【企業研究】ぎょうせいの選考フローから求める人物像など情報を解説
2023年11月28日更新
はじめに
行政(ぎょうせい)という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
多くの人が国や公共団体などの公的な組織が我々の生活のために行なう業務のことを想像すると思います。
株式会社ぎょうせい(以下ぎょうせいと表記します)とは、正にその日本全国の地方自治体を対象に様々なサービスを提供している企業なのです。要はコンサルティングを行う会社として注目される企業なのです。
そんなぎょうせいを就職先に希望する学生に企業研究の重要性に焦点を当て、選考フローから求める人物像などについて詳しく解説します。企業研究は、就職活動において不可欠なステップであり、その企業が求める人材像を理解することは、就職活動における成功の鍵となります。
ぎょうせいへ入社するための就活の戦略を解説して、自己アピールを最大限に引き出すための情報提供を行います。ぜひ、最後までお読みいただき、就職活動の成功に向けて役立てください。
会社概要
株式会社ぎょうせいの創業は、1893年(明治26年)に遡ります。130年を迎えるぎょうせいは、日本初となる「加除式システム」による『現行法規全書』を刊行して、全国の地方自治体へ法令の普及に貢献してきました。
以下にぎょうせいの会社概要を記載します。
事業内容 出版事業
法令例規事業
システム事業
地方創生・地域活性化事業
設 立 1893年9月
資本金 5億円
従業員数 747名(契約社員等172名を含む)(2023年4月現在)
売上高 215億円(2022年12月期)
代表者 成吉 弘次
事業所 本部 〒136-8575 東京都江東区新木場1-18-11
支社 9支社
主要取引先 内閣府、総務省、法務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、
経済産業省、国土交通省、環境省等各省庁
各都道府県及び市区町村、議会事務局、教育委員会、警察署、消防署等
全国国公私立大学及び高・中・小の各学校
独立行政法人及び特殊法人等
銀行、会社、弁護士会、税理士会、公認会計士協会等
グループ企業 ぎょうせいデジタル(株)
西日本法規出版(株)
(株)ぎょうせい総合研究所
(株)至文堂
(株)行政マネジメント研究所
(株)WAVE出版
事業内容について
ぎょうせいは、次の様にさまざまな事業を展開しています。
出版事業
法令集や実務書をはじめとした出版物の提供
・法務省編纂による法令集『現行日本法規』を筆頭とした法令集
・行政実務のノウハウ、マニュアルを解説した書籍
・学校法人や教員向け書籍(学習指導要領など)
・オーダーメイドの書籍(自治体史など)
など、出版物を通じてお客様の業務をサポートしています。
法令例規事業
法令データベースシステムや地方自治体ごとの条例や規則(例規)を閲覧できるデータベースシステムを提供するなど法令に関するあらゆる情報を提供しています。
システム事業
業務効率化を推進する各種システムの開発・提供
・市役所など地方自治体向けの「財務会計システム」「人事給与システム」
・上下水道の検針や料金徴収をスムーズに行う「水道料金システム」
など、業務効率化を推進する各種システムの開発・提供をしています。
地方創生・地域活性化
まちづくりを推進するために多岐にわたる商品・サービスを提供
・行政計画の策定支援
(例)総合計画、介護保険事業計画、スポーツ振興計画など
・各種イベントの企画・運営
(例)全国市議会議長会、フォーラム、スポーツフェア、コンサートの実施
・自治体職員の方や住民に向けた研修
・パンフレット制作
お客様のニーズに合わせた法令コンテンツサービスの提供などを行ない、自治体のDX化をサポートしています。
出版業界
そんなぎょうせいが属している出版業界とは、大きく分けるとその仕事によって「出版社」「出版取次」「書店」の3つに分類されます。
出版社
出版社の主な業務は、書籍や雑誌の製作、コンテンツの企画です。
具体的な仕事内容としては、編集者が本の製作から発行までを管理し、校閲者が誤字脱字、誤った表現はないかの確認をしています。
営業は本の販売促進をしています。
出版取次
出版取次の仕事は、出版社が製作した書籍を全国の書店に送り届けることです。
電子書籍の場合は出版社から送られてきたデータを書店に送っています。
他にも出版社、書店の売上データや市場動向を双方向に提供することで、出版社と書店の効率的な流通や取引が可能になります。
また、書店への販売促進を支援し、商品の売上げアップを目指すのも出版取次の仕事です。
書店
書店の仕事は、本を販売することです。
販売にも種類があり、店頭での販売や大学、公共図書館への図書館図書、学術用データベースの販売などがあります。
また最近では電子書籍の流通に伴い、電子書籍を扱う会社も増えてきています。
新卒選考フローについて
ぎょうせいの新卒採用における選考フローは以下のとおりです。
ナビサイトよりエントリー
↓
会社説明会(対面/WEBにて実施)
↓
エントリーシート提出
↓
グループディスカッション
↓
面接(個別):1回実施予定
↓
適性検査
↓
面接(個別):1回実施予定
↓
面接(個別):1回実施予定
↓
内々定
これらの選考フローを全てクリアすることで、初めて「内定」を得ることができます。
ぎょうせいの社風は?
ぎょうせいは、企業の社会的責任を果たす取組として、健康で豊かな生活の実現に向けて、
様々な認証・宣言制度を取得しています。
・2023年くるみん認定企業(厚生労働省)
・スマート・ライフ・プロジェクト(厚生労働省)
・がん対策推進企業アクション(厚生労働省委託事業)
・北海道働き方改革推進企業/ブロンズ認定(北海道)
・ワーク・ライフ・バランスplus認証企業(札幌市)
・女性のチカラを活かす企業(宮城県)
・東京都スポーツ推進企業(東京都)
・ファミリーフレンドリー企業(愛知県)
・男女いきいき・元気宣言(大阪府)
・仕事と家庭の両立支援企業(広島県)
・子育て応援宣言企業(福岡県)
これだけ様々な取り組みをすることで現在そしてこれからさらに多様化する時代にも対応する企業の先駆けとなるのではないでしょうか?
福利厚生・社内制度について
このような社風をささえているのが、様々な福利厚生や社内制度になります。
詳しく見ていきましょう。
研修制度
《入社1年目》
■入社時全体研修
全新入社員に対し、入社後1か月程度の集合研修を実施します。
ビジネスマナーやPC知識、事業・商品知識に関する研修のほか、お客様のもとを先輩社員と一緒に訪問する同行営業研修を数日実施します。
■OJT・通信教育
全体研修後は各部署で階層別・業務別能力開発計画に則ったOJTを実施します。
並行して社会人としての基礎を身に着けるための通信教育を受講します。
《入社2年目以降》
■総括研修(入社後1年半の振り返りやコミュニケーション向上研修など)
■昇格時集合研修
■外部公開講座への参加
自己啓発支援
入社した後の社員の自己啓発に対する支援制度も用意されています。
■通信教育制度
社員の自主的な学習を支援するため、会社が指定する約100コースの修了者に奨励金を支給しています。
<コースの内容>
・問題解決力、プレゼンテーション、タイムマネジメントなどビジネス基礎能力を伸ばすための講座
・営業や生産管理など職種別に必要な能力を伸ばす講座
そのほか、パソコンスキルや様々な資格取得を支援するための講座など、多岐にわたります。
■資格取得奨励一時金
入社後に一定の資格を取得した社員に対し、一時金を支給しています。
<対象資格の一例>
簿記、ビジネス実務法務検定、マーケティング実務検定、ITパスポート、基本情報技術者、ネットワークスペシャリストなど
メンター制度
各新入社員に対して、1名ずつ育成担当の社員がつきます。
約1年間にわたりサポートを行います。
求める人材
そんなぎょうせいが求める人物像は「理想像の実現を目指して挑戦できる人」です。
具体的には、以下のとおりです。
・自ら掲げた理想像に向かって、主体的に挑戦する意欲のある方
・日本全国の地域活性に貢献したいという思いのある方
・様々なフィールドでチャレンジしたい方
いかがでしょうか?
あなたはぎょうせいが求める人物像に合っていますか?
エントリーシートの作成について
エントリーシートの作成は、選考フローの第一関門を突破するために最も重要な書類です。
ぎょうせいに留まらず、入社するために採用試験を受験しようとする企業に対するその企業にむけた志望動機をしっかりと記載しましょう。
なぜ出版業界を選んだのか、さらにその中でぎょうせいに入社する理由や、どのような視点で企業を選択しようとしているのかあなたの価値観や考え方も合わせながら具体的に書くことが重要です。
さらに自己PRでは、自分の強みや経験を活かしてどのように貢献できるのかを書くことが求められます。その際、具体的なエピソードを交えて書くとより伝わりやすくなります。
また、学生時代に力を入れたことなども相手に伝わるよう分かりやすく簡潔明瞭に記載して第一関門を突破しましょう!!
就職試験対策について
ぎょうせいへの入社を目指す学生にとって、筆記試験と面接試験は大きく、そして超えなければならないハードルです。それぞれの試験の対策方法を見ていきましょう。
筆記試験
筆記試験では、適性検査が実施されます。オンラインまたはリアルで実施されますが、対策本が数多く出版されていますし、Webやアプリでも利用出来ますので、どの様な内容が出題されるのか事前に試しておきましょう。
また、オンラインの場合は、独特の検査方法でもありますので、時間配分にも慣れると共に効率的な解答方法を練習しましょう。
面接試験
面接試験では、あなたの人柄やコミュニケーション能力が評価されます。事前によくある質問(自己紹介、志望動機、強み・弱みなど)に対する答えを準備しておくと安心です。
また、出版業界で働く上での熱意やビジョンをしっかりと伝えられるように、具体的なエピソードを用意しておきましょう。
さらに、一般常識に加えて出版業界やソフトウェア、コンサルティングなどぎょうせいが行なっている事業の市場状況や課題、さらに今後の動向などについても理解を深めておきましょう。
採用大学
ぎょうせいの採用実績校は以下のとおりです。
青山学院大学、大阪大学、岡山大学、お茶の水女子大学、尾道市立大学、神奈川大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、近畿大学、久留米大学、慶應義塾大学、甲南大学、駒澤大学、埼玉大学、静岡大学、淑徳大学、首都大学東京、上智大学、上智大学大学院、成城大学、西南学院大学、専修大学、専修大学大学院、大正大学、高崎経済大学、玉川大学、千葉大学、中央大学、中央大学大学院、筑波大学、津田塾大学、東京経済大学、東京大学、東洋大学、東洋大学大学院、獨協大学、長崎県立大学、名古屋大学、新潟大学、日本大学、弘前大学、広島大学、文教大学、法政大学、北海道大学、松山大学、宮城教育大学、武蔵野大学、明治学院大学、明治大学、山形大学、横浜国立大学、立教大学、琉球大学大学院、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学ほか
全国の公立・私立大学から多数の学生を採用しています。
この様にみると学歴フィルターは存在していないとみていいでしょう。
あなたの先輩も活躍されているかもしれませんし、あなたの後輩のためにも入社できるよう頑張りましょう。
まとめ
この記事では、「ぎょうせい」の事業内容から選考フローや求められる人物像、さらに就職試験の対策などについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
ぎょうせいは法治国家である日本にとって必要不可欠な会社であり、これから就活する学生にとっても魅力的な企業の一つですが、その選考フローは厳格です。
内定を得るためには、何が求められているのかを理解すると共に、ぎょうせいが継続・発展するためには、あなた自身どんなことに貢献でき、どういうことが出来るのかを簡潔明瞭に伝えることが重要です。
ぎょうせいが行なっている事業内容や会社自体を研究することはもちろんのこと、行政の仕組みを再度詳しく調べ、理解したうえであなた自身の性格や価値観と合致しているか見極めてトライしましょう。
就職試験という難関を乗り越え、晴れて合格して、ぎょうせいに入社・活躍されることを祈っております。