【企業研究】日本ハムの就職偏差値・採用大学・選考フローを徹底解説

【企業研究】日本ハムの就職偏差値・採用大学・選考フローを徹底解説

2023年8月15日更新

はじめに

日本ハムの会社概要や就職事情について知りたくないですか?

 

日本ハムといえば、言わずとも知れた有名な会社ですが、創立80周年を迎え、食肉をはじめ、加工食品、水産品、乳製品、エキス調味料、健康食品など、食に関するあらゆる分野に事業展開しており、特に国内食肉加工業界においては売上NO1を誇っています。

 

本記事では、そんな日本ハムの事業内容や新卒選考フロー、社風や求める人材像など企業研究で必要な情報をまとめました。

 

加えて、気になる業界での立ち位置や採用大学、学歴フィルターの有無、採用倍率まで踏み込んで解説していきます。

 

10分ぐらいで、その全貌が明らかになりますので、最後まで一気にお読みくださいね。



食肉業界

日本ハムが属している食肉業界は、畜産物を原料として加工・販売する産業であり、肉製品の製造、加工、流通が主な活動です。

 

畜産農家から供給された肉を処理し、ハム、ソーセージ、ベーコン、冷凍肉など多様な商品を生産しています。

 

健康や安全性への注目が高まり、品質管理や衛生対策が重要な課題です。

 

消費者の多様なニーズに対応するため、味付けや加工技術の開発が進められ、競争が激化しています。

 

食肉以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧



事業内容

それでは、日本ハムの主要な事業内容を見ていきましょう。

 

食肉事業

食肉事業は日本ハムグループの売上の50%を占めるメイン事業で、生産飼育から加工、物流、販売まで一貫したシステムを持ち、多数のオリジナルブランドを展開し、人気を誇ります。

 

また、必要なものを必要な分だけ提供できるようジャスト・イン・タイム方式を導入するほか、全国をネットワーク化した独自の物流体制が整っているのも日本ハムの強みの1つです。

 

販売では全国各地に事業所を配置し、それぞれの地域に密着したダイレクトセールスを展開しています。

 

こうしたシステムを導入することで、安全かつ高品質な商品を安定的に提供できているわけです。

 

加工事業

多数の市場シェアNo.1商品を持ち、人気の「シャウエッセン」や「中華名菜」などを提供しており、誰もが1度は耳にしたことがある伝統的なブランドを継承しています。

 

水産事業

関係会社のマリンフーズ株式会社と株式会社宝幸が担当し、水産原料の調達から加工品の製造、販売まで一貫したシステムを持ち、高品質の商品を提供しています。

 

乳製品事業

チーズとヨーグルトの製造販売を行い、業務用チーズ市場でトップシェアを持ち、独自性のある商品を追求しています。

 

特に「のむヨーグルト」を日本で初めて発売したことでも知られています。

 

その他の事業

フリーズドライ食品、エキス調味料の製造、健康食品の研究開発・販売、商社業務、プロ野球球団やサッカーチームの運営など多岐にわたる事業を展開しています。

 

これらの事業を通じて、日本ハムは食品業界でのリーディングカンパニーとして成長しています。

 

新卒選考フロー

日本ハムの新卒採用の選考フローは、基本的に下記のとおり進んでいきます。

 

選考フロー概 要
ES(WEBで提出)【23卒採用のESで出題された質問項目】

・日本ハム(株)に興味を持った理由および日本ハム(株)を志望した理由を教えてください。

・これまでに参加したコミュニティー、課外活動(部活・サークル)、グループ研究等において、あなたがそのチームでどのような役割や働きかけを行い 、どう目標達成に貢献したか教えてください。

・あなたが一番輝いている時はどのような時ですか? もし写真があれば添付してください。

・採用担当者に伝えたい!これだけは誰にも負けないあなたの「NO1」を教えてください。

~各設問450~500文字~

Webテスト・SPI「SPI」で、言語・非言語・性格が出題
(グループディスカッション)年度によっては実施される場合あり
1次面接【過去の質問例】

ガクチカや志望動機のほかに下記のような質問があるようです。

・あなたは後悔しないタイプですか?後悔するタイプですか?

・転勤や、将来的な海外勤務についてどう考えていますか?

・仮に入社できたとして、10年後のキャリアプランを教えてください。

最終面接
内々定

 

面接ではガクチカや志望動機を聞かれるため、事前に深掘りして対策を行いましょう。

 

また、人間性やタイプを聞かれたり、未来質問も行われますので、自己分析を徹底すると同時に、自分が将来どうなりたいのかなど具体的なキャリアプランを定めて面接に臨むことが得策です。



社風

日本ハムの社風を知るためには、現社員や元社員の口コミを見るのが一番生々しいので、ライトハウスの口コミを参考にしました。

 

日本ハムの社風については、

 

・最近は変わりつつあるが、体育会系で明るくて前向きな環境である

 

・一方で、男性社会であるため、女性は働きづらいかもしれない

 

・挑戦意欲が薄れてきているため、会社として挑戦意欲を高めたいという気運がある

 

・風通しはいい

 

・食品会社ゆえに、安心安全な食品づくりを第一に心掛けており、社員に浸透している

 

・社員を大切にしている

 

などといった口コミから社風を感じてもらえたらと思います。

 

原文はコチラ

・体育会系、明るくて前向きな環境

・学歴に関しては気にしない風土

・部署によると思うが、挑戦しているイメージがあまりない。会社としては挑戦意欲を高めたいという気風は感じる。

・意思決定は非常に早い会社であります。トップダウンの傾向はあるものの、ボトムアップも随時受け入れてくれる社風でもあります。

・コミュニケーションは取りやすく、管理職まで風通しはよく、改善提案しやすい環境です。

・とにかく食品を取り扱う企業のため、第一に安心で安全な食品づくりを心掛けていると思う。そのことは全社員が意識している。

・福利厚生が厚く、社員一人一人を大切にしていると感じます。

・やはり食品会社なので、安心安全なものを作ることが一番大切である。さらに、社員をとても大切にしていると思う。

・女性としては働きづらいかもしれないと思う。やはり、男性の色が強い会社だと思った。

引用:ライトハウス~日本ハムの社風・企業カルチャー・組織体制

 

求める人材

企業理念の実現に向けた指針と成長の道しるべとして、2013年にニッポンハムグループ は求める人財像を策定しています。

 

それは大きく下記の3つです。

 

確かな信頼

~社内外を問わず双方向のコミュニケーションができる人財~

 

「品質(商品・人)」「コンプライアンス」など社会的使命を認識し、すべての「人」との信頼関係を構築できる。

 

新たな創造

~現状に満足せず商品やサービスなど新しい何かを生み出せる人財~

 

新たな価値を創り出し、時代をリードすることによって「ブランド価値」を高める。

 

あくなき挑戦

~高い目標に挑戦し続けられる人財~

 

ニッポンハムグループの永続的な発展の為に「積極果敢」に「高い目標を達成」する。

 

要は、「信頼感と向上心があり、チャレンジ精神旺盛な人」が日本ハムでは求められているということになりますね。

 

当然、採用面接ではこのあたりを採用基準においてチェックしてくると思われますので、この3つの求める人材像を念頭に置きながらアピールすることで、内定確度が高まります。

 

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

日本ハムの業界内での立ち位置を数字で相対的に見ておくことが大切です。

 

そのために、競合他社と比較しながら、財務情報や平均年収、就職偏差値を整理しました。

 

会社名売上高

(百万円)

純利益

(百万円)

平均年収

(万円)

就職偏差値
日本ハム1,259,79216,63784859
伊藤ハム922,68216,97579556
プリマハム430,7404,50573452
丸大食品221,979△ 4,98761148

日本ハム伊藤ハムプリマハム丸大ハムの売上高と純利益は、2023年3月期の数値を使用

※平均年収はシキホー!Mineの数値を適用

※就職偏差値は「就職偏差値ランキング委員会」の数値を使用

 

日本ハムは食肉業界日本ナンバーワン企業として、1兆円の売上を誇っています。

 

就職偏差値も競合他社よりも高い数値が見て取れますので、シッカリと選考対策を講じて本番に備えたいですね。

 

「就職難易度が高そうなのはわかりましたが、実際にどんな大学から採用されているのか、学歴フィルターの有無や採用倍率なんかも気になります…」

 

わかりました。次の章でジックリ見ていきましょう。



採用大学や学歴フィルターの有無と採用倍率

それでは気になるであろう日本ハムの採用大学や学歴フィルターの有無、採用倍率について紹介していきましょう。

 

採用大学

下表が日本ハムの過去の採用実績校です。

 

【過去の採用実績校】

大学院大阪大学、帯広畜産大学、神戸大学、千葉大学、筑波大学、東京工業大学、東京理科大学
私 立青山学院大学、岩手大学、追手門学院大学、岡山大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西学院大学、京都産業大学、専修大学、中央大学、筑波大学、東海学園大学、東京農業大学、同志社大学、名古屋大学、南山大学、新潟大学、日本大学、日本女子大学、一橋大学、兵庫大学、広島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、和歌山大学、早稲田大学

引用:マイナビ2024

 

この実績を見る限り、全国の国立・私立大学から採用しており、中堅大学以下からの採用も見受けられますね。

 

学歴フィルターの有無

学歴フィルターについては、日本ハムは公表していませんので精緻なことは内部の人でないとわからないですが、緩やかな学歴フィルターがあるように見受けられます。

 

その理由としては、日本ハムでは下表のとおり、毎年40~50名の新卒を採用していますが、

 

区 分2020年2021年2022年
大学院1069
大 学393443
合 計494052

 

採用大学ランキングを見ると、下表のとおり旧帝大や早慶、MARCH、関関同立といった有名国立・私立大学が名を連ねているからです。

 

大学名採用人数
早稲田大学4
同志社大学2
立命館大学2
明治大学2
東京大学2
京都大学2
関西学院大学2
九州大学2
日本大学2
京都産業大学2
東京工業大学2
合 計24

引用:有名大学データリサーチ~日本ハム大学別新卒採用人数ランキング2020

 

ただし、中堅以下の大学からも採用実績がありますので、スタンスとしては採用枠の大部分を高学歴の大学で埋めて、残りの枠を中堅以下の大学の中でポテンシャルの高そうな学生を採用しているのではないかと推察します。

 

したがって、中堅大学以下の学生もノーチャンスではないので、日本ハムの求める人材像に寄せてアピールすることで光明を見い出せるかもしれません。

 

採用倍率

「チャンスがあるにしても依然、採用倍率は高いですよね?」

 

これも日本ハムは公表していませんので正確な数値は言えないですが、桁数が合うぐらいの概算はできます。

 

それはどういう方法かというと、リクナビのプレエントリー候補リスト登録人数(以下、プレエントリー数)を採用人数で除するやり方です。

 

2022年5月段階での日本ハムのプレエントリー数は「113,676人」でした。

 

一方で、採用人数を過去3年間の採用実績を勘案して、「50名」と仮定します。

 

すると、

 

採用倍率(概算)=113,676人÷50≒2,273倍

 

もちろん、登録したすべての学生が受けるわけではないので若干この数値は落ちると思いますが、桁数が変わるほどではないはずです。

 

大企業の平均採用倍率が「2.4倍」だということを勘案すると、桁数がかなり違うので結構な倍率ですね。

 

2,000人受けて、1名しか通らないので超難関です。

 

しかしながら、受けてみないと結果は分からないので、どうしても日本ハムに入りたいという人は、まずはエントリーすることをおすすめします。

 

まとめ

以上、日本ハムの会社概要や就職事情について解説してきました。

 

日本ハムは「たんぱく質を、もっと自由に。」というVision2030を打ち出し、もっと自由な発想で、生きる力となるたんぱく質の可能性を広げていくことを宣言しています。

 

「たんぱく質」は体の1/5を構成する、人が生きるうえで欠かせない栄養素ですが、ニッポンハムグループは、日本人のたんぱく質総摂取量の約6%を供給しています。

 

日本ハムグループとして、これまでの「安全・安心」「おいしさ」に加え、常識にとらわれない「自由」な発想で「たんぱく質」の可能性を広げることで多様な食シーンを創出し、毎日の幸せな食生活を支え続けたいという想いが、このVision2030に込められているようです。



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