【就活生必見】就職時に人気の職業は?ランキングでご紹介!
2023年4月28日更新
はじめに
就活を開始すると、ふと気になるのは周りの就活生の状況ではないでしょうか。
「どんな職業が人気なんだろう?」
「周りは何を重視して企業を選んでいるんだろう?」
「周囲と同じ発想…それってライバルが多いってこと?」
など、悩みや不安は尽きません。
そこで本記事では、就活生に人気の職業ランキングをはじめ、人気職種や業種のランキングも合わせてご紹介します。
周囲の就活生はどのような将来を描いているのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大学生に人気の職業とは?
まず、大学生に人気の職業をご紹介しましょう。
第1位:会社員
大学生に最も人気がある職業は「会社員」です。
会社員と言っても規模の大きさや扱うサービスなどに差はありますが、やはり会社に雇用され、一定の給与を獲得できるという点が「安定性」という点に繋がっていると言えます。
「安定性」を求める上で人気なのは、やはり大企業です。
近年は外資系企業の人気も高まっていますが、「安定性」を求めるのであれば、実力主義の外資系企業ではなく、日系企業を選択する就活生が多いようです。
参考:ITmediaビジネス 21年卒の大学生に聞いた、就職したい企業・業種ランキング 1位は?(https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2002/28/news139.html)
第2位:公務員
続いて人気なのは「公務員」です。
地方公務員・国家公務員いずれも、大学生に人気の職業と言えます。
公務員の人気は文系・理系の垣根を超えており、いずれの大学生からも支持を集めています。
理由はやはり「安定性」。また、新型コロナウイルス感染症の影響などで家族や行政の有難さを感じた人が多いことも、「家族の近くで地元に貢献したい」「行政に関与することで国を良くしたい」といった志望動機に繋がっているようです。
参考:ITmediaビジネス 21年卒の大学生に聞いた、就職したい企業・業種ランキング 1位は?(https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2002/28/news139.html)
第3位:起業家
団体や企業に所属するのではなく、自ら起業したいと考える就活生も一定数存在します。
ただし、その割合は決して多くなく、全体の約5%ほどに留まります。
起業を目指す学生には一定の特徴があり、最も起業希望者が多いのは慶応義塾大学とされています。その理由として、制度の中に「インキュベーション支援」や「ベンチャー創出支援」といった内容があるためです。
「起業したい」と感じるかどうかは周囲の影響を受ける部分もあることから、「自分の周りにはいないな…」と感じている場合、学生起業家が多いコミュニティに飛び込んでみるのも良いかもしれませんね。
参考:マイナビニュース 現役学生23万人に聞いた「就職活動の志望業界は?」- 12.4%が「起業したい」(https://news.mynavi.jp/article/20221124-2521565/)
大学生に人気の職種とは?
ここまで、人気の職業を中心にご紹介してきました。
中でも「会社員」がランキングトップだったわけですが、「会社員」の中ではどのような職種が人気なのでしょうか。
職種別の人気ランキングをご紹介します。
参考:マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査(https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/04/2024sotsu_syusyokuishiki_20230425.pdf)
第1位:営業企画・営業部門
第1位は、営業企画や営業部門です。
人気の理由は、仕事としてのイメージのしやすさはもちろん、社会人基礎力向上に役立つという側面もあるようです。
どのような職種でも重要となる、コミュニケーション力や交渉力、会議や商談をスムーズに進める進行力などは、今後の社会人生活でも非常に重要なスキルとなるでしょう。
また、営業の場合、数値目標を担うことが多いため、数値達成に向かって努力をしやすく、達成感を得やすいという側面もあります。数字がモチベーションになったり、「誰かの役に立っている」ことを実感したい人にとって、営業部門はまさに天職と言えるでしょう。
第2位:総務・経理・人事などの管理部門
第2位は、総務・経理・人事などの管理部門です。
中でも人事は、就活中の接点も多く、「自分のあの人みたいに働きたい」と思う人も多くいます。
また、総務・経理・人事などはいわゆる「専門職」であり、知識や経験を身に着けておくことで自分の大きな武器になります。今後のキャリアプランだけでなく、ライフプランを考慮した際にも、自分の手元に明確に説明できるスキルがあることは安心です。
「何か一つを極めたい」と思っていたり、「会社をバックオフィス側から支えたい」という思いがある人には、非常に向いている職種だと言えるでしょう。
第3位:商品企画・開発・設計部門
第3位は、商品企画・開発・設計部門です。
あらゆる仕事がAIに代替されようとしているこの時代だからこそ、人の手を介するからこそできる仕事を担当したいと考える人は多いようです。
また、自分のアイディアが商品として販売されれば、大きなモチベーションに繋がるのではないでしょうか。
商品の企画や開発、設計は簡単にうまくいかないからこそ、やりがいを感じることができます。根気強く物事を進めたり、とにかく新しいものをつくっていきたいと考える人におすすめの職業です。
第4位:研究・開発部門
第4位は、研究・開発部門です。こちらは理系学生に圧倒的な人気を誇ります。
理系学生の場合、大学や大学院時代には研究室に所属し、自分のテーマをもって研究していたという人が少なくありません。したがって企業に就職した先でも、「研究を続けたい」と思う人は多いのではないでしょうか。
大企業を中心に、自社で研究室を持つ企業は多くあり、そのような企業への就職が叶えば研究を続けることも可能です。大学や大学院よりも潤沢な資金力を持つため、研究の幅を広げることができる点も研究・開発部門の魅力と言えるのではないでしょうか。
第5位:情報システム部門
第5位は、情報システム部門です。
理系学生からの人気が高い職種ではあるものの、近年では文系学生からの支持も高まっています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの企業がリモートワークやDXに取り組み始めました。しかし、社内でリソースが足りていないことも多く、うまくいっていない企業が多いという現状があります。
また、情報システム部門に関わる職種は人気職種のため、中途社員をなかなか獲得できないという現状もあります。
このような状況を踏まえて、文系学生であっても採用し、丁寧な研修を行った上で現場配属を行うという方針に転換している企業は少なくありません。
過去の経験に左右されず、積極的なチャレンジができるという点が情報システム部門が人気の理由と言えるでしょう。
大学生に人気の業種とは?
では、大学生に人気の業種にはどのようなものがあるのでしょうか。
職業や職種とかけ合わせてランキングを見ることで、大学生に人気がある理由が鮮明に見えてくるかもしれません。業界別に詳しく見ていきましょう。
参考:マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査(https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/04/2024sotsu_syusyokuishiki_20230425.pdf)
第1位:食品業界
最も人気なのは「食品業界」です。
業界人気が高いことを意外に感じる人がいるかもしれませんが、最も生活に身近な業種だからこそ、志望している人が多いと言えるでしょう。
また、「安定性」が求められるこの状況の中で、食品業界はいかなる場合でも業界が衰退していくということは考えにくいと言えます。人間にとって必要な三大欲求のひとつ、「食欲」に関連するため、将来性という点でもある程度安心できるでしょう。
また、近年では共働き世帯が増えたことにより、時短料理や宅配料理などが注目を集めています。ライフスタイルの変化に合わせ、今後も伸びしろが大きい業種だと言えるのではないでしょうか。
第2位:IT業界
続いて人気なのはIT業界です。
ITと一言に言ってもその範囲は非常に広く、ソフトウェア関連やSler、通信など様々な領域があります。
IT業界も、私たちが生活していく上で不可欠なものです。そのため、「安定性」という観点では十分に条件を満たしていると言えるのではないでしょうか。
また、入社後どのような職種に就くのかによりますが、専門性を高めやすい業界であると言えます。今後社会で長く活躍するために必要なスキルを、IT業界では身に着けることができるでしょう。
第3位:官公庁・公社・団体
第3位は、官公庁・公社・団体です。
評価されたポイントは、やはり「安定性」だと言えるのではないでしょうか。
将来的に転職などはしにくいものの、継続して安定的に働く上では最も適した業種と言えます。また、業務内容によっては地元などにも帰りやすく、Uターン願望がある場合には非常に適した業種だと言えるでしょう。
給料が爆発的に上がることは考えにくいものの、下がるということも考えにくいという特徴があります。したがって、継続的な安定性を求める人には、おすすめの業種です。
就活生が職業を選ぶ際にポイントにしていることは?
ここまで、様々な人気ランキングをご紹介してきましたが、就活生はどのような点を気にして職業を選んでいるのでしょうか。
ポイントとなる3点をご紹介します。
安定性
最も重視しているポイントは「安定性」です。
安定性と言っても様々な要素があり、給料が安定していることはもちろん、世の中の情勢に会社の事業が影響されにくいという点も、十分「安定性」に加味されるでしょう。
近年、社会や将来の不確実性が高く、予測困難なVUCAの時代と呼ばれるだけあり、私たちを取り巻く社会は日々刻々と変化しています。その変化の中で、「せめて仕事だけは安定していたい」と考える人が増えています。
就活は「新卒」というポテンシャルを活かして企業選びができるため、自分の理想とする企業に最も入社しやすいタイミングです。ぜひ慎重に検討しましょう。
自分がやりたい仕事をできる
続いて大切にしているポイントは、「自分がやりたい仕事をできるかどうか」です。
どれだけ安定性が高い企業に就職できても、自分が全くやりたくないと考える仕事では意味がありません。したがって、入社以前より「どんな仕事をしたいか」というイメージを具体的に持っている就活生が多いと言えます。
意志を持っている就活生が増えるということは、すなわち人気職種の選考難易度は必然的に高くなるということです。
本気で自分がやりたい仕事がある場合、選考段階でしっかりアピールすることが大切です。
給料が高い
給料が高いという点も、職業を選ぶ際には重要なポイントです。
ただしここで注意するべき点は、「新卒時だけ給料が高いのか」、「その後も一定のペースで給料が上がっていくのか」ということです。
近年物価上昇の流れを受け、新卒が入社したタイミングの給料もある程度保証されるようになってきました。その一方で、入社以降の給料が上がりにくくなっているという企業も少なくありません。
給料については生活を左右する重要な要素であることから、妥協せずにしっかり確認することが大切です。
ランキングを参考に自分の価値観と照らし合わせてみては?
いかがでしたか?
本記事では、就活生に人気の職業ランキングをはじめ、人気職種や業種のランキングも合わせてご紹介してきました。
ランキングはあくまでもランキングですが、内容を見ながら自分の価値観と照らし合わせることで、自分が本当に大切にしたいポイントは何か、改めて考えることができるのではないでしょうか。
自分が就きたい職業がランキングで上位の職種や業種の場合、適切な選考対策が必要だという心の準備をすることもできます。
就活という限られた時間を有効活用しながら、ぜひ自分の理想が達成されるように努力してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。