コミュニケーション能力を言い換えて差の出る自己PRをつくろう

コミュニケーション能力を言い換えて差の出る自己PRをつくろう

2024年1月26日更新

はじめに

「コミュニケーション能力がある」と自己PRでアピールしたいけど、印象が弱いか悩む就活生は多いと思います。

他の言葉に言い換えてアピールできれば、印象付けることも可能です。

この記事では「コミュニケーション能力を言い換えて自己PRをつくる方法」についてわかりやすく解説しています。

  • コミュニケーション能力を言い換えて自己PRする方法はないの?
  • コミュニケーション能力って何に言い換えればいいの?
  • コミュニケーション能力ではアピール不足?

といった上記のような疑問を抱く就活生を対象に有益な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

また、業界一覧については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

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「コミュニケーション能力が長所」ではアピール不足

コミュニケーション能力 自己PR

自己PRが「私の長所はコミュニケーション能力があることです」というのはアピール不足になることが多いです。

なぜなら、コミュニケーション能力をアピールする就活生が多く、印象が残らないからです。

たとえば赤いボールが99個並んでいて、その中にオレンジ色のボールが1個混じっていたとしたら、あなたはすぐにオレンジ色のボールに気づくことができますか?

 

コミュニケーション能力をアピールするということは、これと似たことになります。

赤色とオレンジ色では多少の違いがあるものの、色が似すぎているため好印象を残すことができません。

では、赤いボールが99個並んでいて、その中に青いボールが1個混じっていればどうでしょう。

あなたは青いボールにすぐ気が付くと思います。

コミュニケーション能力を言い換えてアピールできれば、青いボールと同じで採用担当者に印象を残すことが可能です。

コミュニケーション能力自体は、社会人にとって大切な能力になるので、企業も欲しています。

大切なことはその能力をいかに「印象強く伝えるか」です。

能力ではなく伝え方に着目して考えていきましょう。

コミュニケーション能力に必要な3つのスキル

コミュニケーション能力とは「他者とスムーズに意思疎通ができる能力」のことを言います。

スムーズに意思疎通ができるには「聴く力」「伝える力」「表現力」の3つの力(スキル)が必要です。

それぞれがどのような役割を果たし、どう大切なのか説明します。

 

①聴く力

コミュニケーション能力といえば「上手に相手と話せる人」というイメージを持っている人が多いと思いますが、「話す(伝える)」だけでなく「聴く」ことも重要なスキルです。

会話を成立させるにはキャッチボールが大切です。

こちらからボールを投げる(話す)ばかりではなく、相手からのボールをキャッチ(聴く)することで、会話が成り立ちます。

ビジネスにおいて大切な信頼関係を築き上げるには、相手に気持ちよく話してもらい、その意見に対して耳を傾けることです。

 

相手が何を伝えたいのかを理解し、相手の気持ちを汲み取ることが大切なポイントです。

「私は口下手だからコミュニケーション能力がない」と思っている人は、勘違いをしています。

最初に言いましたが、コミュニケーション能力は「話す」だけでなく「聴く」こともスキルの一つです。

そのため上手に話せない人でも相手が言いたいことを聞き取り、何を言いたいのか引き出させることができる人は「コミュニケーション能力がある」といえます。

「話す」だけがコミュニケーション能力ではないことを覚えておきましょう。

 

②伝える力

自分のイメージしていることを相手にわかりやすく伝えることも、コミュニケーション能力の1つです。

ビジネスに限ったことではありませんが、相手に自分の気持ちを伝える機会は多くあります。

コミュニケーション能力で大切なことは、自分が伝えたことを相手が理解しているかです。

おしゃべりなだけではコミュニケーション能力があるとはいえません。

 

たとえば、部下にやってもらいたいことをいくつか伝えたとします。

伝えた内容通りにできていれば、相手にわかるように伝えることができています。

しかし、伝えた内容と異なるようであれば伝え方に問題があるかもしれません。

もちろん、受け取り側の問題もあるので、すべてに当てはまるわけではありません。

しかし、どの部下に話しても同じようなことが起きる場合は、コミュニケーション能力が乏しいといえるでしょう。

相手に伝わるような表現、言い回しを心がけ「正確かつ簡潔に伝えること」が重要です。

 

③非言語による表現力

コミュニケーション能力は言葉だけではなく、非言語による表現もスキルの1つです。

非言語による表現力とは「ノンバーバル・コミュニケーション」といい、以下のようなコミュニケーションのことをいいます。

  • 笑う、怒るなどの表情
  • 手振り身振りで行うジェスチャー
  • 声の強弱や高低などのトーン
  • 髪色や体格などの身体情報
  • 話す相手との物理的な距離
  • 話している場所の照明や温度などの環境
  • メガネや着てる服などの人工物

上記のような行動や状態によるコミュニケーションを伝達しています。

たとえば、言葉を発さず相手にキーワードを伝える「ジェスチャーゲーム」で、相手にうまく伝えられる人は、コミュニケーション能力が高いといえるでしょう。

コミュニケーション能力はマイナスの印象を与える可能性もある

「コミュニケーション能力がある」と聞くと、一般的にはプラスなイメージをとる人が多いですが、状況によってはマイナスな印象を与えることもあります。

 

自己主張が強い

コミュニケーション能力がある人が「伝える力」を主張しすぎると、自己主張が強いと思われることもあります。

「意見をはっきり言える」という言葉の意味をはき違えてしまうと、入社してからやりたいこと・やりたくないこと・希望することなど、自分の意見ばかりを主張しがちになってしまい危険です。

この場合は「伝える力」ばかりが先走ってしまっているので「聴く力」も意識しましょう。

自分の意見を言うだけでなく相手の意見を聞くことも大切なので、話すだけでなく「聞く姿勢」も意識していることをアピールできればいいでしょう。

 

しゃべりすぎる

こちらも先ほどと同様で「伝える力」を誤って伝えているケースです。

たとえば以下の文章だと相手にどう伝わるか考えてみましょう。

私は、コミュニケーション能力があるので誰とでも気さくに話すことができます。

そのため、いつも多くの人と話を交えていることが多いです。

誰とでも気さくに話せることはメリットになりますが、いつも誰かと話していると良い印象を与えません。

「いつも話している=おしゃべり」と捉えられてしまうとマイナスな印象を与えることになってしまいます。

おしゃべりな人は「会社の重要な機密を誰かに話してしまうのではないか」「重要な会議などでもしゃべっているのではないか」と懸念されることもあるのでよくありません。

こちらも「聴く力」を補うために補足説明を入れておくといいでしょう。

コミュニケーション能力を言い換えた例文10選

コミュニケーション能力 自己PR

コミュニケーション能力を別の言葉に言い換えてよりアピールできるように、例文を見ながら学んでいきましょう。

 

自分の意見を分かりやすく伝える力

私の長所は自分の意見をわかりやすく伝える力があることです。

学生時代の部活では、優勝を目標とし、今何をすべきかみんなに率先して伝えることを意識しました。

嫌われる可能性もありましたが、目標を達成するためにいいことだけでなく悪いことも伝えることで、優勝することができました。

頭ごなしに伝えるのではなく、相手の気持ちや立場を考えて発言することや、自分だけでなく相手の意見を取り入れることを意識して伝えるように工夫しました。

入社後も自分の意見をわかりやすく伝える力を活かし、言いづらいことでもきちんと入れるよう努めます。

自分ばかり主張するのではなく、相手の気持ちも汲み取っていることがポイントです。

 

相手の気持ちを汲み取る力

私の長所は、相手の気持ちを汲み取りながら会話できることです。

学生時代に塾講師のアルバイトをしていました。

多くの生徒を受け持つ中で勉強が苦手な人にも教えることがあります。

私自身も勉強が苦手だったこともあり、実体験をもとに相手の気持ちを汲み取りながら勉強の楽しさやテストの点数が上がる喜びを伝えました。

その生徒のテストの平均点を上げることに成功しただけでなく、一人ひとりの状況、相手の気持ちに合わせて教えることが大切だと学びました。

この強みを活かし、入社後も顧客やユーザーの気持ちを汲み取り、相手に寄り添った意見を出せるようにしたいと思います。

相手の気持ちを汲み取った結果、何を学びどのような成果をあげたのか具体的に説明できているところがポイントです。

 

筋道を立てて論理的に話す力

私の長所は、筋道を立てて論理的に話す力があることです。

私は大学のゼミでディベートの勉強を繰り返すことで、筋道を立てて論理的に話す力が身に付きました。

ディベートを始めたときは「自分の意見が正しいから相手を言い負かすこと」を考えながら討論していました。

しかし、このやり方では自分の意見を主張するだけで、相手にうまく伝わっていないことに気づきました。

そこで論理的思考力を養うフレームワークを身につけることで、何をどう伝えればいいのか頭で整理しながら、論理的に話すことができるようになりました。

自分の意見に根拠を持って伝えることができるようになり、相手も私の意見に賛同してくれることが多くなりました。

この強みを活かして入社後には、クライアントにわかりやすくかつ、論理的に話すことで信頼関係を築きたいと思っています。

具体的に何をしたのか説明できれば、さらに効果的です。

ディベートを繰り返すことで自分がどう変わったのかアピールできているところがポイントです。

 

みんなの意見をまとめる力

私の長所は、みんなの意見をまとめる力があることです。

私は学生時代に部活動でキャプテンを務めていました。

部活動が強い学校ではありませんでしたが、ベスト8を目標に掲げ、練習に励みました。

ただ練習しているだけでは目標に到達できないため、ミーティングを積極的に開き、部員の不満の解消やモチベーションの向上に向けて意見を交換するように意識しました。

1つの意見に対して、他の人からも意見を聞き、また自分もどう思っているのか必ず意見を言うことで、みんなが納得した形でミーティングを終えることができるようになりました。

その結果、目標に向けて一致団結することができ、目標を達成することできました。

みんなの意見をまとめるだけでなく、自分からも積極的に意見を言う力が身に付きました。

この長所を活かして、入社後には協調性をもってみんなをまとめながら、プロジェクトを達成したいと思います。

意見を聞くだけでなく、自分も主張できることがアピールできているのがポイントです。

 

状況に合わせて行動する力

私の長所は、状況に合わせて行動する力があることです。

私は大学生の時に初めてアルバイトをしました。

初めてのアルバイトということもあり、最初は指導を受けるばかりで自分から行動を移すことができませんでした。

忙しいときには足を引っ張る形が多く、もどかしさを感じていたため、自分から先輩にコミュニケーションを取り、改善点やアドバイスをもらうように心がけました。

アドバイスを真摯に受け入れ、先輩たちと密に話し合うことで、今の状況を伝えあいながら行動できるようになりました。

入社後には、自分の考えだけで行動するのではなく周りの意見を聞きながら状況を判断し、行動していこうと思っています。

先輩の話を聴く、状況を伝える、といったコミュニケーション能力に必要なスキルがあることをアピールできているのがポイントです。

 

人を動かす力

私の長所は、対話を通じて人を動かす力があることです。

私は文化祭の委員長を務めていたときに、プロジェクトを達成しようと1人で行動していました。

しかし、規模が大きいこともあり1人では力不足であることを実感しました。

そこで各リーダーと話し合いをし、自分のできない業務を代わりに動いてもらうようにお願いしました。

この経験をもとに、コミュニケーションを積極的にとり、一人だけではなくみんなを動かしながら連携する大切さを学びました。

この強みを活かし、マネージャー職として人を動かしながら業務改善に努めていきたいと思います。

コミュニケーションがなくては孤立してしまうことがアピールでき、重要性を表現できているところがポイントです。

 

相手の本音を引き出す力

私の長所は、相手の本音を引き出す力があることです。

私は高校の部活動でキャプテンを務めていたこともあり、後輩から相談を受けることがありました。

勉学に励むために退部を考えていると話していましたが、密に話を聞いていくと人間関係で悩んでいることがわかりました。

関係が悪くなっている相手とも相談し、互いのわだかまりを解消することができました。

この経験から、話を聞くときは相手の意見に耳を傾け、うわべだけでなく本質を理解することで本音を話してもらえることを学びました。

私の長所を活かし、入社後はクライアントの悩みを引き出し改善できるように努めたいと思います。

真摯に向き合い、相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションが取れていることがポイントです。

 

図や表を用いて話す力

私の長所は、図や表を用いて話す力があることです。

私は、事務のアルバイトを2年間経験しました。

一般的な事務業務に加えて、図や表を用いて書類を作成することがあり、簡易的な資料作成もおこなっていました。

営業の方に書類の説明をしたときに、非常にわかりやすかったとお褒めの言葉もいただきました。

一般的な事務業務に加え、効率よく作業できるように貢献したいと考えています。

簡易的なアピールとしてはいいですが、具体的な説明があるとさらに効果的です。

 

要点をまとめて改善案を提案する力

私の長所は、要点をまとめて改善案を提案する力があることです。

大学時代に行っていたボランティア活動では、老人ホームでレクリエーションを行うことがありました。

不慣れであった私は利用者の意見を聞きまわり、改善策を立て、レクリエーションに反映させました。

その結果、好評を得ることができ、意見を聞いて行動に移すことの大切さを学びました。

入社後も、クライアントの本音を聞き出し、望みのプランを提案できるように務めたいと思います。

「聴く力」をアピールできており、そこから行動に移せていることがポイントです。

 

共感を生む力

私の長所は、共感を生む力があることです。

私は大学時代に吹奏楽部に所属していました。

実力のある吹奏楽部でしたが、予算の関係上、設備が整っておらず十分に実力を発揮できていないと思っていました。

そこで大学に掛け合い、私たちの目標に対する熱意や設備の必要性、大学に与えるメリットなどを説明しました。

私たちの熱意や説明力から共感してもらい、設備を整えてもらうことに成功しました。

熱意を持って伝え、共感してもらうことの大切さを学び、社会人になっても共感を生むコミュニケーションを行いたいと思います。

伝える能力に長けていることが伝えられているところがポイントです。

コミュニケーション能力をアピールするときに気を付けること

コミュニケーション能力をアピールするときに気を付けることを見ていきましょう。

 

自分の立ち居振る舞いを一致させること

コミュニケーション能力があることをアピールしているので、実際にコミュニケーション能力がある行動をとらなければなりません。

たとえば面接時に、相手に伝わりやすいように話し、相手の話を真摯に聞くことが大切です。

言葉と行動が一致していなければ説得力がありません。

 

コミュニケーション能力を言い換えて話す

コミュニケーション能力という言葉を使うとライバルに埋もれてしまうので、他の言葉で言い換えることが大切です。

自己PRのときだけ言い換えても意味がないので、話しているときは常に言い換えておくといいでしょう。

まとめ

コミュニケーション能力は社会人に必須の能力です。

そのため、コミュニケーション能力があることをアピールするのは問題ありません。

しかし、コミュニケーション能力をアピールするのはあなただけではありません。

ライバルたちもアピールするため、印象が残りにくくなります。

そのため、本記事で紹介しているような別の言葉に言い換えてアピールし、差の出る自己PRをつくりましょう。

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