電子関連業界へ就職するなら知っておきたい主な企業・職種と選考対策

2023年9月30日更新

はじめに

「電子関連業界ってどんな業界なの?」

「電子関連業界の企業や職種が知りたい」

「電子関連業界へ就職するにはどのような選考対策が必要?」  

 

このようなことでお悩みではないですか?

 

この記事では「電子関連業界」についてご紹介します。

最後まで読むと、電子関連業界の主な企業や主な7つの職種、内定獲得するための5つの選考対策、電子関連業界に向いている人の5つの特徴がわかります。

電子関連業界とは?

電子関連業界は、電子機器や電気用品を開発・製造する、電機・電子部品・半導体業界を指します。

 

電子関連業界では、家電や電気用品をより便利で快適にするための研究・開発が、日々行われており、次世代向けの商品が消費者や企業向けに企画され販売されています。

 

電子関連業界の主な製品

AV機器 テレビ、ビデオカメラ、DVDプレイヤーなど
情報通信機器 エアコンや冷蔵庫、掃除機、スマートフォン、パソコンなど
半導体・電子部品 有機EL・液晶パネル、CPU、SSD、LEDなど

 

半導体、電子部品は電子機器のパーツになるものです。PCの頭脳にあたる「CPU」、データを記録する「SSD」、照明に使われる「LED」なども、半導体・電子部品にあたります。

 

電子関連業界は、これらの製品を支える基盤産業として重要な役割を果たしていくでしょう。

 

電子関連以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

電子関連業界の企業別売上高ランキング一覧

電子関連業界にはどんな企業があるのでしょうか。

ここでは、近未来を支えてく電子部品業界に焦点を当てて、企業別売上高ランキングをみていきましょう。

 

(2022-2023年)1~25位

順位 企業名 売上高(億円)
1 ニデック 22,428
2 TDK 21,808
3 京セラ 20,253
4 村田製作所 16,867
5 ミネベアミツミ 12,922
6 アルプスアルパイン 9,331
7 日東電工 9,290
8 キーエンス 9,224
9 オムロン 8,760
10 ローム 5,078
11 イビデン 4,175
12 太陽誘電 3,195
13 新光電気工業 2,863
14 ホシデン 2,772
15 日本航空電子工業 2,358
16 サンケン電気 2,253
17 ニチコン 1,847
18 ヒロセ電機 1,832
19 メイコー 1,672
20 日本ケミコン 1,618
21 マブチモーター 1,567
22 スミダコーポレーション 1,386
23 日本シイエムケイ 838
24 SMK 548
25 イリソ電子工業 529

参考:業界動向サーチ|電子部品業界 売上高ランキング

 

電子部品業界の企業別売上高ランキング1位は、ニデックでした。旧社名は日本電産株式会社。「Nidec」は、Ni=日本、De=電産、c=株式会社、の略です。

ニデックの主力製品は電動機(モータ)です。特に精密小型モータや中型モータに強みがあります。

電子関連業界での主な7つの職種

電子関連業界にはどんな職種があるのでしょうか。ここでは、電子関連業界での主な7つの職種を紹介していきます。

 

1.研究・開発技術職

まずは、自社製品の研究開発を担う「研究・開発技術職」です。

 

研究・開発技術職は、メーカーが手掛けている分野や製品によって様々な技術・商品の研究開発が仕事になります。次世代向け製品に役立てるため、最先端技術の研究を行います。

 

ものづくりに直結した技術研究・開発が主な業務です。

主に、材料開発・選定、商品設計、回路設計、部品選定、製品評価、機構設計、ソフトウェア開発など、市場動向や他社製品などを研究し、求められる新製品の製作・自社既存品の改良などを行います。素材や技術の開発研究もします。

 

2.生産技術職

2つめに、電子関連業界での主な職種には「生産技術職」があります。

 

工場で製品を生産する設備を導入する生産設備の開発が主な仕事です。

工場からの要求に合わせ、設備の構想・設計、製作、調整、合理化などが主な業務になります。これを担当するのが、生産技術職です。

 

3.製造管理職

3つめの電子関連業界での主な職種は「製造管理職」です。

 

製造工程全体の統括・管理が主な仕事で、製造オペレーションに関わる業務を行います。

それらには、日常的な生産遂行管理、生産に関わる問題解決、中長期の生産体制計画の立案、短期的な配員調整、現場改善、他部門や社外協力会社との調整などがあります。

4.品質管理職

4つめの電子関連業界での主な職種として「品質管理職」があります。

 

品質の安定化と改善に責任を持つのが仕事です。

品質管理職は、不良品の有無、トラブルを防ぐための決まりが守られているかなど、些細なことも見逃さずに管理するのが業務です。製造ラインを見直し、メーカーの最終製品の品質チェックなども行います。顧客の求める部品を毎日同じ品質で作り続けて納品するために大切な役割を担ってます。

 

5.営業職

5つめの電子関連業界での主な職種にあげられるのは「営業職」です。

 

営業職は、会社の利益を上げるために自社製品やサービスを売ったり、契約を結んだりする仕事です。

電子関連業界の営業職は、主に取引先に対して、品質・価格や納期調整、在庫管理の窓口となるための業務を行います。

例えば、自社製品を顧客である販売店や企業に提案・販売をする、販売店に新商品の売り方などの提案する、価格交渉、納期や品質に関するトラブルの対応、取引先と自社製造部門との調整、新規取引先開拓などです。

 

6.エンジニア職

6つめに、電子関連業界での主な職種として「エンジニア職」があります。

 

顧客やクライアントに自社製品の導入提案や導入サポートを行うのが仕事です。

主に企業向けに、自社製品の使い方やネットワーク構築の提案、技術的なサポートの業務を行います。

例えば、電子機器メーカーの販売促進やマーケティングは、セールスエンジニアまたは営業が行うのが一般的です。エンジニア職は、海外への技術的なサポート、販売のための支援、販売戦略の策定などもします。

 

7.事務職

7つめの電子関連業界での主な職種は「事務職」です。

 

事務職は、他の業界とも共通する、企業の活動に必要不可欠な職種です。

主に、経営企画、人事、総務、経理・財務、資材購買、法務、広報などの業務を行います。

例えば、書類の作成や処理、ファイリングや整理、データ入力や電話応対・来客応対などです。

電子関連業界へ内定獲得するための5つの選考対策

電子関連業界は就職難易度の高い企業が多く存在します。内定獲得するためには選考対策が不可欠です。

ここでは、電子関連業界へ内定獲得するための選考対策について5つご紹介します。

 

1.自己分析をする

電子関連業界へ内定獲得するための選考対策1つめは、自己分析をすることです。

 

自己分析をしておかないと、エントリーシートや面接で上手く自己アピールできず、他の就活生に内定を奪われてしまいます。

就職難易度の高い企業に志望する就活生は、自分の強みや弱み、志望動機、入社したらどんなことをしたいかなどを、はっきりと言える人が多いです。

希望する電子関連業界の企業に入社するためには、徹底した自己分析が必要であるといえます。

 

2.企業研究をする

電子関連業界へ内定獲得するための選考対策2つめは、企業研究をすることです。

 

入社したい会社の企業研究をしておかないと、会社のことについて質問された際に答えられず、採用側から志望動機が低いとみなされます。

特に就職難易度の高い企業を目指す就活生は、必ず企業分析を行い、選考で差をつけています。面接で何を質問されても、自信を持って答えられるようにしておきましょう。

 

3.入社したい企業にインターンシップやOB訪問をする

電子関連業界へ内定獲得するための選考対策3つめは、入社したい企業にインターンシップやOB訪問をすることです。

 

インターンシップとは、社会に出る前の職場体験です。 企業で仕事をしている人の話を直接聞いたり、実際の仕事を体験したりします。

OB訪問とは、入社を希望する業界や企業で働く大学のOBに会い、実際の業務内容や職場の雰囲気などの就活に役立つ情報を集めることです。

 

インターンシップやOB訪問をすることは、会社説明会や面接で聞きづらい情報を知ることができるため、働くイメージが湧きやすいといったメリットがあります。エントリーシートや面接対策などに活用できます。

入社したい企業の選考対策の1つとして、インターンシップやOB訪問はおすすめです。

 

4.ES対策をする

電子関連業界へ内定獲得するための選考対策4つめは、ES(エントリーシート)対策をすることです。

 

ESの通過率は平均50%前後といわれており、ESを通過できれば内定獲得に近づくことができます。

ES対策は以下のとおりです。

 

・先輩が書いたESを読む

・ESに役立つ本を読んでみる

・ESを添削してくれるサービスに登録して利用する

・入社したい企業のES内容を調べる

 

ESでは、自己アピール、学業で頑張ったこと、志望理由、どのように貢献したいか、実現したいことや将来の目標などを質問されます。自分の強みを明確にし、入社したい企業がどんな人材を求めているのか把握しておきましょう。

 

5.Webテスト対策をする

最後に、電子関連業界へ内定獲得するための選考対策5つめは、Webテスト対策をすることです。

 

特に人気のある企業は、エントリーする人が多く、就職難易度が高いです。応募者全員と面接を行うのは不可能なため、面接前にWebテストの成績で人数を絞ります。

就職難易度が高い企業に入社するためには、Webテストの対策が非常に重要になってきます。

 

以下は、多くの企業で採用している主要なWebテストです。参考にしてみてください。

 

テストの種類 内容 出題科目
SPI Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略。リクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査で、性格と能力の2領域を測定する。 言語(国語)・非言語(数学や算数)約35分

性格検査 約30分

ENG 「ENG」はSPIを作成、販売しているリクルートマネジメントソリューションズの英語専門のテスト。SPIの英語科目。 同意語/反意語/空欄補充/英英辞書/誤文訂正/和文英訳/長文読解 を中心とした問題

筆記のENGは実施時間30分40問のテストで、語彙力・文法・長文読解などが出題

玉手箱 大手・人気企業で幅広く採用されているトップシェアを誇るWebテスト。

日本エス・エイチ・エル(SHL社)が販売しています。能力テストと性格テストで構成されており、問題形式は科目ごとに複数あり、後述のGAB形式とIMAGES形式のテストが組み合わされる、独自の形式。

※言語や英語では、部分的にGAB形式やIMAGES形式の問題が用いられています。

計数理解

四則演算 9分

図表の読み取り 15分

表の空欄推測 20分

言語理解

GAB形式の言語 15分

IMAGES形式の言語 10分

趣旨把握 12分

英語理解

GAB形式の英語 10分

IMAGES形式の英語 10分

性格テスト(性格・意欲を測るテスト)

Web-GAB 日本エス・エイチ・エル(SHL)が販売している、新卒採用の場で使用される総合適性テスト。 計数(複数の図表に関する計算問題) 35分

言語(論理的読解) 25分

性格テスト 30分

Web-CAB 日本エス・エイチ・エル(SHL)が販売している、SEやプログラマーといったコンピューター職向けの適性テスト。 CAB

法則性 12分

命令表 15分

暗号 16分

暗算 10分 (※)暗算はIMAGES形式と同様

Web-CAB

四則演算 9分

法則性 12分

命令表 15分

暗号 16分

TG-WEB ヒューマネージが販売している、難易度が高く、なじみのない問題が出題されることが大きな特徴。

定められたルールや決まりごとの中で、いかにパフォーマンスを発揮できるかを見極められるといわれています。しっかりとした対策が重要となるテスト。

非言語(計数) 18分

言語 12分

英語 15分(高難易度の長文読解)

性格テスト

※なお、言語と計数には「従来型」と「新型」があり、それぞれ出題内容が異なります。

SCOA 日本経営協会総合研究所(NOMA総研)が販売しているテスト。SPIの亜流の1つで、国数理社英の5教科からまんべんなく出題。 能力テストは5教科/120問で、以下のような問題が出題されます。

言語:熟語・慣用句、故事成語などの意味、長文読解

数理:四則計算、方程式、不等式、数列、数的推理

論理:空間把握、推論、判断推理

英語:単語、文法、発音記号、前置詞・関係代名詞の空欄補充

常識:理科、社会

内田クレペリン 日本・精神技術研究所が販売しているテスト。主に作業能力と、行動面での特徴を調べます。各行の最後を線で結び、浮かび上がった曲線の型から作業量と性格を分析します。

テスト形式

筆記テスト。マークシートにびっしりと数字が記載してあれば、このテストです。

単純な足し算を縦横に数字の列が長く続いており、左右の数字をひたすら足し算していきます。

結果は大きく「定型」か「非定型」の2つに分類され、「定型」であると精神的に健康で仕事にムラがないと判断されます。

引用【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧

電子関連業界に向いている人の5つの特徴

電子関連業界に向いている人に共通する特徴はあるのでしょうか。ここでは、電子関連業界に向いている人の特徴を5つご紹介します。

1.粘り強く取り組める人

1つめの電子関連業界に向いている人は、粘り強く取り組める人です。

 

電子関連業界は、どんな職場でも経験の積み重ねによって少しずつ技術を磨いていくことが求められる業界です。物事に粘り強く取り組み、最後まで諦めずにやり遂げられる人は向いているといえます。

 

2.協調性がある人

2つめの電子関連業界に向いている人は、協調性がある人です。

 

電子関連業界での仕事・業務はチームの連携が不可欠です。

関わる部門で多くチームとして仕事ができることは基本であり、各部門と協調・調整しつつ、最適な答えを見つけられる人は向いている業界といえるでしょう。

3.新しいことにチャレンジできる人

3つめの電子関連業界に向いている人は、新しいことにチャレンジできる人になります。

 

特に営業職や製品の企画などに携わる仕事には必要な資質です。

顧客の要望に応えているだけでは、高い技術力があっても、新しい分野や未来に向けてのビジネスを成長させていくことはできません。

電子関連業界で研究・開発を行うには、未来を考えてフィードバックできる、新しいことに積極的に取り組めることが重視されます。

新しいことにチャレンジできる人は電子関連業界の仕事に向いています。

 

4.語学力がある人

4つめの電子関連業界に向いている人は、語学力がある人です。

 

電子関連業界の企業はグローバルビジネスであるため、英語・中国語などのさまざまな語学能力があれば、大いに役に立ちます。

必ずしも語学力が備わっていなければならないわけではありませんが、少なくとも語学に前向きに取り組める意欲は必要です。

 

5.理系の専門分野の知識がある人

5つめの電子関連業界に向いている人は、理系の専門分野の知識がある人です。

 

例えば、基礎研究分野や素材分野で研究・開発技術職を志望する場合、理系の専門分野の知識がある人を採用する企業が多いです。それは、形式科学の「数学」や自然科学の「物理学」「化学」などの知識が必要だからです。

理系の専門分野の知識がある人は、電子関連業界に向いているといえます。

電子関連業界へ就職するなら知っておきたい主な企業・職種と選考対策まとめ

電子関連業界へ就職するなら知っておきたい、主な企業、主な職種、内定獲得するための選考対策、電子関連業界に向いている人の特徴を解説しました。

 

電子関連業界の企業の多くは就職難易度が高い傾向にあるので、自己分析、企業研究、選考対策をしっかりとしておきましょう。

 

本記事が、あなたの就活に役に立ちますように。ぜひ内定を勝ち取ってください!

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