履歴書の証明写真は笑顔でOK?注意するべきポイントとは?
2023年5月12日更新
はじめに
就活が始まると、ESだけでなく履歴書の提出を求められることが増えてきます。
履歴書自体は迷わず書くことができても、履歴書に貼る証明写真に悩む人は多いのではないでしょうか。
「あまり気にしたことがなかったけど、意識した方が良い?」
「何が良い写真なのか全然分からない…」
「笑顔で撮影してしまっていたけど、それってNG?」
このように、証明写真の正解は分かりにくいからこそ、悩む人が多いようです。
そこで本記事では、履歴書に貼る証明写真は笑顔でもOKなのかということをはじめ、注意するべきポイントなどを詳しくご紹介します。
履歴書の提出を控えている人はもちろん、証明写真に不安があった人も、ぜひ最後までお読みくださいね。
証明写真の笑顔はOK
まず、証明写真は笑顔で問題ありません。
採用担当者から見ると、証明写真は就活生の顔を把握するだけでなく、「この人と一緒に働きたい」と思えるか、ということを判断するという目的も担っています。
もちろん写真の印象だけで選考の合否は決定しませんが、面接に進むためには、採用担当者に良い印象を持ってもらう必要があります。
「良い印象」の定義は企業によって異なるものの、暗い雰囲気より明るい雰囲気を好むのはどの企業でも同じでしょう。
したがって明るい印象を与える笑顔は、証明写真には必要不可欠だと言えます。
証明写真を撮る際の3つのポイント
証明写真に笑顔は問題ありませんが、撮影の際にはいくつかポイントがあります。
撮影時にどのような点を意識すべきなのか、ポイントをご紹介しましょう。
①表情は「微笑み」を意識
「笑顔」と言ってもどの程度の笑顔にするべきか、悩んでしまうのではないでしょうか。
笑顔のイメージとして近いのは「微笑み」です。
決して大笑いではありません。
大げさな笑いは表情をつくっている印象を与えてしまうため、おすすめできません。
微笑み程度であれば、あくまでも「自然な笑顔」の範囲に収まるため、証明写真ではおすすめです。
口を大きく開けたような宣材写真のような笑顔ではなく、証明写真の表情であることを意識しながら、笑顔をつくるようにしましょう。
②歯を出すのはNG
口を大きく開けないということにもつながりますが、証明写真では歯を出すのは基本的にNGです。
歯を出すことで、明るい印象を与えることができる一方で、ふざけているような印象や、不真面目な印象を与えてしまう場合があります。
歯の出し方次第ではあるものの、表情次第ではプラスの印象にならないことがあるため注意が必要です。
したがって、証明写真を撮影する際は、口を閉じた状態で笑うようにしましょう。
③無表情は避ける
無難な表情をつくろうと思うと、つい無表情になってしまう人はいませんか?
無表情は、表情から与える印象が少なく、良いように感じるかもしれませんが、無愛想な印象や、暗い印象を持たれてしまう可能性があります。
そのため、証明写真撮影時は無表情は避けることが無難です。
無表情の写真だと、「笑顔が苦手なのかな?」「緊張しやすいのかな?」など、履歴書段階でマイナスの印象になってしまう可能性があります。
日頃から写真を撮る際に無表情になりやすい人は、特に表情に注意しましょう。
採用担当者の好感度が高い証明写真とは?
では、どのような証明写真が採用担当者の好感度が高いのでしょうか。
①目線
②口角
③眉
といった3つの観点から、それぞれのポイントをご紹介します。
①目線
証明写真を撮る際にまず意識すべきは、目線です。
「目線は必ずカメラを見るから、そんなに気にしなくても良いのでは?」と感じた人がいるかもしれません。
しかし、意識として「カメラを見る」ということだけでは不十分です。
「目は口ほどに物を言う」ということわざにもあるように、目が初対面の人に与える印象はかなり大きなものです。
したがって、意志を込めて目線を作れば、「この子はなんとなく熱意がありそうだ」というように、採用担当者の印象も大きく変わります。
そのため、ただ「カメラを見る」という意識ではなく、「この会社に入社したい!」という気持ちを目線に強く込めるようにしましょう。
また、カメラの位置は目のまっすぐ前になるように調整することが大切です。
少し上下にずれてしまうだけで、睨んでいるような印象を与えてしまう可能性があるため、十分に注意して撮影する必要があります。
②口角
笑顔の印象をつくる上で、重要なパーツは口元です。
歯を見せないで笑うとなると、口角の上がり方で表情が笑顔かどうかを判断されます。
「良い笑顔」の印象を与える口角は、適度に口角が上がった自然な微笑みです。
過度に口角が上がりすぎるとにやけた印象になってしまうため、「適度」という点がポイントになります。
「適度」を意識するあまり、口角に力を入れすぎてしまうと、強張った表情になりかねません。
笑顔のつくり方は、日頃からどれだけ自然に笑えているかで表情に差が出ます。
笑顔に苦手意識がある場合は、日頃の表情から意識してみるのも良いのではないでしょうか。
③眉
目線、口角の他に、眉も証明写真を撮る際には重要な役割を果たします。
なぜなら、無理に表情に力を入れると、眉の位置が不自然になることが多いためです。
眉の位置は、通常の位置から大きくずらす必要はありません。
したがって自分の表情が自然かどうかは、眉の位置が不自然ではないかという点で判断しましょう。
笑顔をつくろうとすると、無意識に目を見開いてしまったり、眉に力を入れる癖がある人は特に注意が必要です。
自分自身で表情が自然か不自然か分からない場合は、身近な人に表情を確認してもらうのもおすすめです。
証明写真撮影時の男女別のポイント
では、証明写真撮影時のポイントを男女別にさらに詳しくご紹介します。
男女で意識するべき点が異なるため、こちらのポイントもしっかりと押さえてくださいね。
男性
男性が最も注意するべき点は「ひげ」です。
近年、選考もオンラインで開催されることが多くなり、ひげに対する意識がやや薄れてきていますが、選考期間中にひげを生やすのは避けることが無難です。
入社後はひげOKという会社も、最近では珍しくなくなりました。
しかし、選考となると話は別です。どれだけ似合っていても、爽やかな印象にはならないため、十分に注意することが大切です。
また、男性は「微笑み」の中でもかなり柔らかい表情で留めておくことが無難です。
どちらかといえば、無表情の中で少し笑顔が分かるくらいが良いでしょう。
無理に表情をつくりすぎてしまうと、悪目立ちしてしまう可能性があるため、「ほどほど」を意識することが大切です。
女性
女性の証明写真は男性と比較し、表情や髪型の自由度がやや高めと言えます。
歯を見せている笑顔も、業界によってはOKとなる場合もあり、笑顔を意識するよりも自然な表情を意識することが重要です。
ただし、表情に暗い印象を与えてしまうため、前髪が目にかかるような表情や髪型はNGです。
しっかりと目や眉が見えるような表情や髪型にしておくのが無難です。
また、撮影時の注意ではないものの、証明写真の加工のしすぎには注意が必要です。
証明写真をきれいに見せたいという意欲はとても大切ですが、あまりにも実物とかけ離れてしまっては、良い印象になりません。
あくまでも自分の顔だということが分かる加工の範囲に留めるようにしましょう。
志望業界別の証明写真のポイント
ここまで、男女別の証明写真撮影のポイントをご紹介してきました。
ここからは、志望業界に応じてOKとなる証明写真をご紹介します。
マスコミ業界志望
「歯が出る写真はNG」とお伝えしてきましたが、マスコミ業界、特にアナウンサーを志望する場合は、男女問わず歯を見せた笑顔にするのがおすすめです。
アナウンサーは表情や印象が選考の要素に大きく関わるため、表情の癖が出やすい「歯を見せた笑顔」での撮影が望ましいと言えるでしょう。
ただし、アナウンサー以外の職種は男性は「歯を見せない笑顔」に留めておくのが無難です。
女性はアナウンサー同様、より華やかな印象になるよう表情づくりを行いましょう。
航空業界志望
航空業界を志望する場合、中でもグランドスタッフや客室乗務員を志望する場合、男女問わず歯を見せた笑顔にするのがおすすめです。
ただし、パイロットなどを志望する場合は、雰囲気が華やかになることよりも、真面目な印象が伝わることが大切です。
したがってできる限り笑顔を排除した表情にすることを心がけましょう。
証明写真はプロに撮ってもらうべき?
ここまで、証明写真の撮影時のポイントをご紹介してきました。
これらの表情を確実に実践し、写真撮影を行うためには、プロの写真家やスタジオに撮影依頼をすることがおすすめです。
「プロに頼むと費用がかさむし…」
「実際のところ、そこまで違いはないでしょ?」
と思う人がいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
確実に良い表情で写真に収めてくれることはもちろんですが、自分では気付かない表情の癖を指摘してくれます。
また、就活用のメイクやヘアセットを施してくれるスタジオや、スーツを貸し出してくれるスタジオもあります。
就活用の雰囲気のまま自宅を出発するのではなく、スタジオ内に限って就活用の雰囲気でいることができると、他の予定との調整もしやすくなるでしょう。
もちろん履歴書の証明写真だけで選考の合否が決定するわけではありませんが、合格の可能性を増やすためにも、できる努力はしておくのがおすすめです。
より具体的な撮影方法を知りたい場合は、以下の記事もぜひお読みくださいね。
https://jo-katsu.com/campus/5318/
撮影スタジオはどう選ぶのが正解?
とはいえ、どのように撮影スタジオを選ぶべきか、悩む人もいるのではないでしょうか。
雑誌やweb広告に出てくるような就活用撮影スタジオは、就活用写真の撮影実績が豊富なため、積極的に活用するのがおすすめです。
しかし、お住まいの地域によっては、「そんな広告見たことない…」という人もいるのではないでしょうか。
証明写真をプロに撮影してもらおうと思う場合、近くの写真撮影スタジオに問い合わせてみるのがおすすめです。
基本的に、証明写真の撮影はどのスタジオでも実施しているため、問題なく実施してもらえるでしょう。
ただし、撮影費用はスタジオによって大きく異なる可能性があります。
撮影前にしっかりと確認しておくと安心して撮影に臨むことができます。
よくある質問
では、最後によくある質問に回答します。
気になるポイントがある人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
スピード写真はNG?
撮影スタジオでの撮影はハードルが高くても、道端などに設置されているスピード写真であれば気軽に利用できるという人は多いのではないでしょうか。
もちろん、履歴書にスピード写真を使用することも可能です。
スピード写真は1回600円~1,000円ほどで撮影できるため、非常に安価です。
ただし、数回しか撮り直しができないため、必ずしも良い表情で撮影できるか分かりません。
また、データ受け取りができない場合があるため、web上で作成する履歴書には使用できない可能性があります。
スピード写真の利用自体は問題ないものの、自分が使用したい用途に見合っているかを判断するようにしましょう。
携帯で撮影するのはNG?
近年、証明写真を携帯のアプリで撮れるようなサービスが登場しています。
もちろん、このようなサービスを利用し、携帯で撮影するのは決してNGではありません。
しかし、スタジオで撮影した証明写真と比較すると、どうしてもクオリティに差が出ます。
クオリティに差があること自体が問題ではないものの、企業から見るとやはり時間をかけて準備をした上で撮影しているものの方が、「気合いが入っている」という認識になりやすいでしょう。
携帯で撮影するのがOKか、NGかという考え方ではなく、「この写真を利用することで企業担当者からはどう見えるか」という考え方にしてみると、自分なりの正解を導きやすくなるのではないでしょうか。
髪型はどうするのが理想的?
髪型は、男女問わず「清潔感」「健康的」「機能的」であることが大切です。
男性は「清潔感」という観点でいくと、特定の業界を除いて長髪は避けるのがおすすめです。
おでこを出したベリーショートのような短髪で臨むことで、業界問わず好印象を与えることができるでしょう。
女性は髪の長さに関わらず、前髪を短すぎず長過ぎないように、目の上から眉のあたりのラインで流せるような長さに整えるのがおすすめです。
髪が長い場合、ひとつにまとめることを意識し、顔の横に髪を垂らしたり、おくれ毛を作るような髪型は避けましょう。
また、髪は黒や茶などのヘアゴムやピンでまとめ、「清潔感」があるような印象にしましょう。
業界によって、ハーフアップなどでも問題ありませんが、業界問わず使用する写真を撮影したい場合は、ひとつにまとめておくのが無難でしょう。
髪が短い場合は、「セットしている」という印象が伝わるように、髪型を整えることが重要です。
髪型に関する詳細は、以下の記事もぜひお読みください。
https://jo-katsu.com/campus/1575/
ポイントを押さえて好感度が高い証明写真を目指そう!
いかがでしたか?
本記事では、履歴書に貼る証明写真は笑顔でもOKなのかということをはじめ、注意するべきポイントなどを詳しくご紹介してきました。
証明写真の笑顔はもちろんOKではあるものの、押さえるべきポイントがたくさんあることに気付いていただけたのではないでしょうか。
「たかが証明写真」と思っている人がいるかもしれませんが、「されど証明写真」です。
写真ひとつで採用担当者に与える印象が大きく変わることを理解し、自分が損をしないような写真で履歴書を提出できると良いですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。