑤飯野海運
飯野海運の特徴は、海運だけでなく、不動産もメイン事業としているところです。
海運業ではオイルタンカーやケミカルタンカー、大きい船や小さい船を合わせて109隻も運航しています。
それだけでなく、商社やエネルギー関連企業にも船を貸す仕事も行っています。
よく運ぶ貨物は、原油や石油製品、石油化学製品、LNG(液化天然ガス)・LPG(液化石油ガス)、石炭、肥料などです。
不動産業では、東京の霞ヶ関には飯野ビルディングを含むオフィスビルを持っています。
首都圏や英国・ロンドンにも、合計8軒のオフィスビルがあり、オフィススペースを提供しています。
海運業界で働くメリット
海運業界で働くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは代表的な2つのメリットについて確認してみましょう。
メリット①人々の生活を支えている
国内外の工場で作られた車や、日用品などのほとんどが船舶によって運ばれています。
つまり海運業界が機能しなければ、さまざまな生活必需品を手に入れることができません。
周りの人の生活が豊かになることに、喜びややりがいを感じる人には、とてもおすすめの業界です。
メリット②グローバルな仕事ができる
海運業界に入ると、原材料から日用品、自動車や新幹線など、いろんな物を輸出入する仕事に携わることが可能です。
そして、日本と海外を繋ぐだけでなく、海外から海外に物を運ぶ役割を担えます。
グローバルな仕事が好きな人にはぴったりの仕事です。
海運業界で働くデメリット
海運業界で働くことはメリットだけではありません。職業柄求められることが人によっては耐えられない程辛いこともあります。
メリットだけで決めるのではなく、自分の適性も確認したうえで進むべきかどうかを判断していきましょう。
海運業界で働くデメリットには下記のようなものがあります。
デメリット①時間管理が厳しい
船で貨物を運ぶには、貨物を製造・発送するメーカーや、船の所有者、オペレーター、そして船を維持するための資金を提供する銀行や保険会社など、さまざまな業界や企業が関わっています。
たくさんの人が関わっているなか、スムーズに貨物を運ぶためには、時間管理がとても大切です。
ただし、時間厳守で多くの貨物を効率的に運ばなければいけないにも関わらず、厳しい制約もあります。
大量の貨物をスピーディーに運ぶことにプレッシャーを感じるかもしれませんが、その分達成できた時のやりがいはとても大きいです。
デメリット②計画通りに進まないことが多い
船を運航するときには、天気や海の状態が事前に予測できないことがよくあります。
船が予定通り進まない場合、計画を柔軟に変更することが必要です。
新入社員の頃は、この対応が難しいかもしれませんが、周りの先輩や上司に相談しながら経験を積むことで、同じ状況にも慣れてきます。
経験を通じてパターン化し、ある程度の予測や対処が可能になるでしょう。
海運業界への就活を成功させるためには
海運業界の就活を成功させるためのポイントは、以下のとおりです。
1. エントリーシートのブラッシュアップ
エントリーシートをより良くするためには、自分の海運業界への大きな好奇心や得意なことを伝えることがポイントです。
これまでの経験や学びから海運業界についてどれだけ理解しているかを書きましょう。
そして、自分の得意なことや海運業界で活かせる強みを具体的に書いてみてください。
2. 面接練習の徹底
面接の練習をしっかりやるためには、自分の強みを洗い出しましょう。
自分が過去に何を経験して、どんなプロジェクトに参加したかを振り返ってみてください。
そして、その中で得たスキルやできたことを具体的に話すことを繰り返すと、面接の練習になります。
3. 志望動機の軸をもつ
海運業界は、大切なエネルギーや物資を国内外に運んで、私たちの生活を支えています。
国際社会のなかで、海運業界は大切な役割を果たしています。
「世界中とつながる仕事がしてみたい」とか、「人々の生活を助ける手伝いをしたい」など、自分の気持ちをしっかり整理して、なぜ海運業界で働きたいのかをゆっくり説明してみましょう。
そうすれば素敵な理由が伝わります。
4. 自己PRの軸をもつ
海運業界では、急な予定の変更やトラブルにも冷静に対応できる人や、チームで協力するのが得意で英語もできる人が求められます。
これまでの経験を振り返って、例えばプロジェクトで困難な状況に遭遇したときにどう対応したか、仲間と協力して成功したエピソードを思い出してみてください。それを通じて、自分の冷静な判断力やチームワークの力、そしてコミュニケーションのスキルをアピールできるようにしましょう。
エントリーシート・面接頻出質問
- なぜ海運業界に興味を持ったのか
海運業界では、貨物を通して日本と世界をつなぐ仕事ができると知り、海運業界に興味を持ちました。
海上輸送は、大きな船に沢山の貨物を載せて、陸上輸送や航空輸送よりスケールの大きい輸送方法です。
たった1つのミスや失敗で大きな損害が出るリスクもありますが、だからこそ、やりがいを感じることができると考えます。
ポイント:海運業界への興味がある理由として、まず、「日本と世界をつなぐ仕事ができるから」という理由を明示しています。
つぎに、スケールの大きい仕事ができ、リスクがあるけれども、それから生まれるやりがいを感じることができると考えています。
- 自分の強みやスキルは何か
私はチームワークを大切にして活動する仕事が得意です。
ゼミのプロジェクトでは、仲間と円滑にコミュニケーションがとれるように、声掛けを意識したり、ランチ会を開催しました。
最終的には、プロジェクトの中で締め切りに追われながらも、みんなで力を合わせてプロジェクトを成功させました。
仲間と協力して問題を解決したエピソードもあります。
前の仕事でみんなで一緒に難しい課題に対面した時は、コミュニケーションを取り、お互いのアイディアを出し合いながら、柔軟に考えることができたおかげで、問題を解決する方法を見つけました。
ポイント:
チームワークが得意: 仲間と円滑なコミュニケーションをとるために工夫している点や、難しい課題へのアプローチとして、 柔軟なアイディアをだしあった点が明示されています。
エントリーシートや面接のときに大切なことをしっかり覚えて、質問にも備えておくと、自分のアピールがもっと伝わるようになります。
まとめとして、学んだことを実際に自分なりに練習すれば、海運業界での内定獲得に近づけます。
まとめ
海運業界は、国と国を結び、商品や資源を運ぶことで国際貿易を支える重要な役割を果たしています。
日本はギリシャや中国に次ぐ3位の地位を誇り、貿易の拡大に寄与しています。
海運業界では、大型船を活用することで大量の貨物を一度に効率的に運搬できます。
さらに将来的にはデジタル技術の進化や、環境に優しい船の技術が進み成長していく業界でしょう。
一方で、人手不足が高齢化の影響で深刻化しており、若い人材を引きつけるために、より魅力的な環境を整えることが課題です。
環境に優しい輸送方法に関する関心も高まっており、環境に配慮した技術や運航方法の研究が進んでいます。
エントリーシートや面接では、これらに関心があることに加えて、優れた時間管理能力や柔軟な対応力をアピールしましょう。
この記事で解説したポイントを意識して、エントリーシートの作成や面接対策に取り組んでみてください。