面接で大学を留年した理由の答え方を解説!例文とポイント紹介
2024/9/25更新
はじめに
「面接で大学を留年した理由を聞かれたらどう答えよう」
「大学を留年すると就活で不利になるのかな」
このような悩みを抱えている就活生も多いでしょう。
大学を留年した事実が就活を不利にさせることはありませんが、適切な答え方で伝える必要があります。
企業が留年した理由を就活生に問う意図も理解した上で、どうして留年してしまったのかを正直に話しましょう。
本記事では、面接で大学を留年した理由を聞かれた際の答え方について詳しく解説しています。
大学を留年したことが就活に影響を及ぼすのか不安な以下の就活生に向けて、ポイントや例文も紹介しているため、ぜひご覧ください。
- 面接で大学を留年した理由を問われた際の答え方を知りたい
- 面接で大学を留年した理由を企業が問う意図を把握したい
- 面接で大学を留年した理由を答える際のポイントがあれば知りたい
- 面接で大学を留年した理由を答える例文があれば参考にしたい
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面接で大学を留年した理由の伝え方を伝授
面接で大学を留年した理由について問われた際は、以下4つの要素を適切に伝える必要があります。
- ①最初に結論を述べる(私が留年した理由は〇〇だからです)
- ②留年に至る具体的なエピソードを述べる
- ③留年したことへの反省と改善方法を述べる
- ④最後に留年から得た学びを入社後どのように活かせるか述べる
①〜④の要素を順に伝えることで、大学を留年した事実が就活に不利な影響をもたらす可能性が少なくなるでしょう。
①最初に結論を述べる
面接で大学を留年した理由を問われたら、まず結論を述べましょう。
- 私が大学を留年した理由は、〇〇です。
- 私は〇〇のため〇〇したことで、大学を留年しました。
留年した事実が就活に不利な影響をもたらすのではと、事実と異なる理由を伝えたくなる人もいるでしょう。
しかし、大学を留年した理由は、嘘をつかずに正直に答えてください。
一時的に嘘を押し通せても、発言に矛盾が生じることで結果として企業に嘘がばれてしまい、選考を通過できない可能性があるからです。
必ず、事実に沿って正直な理由を端的に述べる意識を持ちましょう。
②留年に至る具体的なエピソードを述べる
大学を留年した理由を述べたら、続けて留年に至る具体的なエピソードを述べます。
どうして留年することになったのか、時系列に整理してわかりやすく伝えましょう。
具体的なエピソードは、自己分析を通して過去の経験を客観視できると、整理しやすくなっておすすめです。
ここでも留年した理由と同様、嘘をつかずに、事実に沿って正直に述べてください。
③留年したことへの反省と改善方法を述べる
留年に至る具体的なエピソードを述べた後は、留年したことへの反省と、改善方法を伝えましょう。
単に留年した理由だけを述べるだけでは、留年した事実を「どのように受け止めているのか」「どのように改善しているのか」が不透明です。
留年した事実をどう受け止め、克服・改善に向けてどのように行動しているのかを必ず伝えてください。
留年したことを反省し、今後同じ過ちを繰り返さないために努力している内容を伝えることで、ポジティブな印象を与えられるでしょう。
「何事も自己成長につなげられる人材」であることをアピールできれば、留年した事実が就活に不利な影響を与えることはないはずです。
④最後に留年から得た学びを入社後どのように活かせるか述べる
大学を留年した理由を述べる最後には、留年から得た学びをどのように活かせるのか入社後の展望を必ず伝えてください。
企業は、自社に貢献してくれる人材を採用したいと考えているからです。
そのため、採用選考では就活生の経験や強みを、自社にどのように活かしてくれるのかを知りたがっています。
留年した事実を反省し、留年から得た学びを入社後どう活かせるのか簡潔に伝えることで、留年をポジティブなものへと変えていけるでしょう。
面接で大学を留年した理由を問う企業の意図は3つ
面接で大学を留年した理由について、企業はなぜ質問するのでしょうか。
大学を留年した理由を問う企業の意図として、以下3つが挙げられます。
- 人柄を知りたいから
- 留年して得た学びを知りたいから
- 病気や事故など心身の状態を知りたいから
それぞれ1つずつ詳しく見ていきましょう。
人柄を知りたいから
企業は、就活生の人柄を知る目的で、大学を留年した理由を問う事があります。
就活生が、大学を留年した事実をどう受け止めているか、得た学びや改善に向けて行動できているかの内容によって人柄を想像しているのです。
例えば、留年したことを重く受け止め、改善に向けて積極的に行動している人であれば「何事も自己成長につなげられる人材だ」と想像するでしょう。
反対に、留年したことを軽く受け止め反省していない人であれば「考えが浅はかで楽観的すぎる人材」と想像する可能性もあります。
大学を留年した事実を就活でポジティブに変えていくためにも、第三者に留年した理由を話して客観的な意見を把握しておくのがおすすめです。
自分が留年した理由を相手がどう受け止めるのかを把握することで、面接の際に適切な言葉選びや表現で伝えられるでしょう。
留年して得た学びを知りたいから
留年を通して得た学びを知るために、企業は面接で大学を留年した理由について質問します。
留年した理由として、部活動やアルバイト・就活や遊びなどさまざまな状況が考えられますが、どのような理由でも留年を通して学ぶことはあるはずです。
自分が留年を通して得た学びをしっかり伝えるためにも、結論・具体的なエピソード・留年したことへの反省と改善方法を先に伝えてください。
最後に、留年して得た学びを今後どのように活かせるのかを伝えることで、面接官に留年をポジティブなものとしてアピールできるでしょう。
もし、留年して得た学びがわからない、という場合は留年する前と後の自分を比較してみる方法がおすすめです。
価値観や考え方を比較することで、留年を通して得た学びを客観的に理解できるでしょう。
病気や事故など心身の状態を知りたいから
病気や事故など、心身の状態を知るためにも、企業は面接で大学を留年した理由について質問します。
企業は、長期間自社に貢献してくれる人材を採用したいと考えています。
心身の状態は、長期間働き続けられるかどうかの大きな判断材料になるのです。
病気や事故で留年した場合はその旨と、現在の健康状態について正直に伝えましょう。
面接で大学を留年した理由を伝える際のポイント
面接で大学を留年した理由について問われたら、以下2つのポイントを踏まえて適切に伝えましょう。
- 留年した事実を自責思考で捉えている
- 留年した理由を正直に伝える
それぞれ1つずつ詳しく解説します。
留年した事実を自責思考で捉えている
面接で大学を留年した理由について伝える際は、留年した事実を自責思考で捉えている旨をしっかりと伝えましょう。
さまざまな理由で大学を留年してしまうケースがありますが、どのような理由でも、自分の行動が原因で留年してしまったことは事実です。
留年した理由を、環境や周囲の人々のせいにするなどの「他責思考」では、面接官にネガティブなイメージを与えてしまうでしょう。
また、失敗を人や環境のせいにする人よりも、自分に原因があると考えて改善に向けて行動できる人の方が、企業は採用したいと考えるはずです。
留年した理由を伝える際は、必ず留年した事実を自責思考で捉えている旨を明確に伝えてください。
留年した理由を正直に伝える
留年した理由を、偽らずに正直に伝えることも大切です。
留年した事実が就活に不利な影響を与えないようにと、事実と異なる理由を述べたいと考える就活生もいるでしょう。
しかし、留年した理由を偽ってしまうと、のちに企業に嘘がばれて選考通過が難しくなる可能性があります。
留年した理由がネガティブなものであっても、偽ることなく正直に自分の振る舞いのせいだと伝えましょう。
面接で大学を留年した理由をポジティブに伝える例文5選!
ここからは、面接で大学を留年した理由を伝える際の例文を、5つの状況別に紹介していきます。
自分が留年してしまった理由と照らし合わせながら、回答を作成する際の参考にしてみてくださいね。
部活動
私が大学を留年してしまった理由は、大学の講義よりも部活動に多くの時間を割いてしまったためです。
私は、高校時代からバレーボール部に所属し、高校2年では部長としてチームを牽引していました。
大学でもバレーボール部に所属し、レギュラーメンバーになるべく、寝る間も惜しんで練習に励みました。
部活動の練習以外にも、朝練や休日に自主トレーニングを行い、技術面・体力面の向上に力を注ぎました。
結果として大学2年生の時にはレギュラーメンバー入りを果たすことができましたが、大学の講義への出席日数が足りず留年してしまう形になりました。
一番重きを置くべきであるのは学業だと理解していながらも、自分がやりたいことにだけ時間を多く使いすぎたことが原因だと反省しています。
今後はこのようなことがないよう、自分のタスクを客観視する癖を身につけ、全体のバランスを調整しながら1つひとつの物事に取り組んでいきたいと考えています。
貴社に入社後は、バレーボール部で培った忍耐力や勝負強さを活かし、どんな仕事にも深く向き合ってこなしていきたいです。
面接で大学を留年した理由を伝える際は、結論・具体的なエピソード・留年したことへの反省と、改善方法・入社後の展望を順に伝えましょう。
結論から伝えることで、留年した理由が何かを理解した上で、面接官が安心して話を聞き進めてくれます。
今後同じことを繰り返さないための改善方法も必ず伝えて、何事も自分の成長につなげていることをアピールしてください。
留学
私は、留学や留学にまつわる勉強に力を入れすぎたことが原因で留年してしまいました。
私は大学2年生の時に、6ヶ月間オーストラリアに留学に行きました。
現地では大学での講義のほかに、ワーキングホリデーとして現地のカフェで毎日働き言語取得に勤しみました。
留学先で学ぶ英語の奥深さと、現地のカフェで実際の英語を聞きながら話すスキルを向上させられたことは、6ヶ月という時間以上に価値のある経験となりました。
しかし、留学にまつわる事前勉強やスケジュール調整に時間を多く使いすぎたために、大学3年生のタイミングで留年してしまいました。
自分のやりたいことにだけ比重をかけすぎた、視野の狭さが原因だと反省しています。
今後は同じことを繰り返さないために、自分のやることに優先順位をつけ、スケジュールを組みながら計画的に取り組んでいきたいと考えています。
留学で培った英会話力とコミュニケーション力を武器に、海外事業に力を入れている貴社に貢献していきたいです。
この回答の追加質問として「留学を通して得られたことはありますか?」「スケジュールを組み立てる時に気をつけていることはありますか?」などが想定されます。
大学を留年した理由を伝える場面のみならず、面接では質問に対する回答をさらに深掘りされるケースが多く存在します。
追加質問にもスムーズに回答できるよう、事前に想定できる質問に対する回答を準備しておくのがおすすめです。
アルバイト
私が留年した理由は、アルバイトに時間を多く使いすぎるあまり、肝心な学業を疎かにしてしまったからです。
私は大学に奨学金制度を利用して通っています。
社会人になってからも奨学金の返済に苦労している兄の姿を見て、自分は在学中になるべく多くの奨学金を返済しようと計画していました。
そのため、大学1・2年生の時は、カフェとガソリンスタンドのアルバイトを掛け持ちして日々アルバイトでの就業に励んでいました。
結果として大学2年の冬には奨学金の1/4を返済できましたが、その分大学の講義を疎かにしていたため、大学3年生のタイミングで留年してしまいました。
自分の欲を優先するばかりに、物事の本質を見失っていたことが原因だと反省しています。
今後はこのようなことがないよう、常に物事の本質が何かを考えながら、やるべきことを整理してバランスよく取り組みたいと思います。
貴社に入社後は、アルバイトで培ったコミュニケーション力や学ぶ姿勢を大切に、貴社に貢献できる人材として活躍したいです。
アルバイトが理由で留年してしまった場合は、アルバイトを通じて身につけた能力についても触れられると良いでしょう。
例文ではコミュニケーション力を挙げていますが、アルバイトではチャレンジ精神や主体性・協調性などさまざまな強みを身につけられるはずです。
大学を留年したことで得た学びのほかに、アルバイトで身につけた強みも自己分析で客観視してアピールポイントとして伝えましょう。
就活
私は、就活に力を入れすぎて、大学の講義にほとんど出なかったことが原因で留年してしまいました。
大学3年生の春から就活を始め、勉強に充てていた時間を自己分析や企業研究に充て、インターンシップや企業説明会へ積極的に参加していました。
その結果単位が足りず留年してしまい、両親に学費の面でも迷惑をかけてしまったため自分の視野の狭さを猛省しました。
就活と学業の両立ができなかった理由は、就活にだけ意識を向けていたことが原因だと考え、これ以降は改善にむけて積極的に行動しました。
学業と就活の両方に意識を向け、どちらも誠心誠意取り組むことで結果がついてくると信じ、留年になってからは全ての教科で単位を取得しています。
結果として就活でもインターンシップなどで主体的な発言や行動を実践でき、生き生きと過ごせています。
この経験から、充実した日々を送るためには、取り組むべき内容を全てを俯瞰して優先順位を付けた上で、平等に取り組む姿勢が必要だと学びました。
貴社に入社後も、就活と学業の両立から見出した自分の視野の広さを活かし、活躍していきたいと考えています。
大学を留年した理由が就活である場合は
- 学業と就活を両立させる上で気をつけているポイントはあるか
- 大学の講義スケジュールと就活のスケジュールを調整するコツはあるか
などの追加質問が想定されます。
学業と就活を両立させるために普段から気をつけていることをあらかじめ整理して、追加質問にもスムーズに答えられる準備をしておきましょう。
遊んでいた
私は、趣味や遊びに時間を多く使ってしまったことが原因で留年してしまいました。
大学1年生で入ったサークル活動に楽しさを覚え、先輩や仲間たちと過ごしたり、サークル活動をしたりすることだけに時間を使うようになってしまいました。
「留学はしないはず」と甘く見ていた結果、大学2年生の時に留学することになり、自分の思慮の浅さや甘さに落胆しました。
このようなことは2度と繰り返すまいと一念発起し、留年以降は大学の講義を1日たりとも休んでいません。
講義での提出物も、いち早く提出することを心がけています。
意欲的に講義に臨む姿勢を教授にもお褒めいただいた経験があります。
この経験から、何事も計画的に取り組むことが自分の成長につながることを学びました。
貴社に入社後も、計画的に取り組む姿勢を忘れずに、責任を持って職務を全うしたいと考えています。
遊びや趣味に時間を多く使ったことが留年した理由の場合は、正直に自分の行いが悪いために留年したと伝えましょう。
就活を成功させたいからといって、事実と異なる理由を述べて偽ることは避けてください。
必ず、留年した理由を自責思考で捉えていること・今は反省し改善に向けて積極的に行動していることを伝えましょう。
さいごに
就活における面接で、大学を留年した理由について問われた際は、4つの要素を適切な順序で簡潔に伝えましょう。
結論・具体的なエピソード・反省と改善方法・入社後の展望を、時系列に整理し論理的に説明することで、留年をポジティブなものとしてアピールできます。
企業は、就活生の人柄や健康状態・留年で得た学びを知るために、大学を留年した理由について面接で質問しています。
そのため、留年した理由を偽ることなく正直に伝える姿勢が大切です。
留年した事実については、自分の振る舞いが原因であると捉えていることを明確に伝えましょう。
留年した事実が就活に不利な影響をもたらすことはないですが、ネガティブなイメージを与えないように適切な伝え方で伝えてください。
留年した理由の回答から、さらに自分を深掘りする追加質問をされる可能性もあるため、事前にしっかりと対策を講じて面接に臨みましょう。
この記事があなたの役に立つことを願っています。