【企業研究】バンクオブアメリカの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

金融業界

金融業界は金融商品を取り扱う業界です。

細かく分類すると、銀行、証券、損害保険、生命保険などに分けられます。

このように金融業界は業種ごとに扱う商品や業務内容が大きく異なることが特徴的です。

金融業界における各業種の説明は下記記事でおこなっています。

金融業界について詳しく知りたい方は、ぜひご確認ください。

【業界研究】金融業界とは?業種から仕組み,代表的な職種まで大解剖!

また、金融以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください！

【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

まずはバンクオブアメリカの事業内容について確認していきましょう。公式HPによると、バンクオブアメリカの事業内容は5つに分けられています。

–BANK OF AMERICA　業務内容

事業①投資銀行業務・資本市場業務

投資銀行業務・資本市場業務はクライアントに対して財務に関するソリューションを提供し、クライアントの事業展開や財務戦略を支援しています。具体的な業務内容は以下のとおりです。

• 国内外の市場における資本調達、発行体と投資家、双方のお客さまの要望にお応えする最も好ましい市場の選定
• デリバティブ、転換証券といった革新的な金融手法や、負債の管理による資本の増強
• 個々のお客さまのニーズに対応した高度なリスク管理手法の提供
• 企業の合併、買収、分割、その他の選択肢に関する戦略的アドバイス
• 企業買収に必要な資金の調達

また、これらすべての業務で顧客第一を徹底しており、顧客にとって意義のある支援となっているかを考え続けます。

事業②金融市場業務

金融市場業務ではバンクオブアメリカが持っているセールス力とトレーディング力を使い、クライアントの投資効率を向上させていきます。具体的な業務内容は下記の2つに分けられます。

• 債券、通貨、コモディティ業務

金利、クレジット、資産担保証券、負債管理、通貨、コモディティ、デリバティブなどの商品の取り扱い

• 株式市場業務

現物株式のほか、先物、オプション、転換証券、さらには高度なポートフォリオ分析や電子取引などを担う

このようにバンクオブアメリカは取り扱うことのできる商品が幅広いです。また、バンクオブアメリカは世界中に支社を持っており、グローバル的な観点からの支援もおこなえます。

事業③リサーチ業務

リサーチ業務ではクライアントが必要としている情報を調査する業務を担っています。バンクオブアメリカには600人以上のプロフェッショナルが在籍しており、速さと質の両方が備わったリサーチが可能です。リサーチ業務は受賞歴があるなど第三者からも認められています。

リサーチ業務における各分野の調査対象と概要は下記のとおりです。

• グローバル経済 : 50カ国以上の幅広い新興国と先進国が調査対象。当社エコノミストは各国の金融政策を調査し、グローバル経済の原動力は何かを明らかにするために様々な経済指標の分析に取り組む
• グローバル投資戦略 : 様々な分野、地域、資産クラスにおけるグローバルな規模の深刻な問題を徹底的に分析し、適切な投資アイデアとマクロ視点を提供
•  グローバル株式リサーチ : 先進国と新興国の35グローバルセクターにおける4,000以上の銘柄に対する徹底的なリサーチと分析を、機関投資家と個人投資家に提供
• グローバル・クレジット・リサーチ : ハイグレード債、ハイイールド債、クレジット戦略、クレジットデリバティブ、モーゲージ債、その他ストラクチャードファイナンス、地方債、クレジット指数、新興国クレジット戦略、新興国のソブリン債と社債などのリサーチ。
• ESGリサーチ : 様々な資産クラスと地域での環境・社会・ガバナンス (ESG) 投資テーマに関する詳細なリサーチと分析を提供。
• グローバル金利・為替リサーチ : 主要国の金利、為替、デリバティブ、ポートフォリオ戦略とリスク戦略をリサーチ。50カ国以上の約45通貨が調査対象。
• グローバル・コモディティ・リサーチ : ファンダメンタル戦略、デリバティブ戦略、ポートフォリオ戦略、金属・バルクコモディティ市況の分析が含まれます。コモディティ・リサーチ・チームは約30品目のコモディティ市況の予想と投資推奨を提供。
• ETFリサーチ : 調査対象は300の上場投資信託 (ETF)。当社アナリストの投資評価は当該ETF自体の見通し と、当該カテゴリー全体の見通し の両方を反映。 
• コーポレートアクセス : 対面式のミーティングやバーチャルカンファレンス、ロードショー、フィールドトリップ、戦略的なアクセスイベントなどを通じて、企業と投資家を結び付けます。年間で5,000以上のコーポレートアクセスのイベントを開催。

事業④コーポレートバンキング業務＆グローバル・トランザクション・サービス

コーポレートバンキング業務＆グローバル・トランザクション・サービスでは大企業やグローバル企業などグローバルな資金繰りをしている企業に対し、資金の受払いの自動化やキャッシュフローの短縮化を提供しています。バンクオブアメリカはさまざまなソリューションを保有しているため、各企業に合わせた提案をすることが可能です。

事業⑤ホールセール・クレジット

ホールセール・クレジットでは引き受け、モニタリング、商品管理を統合的におこなっています。サービスの提供先はビジネス・バンキング、グローバル・コマーシャル・バンキング、商業用不動産、グローバル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンキング（GCIB）およびグローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメントといった法人向け事業です。

バンクオブアメリカは世界でもトップクラスの資産担保型銀行であり、法人の顧客に500万ドル以上のシニア担保貸付、マネジメント、リスク管理など幅広い商品を提供しています。このようにバンクオブアメリカの業務は国内だけでなく世界にも目を向けることが重要です。

新卒選考フロー

内定を獲得するためには選考フローを確認し、それに合わせて対策することが必要です。ここでバンクオブアメリカの選考フローを確認し、どのような対策が必要であるのかを確認していきましょう。ただし、これらは年度によって変更されることがあるため、必ず公式HPには目を通しておきましょう。

募集職種

バンクオブアメリカは部門採用であり、新卒であると投資銀行部門/資本市場部門とテクノロジー＆オペレーションズの2部門で募集しています。

投資銀行部門／資本市場部門は募市場や私募市場での資本調達のほか、戦略的アドバイス、事業再構築、リスク管理など、顧客のニーズに対応した多彩なサービスを提供する部門です。

テクノロジー＆オペレーションズでは投資資産運用やリスク管理に関わるサービスの設計・開発・運用、バンクオブアメリカを支えている安心して取引ができる環境構築をおこなっています。

選考フロー

バンクオブアメリカの選考フローは下記のとおりです。

1. エントリー
2. Hirevue/Codevue
3. 書類選考
4. 複数回面接
5. 最終面接

なお、Hirevueは事前に受け取った質問に動画で回答する、いわゆるビデオ面接です。また、書類では下記のような質問をされています。

• In your own words, please describe the function of the division you have selected and why have you applied to Bank of America？（300 word limit）.
• How do you think you will utilize your academic skills and experience to add value to the division you are applying to（300 word limit）.

ここからわかるとおり、バンクオブアメリカの設問はすべて英語でなされます。そのため、英語力がないと書類選考の合格が難しいです。

給与水準

バンクオブアメリカの新卒の年収はフロントオフィスの場合1,000万円、バックオフィスの場合で600万円です。フロントオフィスにて月給換算すると、初任給で80万円以上であることが分かります。

ここからわかるとおり、初任給で1,000万円超えと非常に高水準です。バンクオブアメリカと国内における最大手企業（三菱UFJフィナンシャル・グループ）、国内の金融業界全体との比較をすると以下のような結果となります。

• バンクオブアメリカ：80万円程度

• 三菱UFJフィナンシャル・グループ：25万5000円

• 金融業界全体：20万円～21万円程度

社風

バンクオブアメリカは明るくフラットな社風だと良く言われます。実際にインターンシップに参加した学生からもチームと談笑して取り組むなど和やかな雰囲気を感じた方が多いです。

また、type就活でのインタビューでは若田の挑戦を受け入れる社風であるとも回答しています。バンクオブアメリカは実力と責任さえ持っていればより大きなグローバルビジネスに携わっていくことも可能なようです。

–就職の本質を考える type就活　【バンク・オブ・アメリカ】何がしたいのか、どんな環境が合うのかを知る そのために積極的に行動しよう

求める人材

バンクオブアメリカの公式HPには実際に働いている方のインタビューが掲載されています。

そこでは、所属部署・担当業務、今の部署で一番大切なスキル、当社で得ている成長機会、バンクオブアメリカを一言で表現すると、最もやりがいを感じること、が問われています。

そして、今の部署で一番大切なスキルは入社後に身に着けるべきスキルであり、現時点で素質があることが望ましいです。下記は今の部署で一番大切なスキルの回答を抜粋したものになります。

投資銀行部門

• シュヴァイスグート アレクサンダー

コミュニケーション能力

資本市場部門

• 大野麻衣子

得た経験を最大限吸収し、自身をアップグレードしていく能力

テクノロジー部

• 浦岡 暁子

コミュニケーション力

• 中村太郎

プログラム技術やテクノロジーに対する知識にくわえ、コミュニケーション能力

グローバルオペレーションズ部

• 田村 陽太

コミュニケーション能力、綿密さ、常に新し流れに対応する姿勢

• 野上 梨絵

情報を正しく理解し、オーディエンスに合わせて伝えるコミュニケーション能力

調査部

• 榎本 尚志

洞察力

• デバリエ　いづみ

探求心と洞察力

• 金子裕紀

分析力

金融市場部門（株式本部）

• クーガン アロン

正確性、コミュニケーションスキル、創造力

金融市場部門（債券本部）

• 鈴木 フレドリック朋義

意識力

• 酒井 真由子

素直さと柔軟性

• 秋庭 愛子

双方向なコミュニケーション能力

今回は概要をご紹介しましたが、バンクオブアメリカのHPにはそう考える理由なども掲載されています。選考に進むのであれば必ず一度は目を通しておきましょう。

–BANK OF AMERICA　先輩たちの声 Meet Our People

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

バンクオブアメリカは就活生から非常に高い人気がある米系投資銀行です。下記でその他の米系投資銀行との比較を掲載していますので、ぜひご確認ください。

他の会社や他業界の就職偏差値については下記でご紹介していますので、ぜひご確認ください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

採用大学を確認すると東京大学、一橋大学、東京工業大学、京都大学、早稲田大学、慶應大学が多く見られます。しかし、高学歴以外にも採用数は少数ですが見られます。

このようにバンクオブアメリカには明確なフィルターがあるわけではありませんが、高学歴でないと内定獲得は難しいです。大学には過去の進学実績が情報として残っているため、同社や近い偏差値の会社への就職実績があるのかどうかを確認していきましょう。

ホットニュース

ニュース①東京国立博物館所蔵の松林図屏風の動画をオンラインで世界に公開

松林図屏風は年に1度、2週間しか公開されない作品です。そこで、バンクオブアメリカは本作品の良さを広めるためにオンラインで世界に公開し、芸術や文化の発展へ貢献しています。

このようにバンクオブアメリカは金融業だけでなく文化などにも携わることがあるのです。

ニュース②サステナブルファイナンスとして資金供給を支援

バンクオブアメリカは2021年のサステナビリティファイナンス関連の取り組みが2,500億円ドルに達しました。このように持続可能な地球と地球全体の問題に向けて取り組んでいます。業務をグローバル的に進めるだけでなく、地球の保全などに向けても活動していることをご認識ください。

まとめ

バンクオブアメリカは規模が非常に大きい金融機関であり、グローバル的に働くことができます。

そして、バンクオブアメリカはコミュニケーション能力と英語力が求められるため、それらを身に着けていかなければなりません。

バンクオブアメリカの事業内容や求められるスキルが自分とマッチしている場合は、選考の準備を1つ1つしていきましょう。

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