仕事をする上で大切なことの例文|回答のポイントと作り方を解説
2024/10/9更新
はじめに
就活の面接において定番の質問である「仕事をする上で大切なことは?」。
就労経験のない学生にとって、何をどう答えたらよいか、回答に詰まってしまうこともあるでしょう。
この記事では、「仕事をする上で大切なこと」を聞く意図や考える際のポイント、回答例などについて紹介します。
- 「仕事をする上で大切なこと」を聞かれたとき、上手く回答できる自信がない
- 「仕事をする上で大切なこと」を聞かれる意図を知って、効果的な回答を考えたい
重要なポイントや回答例を確認しておけば、必ず面接官に好印象を与えられる回答が思いつくはずです。
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「仕事をする上で大切なこと」とは?
まずは「仕事をする上で大切なこと」とは何か理解していきましょう。
「仕事をする上で大切なこと」とは、簡単に表すと「仕事上で大切にしたい価値観」のことです。
具体的には、周囲との人間関係や仕事への向き合い方、捉え方など業務を行う際に大切にしたいことです。
仕事をする上で大切にするものは、コミュニケーションを大切にする人や効率重視な人、自分らしさを求める人など、個人によって異なります。
企業は、あなたが入社後に仕事を進める中で大切にしたいと考えている価値観や信念を知るために、面接で「仕事をする上で大切なこと」を質問しています。
似たような質問がいくつかあるので、次に紹介する内容を踏まえて、その違いをしっかり理解してから回答を考えるようにしましょう。
「大切にしている価値観」とのちがいは?
似ている質問の1つ目は「大切にしている価値観」です。
「仕事をする上で大切していること」は仕事を進める際に大切にしたい価値観を指しますが、単に「大切にしている価値観」について聞かれた場合は、仕事に限らず生きるうえで大切にしたい価値観を聞かれています。
つまり、「あなたの人生のポリシー」とも言えるでしょう。
そのため、信頼関係構築や社会貢献など仕事に関係するものはもちろん、金銭面や安定性など、人生において大切にしているものであればどんな回答でも構いません。
「あなたにとって仕事とは」とのちがいは?
似ている質問の2つ目は「あなたにとって仕事とは」です。
この質問では、「仕事を通して何を実現したいのか」、「将来的に何を成し遂げたいのか」といった仕事に対する心構えや価値観、意欲を判断しています。
つまり、会社に求めるものを聞く質問ということです。
「仕事をする上で大切にしていること」と同じく仕事に関連する質問ではありますが、違いとしては、
- 「仕事をする上で大切にしていること」→業務レベルでの大切にしていること
- 「あなたにとって仕事とは」→将来的なビジョン
と考えておくと良いでしょう。
なぜ面接官は「仕事をする上で大切なこと」を聞くのか
ここでは、なぜ面接官が「仕事をする上で大切なこと」を聞くのかを紹介していきます。
面接官が投げかける質問の意図を理解することは、高評価を得る回答をするために非常に重要です。
ここでしっかりと確認して、面接官に刺さる回答を考えていきましょう。
仕事に対する姿勢を知りたい
1つ目の質問の目的は、仕事に対する姿勢を確認するためです。
意欲があるかどうか、責任感を持って働けそうかどうかといった点が見られています。
企業を運営していくには、社員それぞれが仕事に対して責任感を持って取り組むことが必要不可欠です。
どれだけスキルが高くても、責任感を持って働けない人はその企業にとってマイナスな存在となってしまいます。
仕事に対して真摯に責任感を持って取り組める人材は、入社後の活躍に期待できるため、今あるスキルよりも重視する企業もあるでしょう。
また、「仕事をする上で大切なこと」の質問をすることで、その人がどれだけ仕事への意欲が高いかも判断できます。
仕事へのモチベーションが高ければ、常に高いパフォーマンスを発揮することができるため、「仕事をする上で大切なこと」の質問がなされているのです。
仕事をする上での価値観を知るため
面接官が確認したいポイントの1つとして、仕事をする中で大切にしている価値観もあります。
人それぞれ価値観が異なることは当然のことですから、あなたの考え方がほかの人と少し違っていても問題ありません。
しかし、企業に勤めるとなると話は変わってきます。
ほかの社員と価値観があまりにも合わないとなると、業務を進めるうえで衝突が生じる可能性があります。
そこで他の社員と上手く協力できるかどうかを判断するために「仕事をする上で大切にしていること」を質問しているのです。
自社との相性を判断するため
「仕事をする上で大切なこと」を質問するには、自社との相性を判断するためという目的もあります。
企業には、各社それぞれで「社風」と呼ばれる企業独特のカルチャーが存在します。
これは業務の進め方などにも影響があるため、社風に合わない人が入社してしまうと歯車がかみ合わず、事業運営に支障をきたす可能性が高まります。
学生目線で考えてみても、企業が大切にしている価値観と、自分が大切にしている価値観がマッチしていないと、入社後にそのギャップに苦しんでしまうこともあるでしょう。
「仕事をする上で大切なこと」を質問することで、自社の社員と学生の仕事に対する方向性が一致しているかを確認しているのです。
学生の仕事における価値観や姿勢が自社の社風とあっているかをみて、認識齟齬を防ぐことで、入社後の早期退職や内定辞退を減らしています。
コミュニケーション能力を知りたい
面接官が「仕事をする上で大切なこと」を質問する意図として、コミュニケーション能力を確認することも挙げられます。
企業に就職すると、職場で同僚や上司など様々な人と協力したり、やりとりしたりして仕事を進めることになります。
仕事は基本的にチームで進めるため、どんな業界や企業であってもコミュニケーション能力が必要不可欠です。
「仕事をする上で大切なこと」を質問することで、自分の考えを明確に伝える力があるかを判断しています。
そのため、簡潔で分かりやすく、そして丁寧かつ具体的に答えるようにしましょう。
「仕事をする上で大切なこと」で自分だけの回答を導き出すポイント
「仕事をする上で大切なこと」が質問される意図が理解できたら、次に自分だけの回答を探しましょう。
以下の方法から考えることで、スムーズに回答が導き出せるようになります。
- 過去の経験を洗い出す
- 志望企業の仕事内容・強みをチェックする
- 自分の将来像を定める
- 集団行動での立ち回りから考える
細かく解説していきます。
過去の経験を洗い出す
自分だけの回答を探す方法の1つ目は、過去の経験を振り返って、大切にしていた価値観を再確認することです。
仕事をする中で重要な価値観とは、過去の部活動やアルバイト、留学など自分が熱心に取り組んだ経験の中で培われることが多いです。
そのため、自分の過去の経験を洗い出し、具体的なエピソードを探してみるとよいでしょう。
そのエピソードを思い出しながら、「どんな状況で、その時どのように行動したのか、そこから何を得たのか」を整理してみてください。
回答をする際には、具体的な経験談を交えながら、自分の考えを分かりやすく伝えることがポイントです。
そうすれば、自分が企業にとって魅力的な人材であることをアピールできます。
志望企業の仕事内容・強みをチェックする
志望企業の仕事内容や強みから考えるのも、自分だけの回答を導き出すのに有効的な方法です。
面接担当者は自社の仕事内容や職種との相性も確認しているからです。
そのため、思いつかない場合には、企業の特徴や価値観などを押さえて、志望企業で求められることを知り、そこから自分の活かせる特性から考えてみるのも1つの手段といえます。
事前に自己分析をして、自分の強みについてしっかり把握したうえで、企業の特徴とマッチしそうなものを選ぶと良いでしょう。
志望企業の特徴を押さえる際には、以下の方法を参考にしてみてください。
- 企業の求める人物像を確認する
- 企業の業務や事業の特性を押さえる
- OB・OG訪問で企業のリアルを知る
- インターンシップに参加して、企業が実際大切にしている価値観を体感する
自分の将来像を定める
学生のみなさんはまだ社会人を経験していないので、過去の経験から「仕事をする上で大切なこと」を考えるのは難しいと感じる人もいるかもしれません。
そして、どのような職種で働くかによって求められるスキルが異なってきます。
自分が就きたい企業や将来的に実現したいことが明確になっているのであれば、そのやりたいことから「仕事をする上で大切なこと」を考えるのも1つの方法です。
具体的には、将来的にやりたい業務や挑戦したいことに必要なスキルはなにかを考えましょう。
また、志望先の企業で活躍している人や尊敬する人の言動からヒントを得るのもおすすめです。
働くことのイメージが難しいからこそ、自分の将来像について今一度イメージしてみましょう。
集団行動での立ち回りから考える
アルバイトやサークル、部活動などの集団活動で、仲間と何かを成し遂げた経験やその中での自分の立ち回りや役割から考えるのもおすすめです。
集団の中で活動するにあたり、何を大切にし、なぜそのような立ち回りをしていたのかを深堀することで、あなたが大事にしている価値観が明確になってきます。
例えば、あなたがチームを率いるリーダーの役割を担っていることが多かったら、それはチーム全体をまとめる上での「責任感」や「信頼関係構築」を大切にしていることになります。
アルバイトをしているのであれば、集団の中で働くという意味では会社と変わりないので、仕事をする際に何を大切にしているか考えてみると良いでしょう。
「仕事をする上で大切なこと」のランキングを紹介!
ここまでの内容で、自分の「仕事をする上で大切なこと」を導き出せたでしょうか。
それでも何も思いつかないという方のために、社会人が「仕事で1番大切にしている価値観」のランキングを紹介します。
実際に働く方の意見を見ることで、何かヒントを得られるかもしれません。
ハタラクティブの「若者しごと白書2024」のアンケート結果による「仕事で1番大切にしている価値観」のランキングは以下のとおりです。
- プライベートを大切にして働けること
- 人間関係のよい職場環境で働くこと
- 自分らしい生活ができること
- よりお金をもらうこと
- 仕事を通じた成長が実感できること
- 自分の能力が活かせること
- 人や社会の役に立つこと
- 新しいチャレンジができること
- 専門スキル・知識が身につくこと
- 成果を出すこと
【例文あり】「仕事をする上で大切なこと」を伝える際のポイント
ここまでの内容を踏まえて、次は面接やエントリーシートで「仕事をする上で大切なこと」を効果的に伝える方法について確認しましょう。
どんなに秀逸な価値観があったとしても、しっかりと相手に伝わらなければ意味がありません。
「仕事をする上で大切なこと」は入社後の活躍が期待できるかどうかを見極める質問でもあるので、端的かつ論理的に伝えることが重要です。
端的な言葉でわかりやすく表現しよう
相手に分かりやすく伝えるためにも、「仕事をする上で大切なこと」は端的な言葉で述べるようにしましょう。
以下にカテゴリー別で回答例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 協調性
- チームワーク
- 柔軟性
- 傾聴力
- 信頼関係
- 社会貢献
- 誠実性
- 責任感
- 向上心
- 自己成長
- 行動力
- 計画性
- 論理的思考力
- 積極性
- チャレンジ精神
PREP法で伝えよう
- POINT(結論):「私が仕事をする上で大切にすることは●●です。」
- RESSON(理由):「なぜなら●●●●だからです。」
- EXAMPLE(具体例):「実際、●●●●という経験があります。」
- POINT(結論):「この経験から、私は●●の大切さを学びました。入社後には●●●に貢献します。」
このような構成で「仕事をする上で大切なこと」を伝えるようにしましょう。
具体的なエピソードで根拠を示そう
「仕事をする上での大切なこと」を効果的に伝えるには、具体的なエピソードを盛り込むことがコツです。
実例がないと回答に説得力がなく、入社後に成果の再現性が期待できません。
そのため、「仕事をする上で大切なこと」を伝える際には、考えるとき参考にした過去の経験を述べるようにしましょう。
「仕事をする上で大切なこと」の回答例
具体的にどのように書くべきか、例文を紹介します。
ぜひ参考にして下さい。
【例文①】
私が仕事をする上で大切にしていることは、常に相手の立場になり物事を考える「協調性」です。
これは、私が大学時代に所属していたバレーボールサークルの代表として、チームをまとめる中で意識していたことです。
私が所属していたバレーボールサークルは、未経験者から経験者まで幅広い層の学生が参加するサークルでした。
参加当初は、経験者の実力が高いことから未経験者の参加率が低いことが課題としてありました。
そこで私は未経験者に対して、初心者も未経験者も合同でできる練習メニューを導入したり、ミニゲームを実施する際にはパワーバランスが整うようにしたりするなどの工夫をし、全員が楽しめる環境づくりを行いました。
その結果、サークルの参加率はOB・OGの代よりも80%アップさせることができました。
この経験から、何かを進めるうえでは「協調性」を持つことが必要不可欠であるということを学びました。
御社に入社した際にも、持ち前の協調性を活かして、利益向上や社内の雰囲気づくりに貢献していきます。
ポイント:この例文では「協調性」をアピールしています。
これまでの経験を述べることにより、どのような過程でその価値観を持つようになったのかを伝えているのがポイントです。
社会人として働くようになると、同僚や上司など多くの人と協力する機会が必ずあります。
学生時代とは異なり、自分の性格と合う人だけでなく、苦手なタイプの人ともコミュニケーションを取らなければなりません。
そのため、グループ活動の経験のある方は「協調性」をアピールすると良いでしょう。
【例文②】
私が仕事をする上で大切にしていることは、責任感だと考えております。
これは、飲食店のキッチンでリーダーを担っていた際に特に意識していたことです。
ある日、キッチンのスタッフが体調不良で休んでしまい、人員が不足してしまいました。
私はリーダーとして積極的にスタッフをサポートしました。
料理の提供や準備といった自分の役割はもちろんのこと、他のスタッフの士気を高めることにも注力しました。
その際、1人のお客様から「あなたのおかげで素敵な時間を過ごせた。」と声をかけてくださいました。
その瞬間、自らの行動が誰かの笑顔につながっていることを学びました。
責任を持つことは、円滑に業務を遂行するだけでなく、チーム全体の雰囲気もよくするためにも重要だと再確認しました。
入社後は、どのようなポジションでも自分の役割に責任感を持って取り組み、貴社の発展に貢献していきます。
ポイント:この例文では「責任感」についてアピールしています。
責任感については、ただ口で言うだけでは相手には分かりません。
説得力を持たせるためには、実際の経験から、問題に直面したときにどのように行動したかを具体的に述べることが重要です。
また、社会人になれば「責任感」をもって行動する場面は多くなります。
責任をもって業務を最初から最後まで遂行できる方は高評価を得られるでしょう。
さいごに
今回は、面接でよく聞かれる「仕事をする上で大切なこと」の効果的な回答方法について徹底解説しました。
これまで社会人経験のないみなさんにとって、「仕事をする上で大切なこと」を考えるのは、非常に回答しづらいものだと思います。
しかし、この質問がされるのにはしっかりとした意図があり、双方の認識齟齬を防ぐために欠かせないものなのです。
面接官が質問する意図が分かっていれば、企業にとって魅力のある回答ができ、入社後の活躍をしてもらえるので採用の可能性が高まります。
人それぞれ価値観は異なり、自分だけ違うことは全く問題ありません。
しかしながら企業に属するときには、方向性がマッチしていることが求められます。
企業の特徴や社風を確認して、それらに合った回答をすることが、成功するためのポイントです。
この記事で解説した内容をしっかりと押さえて、ぜひ選考を突破してください。