美大生の就活対策やスケジュールについて徹底解説!内定を勝ち取ろう
2024年1月26日更新
はじめに
美大生の就職活動は仕事の種類や業界が広がっていて、対策が難しいです。
この記事は、以下のような悩みや疑問を解決したい就活生を対象にしています。
- 美大生の就職先や就活のスケジュールを知りたい
- クリエイティブ職の面接やエントリーシートで聞かれる質問を知りたい
- 美大生だけど、一般企業の営業や経理に就職したい
美大の卒業生がどこで働いているかや、就職活動をスムーズに進めるポイントについて、分かりやすく解説します。
最後まで読んでください。
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美大生の就活の概要
美大生の就職活動は、一般的な就職活動と少し違います。
美大生ってのは、アートやクリエイティブなことに興味を持っていて、その分野で働きたい人が多いはずです。
美大生が就活する時のポイントは、以下の通りです。
1.ポートフォリオ
美大生は、自分のアートやデザインの作品をまとめたポートフォリオを用意することが大事。美大生のスキルや表現力をアピールする大事なツールとなります。
2.どんな企業がいいか考える
美大生は、アートやデザインに特化した企業やクリエイティブな環境で働きたい人が多いでしょう。
例えば、広告代理店、デザインスタジオ、映像制作会社などが考えられます。
3.インターンシップを活用する
仕事を始める前に、関連する業界で経験を積むこともおすすめです。
インターンシップや実務経験をすることで、実際の仕事やプロジェクトに携わってスキルを身につけられるでしょう。
4.人との繋がりを大事にする
アートやデザインの世界では、人との繋がりやネットワーキングも役立ちます。
展覧会や業界のイベントに参加して、他の人と交流することが就活の一環になります
5.求人情報をよく読む
美大生は、アートやデザインに関する求人情報を探すのが大事です。
美大生に特化した求人情報サイトやイベントを活用して、情報を集めることもおすすめです。
美大生の就活は一般の学生と少し違いますが、自分のアートやデザインに対する情熱を伝えることが、とても大事になるでしょう。
美大生の就職先
この章では有名美大の進学実績をもとに、美大生が卒業後にどのような仕事をするか紹介します。
【一般企業以外】美大卒業後の進路
美大を卒業した後の一般企業以外の進路は、以下の通りです。
- 美術館・博物館の学芸員
- 文化施設のプロデューサー
- 教員
- 美術家
- 映像制作
- 漫画家
加えて、最近では以下の進路に進む人も増えています。
- 大学進学
- 海外留学
美大で学んだ美術やデザインに関する専門知識や技術を使って、美術教師や学芸員、財団法人の職員などになる人が多いです。
有名な映画の監督や国立国際美術館で学芸課長として活躍している人もいます。
美術教師や学芸員の場合、就職活動のスケジュールや一般の企業とは違うため、後述の説明を参考にしてみてください。
参照ページ 多摩美術大学
【一般企業】美大別の就職実績
美大を卒業して一般企業に就職すると、通常はデザイナーやクリエイティブな仕事、アートディレクターや広報などの仕事に進むことがよくあります。
有名な美大からの卒業生の就職先の例は、以下のとおりです。
多摩美術大学 | 東京造形大学 | 女子美術大学 | 金沢美術工芸大 |
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「商業デザイナー」は、お店や企業が「自分たちの商品を売り込む」ために、お客さんの希望や決まりごとに合わせて、広告や商品のデザインを考える仕事です。
デザイナーになるだけでなく、セールスや会計などの一般的な職種に方向転換する人もいます。
参照ページ
東京造形大学 (zokei.ac.jp)
美大生の進路は、学芸員や美術教員だけでなく一般企業もたくさんあります。
自己分析や志望動機の軸をしっかり作れば、とても可能性がひろがっていて楽しい就活ができるでしょう。
自分の気持ちに素直になって、気になる進路を探してみてくださいね。
美大生が就職している業界
有名大学の卒業生の就職実績をもとに、美大生がどんな業界で働いているかをまとめてみました。
気になる業界では、どんな仕事が待っているのか、ぜひ確認してみてください。
- ゲーム・アニメ・CG
- WEB・通信・情報処理
- 広告代理店・制作会社
- 医薬品・化粧品・食料品
- 新聞・出版
- 印刷・写真
- 玩具・文具・生活雑貨
- アパレル
- 電器・機械
- 自動車・輸送用機器
- 家具・住宅設備機器
- 建築設計・店舗
- 住宅・不動産
- 百貨店・スーパー
- テレビ・映画・舞台
- 美術教室
- 役所・学校・福祉施設
ゲーム・アニメ・CG
ゲームやアニメのソフトウェア担当として、ゲーム内の背景やキャラクターのデザインなどを考える仕事があります。
見た目の美しさだけでなく、機能に合ったビジュアルを考えることが大切です。
WEB・通信・情報処理
ECサイトやWEB会員サイトのUI/UXデザイナーとして働きます。
ユーザーがサービスや製品を使いやすく、楽しく、心地よく感じるデザインを考える仕事です。
広告代理店・制作会社
テレビCMや新聞広告、ポスターデザインなどを手がけます。
最近ではイベントや販促のデザインにも携わり、美大出身の社員はアートデザインや設計にも参加します。
医薬品・化粧品・食料品
医薬品や化粧品、食品などのパッケージデザインや、化粧品の研究開発に携わります。
また、美容部員としてお客様のメイクを実演することもあるでしょう。
新聞・出版
新聞社では記事のグラフや地図の作成、出版社では表紙のデザインや雑誌の編集に携わります。
印刷・写真
DTPデザイナーとして書籍や雑誌のデザイン、グラフィックデザイナーとして広告宣伝物の企画や制作にも携わります。
玩具・文具・生活雑貨
トイデザイナーなどの職種に就き、玩具のコンセプトや設計、デザインを行います。
電器・機械・自動車
プロダクトデザイナーとして、製品のデザイン画をつくります。製品の機能や流通に関する課題に対応するために、生産を行う設計者や技術や販売スタッフと話し合いながら、デザインを進めます。
住宅・不動産
室内装飾のデザインを行うインテリアデザイナーとして活躍する役割です。
室内の色調や照明のバランスを整えて、素敵な空間を演出します。
百貨店・スーパー
店内の装飾やチラシの制作、ウェブサイトのデザインなどを行います。
センスを活かして販売員としてもお客様に商品を提案することがあります。
美大生はデザインスキルを使って、さまざまな業界で活躍できる可能性があります。
一見美術が関係なさそうな業界でも美大生の需要は高いことがあるため、気になる業界にはどんどんチャレンジしてみてください。
美大生の就活スケジュール
美大生に人気のある仕事先での採用のスケジュールについて紹介します。
働く場所によって、選考の時期や手順が大きく異なるため、忘れずに確認しましょう。
学芸員
学芸員になるためには、就活前に必要な単位を取得するか、文科省の認定試験に受かって学芸員資格を手に入れる必要があります。
学芸員の採用選考は、11月から12月にかけて、都道府県ごとに行われます。
- 出願
- 筆記試験
- グループディスカッション
- 個人面接
- 合否発表
書類選考では、エントリーシートや学芸員資格証明書などが提出されます。
選考では、実務経験や研究内容をアピールすることが大切です。
学芸員の仕事は公務員であり、協調性があり、仕事を確実かつ丁寧に進めることができる人が向いています。
応募する際には、これらのポイントも忘れずに考えてみてください。
参照ページ 公務員試験情報サイト【KoumuWIN!】
美術教員
美術教員になるためには、まずは事前に教員免許を取るための単位や実習を履修し、その後に教員採用試験を受験します。
ただし、特別非常勤講師の場合はこれらは必要ありません。
教員採用試験のスケジュールは、以下の通りです。
- 教員採用試験の概要が告知される
- 願書を提出
- 1次試験
- 1次試験の結果発表
- 2次試験
- 2次試験の結果発表(内定)
- 配属先発表
教員試験のお知らせは、3月ごろからスタートし、その後4〜5月に選考が始まります。
2次試験は夏に行われ、結果は9~10月に発表予定です。
ただし、一部の都道府県では3次試験も行われていることがあります。
翌年の初めには、どの地域や学校に配属されるかが決まります。
上記のスケジュールは公立教員の採用試験に関するものであるため、私立学校で美術教員を目指す場合は、各学校に問い合わせてみてください。
参照ページ教員採用試験・公務員採用試験の【協同出版】 (kyodo-s.jp)
一般企業のクリエイティブ職
一般企業でのクリエイティブ職の内定を目指す手順は、以下のとおりです。
- インターンシップに参加
- 業界・企業研究
- ポートフォリオ作成
- エントリーシート提出
- 面接
- 内定
通常、インターンシップは6月から9月にかけて行われます。
大手企業ではエントリーシートの提出期限が主に3月で、面接は6月ごろから始まることが一般的です。
ただし、クリエイティブ職の場合はポートフォリオの作成が必要なため、1〜2か月前倒しで進めると良いでしょう。
制作会社は大手企業よりも早い時期から採用試験が行われることがあり、逆に試験が数か月遅れて始まることもあるため、注意が必要です。
参照ページ ADWAYS CREATIVE
美大生の就活スケジュールは一般の学生と違い、タスクも多いため、早めに感動しましょう。
美大生の就活失敗談
美大生の就活でありがちな失敗談から成功するためのヒントをお伝えします。
就活を円滑に進めるために、企業研究やエントリーシートの作成を始める前に確認しましょう。
スタートが遅かった
美大生は普通の学生よりも、自分の進む職業の選択肢が広がっています。
一般的には、クリエイティブ職や事務、営業、学芸員などに進むことがよくあるでしょう。
就職活動中に進む方向を変えることもよくありますが、その際には求人が終了してしまうことがあります。
美大生は通常、ポートフォリオを提出することが求められることが多いです。
そのため、ポートフォリオの作成や修正がエントリーシートや面接の期限に追いつかないこともあります。
これを避けるためには、夏のインターンに参加して早めにポートフォリオの作成を始めることがおすすめです。
軸が定まっていない
美大生の就活は選択肢が多いため、進路がはっきりしづらいことがあります。
例えば、クリエイティブ職に進む場合、「作る側」で活躍するのか、アートに携わった進路を選ぶのか悩むところです。
さらにクリエイティブやアートではなく、営業や事務など別の領域に進もうか悩む人もいるでしょう。
クリエイティブ職に進む場合は、どのようなデザインに関わりたいのか、どの業界で何を制作したいのかを具体的に考えなければいけません。
業界研究や自己分析を丁寧に行い、自分がやりたいことを絞っていきましょう。
インターンに参加しなかった
インターンに参加しなかったことで、進むべき方向がはっきりせず、どの企業でどんなデザインをしたいのかが分からなくなることがあります。
インターンに参加することで企業や業界を理解し、自分がやりたいことや得意なことを知るのにも役立ちます。
美大以外の学生と触れ合うことで新たな刺激を受けることができるのも、インターン参加のメリットです。
ポートフォリオをいい加減に作ってしまった
ポートフォリオをいい加減に作ってしまうと、応募する企業や業界によっては、優秀な作品でも、デザインや技術が評価されない可能性があります。
どの作品を選び、どのようにまとめるかは、応募する企業によって異なるため、その都度アップデートしながら進化させることがポイントです。
SPI対策をおろそかにしてしまった
良い実技やポートフォリオを持っていても、SPIが不十分だとアピール力が減少する可能性があります。
SPIは早い段階から対策を進め、3年生のうちにしっかりと勉強しておくと、ほぼ完璧に対策できるでしょう。
他の学生と同じように、SPIでしっかりと点数を取るよう心がけましょう。
以上が美大生のよくある失敗談です。
ポートフォリオの作成を丁寧に行うために、夏のインターンに参加して早めに作業を始めることをおすすめします。
就職先が多く進路が定まりづらい場合は、具体的な進路やクリエイティブ職での役割を考え、自己分析をしっかり行いましょう。
優れた実技やポートフォリオでもSPIが不十分だとアピール力が低下します。
SPI対策を早くから進め、高得点を目指しましょう。
クリエイティブ職のエントリーシートと面接対策
クリエイティブ職がエントリーシートや面接で聞かれる質問についてまとめました。
よくでる質問内容は、以下のとおりです。
- 志望動機
「なぜこの企業に応募したのか」を伝える際、自社製品や広告のデザインとどのようにマッチしているかを具体的に述べましょう。
他社との比較や業界の特徴もおさえながら理由を説明します。
- クリエイティブ職を志望した理由
なぜクリエイティブ職に進みたいのか、自身のデザインにおける強みや興味をベースに語りましょう。
クリエイティブな仕事に魅力を感じ、なぜそれが自分に合っているのかを伝えます。
- 入社後にどのようなデザイナーになりたいか
具体的なキャリアゴールを語りつつ、企業の価値観や業界ニーズに合わせた自身のビジョンを伝えましょう。
どのようなプロジェクトに関わり、成長していきたいのかを考えてみてください。
- 印象に残った広告や映像作品
お気に入りの広告や映像作品をあげて、なぜ印象に残ったのか、どのようなデザインやメッセージが引き込まれるのかを具体的に説明しましょう。
- 学生時代に制作した作品
ポートフォリオに入れた作品について、制作のきっかけや工夫した点を伝えます。自身のデザインのアプローチやクリエイティブなプロセスについて整理してみてください。
- 学生時代に力を入れたこと
デザイン以外にも、学業やプロジェクト以外で力を入れたことを紹介します。
団体活動、イベント企画、または他の分野でのスキル磨きについても洗い出してみましょう。
- 自己PR
自分の強みや特技、他者との協力やチームワークにおいてどのように貢献できるかを端的に伝えます。
自己分析を踏まえ、他の候補者との差別化を図るポイントを強調します。
志望動機を伝えるときは、「なぜその企業や業界のデザインに魅力を感じて選んだのか」を具体的に伝えましょう。
ポートフォリオを通じて、入社後に挑戦したい仕事やプロジェクトについても熱意を伝えると良いです。
学生時代の頑張りや自己PRでは、数字を使用してアピールすることも効果的です。
デザイナーとしての実績を具体的な数字で示し、その成果がどれだけ多くの人に影響を与えたかを企業に伝えましょう。
デザイナーを目指している場合でも、一般企業での仕事では「商業デザイナー」としての側面が求められます。
美大生がクリエイティブ職以外の就活をするときのコツ
就職活動を進めていくうちに、「自分は作る側ではない」「一般の職種の方が興味が出てきた」と思う美大生もいるでしょう。
それぞれの職種において、美大生が持っている特別な視点やスキルを活かしてアピールできる点について紹介します。
営業・販売・経営企画
営業や企画部門では、取引先のアーティストやデザイナーに仕事をお願いするとき、美大で学んだ美術知識や技術を生かして、具体的な色合いやデザイン、進行方向を的確に提案できるはずです。
細かい点まで詳しく伝えるのではなく、「何でもよいのでお任せします」「良いものであれば良いです」と言って、企業のイメージとアーティストのイメージがズレないように気をつけましょう。
経理・総務
お金の管理やオフィス内のさまざまな仕事をする「経理・総務」と呼ばれる仕事は、特別な知識を身につけながら、ひとつひとつのお仕事に真剣に取り組むことが多いです。
美大で鍛えた集中力を活かして、資格を取ったり、コツコツと地道に作業することができる自分をアピールしてみてください。
参照ページ 武蔵野美術大学
まとめ
この記事では美大生の就職先や選考対策のポイントについて説明しました。
美大生が就活を成功させるためには、ポートフォリオや就活の軸をはっきりさせることが大切です。
ポートフォリオは、自分のアートやデザインの作品をまとめたものであり、美大生のスキルや表現力をアピールするチャンスです。
ポートフォリオを充実させるためには、早めにインターンシップに参加したり、業界や企業研究を進めることがポイントです。
また、就活先での働く場所によって、選考の時期や手順が異なるため、確認を忘れずにしましょう。
美大生の就活の失敗談には、「スタートが遅くて軸が定まっていない」「SPI対策をおろそかにしてしまった」などがあります。
これらのポイントに気をつけて、計画的で準備の行き届いた就活を心がけましょう。