新卒面接で好印象を与える逆質問の作り方|例文とNG質問も紹介
2024年11月18日更新
はじめに
就活の面接において面接官から学生ではなく、学生から面接官に質問することを逆質問といいます。
面接官にどのような質問を投げかけるかによって、学生に対する印象や評価が大きく左右されます。
しかし企業にどのようなことを質問すべきか、逆に質問NGな内容はどんなものがあるのか、疑問点は尽きないですよね。
そこで本記事では、実際の質問例を交えて逆質問の作り方やNG質問を解説します。
以下のようなお悩みのある学生は必見ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
- 逆質問をする理由を知りたい
- 逆質問で面接官に好印象を与えたい
- NGな逆質問例を知りたい
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
企業が逆質問をさせる理由
そもそも、企業が就活の面接で逆質問の時間を設ける意図とは、一体なんなのでしょうか?
大きく分けて以下の4つのケースが考えられます。
- 就活生の志望度を知りたい
- コミュニケーション能力を測りたい
- 質問力を測りたい
- 純粋に就活生の疑問を解消したい
就活生の志望度を知りたい
まず第一に就活生の志望度を知りたいという意図があります。
企業側からすると「多少でもウチのことに興味を持ってるから調べてるよね?」「ウチついて調べていれば質問の1つや2つくらいみつかるよね!」と考えています。
そこで「特に質問はありません」と答えてしまうと、企業側は志望度が低いと判断してしまいます。
自分が入社した時のことをイメージできていれば、志望度の高さをアピールする質問ができるはずです。
コミュニケーション能力を測りたい
面接官と会話をする中で、気になったことや疑問がでてきますよね。
それについて正しく質問できれば、聞く力が備わっていることを証明できます。
逆にいうと「あれ、この話さっきしたよな」というような質問は面接官にマイナスの印象を与えかねません。
相手の発言をしっかり聞けているかどうかが逆質問の意図でもあるのです。
質問力を測りたい
仕事をする上では、コミュニケーション能力が重要です。
他の社員はもちろん、社外でも取引先の方と仕事をする機会は多々あるでしょう。
コミュニケーションの中で質問力が低いと、うまく業務がまわらないことがあります。
自分の仮説をもって、「何が知りたいのか」の解像度を上げることが非常に大事です。
純粋に就活生の疑問を解消したい
そして最後に、就活生に疑問を解消したい場合が挙げられます。
就活生は基本的に説明会や企業のコーポレートサイトなどから企業についての情報を入手します。
近年の採用ではミスマッチが頻発しており、ミスマッチを防ぎたいという企業側の意図があるからです。
企業がそのような場を設けると、就活生は非常に助かりますよね。
こういった企業側の好意で、逆質問の場を設けているケースもあります。
面接官に好印象を与える逆質問の作り方
続いて、面接官に好印象を与えられる逆質問の作り方を解説します。
以下のポイントをふまえて、ライバルよりも一歩リードした逆質問ができるように準備しておきましょう。
- 自己PRにつなげる
- 入社後に働く姿をイメージさせる
自己PRにつなげる
逆質問では、自分の強みやスキルを自然にアピールできる質問を考えます。
例えば「私の○○の経験がこの業務にどのように活かせるかお聞かせください」という形で、面接官に自分の能力をアピールしましょう。
これによって自身の強みを改めて強調できて、面接官に「自社にとって価値がある人材」と感じてもらえるでしょう。
入社後に働く姿をイメージさせる
具体的な業務やプロジェクトに関する質問をし、どのように貢献したいのか伝えるのもポイントです。
例えば「新人が参加するプロジェクトで、どのようにチームに貢献することが期待されますか?」と聞けば、自分がすでに企業で働いている姿を描かせ、採用後の具体的な役割を想像しやすくなります。
面接官に即戦力として評価してもらうためにも有効な手段です。
どうしても逆質問が思い浮かばない場合は、以下の記事も参考にしてみてみましょう。
これはNG!逆質問でやってはいけない質問
続いて、逆質問でやってはいけないNG質問の例について解説します。
これらを逆質問で聞くと面接官に悪い印象を与えてしまい、最悪面接で落とされてしまう可能性があるので注意しましょう。
- 給与や福利厚生について聞く
- 事前に調べればわかることを聞く
- すでに聞いたことを聞く
- 「特にありません」で終わらせる
給与や福利厚生について聞く
執拗なまでに給与や福利厚生、残業について聞くことは控えましょう。
もちろん、重要なことなので確認する必要はありますが、質問がそればかりになってしまうと、企業側は「自社の事業内容については興味がない」と判断してしまうかもしれません。
バランス感は難しいですが、執拗なまでに聞くことはやめておきましょう。
労働時間についての逆質問に関する注意点は以下の記事でも解説しています。
事前に調べればわかることを聞く
事前に調べればわかることも避けましょう。
面接に行くような企業であれば、コーポレートサイトを確認しますよね。
そこに載っているようなことを聞くと、最低限の企業研究もできていないとマイナスの印象を与えてしまいます。
すでに聞いたことを聞く
説明会や面接中に聞いたことを再度聞くこともNGといえます。
純粋に話を聞いていない学生だと思われるでしょう。
話を聞けないのは非常に致命的な短所です。
「特にありません」で終わらせる
初めて会う人に対して「特にありません」といってしまうのは非常に勿体ないです。
企業に興味が無いと思われても仕方ありません。
最低でも何かひとつは、質問を考えておきましょう。
NG質問例についてもっとくわしく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
本番の就活面接で使える逆質問例
それでは具体的な逆質問例をみていきましょう。
最終面接は特殊であるケースが多いため、一次~二次面接と最終面接に分けて解説します。
一次~二次面接での逆質問例
一次面接など最終面接までは、人事や若手社員〜現場責任者くらいの社員が登場します。
面接官に応じて質問は使い分けてください。
この段階の面接においては基本的な能力に加えて「積極性」や「やる気」などが評価される傾向にあります。
以下、質問例です。
「御社ではどのような人が活躍され、評価されていますか?」
「〇〇という事業に興味あるのですが、配属はどのように決まりますか?」
「1日の仕事の流れを教えてください」
「仕事でやりがいを感じるのはどのような時ですか?」
「御社への入社理由を教えてください」
「入社前後で感じるギャップはありますか?」
最終面接での逆質問例
最終面接になってくると、役員や社長が面接官として登場してきます。
そのため、普通の面接とは異なった工夫が必要です。
基本的には、面接官に多く喋ってもらうことを意識しましょう。
面接官がYESかNOで答えられない質問にするのがベターです。
以下、質問例です。
「〇〇社長が若手の時にぶつかった壁を教えてください」
「創業以来、1番苦労したことは何ですか?」
「御社で仕事をする上で、最も大切にすべきことは何ですか?」
「新入社員の間にやっておくべきことはありますか?」
こんな聞き方もあり!逆質問の裏技
逆質問の好例とNG例、ポイントがわかったところで、聞きたいことについて間接的に探りを入れるための逆質問の仕方について紹介します。
「これ聞きたいけど、直接聞くのはアウトだよなぁ」という時にぜひ活用してみましょう。
残業度合いについて探りを入れたい場合
先述の通り、残業や待遇、福利厚生などについて聞くことは、あまり宜しくないとされています。
しかし、就活生にとって、ワークライフバランスというのも非常に重要。
ブラックな会社に入ってしまえば、体調を崩してしまったり、場合によっては1年や2年での早期離職に追い込まれてしまう可能性もあります。
そのような事態を避けるためにも、実際の現場の流れを知るという意味合いで「1日の流れを教えてください」と聞いてみるのも、ありかもしれません。
ワークライフバランスを重視している方は、十分注意し、このような類の質問により、現場の実態を推し量り「入社するんじゃなかった」というような事態に陥ってしまわないよう、注意しておく必要があるでしょう。
自分の強みをアピールしたい場合
既に実践している方も多いかと思いますが、自分の強みをアピールしつつ逆質問をしたい場合は「私は〇〇なのですが…」と逆質問の前に前置きとして付け加えましょう。
この程度の自己PRであれば過剰にもなりませんし、面接官にも再度自分の強みについて認知させる機会ともなります。
以下の例題を見てみましょう。
部活(サークル)ではチームのリーダーを任され、メンバーのモチベーションを高めるために◯◯のような取り組みを行なっていました。御社でマネジメントを行なう立場の方々は、どのような取り組みを実践されていますでしょうか?
私は人と交流をすることが好きなので、同僚はもちろんのこと、他部門の方とも積極的に交流し、お話を伺うと共に事業理解に役立てたいと考えています。御社では、そういった壁を超えて交流を図る社風はありますでしょうか?
これまで、〇〇によって〇〇のスキルを磨いてきましたが、こういったことを活かせる可能性はありますでしょうか?
コロナでの業界の先行きについて聞きたい場合昨今のコロナウイルス感染拡大により、非常に多くの企業が甚大な影響を被りました。
IT業界は比較的強いと言われている成長産業ですが、対面を余儀なくされるサービス業、例えば飲食や宿泊、観光業界などは軒並み影響を受けています。
ちょっとリスクのある質問になりますが、企業の強み・弱みを徹底的に分析した上で「〇〇のような事業に注力し、売り上げ拡大を図ることは可能なのでは」というように、数年後の事業展開を交えながら聞くのがおすすめです。
面接の逆質問に関するよくある疑問
それでは最後に、逆質問に関する疑問について見ていきましょう。
メモは持ち込みOK?
結論から言うと「持ち込まない方が良い」と言えます。
明確にルールとして、メモの持ち込みを規定している企業はほとんどありませんが、やはり面接という場で、「カンペ」であるメモを持ち込むという行為はあまりいい印象を持たれません。
逆質問といえど面接の一環ですので、マイナスになるような行為はできるだけ避けた方が無難です。
面接のフィードバックを聞くのはあり?
最近「次の面接に生かしたいので、フィードバックをいただけないでしょうか」という質問を投げかける学生も増えています。
面接への意欲が感じられるこの逆質問ですが、こちらは本命以外では避けた方が良いでしょう。
本命であれば「2次面接や最終面接に活かしたいので」と具体的に熱意をアピールするようにしましょう。
逆質問をしないとやっぱり落ちる?
逆質問をしなかったからといって、必ずしも落ちることはありません。
中には逆質問をせずとも受かる人も、もちろんいます。
特に、それまでの面接の受け答えで良い回答を残せていない場合や、回答にイマイチ自信が持てない場合は絶好の自己アピールのチャンスです。
逆質問の機会を上手く活用すれば、合格率もアップするはずです。
逆質問はしないとNG?と不安な方は、以下の記事も参考にして逆質問に対する不安を解消しておきましょう。
逆質問タイムの終わらせ方は?
自分から「もう大丈夫です」などと言ってしまうと、印象が悪くなってしまわないか不安ですよね。
最低1つでも逆質問をしていれば、自分から告げても問題ありません。
その際は「お伺いしたかったことは既にお伺いできたので、大丈夫です」
などと一言添え、円満に終わりましょう。
さいごに
ここまで就活の面接における逆質問について解説してきました。
ポイントや逆質問例も紹介しましたが本質的には全ての質問が広い意味での企業理解です。
そのため「どんな質問をするか」だけではなく「誰に質問をするか」も重要な要素です。
その面接官の返した答えが企業理解に繋がります。
その聞いた返答も会社選びの重要な参考です。
そう考えると、直接企業とコミュニケーションをとる機会である逆質問ってめちゃくちゃ重要ですよね。
質問によっては自分の進路を左右してしまうかもしれません。
逆質問を活用して、企業理解を深めるように努めましょう。