就活におけるNGワードとは?言い換え例と挽回方法を紹介

就活におけるNGワードとは?言い換え例と挽回方法を紹介

2023年2月17日更新

はじめに

「就活のNGワードにはどんなものがある?」

「NGワードをうっかり発言してしまったら挽回できる?」

 

このような悩みを抱えていませんか?

 

就活でのNGワードをきちんと理解している就活生は多くありません。

そのため、無意識のうちに就活の大事な場でNGワードを使ってしまう恐れがあります。

 

しかし、たとえうっかりNGワードを発言してしまったとしても、NGワードを把握できていれば挽回する方法はあります。

適切な言葉遣いができれば、ライバル学生に差をつけることができ、社会人となってから良識ある人と認められるはずです。

 

そこで今回は

 

  • 就活におけるNGワード
  • NGワードを言ってしまった場合に挽回する方法

 

以上の2点について、具体的な言い換え例も交えながら解説します。

就活におけるNGワードとは

就活において、言ってしまった時点で即不採用になるNGワードは、差別的・反社会的・企業理念に反する言葉が該当します。

 

とはいえ、就活におけるNGワードはあまり使うべきでない程度の言葉がほとんどです。

使用を控えるべきNGワードは相手を不快に感じさせるため、評価が落ちる可能性があります。

以下の点に注意して、節度をわきまえた言葉を選びましょう。

 

  • 表現の工夫
  • 深掘り
  • 差別化

 

ありきたり・自己中心的な印象を持たれる言葉は、言い換えて表現しましょう。

企業目線に立っていない言葉は、原因として企業研究不足や発言時の配慮不足が考えられます。

多くの就活生が無意識に使う言葉はNGワードとなりやすく、即不採用とはならなくても注意深く使用するべきです。 

面接でのNGワード

NGワードが最も出やすい場面は、面接です。

面接を状況別に分けて、それぞれ詳しくみていきましょう。

志望動機

  • 「御社の将来性に魅力を感じた」

大手企業だから・業績が良いから・安定しているからという理由で応募したと捉えられてしまいます。

イメージだけで企業を選択し、企業研究できていない証です。

 

  • 「御社の〇〇が好きだから」

応募企業の商品やサービスに興味を持ち、ファンであることは良いことですが、応募のきっかけにしかなりません。

そこから発展して、入社したら自分はこういった商品やサービスを提供したいという目標までアピールすべきです。

 

  • 「給与が高いから」「福利厚生が良いから」

企業研究時に給与や福利厚生を確認することは重要であり、気持ちよく働くためには必要不可欠な要素です。

ただ、給与や福利厚生はあくまで会社の保障という側面であるため、本質である業務内容について触れましょう。

 

  • 「成長させてくれる会社だと感じた」

企業に成長させてもらうという意識では、受け身姿勢と捉えられてしまいます。

成長は自分から積極的に動いた結果、得られるものです。

 

  • 「人の役に立つ・人から感謝される仕事がしたい」

どの業界・業種にも当てはまる志望動機です。

深く考えられていない・何でもいいと捉えられてしまいます。

誰の役に立ちたいのか・どのような手段で人の役に立ちたいのかを伝えましょう。

 

  • 「大きな仕事がしたい」

抽象的すぎて、具体的に取り組みたい仕事内容がわかりません。

なぜ規模の大きい仕事に携わりたいのかの理由と具体的な将来像を伝えましょう。

 

  • 「企業理念に共感した」

漠然としているため、ほかの就活生と差別化を図りにくいでしょう。

最初に目に入る企業理念だけに焦点をあてることは、ほかに思いつくことがないから・志望度が低いからと捉えられるかもしれません。

企業理念から、自分の考え・将来像に発展させることが重要です。 

 

自己PR

  • 「いろいろな経験をしてきました」

非論理的・表現力不足です。

親切な面接官なら、「いろいろとは何ですか?」と聞いてくれるかもしれませんが、そんな面接官ばかりとは限りません。

いろいろなどと抽象的な表現をせず、具体的な内容を伝えましょう。

具体的にその経験をした結果、何を学び得られたのか伝えることでアピールにつながります。

 

  • 「私はコミュニケーション能力があります」

コミュニケーション能力があるかどうかは自分から言うことではなく、判断するのは面接官です。

面接でのやり取りがコミュニケーション能力を測る場となります。

 

「論理的にわかりやすく説明できます」

「相手が話しやすいように場の空気に配慮できます」

 

このように言い換えて具体的なエピソードも交えると、さらに説得力が増すでしょう。

 

  • 「リーダーシップがあります」

リーダーシップがあると発言するなら、具体的に組織を統率したエピソードが必要です。

しかし、伝え方によっては自信過剰に捉えられてしまうかもしれません。

「チームの状況を把握し、最適な提案をすることができます」など、表現を言い換えましょう。

 

  • 「リーダーの補佐役に徹します」

受け身姿勢を表しており、主体性がありません。

「チームで協力して物事を進めることが得意」など、表現を言い換えましょう。

 

  • 「短所はありません」

短所はありませんと回答する人は、自分の弱みを把握できていないことになります。

自信過剰・自分を客観視できていないと受け取られるでしょう。

短所を自覚できていれば自己分析力が備わっていると判断され、入社後に成長する人材とみなされるはずです。

 

  • 「筋トレを毎日しています」

業務に関係のないアピールは意味がありません。

志望業界に体力が求められるなら「体力に自信がある」と言い換え、「外回り営業もこなせます」など、表現を言い換えましょう。

 

  • 自慢話

自己PRは自慢話をすれば良いのだと、はき違える人もいます。

単なる自慢話を聞かされて、気持ちの良い人は少ないでしょう。

面接官を納得させるためには、自分の強みを業務にどう活かすか、どう会社へ貢献できるかを伝えましょう。

 

仕事内容

  • 「何でもやります」

一見やる気があるように見えますが、安易な発言となります。

具体的に何をして、どうなりたいのか意欲を伝えるべきです。

 

  • 「〇〇はやりたくありません」

自分勝手・わがままな発言です。

新入社員のうちから仕事を選んでいては成長できません。

また、希望職種に就けなかったら早期離職をするのでは?と捉えられてしまいます。

とはいえ、適正・希望職種・希望部署はあるでしょう。

やりたくないと伝えるのではなく、以下のように言い換えましょう。

 

「〇〇は自分の適性に合っていないと感じるため、△△で自分の強みを最大限に発揮できればと考えています」

 

  • 「ノルマはありますか?」

意欲高く取り組まない就活生と捉えられてしまいます。

「どのような目標設定をして仕事を進めているのですか?」など、表現を言い換えましょう。

 

  • 「残業がありますか?」

残業は個人の力量で発生するかどうか左右されることもあります。

仕事に対してあまり積極的ではないと思われてしまうでしょう。

とはいえ、残業に関してワークライフバランスを重視する就活生にとっては気になるところです。

残業については、聞く場を考慮しましょう。

面接は評価される場所であるため、適切な場所とはいえません。

OB・OG 訪問や懇談会の場であれば、タイミングを見計らって質問してみると良いでしょう。

 

  • 「転勤はしたくありません」

全国に事業展開している企業なら、転勤を拒否する就活生は採用しにくくなります。

なぜなら、企業側の人員配置計画が狂うからです。

転勤をしたくないのであれば、そもそもその企業ではなく、転勤のない企業に応募すべきでしょう。

自分のキャリア形成構築のため転勤も厭わない旨を伝えるほうがアピールにつながります。

 

福利厚生

  • 「年収・ボーナスはいくらですか?」

会社四季報などで公表されている年収は、全社員平均であるため実際の年収が気になるかもしれません。

しかし、給与ありきで企業を選択していると捉えられてしまい、その企業を志望する強い動機とはいえません。 

 

  • 「福利厚生はどのようなものですか?」

調べたらある程度把握できることを質問すべきではありません。

また、福利厚生の内容で企業を選択することは面接官の印象を下げてしまいます。

面接では、仕事への意欲をアピールしなければなりません。

 

逆質問

逆質問とは、面接の途中または最後に「何か質問はありませんか?」と聞かれることであり、頻出する質問です。

質問内容は事前に準備できるため、確実にNGワードを避けて発言するようにしましょう.

 

  • 「(質問は)特にありません」

応募企業に興味がないと捉えられる回答は、面接官に良い印象を与えられません。逆質問は企業にアピールするチャンスであるため、やる気をアピールして志望度が高いと面接官に感じさせることが重要です。

 

  • 「どんな研修を受けられますか?」

研修制度について聞くことは悪くありませんが、企業に成長させてもらおうという受け身の意識が良くありません。

自ら積極的に仕事を覚える姿勢が重要です。

 

  • 「今日の評価はどうでしたか?」

評価が気になるとは思いますが、聞かれても面接官は学生に伝える必要はありません。

評価をすぐに求めるというのは、人の目が気になる・承認欲求が強いことも表しています。

精神的な安定性が疑われる可能性もあるので注意しましょう。

 

  • 「企業理念や業務内容を教えてください」

せっかくの質問の機会に、調べればわかることを聞くのはもったいないといえます。

 

  • 「休日出勤はありますか?」

ワークライフバランスを重視したいのはわかりますが、面接で聞くのは自己中心的な印象を与えてしまいます。

 

面接において逆質問の良い例は、以下のとおりです。

 

「職種を越えてさまざまなキャリアを構築したいと考えています。御社のキャリア形成制度にはどのような能力が求められますか?」

 

応募企業の制度を調べられており、主体的な行動をアピールできているといえるでしょう。 

 

集団面接

  • 「えー」「あのー」

口癖や話し方は簡単には直らないため、普段からこのような言葉が出てしまう人は気をつけましょう。

声の音量・トーンも重要です。

自信なく話していては説得力がなく、アピールにもつながりません。

端的に大きな声で話しましょう。

 

  • 「失礼しました」

緊張して慣れない場面だと言葉に詰まることも、言い間違えることもあるでしょう。

その度に「失礼しました」という就活生は少なくありませんが、謝罪ばかりしていると捉えられてしまいます。

自信のない印象を与えてしまうため、毎回謝る必要はありません。

 

  • 「〇〇さんと同様の内容ですが」

集団面接では、同じような意見を先に発言されることはあります。

その際、前置き発言をする就活生は多いです。

先に発言した就活生に配慮、または言い訳のつもりで前置しているのかもしれませんが、その必要はありません。

前置き発言をすることで、あなたのアピールが霞んでしまいます。

「私も」程度で留めておき、あなたの具体例にアピール内容を持ち込みましょう。

 

企業によってNGワードは異なります。

「失敗を恐れず、まずは行動します」

営業職やベンチャー企業では柔軟性やフットワークの軽さを重視しているため、好印象となります。

一方、現実性を重視する企業では着実性を重視するため、好印象は与えられません。

志望業界・志望企業によって重視する点は異なるため、作成時に気をつける必要があります。

まずは企業に伝えたい内容を書き出しましょう。

その上で、志望企業に見合う内容にNGワードを言い換えて作成してください。

 

就活でのNGワード言い換え例

NGワードは面接だけでなく、エントリーシートや履歴書を作成する際にも注意が必要です。

普段使いは問題ない場面でも、エントリーシートや履歴書では話し言葉など、不適切になる場合もあります。

言い換え例を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

 

①エントリーシート・履歴書

NGワード訂正後 備考
御社

御行

貴社

貴行

話し言葉→書き言葉
なので

だから

でも

だって

そのため

したがって

しかし

食べれる食べられるら抜き言葉
見れる見られる
H平成略称
〇〇高校〇〇高等学校
さまざまな抽象的な表現ではなく、具体的表現を用いる

 

②面接

NGワード訂正後 備考
うん

うんうん

はいだらしない印象
えーっと

あのー

そのー

あっ

はい
~だよねそうですよね

〜でしょうか?

タメ口
~なんだ~です
~っす~です
まじですかそうですか
やばい大変・緊急など
大丈夫です問題ありません

問題ございません

なるほどですねおっしゃるとおりです
了解しました承知しました
ご苦労さまですお疲れ様です
お伺いする

お伺いします

お伺いさせていただきます

伺います二重敬語
おっしゃられるおっしゃる
よろしかったでしょうかよろしいでしょうか
すみませんが恐れ入りますが
わかりません申し訳ございません。後程確認いたします
すごいと思う感銘いたしました

見入ってしまいました

ご存知ないかもしれませんが〇〇についてご存知ですか?

〇〇についてお聞きに(ご覧に・お使いに)なったことはありますか?

〇〇をさせられていて〇〇をしていて

NGワードを言わないようにするための2つのコツ

NGワードを言わないようにするには、以下の2つのコツを意識して実践してみましょう。

 

誰かを不快にする発言は控える

思ったことをすぐ口にしてはいけません。

誰かを不快な状況にしないか、数秒くらい間を置いてから発言する癖をつけましょう。

 

相手の話は最後までしっかり聞く

相手の話は最後までしっかり聞くことが重要です。

早合点して理解が不足したままでは、不用意な発言につながってしまいます。

 

正直に回答することと、思ったことを何でも口にすることとは異なります。

思ったことをすぐ口にしてしまう人は、自分が発言する前に「これを言ったら相手はどう思うかな?」と考えていません。

発言する前に、相手の気持ち・立場になって考えてみることをおすすめします。

 

面接時にNGワードを言ってしまった場合に挽回する方法

面接時にNGワードを言ってしまった場合に、挽回する方法はあるのでしょうか?

面接でNGワードを無意識に使ってしまったと気付いたら、以下の方法で挽回を試みましょう。

 

「失礼しました」と言って改めて言い直す

単語の口癖なら、言い直せます。

言い換え例を頭に入れておき、本番で訂正できるように準備しておきましょう。

例えば、「なるほど」と言ってしまったなら、「失礼しました。おっしゃるとおりです」と訂正します。

発言をなかったことにはできませんが、間違いにその場で気付き、修正できたことを面接官に示せるでしょう。

 

NGワードの印象を超える回答をする

NGワードが単語でないなら、面接の残り時間で挽回するしかありません。

インパクトのある回答をして、NGワードの印象を和らげましょう。

 

  • 抽象的な表現は、具体的表現へ
  • 受け身の表現は、主体的表現へ
  • ネガティブな表現は、ポジティブな表現へ

 

たとえプラスの印象にならなかったとしても、マイナス評価がプラスマイナスゼロ程度になるかもしれません。

 

間違いは誰にでもあり、社会人になってからもミスが発生する場面は必ずあります。

ミスはそのあとのフォローが大切です。

ミスをしたことを悔やむだけではなく、ミスから学び、修正を繰り返すことで、社会人としてさらに成長していくでしょう。

 

おわりに:NGワードを意識しすぎず積極的なアピールを心がけよう

就活におけるNGワードは即不採用となる可能性は低いですが、事前にNGワードを把握しておけば不用意に評価を落とさずに済みます。

 

しかし、NGワードに気をつけるよりも大切なことは、あなたの魅力をしっかりアピールすることです。

NGワードを意識するあまり、消極的なアピールになってしまっては意味がありません。

 

たとえNGワードを言ってしまったとしても、挽回する方法はあります。

あなたが一番伝えたい内容を恐れることなく積極的にアピールしましょう。

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