就活用のカバン購入は必要?押さえておくべきポイントとは
2023年4月28日更新
はじめに
対面での面接が多くなり、リクルートスーツを準備する人が増えています。
そんな中、リクルートスーツに合わせる小物をどこまで準備するか、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
特に就活用のカバンは、通学用のカバンで代用できる可能性があるからこそ、購入をためらう人が少なくありません。
「先輩に話を聞いたら、カバンは買わなくてもいいよって言われた」
「就活中しか使わないから、買うにしても安いやつかな」
「そもそも先輩から貰おうと思っていた…」
など、先輩たちの意見を聞くと、購入に前向きでない意見が目立つようにも感じます。
そこで本記事では、そもそも就活用にカバンの購入は必要なのかということをはじめ、カバンを購入するならどのような点を押さえる必要があるのか、詳しくご紹介します。
これから就活用カバンの購入を検討している人はもちろん、就活用にカバンを購入せずに進めていたという人も、ぜひ最後までお読みくださいね。
就活用にカバンは準備するべき
結論からお伝えすると、就活用にカバンは購入するべきです。
確かに、
「就活の時しか使わないのにもったいない」
「ほかのカバンで代用したら良いのでは?」
という意見は十分納得できる内容です。
しかし就活用のカバンは、就活に特化する形で機能性が高くなっています。
したがって面接などで自分の魅力を最大化させるためには、装備から揃えていくという考え方も有効です。
ではなぜ就活用カバンは購入するべきなのか、詳しく見ていきましょう。
就活用カバンを購入した方がいい理由
まず、就活用カバンを購入した方が良い理由を見ていきましょう。
こちらでは、特にポイントとなる3点をご紹介します。
①スーツとのバランスを取りやすい
最も重要なポイントは、スーツとのバランスを取りやすい点です。
社会人を見てみると、スーツの時に持ち歩いているカバンの種類は1種類ではありません。したがって、わざわざ就活用のカバンを購入するのではなく、通学用のカバンを使用する形でも問題ないと感じる人が多いでしょう。
しかし、いざリクルートスーツにカバンを合わせてみると、私服に合わせているカバンではコーディネートとして相応しくないことが少なくありません。
「リュックであれば良いのでは?」と感じる人がいるかもしれませんが、スーツにシワができてしまい、実用的でないと感じる人も多いでしょう。
その点就活用のカバンは、リクルートスーツに合うように作られているため、スーツに合わせても違和感がありません。
面接時に良い印象を与えるという観点では、就活用のカバンが最も安心できるのではないでしょうか。
②A4サイズの書類を入れやすい
就活中は、企業パンフレットを受け取ったり、履歴書やエントリーシートを印刷して持っていく場合があります。その際、小さなカバンではA4サイズの書類を入れることができない可能性があります。
就活用のカバンは、どのカバンも必ずA4サイズの書類が入るように設計されています。
「A4サイズの書類なんて、貰わないから大丈夫でしょ」と思う人がいるかもしれませんが、ビジネスシーンではA4サイズの書類はよく利用されています。
A4サイズの書類が入らないサイズのカバンを持ち歩いている場合、A4サイズの書類は折るか、手持ちにするしか手段がありません。
しかしいずれも、企業担当者から見た印象は良くないでしょう。
面接以外の場面で印象を下げないよう、準備できる小物はきちんと準備しておくのが安心です。
③清潔感がある
就活用のカバンは、基本的に黒1色で構成されています。
したがって、カバンが極端に目を引くということはありません。
また、就活用に購入したカバンであれば、長く使用しても2年程度です。
そのため傷やシワなどもなく、きれいな見た目を維持できていることがほとんどでしょう。
身に着けているもののきれいさやシワのなさは、面接官から見ると「どの程度身だしなみに気を付けているか」「清潔感があるか」といった点を判断する重要な指標です。
物に愛着を持つことは大切ですが、初対面の人の印象を良くするという観点では、就活用カバンを新たに購入するのも良いのではないでしょうか。
就活用カバンで押さえておくべきポイント
では、就活用にカバンを購入するとなると、どのような点を押さえておくことが必要なのでしょうか。
押さえておくべきポイントを5点、ご紹介します。
①カバンが自立するか
新たにカバンを購入するなら、必ずカバンが自立するものにしましょう。
自立するということは、床の上でカバンが立つということです。
カバンが自立する必要がある理由として、対面面接では床にカバンを置くシーンがしばしばあるためです。
面接の際は、荷物を置くテーブルや椅子は用意されていません。基本的には、床に自分の荷物を置くことになります。その際、カバンが自立すれば、床と接する面を最小限にすることができます。
見栄えが良いという点はもちろんですが、カバンを横にすることで中の荷物が横に流れ出ることを防げたり、カバンを汚さずに済むといったメリットがあります。
就活用として販売されているカバンは、必ずと言って良いほど自立します。
そのため、自分が気に入った価格帯やデザインのものを購入するのが良いでしょう。
②雨に強い素材か
就活中は、どうしても移動が増えます。
その際、雨に当たってしまう可能性はどうしても避けられません。
そのような可能性があるのなら、購入時から雨に強い素材を選ぶべきです。
ここで言う雨に強いとは、「ハンカチで拭くと雨をすぐ拭きとれる」「そもそも雨をはじいている」といった内容です。
カバンである以上、濡れてしまうことは仕方ないですが、濡れた際に見た目に影響しないものを選ぶのがおすすめです。
③折り畳み傘が入る大きさか
急に雨に打たれた場合、必要なのは傘です。
「私は雨が降ったらコンビニでビニール傘を買う」という人がいるかもしれませんが、就活中はあまりおすすめできません。
長い傘は、面接会場の入口に傘置き場がない限り、面接時はカバンの横に置く形になります。「長い傘」という荷物が増えるため、面接開始前後でもたつく可能性があります。
それ自体は何ら問題はありませんが、「面接官に迷惑を掛けている」といった心情になってしまうと、面接の緊張感が高まってしまうかもしれません。
その点折りたたみ傘は、カバンの中に収納することが可能です。
ただし全てのカバンに折りたたみ傘が入るわけではなく、カバンの高さや横幅次第な部分があるため、自分の折り畳み傘が入るサイズを選ぶことが大切です。
④ポケットはあるか
就活用カバンで肝となるのは、ポケットの数です。
「ポケットはあっても無くても変わらないのでは…?」と思う人がいるかもしれませんが、就活中は意外とポケットが重要です。
ティッシュやハンカチといった小物類の収納や、筆記用具や印鑑をすぐ取り出せる場所に入れておくなど、細かなポケットがあるほどに価値用範囲は広がります。
できれば、書類などが上手にセパレートできるようにするためにも、A4サイズのポケットなども付いているとより安心です。
カバンの外側のデザインも重要ですが、内側のデザインも気にかけてみるようにしましょう。
⑤肩にかけることはできるか
長時間の移動を伴う就活では、「肩からカバンをかけることができる」という点が案外重要です。ずっと手にカバンを持って移動をしていると、面接前に疲れてしまいます。
女性用の就活用カバンは、特に注意しなくても肩からかけられる仕様になっていますが、男性用の就活用カバンは、手提げ仕様になっていることが多いです。
「手提げの方が持ちやすい」「負担にならない」という人は問題ありませんが、気になる人はカバン購入時に意識してみるようにしましょう。
この2択ならどちらを選ぶ?
就活用カバン購入時に押さえるべきポイントを通じて、どのようなカバンを購入し、就活に臨むべきか、大分イメージが湧いてきたのではないでしょうか。
ここからは、より具体的な選択肢の元で、どのような就活用カバンが相応しいのかを検証していきましょう。
【素材】合皮or本革
就活だけに特化してカバンを選ぶのであれば、合皮素材がおすすめです。
ただし、就活後も継続してカバンを使用し続けたいのであれば、本革のカバンを選ぶとよいでしょう。
合皮素材のカバンは重さが負担になりにくく、雨に濡れてもさっと拭くだけで水滴をなくすことができます。軽いにも関わらず、ある程度の丈夫さがあることから、就活にはぴったりの素材です。
一方で本革素材のカバンは、高級感があるため社会人になっても継続的に使うことができます。また、使うほどに味が出てきて、愛着も湧いてくるでしょう。
ただし、就活で使う場合、本革素材は自立しないことが多いです。
それでも良いと判断し購入するのか、就活中は就活に特化したカバンを購入するのかは、最後は自分の判断次第でしょう。
【値段】3,000円or20,000円
就活用のカバンは高すぎるものはありませんが、安いものはたくさん売られています。
どちらの値段がより良いということはなく、カバンごとに個別に「本当にその値段で購入する価値があるか?」を検討することが大切です。
ただし3,000円の場合、すぐにカバン自体が壊れてしまったり、自立しなくなるケースがあります。20,000円のカバンの場合、素材が良いあまりに重いといった懸念が考えられます。
オンラインなどで購入するのはもちろん良いですが、実際に自分の目や手で確かめたカバンを購入するのがおすすめです。
カバンを選ぶ際の注意点
では、就活用のカバンを選ぶ際には、どのような点に注意するべきなのでしょうか。
カバンを選ぶ際の注意点をご紹介します。
荷物がパンパンにならない大きさを選ぼう
せっかく新しくカバンを購入するなら、自分の荷物とのバランスを取ることが大切です。
就活用のカバンはパンパンに荷物を詰め込んでしまうと、形が変形し見栄えが悪くなる可能性があります。
PCやノート、筆記用具や財布などを入れた上で、できるだけ余裕を持ったサイズを選ぶことで、見栄えが良い状態を保ったままカバンを使用できます。
カバンの大きさに良し悪しはありませんが、カバンの中身が見えていたり、チャックが閉まらなかったりするのは印象が良くありません。
カバンとのバランスを考慮して、荷物の量を調整する癖を付けましょう。
カバンで個性を出すのは避けよう
「新しくカバンを買うなら、自分の個性が出るデザインにしたい!」と思った人がいるかもしれません。しかし、就活で必要以上に見た目や小物で個性を主張する必要はありません。
あくまでも、面接を通じて個性を理解してもらうことが大切です。
私服で面接を受けることができる企業は、私服で個性を表現するのも良いかもしれません。
しかしスーツでの面接を指定されている企業の場合、スーツだけではなく小物にも注意を払い、TPOに合わせたスタイルを心がけるようにしましょう。
性別に合わせたデザインを意識しよう
男性用カバンと女性用カバンの最も大きな違いは、ストラップの太さです。
男性用カバンは太く設定されているのに対し、女性用カバンは細く設定されてるのが一般的です。これは、男女で平均的な肩幅が異なることが理由です。
自分の性別とは異なる人向けのカバンを使用すると、「準備を怠ったのかな?」「急遽誰かにカバンを借りたのかな?」など、本来であれば生じなかったはずの不信感が生まれてしまうかもしれません。
「自分自身でしっかり準備をしてきた」ことを伝えるためにも、性別に合ったカバンを選ぶのがおすすめです。
リュックはデザインに注意
近年、社会人のビジネスパーソンもリュックを使用することが増えました。したがって、就活の際もリュックが必ずしもNGになるとは言えません。
ただし、リュックを使用する際はデザインに注意が必要です。派手なデザインは避け、ビジネス用として展開されているデザインを選ぶことが大切です。
また、リュックの大きさ次第では、背負った際にスーツにシワができてしまう可能性があります。
就活で使用できるリュックを購入する際は、スーツ着用の上選ぶのが安心です。
就活用のカバンで自信を持って就活に臨もう!
いかがでしたか?
本記事では、そもそも就活用にカバンの購入は必要なのかということをはじめ、カバンを購入するならどのような点を押さえる必要があるのかを詳しくご紹介してきました。
就活用のカバンを購入するのがもったいないという気持ちはよく分かります。
しかし「就活用」だからこそ、実際に使用すると就活生は使いやすさを実感できるはずです。
これまで長く使われてきたことに意味があると捉え、ぜひ就活用カバンを活用してみるのも良いのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。