【企業研究】株式会社アドレクスの選考対策を徹底解説
2023年11月27日更新
はじめに
この記事では、株式会社アドレクスへの就職を目指す上で押さえておきたい情報や選考対策について紹介します。
また、同業界の競合他社との比較から、アドレクスの立ち位置についてもわかりやすく解説しますので、ぜひ就職活動を行う際の参考にしてください。
会社概要
アドレクスは2018年に設立された六本木に本社を置く社員数50名ほどのWebマーケティング企業です。
Webマーケティングとは、インターネット上のWebサイトにユーザーを誘導し商品やサービスの購入を促すべく、広告などのチャネルを用いて集客する手法を指します。
アドレクスは『広告業界の王様』を目指すべく、Ad(広告)とRex(王様)を掛け合わせた造語が社名となっています。
2017年にアドレクスの前身となる株式会社SUTが設立され、翌2018年にSUTから広告事業を移管しアドレクスが正式に設立されました。
2021年にはベストベンチャー100に選出され、以降は現在に至るまで毎年同賞に選出され続けています。
ベストベンチャーの名にふさわしく、事業は右肩上がりで成長を続け、六本木本社以外にも大阪・福岡にも支店を構え、2022年にはニューヨークの海外支店も開設しました。
アドレクスの主要取引先には『Google』『ヤフー』『SBI証券』といった前衛的な企業が名を連ねます。
アドレクスもHP上のCEOメッセージで「前時代的な広告代理店の手法を改める」と謳っている通り、最新の技術や知見を用いたクライアント変革実現に伴走する企業です。
また、2020年より個人向けにWebマーケターとして活躍するためのノウハウを提供する『ADREX MARKETING ACADEMY』という講座を主催しており、マーケティング業界を盛り立てるべく人材育成にも注力しています。
事業内容
アドレクスの事業は大きく3つに区分することができます。
- 広告運用支援
- インハウスマーケティング支援
- その他
それぞれ順に解説します。
(1)広告運用支援
アドレクスが手掛ける事業の1つ目は、広告運用支援です。
特徴としては『対応スコープの広さ・柔軟さ』『ナレッジ・ノウハウの提供』の2点が挙げられます。
『対応スコープの広さ・柔軟さ』について、クライアントの課題感をヒアリングし、成果を出すために必要なアプローチを全て行う顧客伴走型であるのが特徴的です。
マーケティングビジネスにおいて非常に重要な『コンバージョン』という数値に向き合い、クライアントの商品やサービスをユーザーが購入するための仕組みを構築することにコミットメントしています。
つまり、机上の空論ではなく、クライアントのビジネスが軌道に乗るようにマーケティングの戦略から実行までを網羅的に対応できる点がアドレクスの強みです。
『広告代理店で活躍してきた人材』『事業会社のマーケティング部門で成果を出した人材』のような様々なバックグラウンドを持つ社員が在籍していることが、アドレクスの強みの源泉になっています。
また、『ナレッジ・ノウハウの提供』について、例えばアドレクスがクライアントに代わって広告運用を行い成果を出します。
しかし、クライアントがその手法を把握していない場合、アドレクスとの契約が終わった後、クライアントは自力で成果を出すのが困難になってしまいます。
アドレクスはクライアントが自立して成果を出し続けられる仕組みを意識したサービス提供を行っており、運用内容の透明化やクライアントのアカウントで広告運用を行うなど、あくまでクライアントの視点に立った支援を行っているのです。
(2)インハウスマーケティング支援
アドレクスが手掛ける事業の2つ目は、インハウスマーケティング支援です。
クライアントの現在のマーケティング手法を評価・分析し、更なる成果創出のための改善を図ります。
インハウスとはこの場合『自社内』を意味し、クライアントが他の広告代理店と契約をしている場合は、その依存度を下げ、最終的には自走できる状態を目指します。
自走できる組織になることで広告代理店に支払う金額を抑えることができ、コストカットにも繋がります。
クライアントが抱える本質的なマーケティング課題にアプローチし、改善を実現するサービスです。
(3)その他
アドレクスでは、上記の『広告運用支援』『インハウスマーケティング』に付随するかたちで他のサービスも充実しています。
具体的には『アフィリエイト広告』『MEO対策』『下層メディア運行代行』『PR戦略』などが挙げられます。
これらは広告運用支援やインハウスマーケティング支援の中で必要に応じて実施し、クライアントの成果の最大化を後押しします。
マーケティングのプロフェッショナルが集まっているアドレクスだからこそ、多角的な提案が可能なのです。
新卒選考フロー
定型的な選考フローというものはなく、就活関連のイベントやWantedlyで接点を取ることで、個別に選考が進んでいく形式です。
下記にてもう少し具体的に紹介します。
25年卒の新卒採用においては、以下ポジションの採用を予定しています。
- アカウントプランナー :Web広告の法人営業ポジション
- メディアコンサルタント :アフィリエイト広告によるクライアントへの価値提供を行う企画営業ポジション
- 広告運用コンサルタント :Googleやヤフーといったチャネルを活用し広告運用を行うポジション
就活フットサルと呼ばれる企業と学生がマッチングを図る採用直結型イベントに、次回は2023年12月〜2024年2月での参加を予定しています。
リクナビやマイナビといった主な新卒媒体への広告掲載は行っておらず、企業HPの新卒採用ページもオープンしていないため、直近の接点機会は上記の就活フットサルになります。
また、WantedlyやX(元Twitter)においても随時応募の受付は行っているようなので、興味がある方は応募してみましょう。
マーケティング企業ということもあり、SNS活用はかなり積極的に行っています。
スタートアップ企業はインターンシップから採用に直結するケースも多いため、こちらも併せて情報をチェックするようにしましょう。
以下アドレクスのX公式アカウントを記載いたします。
社風
アドレクスは、若く、活発なコミュニケーションが行われるフラットな社風です。
全社員のうち20代が60%を占め、次いで30代が30%と、非常に若いメンバーが多く在籍しています。
また、出社によるコミュニケーションを重視しており、年次や役職問わず、お互いをプロフェッショナルとしてリスペクトする環境があります。
平均残業時間は1.2時間/日となっており、短期間で最大価値を発揮する効率化を重視している組織であることが伺えます。
有給休暇取得率は98%となっており、仕事への取り組みにメリハリを持たせている点も特徴的です。
求める人材
『少数精鋭』『クライアントファースト』『急成長中』、これらがアドレクスの採用におけるキーワードになります。
社員一人ひとりが裁量を持ち、徹底的に目の前のクライアントに向き合いながら高い成果を出し続ける組織です。
また、企業としても2020年は11億円だった売上が22年には38億円と4倍近くにまで成長しており急成長を遂げています。
当事者意識を高く持ち、成果にこだわり、様々な変化に柔軟に適応できる人材を求めていると考えられます。
アドレクスのようなスタートアップ企業は、多くの物事が非常にスピーディに進んでいきます。
若いうちから、変化の波に揉まれながら大きな役割を担いたいという考えを持った学生には親和性の高い企業です。
業界での立ち位置
2021年から現在までベストベンチャー100に3年連続で選出されていることからも、業界内外で注目を浴びている企業です。
2021年には1億円を超える資金調達を実現しており、22年にはニューヨークに支店を出店するなど、他のWebマーケティングビジネスを手掛けるスタートアップの比較しても、その勢いは際立っています。
同業界における大手企業としては『電通グループ』『博報堂』『サイバーエージェント』『セプテーニ』などが挙げられます。
またアドレクスと同じく社員数100名以下のデジタルマーケティング企業としては『ブリーチ』という企業があります。
こちらは2010年に設立され、2023年7月に東証グロース市場に上場しました。
アドレクスと同じく少数精鋭のプロマーケティング集団が在籍する企業であり、前衛的なビジネスモデルなども通ずる部分があります。
今後アドレクスが似たような軌跡を辿る可能性がある企業として、ベンチマークになる可能性があります。
大手企業・アドレクスのようなスタートアップにはそれぞれに異なる魅力があります。
同じマーケティングビジネスを手掛ける企業であっても社風や仕事内容には大きな違いがあるので、就職活動の際には様々な企業の話を聞いた上であなたに合った企業を選ぶことをおすすめします。
就職難易度
2024年卒の採用に関しては20名を予定しているようですが、それ以外にネット上には新卒採用に関する情報はほとんどなく、また前述の通り大手新卒就職活動メディアへの露出もないことから、以下推測となります。
現在社員数が50名ほどの組織でありながら、全社員数の半分近くに及ぶ20名の新卒採用を検討していることから、若干採用のバーが下げられる可能性があります。
アドレクスを立ち上げた方々は広告代理店など、マーケティングの世界でトッププレイヤーとして活躍してきた経歴を持っているため、目線は高いです。
しかし、アドレクスは財務基盤の安定や今後の成長を考えた人員増加を目的とした採用を行っているように見受けられ、厳選採用というよりは新卒学生を一定数採用し、しっかり自社で育成するスタンスが伺えます。
求める人物像、アドレクスが大事にしている社風やカルチャーにフィットする、ポテンシャルを感じる人材であれば積極的に採用を行う可能性が高いです。
採用大学
アドレクスのこれまでの採用大学は情報開示されていません。
いわゆる足切りのようなものは存在せず、イベントやSNSを用いた採用で、人柄を重視した採用を行っています。
マーケティングビジネスはいわゆる無形商材を扱う仕事で、いかにクライアントから信頼を獲得できるかが肝です。
上述の『求める人物像』も参考に、しっかりと選考対策をすれば、大学のネームバリューによらずアドレクスへの入社可能性はあると考えられます。
また東京のみならず、国内では大阪・福岡の支店も抱えていることから、地方大学在籍の学生にもその門は開かれています。
まとめ
この記事では就活の際に押さえておきたいアドレクスの情報を紹介しました。
新卒採用を始めて今年で3年目ということで、具体的な選考フローなどは開示されているものがありませんでした。
新卒就職活動メディアや自社HPでのエントリーを行っていないことから、独自性の高い採用を行っている可能性があります。
WantedlyやXは頻繁に更新されているので、興味のある方は漏らさずチェックするようにしましょう。
スタートアップ企業への転職は一定のリスクが伴います。
他の企業と比べてビジネスの歴史が浅いため、様々な要因で大きな変化に巻き込まれ、倒産のリスクもあるでしょう。
しかし、一方で得られる対価も非常に大きなものがあります。
若いうちから大きな裁量を持ってビジネスと向き合うことができ、将来的に自身で会社を設立したいと考えている人にとっては最良の環境になり得ます。
意欲的な人材が多く、刺激を受けながら日々成長を実感できるのはスタートアップ企業で働く大きな魅力の一つです。
アドレクスにはマーケティングのプロフェッショナル集団が在籍しています。
今やSNSの普及によりマーケティングの可能性が広がり、必要性・重要性が高まる中で、知識と経験を積むことが可能です。
マーケティングの知識のみならず、変化の大きい組織の中で大きな裁量や柔軟性を身につけることもできるでしょう。
「将来自分は何がしたいのか?」「どんな社会人になりたいか?」と、しっかり自己分析をして、自身が目指す方向性に合った企業を見つけ出しましょう。