日立製作所のジョブマッチング採用を突破する3つの就活戦術

日立製作所のジョブマッチング採用を突破する3つの就活戦術

2024年8月15日更新

はじめに

世界有数の総合電機メーカーである日立製作所に興味がある人は多いと思います。

 

ただ、就活となると、

 

「就職難易度はやっぱり高いですよね?」

 

「学歴フィルターとかあるんでしょう?」

 

「日立から内定をもぎ取る方法を知りたい!!」

 

など、敷居の高さに圧倒されるかもしれません。

 

また、日立製作所といえば、近年、ジョブ型の個別採用に舵を切っています。

 

なので、従来のマス採用に対応した就活戦略では対応しきれない部分もあります。

 

そこで、本記事では日立製作所の就職難易度に加えて、学歴フィルターの有無から採用事情、内定を手繰り寄せる最新ノウハウを網羅して公開していきます。

 

本記事1つで、日立への内定確度が格段に向上しますので、最後まで一気にお読みください。

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就職難易度

東洋経済オンラインの「入社が難しい有名企業」ランキングTOP200社というデータがありますが、日立はトップ200社中の「83位」にランキングされています。

 

同業他社を見ても、遜色ない上位をキープしていますので就職の難しさが推し量れます。

 

順位会社名入社難易度
31位ソニー61.5
83位日立製作所60.0
107位パナソニック59.5
137位横河電機59.0

 

また、同じく東洋経済オンラインの学生2万5000人が選んだ「就職人気ランキング」でも300社中「118位」という電機業界トップクラスの人気を誇っています。

 

やはり、日立製作所というと、

 

・総合電機メーカーとして日本最大

・平均年収が高い

・手厚い福利厚生・ホワイト企業

 

といった点が最大の魅力で、数多くの学生のエントリーが予想できますね。

 

採用倍率

「そうですよね。やっぱり、人気の企業ですよね。でも、実際どのくらいの採用倍率なんですか?」

 

日立自体は採用倍率を公表していませんので、精緻な数値は内部の人でしか分かりません。

 

但し、概算で出すことは可能なので、トライしてみましょう。

 

概算方法は、リクナビの「プレエントリー候補リスト登録人数」を使用します。

 

2023年2月13日現在のプレエントリー数は、「6,343人」となっています。

 

日立の採用人数を「600人」とすると、

 

採用倍率=プレエントリー数÷採用人数=6,343人÷600人=10.6倍

 

となります。

 

一方で、就活サイトのもう一方の雄であるマイナビに登録している学生も同人数だと仮定すると、採用倍率は「21倍」となります。

 

大企業の採用倍率の平均が「2.4倍」と言われていますので、かなり競争率の高い就活が予想されますね。

 

学歴フィルターはあるの?

「それだけ、人気のある大企業であれば、当然学歴フィルターとかあるんでしょうね?」

 

学歴フィルターの存在も日立は明らかにしていませんが、過去の採用大学を見れば、大体の目星は付きます。

 

以下が過去の採用大学です。

 

区 分採用大学例
国立大学東京大学 / 京都大学 / 東京工業大学 / 一橋大学 / 大阪大学 / 北海道大学 / 東北大学 / 名古屋大学 / 九州大学 / 神戸大学 / 筑波大学 / 横浜国立大学 / 岡山大学  /東京外国語大学 / 広島大学など
私立大学早稲田大学 / 慶應義塾大学 / 上智大学 / 東京理科大学 / 明治大学 / 青山学院大学 / 中央大学 / 法政大学 / 津田塾大学 / 関西学院大学 / 同志社大学 / 立命館大学 / 立教大学 /  関西大学 / 学習院大学 /  国際基督教大学など

出典:東洋経済新報社「就活四季報」

 

加えて、採用大学ランキングのデータも重ねていきます。

 

順位大学名採用人数
1早稲田大学42
2東京大学39
3東京工業大学34
4慶応義塾大学31
5大阪大学25
6東北大学24
名古屋大学24
8東京理科大学23
9上智大学22
10北海道大学21
京都大学21
12同志社大学19
13九州大学18
明治大学18
15神戸大学13
九州工業大学13
中央大学13
18横浜国立大学11
19岡山大学10
立命館大学10
合 計431

 

引用:大学通信ONLINE~2022年 企業ごとの大学別就職者数:日立製作所

 

2022年の採用数は、

 

年度採用人数(採用計画数)
2023(600)
2022(600)
2021500
2020600

 

600人と言われていますので、72%が上位校で占められている状況です。

 

なので、残りの28%(169名)の枠を狙って、中堅大学が争っているという様相を呈していますね。

 

ここから伺えることは、日東駒専や産近甲龍以下の大学から一定数の採用があるものの、かなり難易度が高いということです。

 

つまり、学歴フィルターはないかもしれませんが、中堅以下の大学の採用枠はかなり絞られているということですね。

 

ちなみに、新卒採用の男女比率は「5:5」の割合だと日立製作所の採用選考FAQで謳われています。

日立製作所の採用事情

それでは、日立製作所の採用活動や募集職種、採用フローを確認しておきましょう。

ジョブ型人材マネジメントによる『パーソナライズ採用』

日立製作所は2023年度新卒の採用計画からジョブ型人材マネジメントの更なる進展に向けた採用の取り組みを開始しています。

 

具体的には、これまでの「マス採用」から各候補者のキャリアニーズと各ジョブのマッチングをより意識した「パーソナライズ採用」への転換を進めることで、各ジョブに適した人材を獲得し、適材適所の配置を実現しようと動き始めています。

 

たとえば、

 

・ジョブ型インターンシップを全職種に拡大

・ジョブリクルーター制度の導入

・個別採用活動の強化

・ミートアップ採用(ハッカソンやアイディアソンなどの各種イベントを通じた採用)

・リファーラル採用(従業員からの紹介による採用)

・ソーシャルメディアを通じた個別アプローチ

・各種学会活動(海外を含む)を通じたスカウト

 

など、「マス」から「個」、「職掌」から「ジョブ(職種)」に特化した採用活動に舵を切っています。

 

したがって、就活も従来と異なったアプローチが必要となってきます。

 

このあたりのポイントは後ほど解説しますね。

募集職種

システムエンジニア(SE)と営業技術は、理系・文系どちらとも応募可能ですが、それ以外は理系もしくは文系限定となっていますので、下表で確認してください。

 

職 種技術系職種事務系職種
研究開発
設計開発
SE(システムエンジニア)
資材調達
生産管理
生産技術
品質保証
営業
営業技術
人事
経理財務
法務
知的財産マネジメント
事業企画

採用フロー

 

それでは、日立の採用フローを説明していきましょう。

 

日立の採用は大きく、「推薦応募」と「自由応募」の2つです。

 

技術系職種は「推薦応募」と「自由応募」の両方、事務系職種は「自由応募」のみのエントリーが可能です。

 

従来の選考と最も大きな違いは、ジョブ型採用だけあって、内々定が出ると同時に配属先が決定する点ですね。

 

まずはじめに、「推薦応募」の採用フローを見ていきましょう。

 

【推薦応募(技術系職種)の採用フロー】

ステップ

(実施時期)

採用フロー具体的内容
ステップ1

(3月)

採用HPからエントリーHitachi Recruiteing My Pageからエントリー

※エントリーシートの提出と適性検査受験

※就職担当課やキャリアセンターへの相談要

ステップ2

(3月)

希望するマッチング単位(マッチング先)を決定事業分野を調べて、マッチング単位を決定

※リクルーターに相談可

ステップ3

(3月)

ジョブマッチングにのぞむ希望するマッチング単位で働く社員との面談を通じて、仕事内容と採用ニーズを相互に確認

※マッチングが成立しない場合は、第3希望まで続けてマッチング可

いずれかのマッチング単位でマッチング成立・受諾
ステップ4

(6月~)

ジョブマッチング

選考・書類審査

・マッチング成立先にて入社意思の確認を実施

・本社での書類審査(応募資格や必要書類の確認)

※必要書類

・推薦書

・履歴書

・卒業(修了)見込証明書、学業成績証明書

ステップ5

(6月~)

内々定・内々定と同時に、ジョブマッチングが成立したマッチング単位への配属が決定

 

学校推薦の詳しい情報はコチラから

 

【自由応募(技術系職種&事務系職種)の採用フロー】

 

自由応募と推薦応募との違いは、自由応募には

 

ステップ2の「書類選考」

ステップ3の「ジョブマッチング事前インタビュー」

 

のステップが追加されていることです。

 

以下、ご確認ください。

 

ステップ採用フロー具体的内容
ステップ1

(3月~)

採用HPからエントリーHitachi Recruiteing My Pageからエントリー

※エントリーシートの提出と適性検査受験

ステップ2

(3月~)

書類選考エントリー完了者から順次実施
ステップ3

(3月~)

ジョブマッチング

事前インタビュー

書類審査通過者から順次実施
ステップ4

(3月~)

希望するマッチング単位(マッチング先)を決定事業分野を調べて、マッチング単位を決定
ステップ5

(3月~)

ジョブマッチングにのぞむ希望するマッチング単位で働く社員との面談を通じて、仕事内容と採用ニーズを相互に確認

※マッチングが成立しない場合は、第2希望まで続けてマッチング可

いずれかのマッチング単位でマッチング成立・受諾
ステップ6

(6月~)

ジョブマッチング

選考・書類審査

・マッチング成立先にて入社意思の確認を実施

・本社での書類審査(応募資格や必要書類の確認)

ステップ7

(6月~)

内々定・内々定と同時に、ジョブマッチングが成立したマッチング単位への配属が決定

日立の内定確度を向上させる3つの戦術

日立の内定確率を高めようと思えば、「日立でなければダメな理由」をアピールすることに加えて、3つのことを念頭に力点をおかなければなりません。

 

キーワードは、記事内で何回も登場している「ジョブマッチング」です。

 

要は、「私は希望する職種に向いている人材ですよ」というアピールに成功すれば、内定の確率が上がります。

 

そのための方法を3つ紹介しましょう。

 

①ジョブ・マッチング・アピールを入念に考える

 

日立は完全にジョブ型採用に進路を変えていますので、逆を言えば、その職種に向いている「活躍理由」をアピールする必要があります。

 

「活躍理由」にも大きく2つあって、「活躍Skill」と「活躍Will」の両方をアピールできると将来性を感じさせ、内定確度が向上します。

 

たとえば、人事職種を狙いたいのであれば、

 

・大学の卒論で「人間のモチベーション」について研究

・人間関係、心理学、コミュニケーションなどの人間系の書籍を1,000冊読破

・アルバイトのリーダーとして人材教育を行っている

・人の行動の動機について「なぜ、そう動いたのか?」「どう考えたのか?」など、人間観察を通じて真因を確める習慣がある

 

など、「活躍Skill」をアピールする必要があります。

 

そのうえで、

 

・御社のジョブ型採用による適材適所に共感して、私自身も「人と仕事のマッチング」を実現し、組織力を最大化したい

・大学で研究したやりがいをアップさせる人事施策の実証実験を行いたい

・社長メッセージの中の「成長マインド」と「解決する力」を有する人材を獲得するために、産学共同でアカデミックとビジネスを融合させた場を提供し、人材を育成・発掘していきたい

 

など、「活躍Wiii」をアピールできれば、鬼に金棒です。

 

特に、採用フローの「ジョブマッチング」のステップにかなりの裁量権を預けていると思われますので、この場で「活躍Skill」と「活躍Will」のアピールに成功することが肝心です。

 

あとは最終面接の位置づけになる「ジョブマッチング選考」は、最終確認ステップなので、大きな間違いさえなければ、大丈夫だと考えられます。

 

➁インターンシップや各種採用イベントには必ず参加する

日立のインターンシップや各種採用イベントには必ず参加しておいてください。

 

なぜなら、日立はジョブ型インターンシップを全職種に拡大し、ジョブ型人材マネジメントの進展に向けたパーソナライズ採用に力を入れているからです。

 

もっと言うと、人材と配置のミスマッチを防止するために、色々な施策を打ってきているので、その施策に参加することが日立の目的と一致するわけです。

 

逆に、そのような場に参加しないと日立側はミスマッチの確率が増大するわけなので、採用から遠ざける作用が働きます。

 

ただし、日立のインターンシップの合格率は、20〜50倍とも言われる超難関インターンシップです。

 

よほどESやWebテスト、そして面接の準備を行っていないと厳しいですね。

 

ただ、インターンでお眼鏡にかなうとインターン終了後にリクルーターやメンターが本選考のサポートを行ってくれるみたいなので、内定確率は一段と高まりますね。

 

以下が日立のインターンシップです。

 

【インターンシップ】

プログラム名内  容
オープンカンパニー

【技術系・事務系】

・日立製作所の各事業分野および日立グループ各社が集う合同WEBセミナー

・それぞれの事業分野から様々な職種の先輩社員が登壇し、事業や仕事内容、キャリアステップを紹介

インターンシップ

【技術系】

・研究開発・SE・設計開発等の実務体験を行うインターンシップ
インターンシップ

【事務系】

営業や経理財務、法務、人事等実務体験を行うインターンシップ
キャリア教育

【技術系】

ワークショップや社員との交流を通じて、日立の事業や技術系職種の仕事、キャリアステップ等の理解
キャリア教育

【事務系】

ワークを通じて、日立の社会イノベーション事業の理解を深め、事務系総合職として日立がめざす方向性や各職種の果たす役割、仕事の醍醐味を体感

 

仮に、インターンの選考に落ちたとしても、日立が開催する各種採用イベントには顔を出しておきましょう。

 

各種採用イベントはオンラインなので遠方でも参加できますし、イベントは複数回実施されますので、いずれかの日程に参加すれば問題ありません。

 

いずれにしても、日立と数多くの接点を持つことで、志望度の高さを強調できますし、運が良ければ、顔を売ることもできますね。

 

しかも、日立の事業や仕事内容の理解にもつながりますので、ESや面接のネタ作りにも一役買います。

 

内定を引き寄せるために、ぜひ積極的に参加しましょう。

 

【各種採用イベント】

職種系列イベント開催形式
技術系職種職種別座談会オンライン(WEB)
マッチング単位別説明会オンライン(WEB)
Hitachi Job Fair for International Studentsオンライン(WEB)
事務系職種先輩社員とのパネルディスカッションオンライン(WEB)
社員座談会オンライン(WEB)
HR Talk Sessionオンライン(WEB)

➂OB/OG訪問でリファーラル採用を狙う

日立のパーソナライズ採用の取り組みとして、「リファーラル採用」があります。

 

要は、従業員がもつネットワークを利用して採用する採用手法のことです。

 

なので、もし大学の先輩や知人に日立の従業員がいるのなら、その脈を使うというのも一手です。

 

仮にリファーラル採用に至らずとも、OB/OG訪問により内部情報を入手でき、ジョブとのマッチング度も把握できますし、面接で志望度の高さをアピールすることが可能ですね。

 

このようにOB/OG訪問で一石二鳥、三鳥の効用がありますので、可能であれば、ぜひトライしてみて下さい。

 

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おわりに

以上、日立から内定を獲得するための戦術を3つ紹介しました。

 

とはいっても、日立は花形企業だけに、高学歴層が参入し、採用倍率も数十倍に及びますので、一筋縄にはいきません。

 

特に、ジョブ・マッチングを標榜している企業だけに、いかにあなたのスキルや意志がそのジョブで期待される要件に合致するのかが問われます。

 

今回紹介した3つの戦術を巧みに絡ませて、融合しながら就活戦線を戦い抜くことが肝心です。

 

本記事が日立の内定確率を少しでも上げることを祈念します。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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