SPI非言語の対策手順や公式を紹介

SPI非言語の対策手順や公式を紹介

2024年1月21日更新

はじめに

SPIを1回解いてみて、なかなか解けないと「大丈夫かな」と不安になったり、焦りますよね。

対策するのはめんどくさくて時間もかかるため、適切な時期から集中して始めたい人が多いかと思います。

SPIは非言語のため「算数や数学が苦手だけど、対策ができるかな」と戸惑ってしまう人もいます。

この記事では、SPI非言語の対策手順やいつから集中して勉強をするべきかについて解説します。

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SPIの概要

SPI 概要

出典元Pixabay

SPIとは、企業が相性が良い理想の人材を選ぶための試験です。理想の人材を選ぶ基準は「頭脳や能力」と「人柄や性格」の2つに分かれます。SPIで対策するのは前半の「頭脳や能力」の部分です。「人柄や性格」は、無理に合わせてしまうと、内定をとれても合わない会社に就職することになってしまうため、正直にこたえることをおすすめします。しかし「頭脳や能力」の部分は国語や算数の問題のため、対策をして点数をあげることができます。

SPIでは小・中学校レベルの問題を、時間内に解けるようスピーディーに解答していきます。SPIは言語と非言語のそれぞれについて、解説します。

SPI言語 

SPI言語は小・中学校レベルの国語の問題です。古典や漢文はなく現代文のみになります。

日常で日本語を使っているため、それなりに点数が取れることが多いです。

対策の必要があまりありませんし、対策の有無で点数が大きく変わりづらいといえます。

SPI非言語

SPI非言語は、小・中学校レベルの算数や数学の問題です。日本語力が問われるSPI言語と比べて、対策することで点数があがります。確率や速さ、食塩水などの問題があります。

基本的な公式を使えば、解ける問題です。

SPI非言語の対策を始める時期

SPI対策を始める時期は人によって変わります。

3か月前から始めなければいけない人もいれば3週間で足りる人もいます。

SPI対策のほとんどは、非言語分野です。

対策前に問題を解いてみて、高得点を取れた人は2~3週間で補足問題を行ったり、見直しを行ったりするだけで足りるでしょう。

あまり得点が取れなかった人は、3か月前から始めることをおすすめします。

SPIの対策7Step

SPIを対策しようとしても、どのような手順で勉強をすすれば良いのか分からないですよね。

この章では、SPIをマスターするまでのステップについて解説していきます。

SPIの勉強を進める手順は、以下のとおりです。

  1. お試し問題を解く
  2. 目標点数をたてる
  3. 問題集を購入する
  4. 勉強スケジュールをたてる
  5. 1日の最低勉強時間をきめる
  6. 同じ問題集を3周まわす
  7. 時間を意識して解く
  8. テストセンターをうける

お試し問題を解く

まずはWebで無料版でできるSPI簡易版のテストや、手元にある問題集をつかって問題を10問程度といて、自分の実力を知ることで、必要な勉強時間や相性のいい問題集をみつけやすくなります。

対策をはじめる時期も逆算できるので、お試し問題は早いうちに解いてみましょう。

目標を立てる

お試し問題を解いてみた感触をもとに、目標をたてていきます。始めから平均以上の点数が取れた人は、高得点を狙いましょう。

あまり点数が取れなかった人は、まずは平均点をめざしてみることを、おすすめします。

目標が高すぎると勉強が続けられないため、無理のない目標を設定しておきましょう。

問題集を購入する

問題集は、他人からおすすめされたものを選ぶのではなく、お試しテストで知った自分の実力に合ったものを選ぶことが大切です。

平均点を狙う人は、解説が見やすくてページ数が少ないものを選ぶことをおすすめします。

公式を覚える必要があるため、公式一覧がのっているのも良いです。

算数や数学が得意で、目標も高い人は解説は少なくても良いため、問題数が多い実践問題集を選びましょう。

勉強スケジュールをたてる

問題集を購入したら、試験本番から逆算して勉強スケジュールを立ててみましょう。

もちろんざっくりで構いません。

スケジュールはアプリを使ってみたり、100円ショップの手帳やかわいいシールを使ってみると分かりやすいです。

スケジュールを見える化することで、ダラダラ勉強を続けることを防げます。

目標を忘れずにスケジュールをくみたてて、進めることが、効率良く高得点を狙える秘訣です。

1日の最低勉強時間をきめる

1日のスケジュールや就活のタスクを紙に書きだしてみて、「毎日○○分は、勉強する」と決めてみましょう。

毎日続けることが大事なので、5分でも10分でも構いません。

「12月は他にやることがないため、1日1時間以上勉強する」「2月はエントリーシートの作成や説明会で忙しいので、1日10分以上勉強する」など月によって目標勉強時間を変えてみることも、おすすめです。

同じ問題集を3周まわす

購入した問題集は、最低でも3周はまわしましょう。少し解いてみて「なんだか合わない」「ほかの問題集の方が良さそう」といって買い替えてしまうことは、よくあります。

就活はタスクが多くて焦りやすいため、少しでも苦手な問題が克服できないと感じてしまうと、ついついいろんな問題集を買いあさってしまいます。

しかし、いろんな問題集に手を付けてしまうと、似たような苦手な問題はいつもつまずいてしまい、苦手をつぶすことができません。

特にSPI非言語は、公式や例題を暗記すると、ほとんどの問題がとけるようになるため、同じ問題集を繰り返して解いて、一つでも多くの例題に慣れていくことが大切です。

時間を意識して解く

問題集を3周以上まわして問題がとけるようになってきたら、時間をはかってみましょう。

はじめは問題を解いて解説をみるといった理解をすることが大切ですが、最終的にSPIは「時間が足りない」ということがよくあります。

時間配分を間違えると、せっかくわかった問題を特典にできなくなってしまいます。

本番でも素早く解けるようにするために、問題に慣れたら「いかに早くとけるか」に重点をおいて問題演習を行いましょう。

テストセンターをうける

苦手な問題も理解できて、素早く解けるようになってきたらテストセンターを受けに行きましょう。

練習ではとけても本番で緊張して、実力を発揮できないことはよくあることです。

テストセンターは何度も受けに行くことができるため、慣れるまでいってみることをおすすめします。

また感触がよかった日や、大手企業に通過した時に提出したテストを覚えておいて、使いまわすと通過率があがります。

SPI非言語対策は自己分析もできる

SPI非言語対策

この章では対策前にSPI非言語を解いてみた結果によって、どのような企業や業界が合っているかについて解説します。

SPI非言語は対策をすれば、点数があがりますが個人差があります。

SPI非言語を解くことは、内定をとるためだけでなく、自分に合った企業を考えることにも役立ちます。

点数が取れなかった場合や、SPI非言語の勉強が苦手な人は、ただ周りと比べて落ち込んだり諦めたりするのではなく、自分に合った仕事を探すツールとして役立てましょう。

SPI非言語対策前の点数が高得点だった人

SPI非言語問題を始めに解いてみて、はじめから高得点や平均点以上を取れた人は、外資系やコンサルティングなどの難関企業を目指すことができます。

SPI非言語は数字に関する問題がほとんどのため、Webマーケティングも向いています。

SPI非言語対策前の点数が平均ゾーンだった人

SPI非言語問題を始めに解いてみて、平均点だった人や平均点には及ばなかったけど、2~3ケ月勉強すれば平均点以上を狙えそうな人は、大手企業を狙ってみましょう。

勉強次第で、人気企業の面接をうけるチャンスがあります。この記事を参考にして、しっかり対策をしてみてください。

SPI非言語対策前の点数が低い人

SPI非言語を勉強前に解いてみたところ、ほとんど点数が取れなかった人は、SPI非言語の試験を重要視しない業界、Webテストがない業界や中小企業で希望の職種を狙ってみるのも良いです。

大手企業ですと、社内筆記試験などで勉強をつづけなければいけないことがあります。

大手企業でもリテールや現場にでる仕事は、机上の勉強をする機会が少ない場合もあります。

点数にとらわれずに、自分に合った職種や業界を探すきっかけとして、SPI非言語問題を役立ててください。

SPI非言語分野の特徴 

非言語分野では、数学的な問題が主に出題されます。

基本的な計算から図表の情報を読み取る問題、推論などが含まれ、数的処理能力や論理的思考力が評価されます。

以下は主な出題分野です。

  • 推論
  • 表の読み取り
  • 集合
  • 場合の数
  • 確率
  • 金額計算
  • 分担計算
  • 速度算
  • 割合

SPIの非言語問題は中学校の数学が範囲とされており、難易度は高くありません。

しかし、公式や考え方を理解していないと解けない問題も多いため、対策を行うことが重要です。

非言語分野では広範な分野から問題が出題されるため、高得点を獲得するためには全ての分野に対する充実した対策が必要です。

一夜漬けや直前の対策では難しいため、早い段階から取り組み、苦手分野を克服することがポイントです。

SPIの非言語問題は回答時間が短く、問題数が多いという特徴があります。

問題の難易度はそれほど高くないものの、時間内に正確に解答する必要があります。

時間を意識して素早く解くための特訓が必要です。

テストセンターとペーパーテストでは、同じ設定で2〜4問の組問題が出題されることもあります。

これに慣れることも非言語問題での正答率向上のポイントです。

SPIは企業によって非言語問題の重要度が異なります。

大手企業や人気企業は通常高得点が求められ、SPIの結果が選考の重要な要素となります。

従って、志望企業によって目指すべき得点も異なるため、しっかりと対策を行うことが重要です。

SPI非言語の項目一覧 

非言語は主に数学的な問題が出題されます。以下に、非言語の主要な項目をまとめます。

  • 推論
  • 順列・組み合わせ
  • 確率
  • 割合と比
  • 損益算
  • 料金割引
  • 仕事算
  • 代金精算
  • 速度算
  • 集合
  • 表の解釈
  • 特殊算
  • 情報の読み取り
  • 物の流れ
  • グラフと領域
  • 条件と領域

非言語の問題は、時間との戦いでもあるため、参考書を選ぶ際は、問題や公式だけでなく、解法の特訓やポイントが載っているものを選ぶことが重要です。

解説付きの問題集や効率的な解法を教えてくれる資料があれば、効果的に対策できます。

SPI非言語の公式一覧

以下に、SPIの非言語問題に頻出する公式を表にまとめてみました。

これらの公式を理解し、実際の問題に応用してみましょう。

問題公式
速さ・時間・距離速さ = 距離 × 時間<br>時間 = 距離 ÷ 速さ<br>距離 = 速さ × 時間<br>時速 = 60 × 分速<br>平均速度 = 距離 ÷ 時間の合計<br>出会う時刻 = 距離 ÷ (2人の速度の和)<br>追いつく時刻 = 距離 ÷ (2人の速度の差)
集合ベン図を書けるようにする
平均世帯人数平均世帯人数 = 世帯人数の合計 ÷ 世帯数
仕事算各仕事のかかる日数を分母にして足す
割合全体 × 割合(※15%なら0.15にして全体の数字に掛け合わせる)<br>「は」÷「の」の法則<br>内項の積 = 外項の積
損益算原価 + 利益 = 定価または売価<br>原価 × (1 + 利益の割合) = 定価または売価<br>原価 × 利益の割合 = 利益<br>定価 × (1 − 割引率) = 売価
通過算→対処物追い越す速さ = (列車 + トンネル) ÷ 時間
通過算→列車すれ違う時間 = 列車の長さの合計 ÷ 速さの和
通過算→列車追いつく時間 = 列車の長さの合計 ÷ 速さの差
流水算川下へ向かう速さ = 船の速さ + 川の流れの速さ<br>川上へ向かう速さ = 船の速さ − 川の流れの速さ<br>川の流れの速さ = ([下りの船の速さ] − [上りの船の速さ]) / 2<br>静水時の船の速さ = ([下りの船の速さ] + [上りの船の速さ]) / 2
組み合わせ 順番考慮なしnCr (n個の中から異なるrを選ぶ時) 最後に割る
組み合わせ 順番考慮nPr (n個の中からr個を選んで並べる時) 最後に割らない
N進法Nの数字で割り続ける
確率[Aが起こる確率] = [Aが起こる場合の数] / [全ての場合の数]<br>「AまたはBの確率」→ 2つの確率を足す<br>「AかつBの確率」→ 2つの確率を掛ける<br>「少なくとも…」→ 1 – (問題文と反対の条件の確率)

これらの公式を覚え、問題にどの公式を適用すればいいかを判断することで、SPI非言語の問題に効果的に対処できるようになります。是非実践してみてください。

SPI非言語を勉強する時のポイント3選

SPI非言語の特徴や攻略するための手順がわかったら、いよいよ勉強スタートです。

SPI非言語の問題集を解く際に、やってはいけないポイントがあります。

気をつけるべきポイントをおさえて、最速で問題をマスターしていきましょう。

自分に合った問題集を選ぶ

SPIの問題集を購入する際は、良書や人気の問題集を購入したくなりますよね。

ですが、レベルや見やすさなどで合う問題集が人によって変わります。

「周りが買っているから、自分も同じ問題集を購入した」という選び方が一番よくないです。

算数や数学が苦手な人や、試しに解いてみて点数が低かった人は、解説が丁寧で、見やすく基本問題だけのっているタイプの問題集を選びましょう。

ページ数もあまり多すぎないほうが、続けられやすいです。

算数や数学が得意な人や、基礎問題集を一通り解き終えたけど物足りない人は、実践問題が沢山のっている問題集を選びましょう。

分からない問題を繰り返し解かない

問題集を購入したら、とりあえず一周してください。

一周目は解けない問題があっても、どんどん進めることがポイントです。

くれぐれも、つまずいた問題を何度も繰り返してしまわないようにしましょう。

「分からない問題を、完璧になるまで繰り返し解いてはダメなの?」と疑問に思う人も多いはずです。

たった一つの苦手な問題に時間をかけて一通り解けるようになっても、次の日には、一部を忘れてしまいます。

次の日も同じ問題ばかり解いてしまって、ほかの苦手な問題まで手が回らないことが起きてしまいます。

苦手な問題の解答を確認したら、しるしをつけて次に進んでください。

完璧に分からなくても構いません。まずは問題集にある苦手な問題をすべてピックアップすることが大切です。

 

同じ問題を3週以上とく

SPI非言語科目は、算数や数学が苦手な人ほど、得点アップを狙える科目です。

実はSPI非言語問題は、公式や例題にそった問題しかでない暗記科目です。

そのため3周以上問題集をとけば、大部分の問題を網羅できてしまいまうからです。

1周目はできなくて当たり前です。

できなかった問題にはしるしをつけておきましょう。

2周目はしるしをつけた問題だけ解いてみます。すぐにわからなくても解説をみると、前回やったことを思い出したりひらめいたりします。

3周目以降から解けない問題が少しずつ減っていきます。同じ問題集の間違えた問題だけを繰り返して回していくことで、苦手を徹底的につぶすことが可能です。

「継続は力なり」という言葉を信じて、非言語科目の問題は知識として定着させていきましょう。

まとめ

SPI非言語対策

SPIは企業の就活生の「能力」や「性格や人柄」をみるためのテストです。

能力分野には国語問題が出題される「言語」と算数や数学の問題が出題される「非言語」があります。

どちらも小中学生レベルの問題であり、特に非言語はしっかり対策をすれば点数アップが狙えます。

SPI非言語対策のポイントは、以下の通りです。

  1. 自分に合った問題集を選ぶ
  2. 分からない問題にハマりすぎない
  3. 同じ問題を3週以上解く
  4. 自分のレベルや希望を把握したうえで、目標点数を設定する
  5. 目標から逆算して、スケジュールをたてる

ほとんどの就活生が、「思ったより解けない問題が多い」と感じながら対策をスタートします。焦らないで全体像を把握することから始めましょう。

SPI非言語は公式や例題をしっかり覚えていれば、算数や数学が苦手な文系の学生でも高得点を狙えます。同じ問題集を繰り返し練習することで、基本問題や公式を網羅していきましょう。

本番は問題数が多くて、時間内に素早く回答することで結果が変わってきます。

問題集が理解できて来たら、時間をきめて早く解く練習をしてみてください。

テストセンターは何度でも受けることができます。問題集が一通り解けるようになったら練習もかねて、早めにテストセンターを受けてみるとよいです。

感触がよかったものや大手企業を通過したときの、テストセンターを使いまわすと、SPI通過率があがります。

この記事で紹介したことを、参考にしてSPI非言語をライバルよりも早くマスターできることを願っています。

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