【就活に有利】大学生が公認会計士の資格を取得するメリット

【就活に有利】大学生が公認会計士の資格を取得するメリット

2023年3月28日更新

はじめに

大学在籍中に、就活に有利な資格を取得できたら嬉しいと考えている人はいませんか?

 

そんな人におすすめなのが、公認会計士の資格です。

 

「そもそも公認会計士の資格って、大学在籍中に取れるの?」

 

「社会人になってからじゃないと、資格を取っても意味がないのでは?」

 

「公認会計士の資格と、就活は何か関係がある?」

 

資格を取るために勉強を始めようと思っても、上記のような悩みや疑問が生じてしまうのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、大学在籍中に公認会計士の資格を取るメリットや、就活での公認会計士資格の活かし方などを詳しくご紹介します。

 

すでに公認会計士の資格を持っている人はもちろん、これから勉強を開始しようとしている人も、ぜひ最後までお読みくださいね。

公認会計士の資格は就活に有利!

大学在籍中に公認会計士の資格を取っておくと、就活にはとても有利にはたらきます。

また、有利にはたらくだけではなく、公認会計士の資格があるからこそ就職できる法人もあります。

 

公認会計士と聞くととてもハードルが高いように聞こえるかもしれませんが、資格取得のために勉強しようとすると、時間を確保しやすい大学生にぴったりの資格です。

 

また、資格勉強には学歴は関係ないことから、あらゆる人に合格のチャンスがあります。

 

では、公認会計士の資格が就活に有利にはたらく理由などを詳しく見ていきましょう。

公認会計士とは?

公認会計士とは、監査・会計の国家資格を有する専門家です。独立した立場として「監査証明」を行うことを主な業務としています。「監査証明」だけではなく、法人の会計や税務、会計にまつわるコンサルティング業務を行う場合もあります。

 

監督・検査を行うことを意味する監査は、企業の経営が法律や会社規則に則り、正しく行われているかを判断するために行われます。

監査は独占業務とされており、国家資格を有する公認会計士のみが行うことができる業務です。

 

また、公認会計士は会計のプロであることから、法人の会計や財務を見ることもあります。

知識を活かして行うコンサルティングでは、統合報告の実施支援やM&Aのサポートなど、会社とお金が関わる分野を広く担当します。

大学在籍中に資格取得が可能

一部国家資格は大学卒業、さらには大学院卒業が義務となっている場合がありますが、公認会計士の資格取得には「大学卒業」という学歴は必要ありません。そのため、大学生で公認会計士の資格を取得する人は多いのです。

 

実際に、令和3年度の公認会計士の合格者数を見てみると、大学在学中の合格者の割合が44.4%を占めており、全体の過半数に迫る勢いであることが分かります。(参考:令和3年公認会計士試験 合格者調 https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/ronbungoukaku_r03/03.pdf)

 

資格取得自体は大学在学中に可能ですが、公認会計士を名乗って業務を行うためには以下条件を満たす必要があります。

 

  • 2年以上の業務補助等の期間を設けること
  • 一般財団法人会計教育研修機構が実施する実務補習を受け、日本公認会計士協会による修了考査に合格すること
  • 合格後、内閣総理大臣の確認を受けること
  • 公認会計士名簿に登録し、日本公認会計士協会に入会すること

 

言い換えれば、一人前の公認会計士として独立するまでに、少なくとも試験合格から2年が必要であることが分かります。

そのため、4年間という時間がある大学生にとって非常に有利な資格なのです。

公認会計士試験の流れ

公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2つの試験をクリアする必要があります。

短答式試験は年に2回ほど設定されており、どちらか1回クリアすれば次の論文式試験に進むことができます。

 

短答式試験は4科目の総得点が約70%、論文式試験は5科目の総点数が52%の得点比率となる場合に合格となります。

短答式試験の場合は合格後2年間、論文式試験の場合は2年間科目免除を受けることが可能です。

 

短答式試験と論文式試験では対策すべき内容が全く異なることから、きちんと試験対策を行う必要があることが分かるのではないでしょうか。

公認会計士資格が有利になる就職先

では、大学在籍中に公認会計士の資格を取得すると、どのような企業で就職を有利に運ぶことができるのでしょうか。代表的な例をご紹介します。

監査法人

「有利になる」のではなく、公認会計士の資格を持っていないと働くことができないのが監査法人です。冒頭でご紹介したように監査は公認会計士の独占業務であることから、監査法人には公認会計士の資格保有者しか就くことができません。

 

監査法人の中でも力を有する通称「Big4」には、新日本有限責任監査法人、有限責任監査法人トーマツ、有限責任あずさ監査法人、あらた監査法人が含まれており、日本国内で採用数が多い監査法人として知られています。

 

一定の規模感がある企業は、監査を行うことが義務付けされています。そのため、監査法人の業務は尽きることなく、安定して働くことができると言えるでしょう。

会計事務所や税理士事務所

会計事務所や税理士事務所では、主に会計業務を行いながら、中小企業の監査を行う場合があります。また、コンサルティングに特化している事務所も多くなっています。

 

会計は企業の規模を問わず、全ての企業に必要な作業です。そのため、大手監査法人に所属していなくとも、会計や監査にまつわる業務は世の中に溢れています。

 

加えて、コンサルティングに特化している場合は、事務所ごとの強みを打ち出す形になります。そのためM&Aやデューデリジェンスに特化した事務所などがあり、大手監査法人とは異なる強みを持っている点が特徴となります。

 

公認会計士の資格を保有していなくてもできる業務はあるものの、資格があることで業務の幅を広げることができるでしょう。

一般企業

公認会計士の資格は、一般企業への就職でも十分に活かすことが可能です。

企業の中の経理部や財務部で知識を活かすことができるほか、「CFO」として活躍する道もあります。

 

一般企業で働く人が、必ずしも資格を持っているわけではありません。しかし、専門知識があることで企業側の立場で監査に備えることができるほか、ビジネスと金融知識を絡めた業務を行うことができるため、唯一無二の存在感を発揮できる可能性があります。

大学生が公認会計士の資格を取得するメリット

では、大学生が公認会計士の資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

代表的なメリットを3つご紹介します。

①就活で武器になる

公認会計士の資格は、就活で圧倒的に武器になります。

ビジネスに活かすことができる知識を持っているという点では、新卒ながら即戦力としての扱いを受けることができるかもしれません。

 

資格そのものが国家資格のため、知識として活かすことができるのはもちろんですが、「大学在籍中に国家資格を取得した」という姿勢も企業には評価されるでしょう。

 

大学在籍中に国家資格を取得するということは、大学の授業と並行して資格取得の勉強をする必要があります。その前向きな姿勢も、就活では十分に評価されることでしょう。

②就職先の幅が広がる

就職先の幅を広げることができるという点も、大学在学中に公認会計士の資格を取得するメリットです。

 

先にご紹介したように、公認会計士の資格を保有していなければならない監査法人への就職が可能になるというだけではなく、公認会計士の資格を取得したからこそ見えてくる企業の魅力があるのではないでしょうか。

 

有価証券報告書などで報告されている内容は、大学生が知識なく見るには難しい内容です。しかし、公認会計士の資格があることで、ポイントを抑えながら各書面を確認することが可能です。

その結果、テキストだけでは見えてこない企業の魅力や安定性に気付くことができる可能性があります。

 

専門知識があるということは、自分の選択肢を増やすことにつながるのです。

③勉強時間を確保しやすい

授業を受ける必要はあるものの、社会人と比較すると圧倒的に勉強時間を確保することができる点も、大学在学中に資格を取得する大きな魅力でしょう。

 

社会人になると、平日は仕事で一定時間が奪われてしまいます。その結果、仕事終わりの夜の時間や土日など、「時間をつくる」作業をしなければ一定の勉強時間を確保することができません。

大学生の場合、サークル活動やアルバイトなどがあるとしても、「時間をつくる」ハードルは社会人より低いと言えます。

 

公認会計士試験は、1年以上しっかり勉強しないと合格が難しいとされています。したがって、大学4年間の時間を有効活用することで合格の可能性が高くなる資格だと言えるでしょう。

公認会計士の資格は自己PRにも活用できる!

公認会計士の資格自体、就活では大きなアピールポイントになります。

それだけではなく、公認会計士試験に合格するための勉強の過程も、就活ではアピールポイントとして活用することが可能です。

 

国家資格である以上、資格取得が簡単ではないことは企業の人事も容易に想像ができます。

なぜ合格まで諦めずに取り組むことができたのか、点数が伸びず苦しい時に頑張れた理由は何かなど、社会人として何か壁にぶつかったときに、乗り越えるヒントが存分に散りばめられているのが合格までの道のりのはずです。

 

したがって就活の際には、ただ「公認会計士の資格がある」ことをアピールするのではなく、その過程も十分にアピールするのが良いでしょう。

公認会計士の資格取得を目指す際の注意点

公認会計士の資格取得を目指す際には、いくつか注意するべき点があります。

特に注意するべき点を3点ご紹介します。

①試験日を確認して勉強を始める

公認会計士試験は、年間を通じて試験日が多い資格ではありません。

短答式試験は年に2回チャンスがあるものの、論文式試験は年に1回しかチャンスがありません。したがってただ勉強するのではなく、ゴールとなる試験日に標準を合わせて勉強を進める必要があります。

 

「せっかく勉強したのに試験日を逃してしまった」ということにならないよう、計画的に勉強を進めましょう。

②資格取得のゴールを正しく定める

就活で公認会計士の資格取得をアピールしたい場合、大学4年生のタイミングで試験に合格するのでは意味がありません。可能であれば、大学1年生から勉強をはじめ、大学2年生では資格取得ができていることが望ましいと言えます。

 

就活はほとんどの人の場合、大学3年生から開始することが多いでしょう。したがって大学3年生のタイミングでは、資格取得を完了している必要があります。

 

「大学在籍中に」と聞くと、つい4年間あるイメージを持ってしまうのではないでしょうか。しかし、丸4年間使ってしまっては就活に活かしにくいことを理解の上、資格取得の準備を進めましょう。

③独学が良いかは要検討

公認会計士試験は、独学で乗り越えることが難しい試験だと言えます。特に論文式試験は、合格のためのコツがあることから、専門的な知識を有する人に添削などをしてもらうのが望ましいでしょう。

 

費用はかさんでしまうものの、最短期間で合格を目指す場合は予備校などを利用するのがおすすめです。

 

公認会計士試験に合格するまでどれだけ時間があるのか、費用はどの程度かけて良い想定なのかをしっかりと見極め、準備を進めましょう。

大学在籍中に公認会計士の資格を取って有利な就活を!

いかがでしたか?

本記事では、大学在籍中に公認会計士の資格を取るメリットや、就活での公認会計士資格の活かし方などを詳しくご紹介してきました。

 

国家資格と言うと、大学在籍中の取得ハードルが高いように感じるかもしれませんが、大学生だからこそ資格取得ができている人も多い資格です。

勉強時間を確保しやすいだけでなく、年齢的に若いからこそ記憶の定着が早い点も大きな理由でしょう。

 

せっかく資格取得をするのであれば、就活に活かせることが望ましいものの、一度取得した資格は無駄にはなりません。

 

ぜひこの機会に、公認会計士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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