これさえ読めば失敗しない、証明写真の撮り方を紹介
2023年4月28日更新
はじめに
社会人としての第一歩を踏むために就職活動を行っている人や、新しくバイトを始める人には、避けて通れないのが証明写真です。「自分が思ったように撮れない」、「どう撮れば綺麗に撮れるの」といった悩みを持っている人も多いと思います。
これさえ読めば、証明写真を綺麗に撮るコツや、どこで撮ればいいかなど悩みも払拭することができます。気を付けるポイントや事前に準備しておくことなど、役立つ情報を詳しく紹介していくので見ていきましょう。
証明写真を取るまでの準備
証明写真を撮るまでに知っておきたいのが「服装」、「髪型」、「メイク(女性の場合)」です。何も気にせず写真を撮るのはNG。証明写真でアピールしたいことは、清潔感が一番重要です。第一印象を良くするために事前に準備をしておきましょう。
服装(スーツ)について
証明写真では、男女問わず「スーツ」を着ていきましょう。
「スーツの色や模様」
スーツの色は、黒または紺色が無難です。模様が入っていないほうが好ましいですが、薄くストライプが入っている程度であれば問題ありません。
「スーツのサイズ」
スーツは自分の体にあったサイズを選ぶことが重要です。大きすぎたり、小さすぎたり、自分に合わないサイズは格好が悪いため、事前に試着してサイズが合うか確かめておきましょう。
「しわなどの注意点」
また写真だからといってしわや汚れが目立たないと侮ってはいけません。光の加減でしわが目立ってしまう、型崩れしているなどがあればだらしなく見えてしまいます。
「シャツ(中に着るもの)」
シャツは白の無地を選びましょう。女性の場合は、男性同様で白のレギュラーシャツかシンプルなブラウスやカットソーでも問題ありません。
「ネクタイ」
男性の方は派手ではないネクタイをし、まっすぐ曲がっていないように結びましょう。模様も少なめがベストです。
髪型について
男性の方は、前髪が目にかかっておらず、耳が見えるように整えると好印象です。全体的にジャケットやワイシャツに髪の毛がかからない長さがおすすめです。無造作ヘアではなくワックスや整髪料を使用し、ガチガチに固めない程度で整えましょう。
女性の方は、前髪は目やまゆ毛にかからない長さがおすすめですが、長い方は横に流すといいでしょう。男性同様にジャケットやワイシャツに髪がかからないようにしたいですが、髪が長い方が多いと思いますので、長い方は一つにくくりましょう。
男性女性どちらも髪色は黒、または地毛の色が好印象です。明るい茶色や派手な髪色は避けましょう。
メイクアップについて(女性限定)
清潔感をアピールするためには派手な化粧は絶対に避けましょう。ナチュラルメイクを心掛け、少し明るいリップやチークを使うことにより、血色がよく見えて明るい印象を与えることができます。
しみやそばかす、目の下のクマなど気になるところはコンシーラーを使って隠すことで健康的な印象も与えることができるのでポイントです。
証明写真を撮る場所について
初めて就職活動を行う方は、どこで証明写真を撮ればいいか悩む方もいると思います。プロに任せた方がいいのか、自分で携帯を使って自撮りしてもいいのか、悩んだ時は、「就職活動に対する意気込み」で決めましょう。
最近では自分で携帯を使って証明写真を撮る人も増えていますので要チェックです。
それぞれのメリット・デメリットを説明していきますので、自分にあった場所で撮影すれば問題ありません。
プロに取ってもらう写真館
予算を気にせず、クオリティを求める方にはおすすめ。
メリット
・プロのカメラマンがヘアメイクから身だしなみまで整えてくれるので任せっきりでOK
・写真の加工編集ができるため、気になるしみや汚れ、左右のバランスなど調整可能
・写真データをもらえるためWebエントリーでも活用できる
デメリット
・プロが撮ってくれる分、費用が高い
・営業時間が決まっているため時間が限られている
・対面が苦手の人は行きにくい
安定した仕上がりが期待できる分費用は高いので、ここは絶対に受かりたい、という会社があるときには利用してもいいと思います。また大学によっては指定の写真館であれば通常より安く撮ってもらえるサービスもあるので上手に活用しましょう。
どこでも撮れるスピード写真
一般的に証明写真を撮る際に使うことが多く、誰にもおすすめな方法です。
メリット
・600円~1,000円程度と安い金額で撮影することができる
・24時間いつでも、比較的どこでも撮影可能
・最近のスピード写真は技術も向上し綺麗に撮れる
デメリット
・人に撮ってもらえないため、自己判断で良し悪しを決める必要がある
・写真を修正できない
・写真データをもらえないこともある(最近はデータをもらえるものも増えてきました)
いつでもどこでも低価格で撮影できるのが魅力的です。最近は技術も向上により綺麗に撮影することができるようになってきているため、多くの人が活用しています。写真の良し悪しは自分で判断しなければいけませんが、自分のタイミングで撮影できるためおすすめです。
携帯の力に任せる自撮り
写真代をとことん抑えたい、落ち着いた環境で撮りたい方にはおすすめです。
メリット
・家の中で撮るため、リラックスしていつでも撮れる
・費用が一番安い。コンビニのプリントアウトでも200円程度で収まる
デメリット
・撮影場所や撮り方、光の加減などの調製が難しい
・カメラの性能によって出来栄えに差が出てしまう
正直あまりおすすめできない方法ですが、一番低価格で撮影することができます。しかし、後ろが白い背景の場所や光の調整など撮影準備に手間と時間がかかってしまうためおすすめはできません。
証明写真の撮り方のコツを学んで綺麗に撮ろう
一般的に多く使われてるスピード写真(証明写真)を利用する際にちょっとしたコツで綺麗に撮れるおすすめのやり方があります。少しでも見栄えをよくするための注意点や上手に撮るコツを紹介していくので見ていきましょう。
顔の表情
一番重要になってくるのが顔の表情です。真顔や不機嫌そうな顔では好印象を与えることができません。重要なポイントは「自然な笑顔」が作られていることです。笑顔を意識しすぎて口角が上がりすぎてしまっている、歯が見えてしまっている(就職先の業種によっては歯を見せていても問題ない場合もあります)といったことに注意しましょう。
笑顔を作るのが難しい方は「ウィ」といった時の表情を意識するのがポイントです。
また最初から笑顔をキープするのは難しい人は、シャッターの直前に表情を作るようにしましょう。肩の力を抜いてリラックスした状態がおすすめです。
姿勢について
猫背や前かがみにならないようにピンと背筋を伸ばして撮影に向かいましょう。姿勢が悪いと自負している人は、撮影前にストレッチをして背筋が伸びやすいようにしておくことがおすすめです。
ちょっとしたストレッチでも少しの間は背筋がピンと伸びやすくなるので撮影する前に筋肉をほぐしておくといいでしょう。背筋を伸ばすイメージは、よく言われる「上から吊り上げられているような」イメージで伸ばすのがポイントです。
綺麗に撮影するテクニック
テクニックその①「あごの角度がポイント」
あごを引いて写真を撮りましょう、と耳にすることはあると思いますが、あごを引きすぎると二重あごになる場合があるので注意が必要です。意識すべきポイントは、あごを引くというよりかは「おでこを少し前に出す」という意識で撮影に挑みましょう。
カメラに対して角度を少しつけることで小顔効果が期待できます。
テクニックその②「A4サイズの白い紙を用意する」
A4サイズ程度の白い紙を太ももや写真の移らない程度の位置で下に置いておくと、光の反射で明るく美しく見える効果があります。写真に写らなければ自分で手で持ってもいいですし、太ももの上に置いていてもどちらでも可能です。
テクニックその③「レンズを綺麗に拭いておく」
色んな人が使っている証明写真なので、レンズも汚れがついてしまうこともあります。せっかく本人は万全の状態なのに、カメラのレンズにほこりや曇っていれば台無しです。そのため、事前にレンズに汚れがないかチェックし汚れている場合は拭いておくといいでしょう。
テクニックその④「椅子の高さは重要」
椅子の高さを調整するのをめんどくさがり、腰を浮かせたり、背を縮めたりするのはNGです。自分の身長に合わせて椅子の高さを調整することで、頭の位置、目の位置、肩の位置などがしっかりと揃い、よりきれいに撮影することができます。
めんどくさがってそのままの高さで撮影する人もいますが、意外と椅子の高さは重要度が高いため注意しましょう。
チェックシート
撮影する前に以下の点がしっかりできているかチェックしましょう。
・清潔感のある適切な服装をしているか
・髪の毛の色や髪の長さは適切であるか
・ナチュラルメイクで派手ではないか
・自然な笑顔で口角はあがっているか
・顔は正面を向いているか
・左右の肩の高さはあっているか
・背筋がピンと伸びているか
・写真のサイズは履歴書に合ったサイズを選んでいるか
上記の点がすべてできていれば、好印象を与える写真を撮ることができます。髪型や表情は完璧なのに写真のサイズが間違っていた、なんてことにならないようにしっかりとチャックシートを確認してから撮影に挑みましょう。
証明写真で抑えておきたいポイント
証明写真の撮り方のコツや撮る場所については説明してきましたが、今度は出来上がった証明写真について説明します。出来上がった写真にも色々と注意をしておかなければいけないことがあります。
取り扱いに関しての注意やちょっとした疑問など紹介していくので見ていきましょう。
証明写真の裏に記載したほうがいいこと
就職活動の際は万が一の時のために、証明写真の裏側に記載しておかなければいけないことがあります。何十人、何百人と履歴書を確認するときに証明写真が剝がれてしまう可能性があるからです。剥がれてしまった写真が誰なのかわかりやすくするために以下の点を記載しましょう。
①名前
②学校名と学部
③撮影日
上記の①~③をボールペンや油性のマジックなどすぐに消えないもので記載しておきましょう。
証明写真は何で貼るの?
スティックのりや写真用のテープで貼るのがおすすめです。誤ってもセロハンテープやガムテープは絶対に使用してはいけません。もともと証明写真についているシールがある場合はそのまま使用すれば問題ありません。
貼るときの注意点としては、しっかりと四隅までのりをつけて剥がれないようにすることです。のりの着けすぎではみ出してしまわないように気を付けてください。
証明写真についてのちょっとした相談事
「証明写真の期限はいつまで?」
就活用であれば、3ヶ月~6ヶ月以内のものが好ましいです。企業により指定されている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。自分の見た目に変化がなければ、1年前でも使用することは可能ですが、あまりおすすめできません。
「メガネをかけて撮影してもいい?」
日常的に使用しているのであれば、かけたままでも問題ありません。おしゃれメガネや伊達メガネはだめです。メガネのレンズに光が反射して顔の表情が見えづらいという場合であれば、メガネを外して写真を撮ったほうがいいです。
「証明写真を撮った後に髪を切ってもいい?」
大きく髪型が変わらなければ問題ありません。証明写真と本人が見比べてわかるようなら、大丈夫なので多少の変化なら切っても大丈夫です。
「証明写真の使いまわしはしていい?」
証明写真の使いまわしは避けましょう。しわや折れなど使いまわしをしていることがばれてしまえば、印象が悪くなってしまうリスクがあるため危険です。最高の証明写真が撮れたとしても新しい写真を使うことをおすすめします。
これさえ読めば失敗しない、証明写真の撮り方を紹介のまとめ
ここまで読めば、証明写真を撮る場所や注意点、綺麗に撮るコツをマスターしたと思います。少しでも清潔感のある好印象を与える写真を目指し、事前に注意できることは注意しておくことが大切です。
もし表情の作り方や姿勢が気になる場合は、いきなり証明写真を撮りに行くのではなく自宅で鏡を見ながら、表情を作る練習や鏡越しに背筋が伸びているか確認するといいでしょう。
自分で確認するのが難しい場合は、家族や友人、大学の先生などに見てもらい正しい表情と姿勢ができているかチェックしましょう。
証明写真は第一印象になるため大切ではありますが、履歴書に書く内容であったり、面接時の対応であったり、一番大切なのは中身です。証明写真だけにとらわれず、書く内容や話す内容まで意識して対応できるようにすることが重要です。