新卒1年目で転職するのは難しい?成功させるコツを紹介
2024/9/6更新
はじめに
新卒で企業に入社したけど、本当に自分に合った企業なのか途中で分からなくなる方もいると思います。
やっとの思いで入社した企業であっても、自分のやりたいことがマッチしていなかったり、労働環境が悪くストレスを抱えていたり。
現状に不安があると、入社一年目でも転職すべきかどうか迷ってしまいますよね。
新卒一年目の転職は応募企業にも悪い印象をあたえそうで、ためらってしまう人もいるでしょう。
本記事では、新卒一年目の転職の難しさや転職すべき人の特徴について解説します。
以下のような悩みを抱える就活生は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- スキルがない新卒の転職は難しい?
- 新卒で入った会社の労働環境になじめない
- 転職をしたいけど何から始めればいいの?
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新卒で転職するのは難しい?
結論、新卒一年目で転職するのは「転職理由」を明確にし、しっかりと準備をすれば難しくありません。
しかし、入社3年以内の新卒(第二新卒)の転職は、経験が浅く、スキルが多くないため難しいと考える方も多いと思います。
一方、企業の立場で考えてみると実情は異なります。
新卒を採用しても「イメージと違った」という理由で早期退職する人がいる、日本の生産労働人口が減少し、若手採用が必要不可欠などという事情があるのです。
そのため、いろいろな企業が転職メディアや転職エージェントを利用して採用活動をしています。
新卒3年以内の第二新卒と言われる方の価値として、以下のような要素があるからです。
- 若さ
- 可能性がある
- 柔軟性がある
- 学ぶ力がある
新卒の強みである仕事への意欲や柔軟性をアピールし、転職を成功させるチャンスは十分にあると言えます。
しかし、企業側に「採用してもまたすぐにやめてしまうのではないか」という先入観を持たれないよう、事前準備は必要不可欠です。
しっかりと事前準備を行い、転職活動に向けて動きましょう。
新卒一年目で転職をする人の割合は?
新卒一年目での転職は、近年注目を集めている現象です。
厚生労働省の調査によると、大学卒業者の約11.9%が一年以内に退職しており、短大卒業者ではさらに高い18.1%となっています。
ラグザス株式会社の調査では、2024年卒の新入社員の約5割が転職を考えていると回答しており、就職活動の早期化や入社後のギャップが影響していると考えられます。
転職を考える理由は、人間関係の問題、仕事内容とのミスマッチ、待遇への不満など多種多様です。
しかし、新卒一年目での転職には早期退職のリスクや、十分なスキル・経験を積めないデメリットもあります。
一方で、厚生労働省の調査では新規学卒者の3年以内の離職率は過去10年間ほぼ横ばいとなっており、転職を考える人と実際に行動する人の差が見られます。
新卒一年目での転職は珍しくありませんが、慎重な判断が求められるでしょう。
現在の職場での状況改善の可能性を探ったり、自己分析を深めたりすることが重要です。
転職を決意した場合も、次の就職先を慎重に選ぶことが大切です。
個人の状況や将来のキャリアを十分に考慮した上で判断すべき重要な決断と言えるでしょう。
新卒一年目でも転職したほうが良い場合
よく、新卒で入社したら3年間は同じところで働いた方が良いと聞きますよね。
しかし、状況によっては、3年待たずに新卒で転職した方が良い場合も。
本章では、どのような場合に新卒でも転職をした方が良いか紹介していきます。
労働環境が良くない
新卒で入社した企業で、労働環境が悪い場合は今すぐにでも転職を検討しましょう。
労働環境が悪いとは、「サービス残業が当たり前の風潮」「ハラスメントが横行している」「休日出勤が多く、休みが取れない」「ノルマが厳しく、負荷が大きすぎる」などの状態を指します。
労働環境が悪いと、心にも体にも悪影響しかないからです。
体調を崩してまで頑張ることが仕事ではありません。
自分や家族のためにも、健康面や精神面を考慮した働き方ができる環境を探しましょう。
会社の将来性に不安を感じる
新卒で入社した企業の経営状況が悪化していたり、企業のビジョンが不明瞭だったりする場合も、転職を考えたほうが良いです。
経営状況が悪化していると、事業縮小やリストラ、倒産のリスクが高いからです。
経営が危うい会社は、ブラック企業体質になりやすい傾向もあります。
全社的に収益改善活動などが行われ、業務のスキルアップどころか、固定費の削減などと、挑戦できることが限られてしまいます。
また、昇給率がなかなか上がらなかったりと経験を積んでもあまりメリットがないでしょう。
「なんかこの会社やばいかも」と思ったら、新卒一年目であっても転職するべきかもしれません。
自分のビジョンと社風にミスマッチがある
自分が描いていたビジョンやキャリアプランと社風を見比べ、あまりにもかけ離れているようであれば、ミスマッチと判断し、転職を検討した方がよいでしょう。
仕事は自分の思い描く将来を実現するためのものでもあります。
今やっている仕事が、自分の思い描くビジョンにまったくつながらないようであれば、モチベーションも下がっていくでしょう。
そのような場合は、迷わず自分の将来ビジョンを実現できそうな企業を探すことをオススメします。
ミスマッチを防ぐために「就活マッチングサービス」を利用することも一つの手です。
就活マッチングサービスに関しては、以下の記事をチェックしてみてください。
新卒一年目で転職しないほうがいい人の特徴
次は、新卒で転職をするのが難しい人の特徴を紹介していきます。
この項目を読み、もし自分に当てはまる部分があれば、一度立ち止まり、転職する目的や転職への熱意を自分の中でしっかりと確認しましょう。
会社を辞めるために転職
転職の目的は今いる会社から逃げることではなく、今後のキャリアプランを達成させる企業を見つけることなのではないでしょうか。
自らのキャリアビジョンやキャリアプランを考えず、「会社を辞めるため」だけに転職をしようと考える人は、転職でも失敗をしてしまいます。
まずは自分の将来設計を行うことが大切です。
その上で、転職先の企業を探すことが必要です。
「なぜその企業に入りたいのか」「自分のどの部分をアピールして入社するか」など深く考えないまま転職活動をしても、応募先の企業に説得力や魅力が伝わらず、不採用となってしまいます。
転職理由を人や会社のせいにする
頑張って就活をして新卒で入った企業を辞めてしまうということは、少なからずネガティブな要素があったと思います。
しかし、転職理由を人や会社のせいにして、務めていた企業を悪く言う人は、別の企業が採用したいと思いません。
ネガティブな話を転職理由としてしまうと、応募先の企業は「求職者本人にも問題がありそう」と考えてしまうこともあるため、注意しましょう。
「なぜその企業に就職したいのか」というポジティブな転職理由を積極的に伝えることで、面接官にも強い熱意や意欲、前向きさを伝えることができます。
新卒の就活と同じ感覚で転職
転職理由がはっきりせず、なんとなく新卒の就活と同じ感覚で転職活動をしていると失敗しやすくなります。
転職をする理由を明確にしておかなければ、応募先の企業で「どんなことをしたいか」「どんなスキルを活かしたいか」が曖昧になってしまい、志望動機の作成も難しくなります。
面接で志望動機や転職理由を聞かれたときも、曖昧な回答しかできず、面接官にその企業に転職したい理由や説得力が伝わりません。
曖昧な理由で転職活動を続けると不採用になってしまうでしょう。
社会人として十分なスキルが身についていない
新卒で転職する場合、多くの方は社会人としての十分なスキルが身についていない可能性があります。
十分なスキルが身についていないのは経験年数が短いため、仕方ないかもしれません。
とはいえ、就活やわずかな社会人としての経験から、最低限のビジネスマナーを身につけることが重要です。
選考での連絡や面接の場でビジネスマナーなどの社会人としての基礎的なマナーが身についていない人は、不採用になりやすいでしょう。
経験年数が短いなりに、最低限のスキルは身に付けておくようにするだけで印象がアップします。
熱意や意欲が伝わらない
新卒の転職は、即戦力となるスキルや経験が乏しいため、その分その企業に入りたい熱意や意欲が十分に伝わらなければなりません。
転職理由が漠然としていると、それだけで不採用となってしまうこともあります。
自分の強みや弱み、得意分野をしっかりと分析し、応募先の企業で熱意や意欲をアピールしましょう。
企業が新卒一年目の転職者に求めるもの
新卒転職では、スキルや経験がなく、敬遠されるというイメージを持つ方も多いと思いますが、フレッシュな新卒転職を受け入れる企業もあります。
企業が新卒転職者に求めるものを紹介していきます。
若さ
新卒にしかない「若さ」も十分に需要があります。
経験を積んだ40代以降の方と比べ、新卒の転職者はフレッシュさとポテンシャルが評価されるでしょう。
スキルや経験が少ないからこそ、ポテンシャルの高さを買われることがあります。
また、若いというだけでパワーがあり、成長意欲も高いという印象があるため、新しい風を吹かせたい企業などには特に需要があります。
柔軟性
新卒転職者は経験やスキルがないというデメリットをお伝えしましたが、経験やスキルがないからこそ逆に「柔軟性の高さ」があるとも言えるのです。
経験やスキルがついてしまうと、変化に柔軟に対応できなかったり、これまでの自分のやり方をなかなか変えられなかったりと融通が利かないことも多々あります。
中途社員の場合、前職の経験が悪い意味で邪魔してしまい、転職先の新しい風土や人間関係にうまく馴染めず、思うようにスキルを発揮できない場合もあります。
学ぶ力
経験を積んだ中途社員に欠けることが多いのが「学ぶ力」です。
経験を積んだ中途社員は前職のスキルや経験を転職先に活かそうという思いが強いため、素直に学ぶ力が欠けてしまうことがあります。
一方新卒で転職する方は、成長意欲が高く、いろいろなことを吸収しようとする姿勢を持っています。
この成長意欲や吸収力は他になかなかないものであり、企業は新卒転職者に学ぶ力を大いに期待するでしょう。
最低限のビジネスマナー
専門的な業務でのスキルや経験はなくても、入社してから1年でビジネスマナーは最低限身につけられるはずです。
新卒でしか学ぶことができないような基礎的なマナーは転職時も大きなポイントになります。
新卒で入った会社で基礎をしっかり学んできたけど、自分が目指す働き方とは違ったり、労働環境が劣悪だったりという理由で転職を考えるのであれば応募先企業も納得します。
ビジネスマナーはちょっとした場面でも身についているかどうかが分かるものなので、気を抜かず、転職活動中も意識することが大切です。
新卒一年目の転職を成功させる7つのコツ
冒頭で新卒の転職はしっかりと準備をすれば難しくないとお伝えしました。
ここでは転職を成功させるコツを具体的にお伝えします。
「転職」と「就活」は違うことを知っておく
新卒一年目での転職は、就職活動とは大きく異なる経験です。
就活では学生という立場で企業を選びますが、転職では社会人としての実績や経験が問われます。
一年目の転職では、短期間での退職理由を明確に説明する必要があります。
また、就活時とは異なり、より具体的な職務内容や待遇について交渉する機会が増えるでしょう。
転職市場では、新卒一年目は経験が浅いとみなされるため、自身の成長可能性をアピールすることが重要です。
就活時よりも、業界や職種に関する深い知識が求められ、自己分析もより厳密に行う必要があります。
さらに、在職中の転職活動となるため、時間管理や情報管理にも気を配らなければなりません。
このように、新卒一年目の転職は就活とは異なる準備と心構えが必要な、新たなキャリアステップなのです。
自己分析をしっかり行う
自己分析は新卒就活でも転職でも大切です。
理由は、新卒の転職は企業や社会での経験が不足しているため、前職で学んだことや身につけたスキルについて魅力的な内容を伝えることができないからです。
その分、自己分析をしっかりと行い、自分の得手不得手を把握すると仕事に対する希望や価値観が明らかになり、自分に合った仕事を探しやすくもなります。
新卒転職は特にアピールできるポイントを積極的に伝えるようにしましょう。
アピールができず、魅力が伝わらないという理由で不採用になってしまうこともあります。
業界や企業研究をしっかりと行う
業界や企業研究をしっかり行うことは、新卒就活とまったく変わりません。
業界や企業についてよく理解していない求職者は見透かされますし、入社意欲が薄いと思われてしまいます。
特に、新卒で転職する場合は、企業での経験、社会人経験が浅いため、入社意欲、熱意、成長意欲の部分が重要となります。
将来のビジョンを明確にする
「転職した後、どのような姿になっていたいか」を明確にしましょう。
求職者が将来描いているビジョンと応募先企業のビジョンの方向が一致しているかを判断するためにも、将来ビジョンを明確にすることが大切です。
応募先の企業は、新卒の転職に関して「またすぐに退職してしまうのではないか」ということを心配しています。
将来のビジョンと応募先企業のビジョンに一貫性を持たせることによって「この企業で長く活躍してくれるだろう」と企業側に思ってもらえるようにしましょう。
スキルに見合った転職先を探す
新卒転職でありがちなのが、会社の知名度や高い給料面ばかりを気にして失敗してしまうことです。
新卒転職の場合は、あまり強みとなる経験やスキルがないとは思いますが、自分の得意なことや強みを活かすことができる転職先を視野に入れると良いです。
知名度や給料ばかりを重視すると採用のハードルが上がるのはもちろん、入社後も業務量や責任の重さに耐えられず、追い詰められてしまうことも十分にあります。
転職先を探すときは無理なく自分のスキルに見合った企業を探すようにしましょう。
転職のスケジュールを作成する
転職するためのスケジュールを作らずに、思いつきで転職活動をするのはおすすめしません。
転職に最適な時期を見極め、そのタイミングに合わせて準備をしていくことが大切になります。
具体的には、4月は他の時期に比べ、転職サイトや転職エージェントに求人情報を掲載する企業が多いです。
転職活動の準備から現職の退職までに最低でも「3か月」はかかると見ておいた方が良いです。
自分が望む時期に転職をするために、いつから何を始めるかを具体的にスケジュールに落とし込みましょう。
転職理由を前向きに伝える
企業からすると、新卒転職を希望する人に対して「なぜ早期退職をしたのか?」「うちの会社に入ってもまたすぐに辞めてしまわないか?」という疑問や不安があります。
企業のその疑問や不安を解消するためにも、転職理由は前向きな内容にする必要があります。
転職理由を答えるときは、「どのような経験をし、どのような考えのもと、退職をすることに決めたのか」という理由をできる限り前向きな表現に言い換えることが大切です。
前職ではそのような理由で退職したが、「次の会社ではそこをカバーして前向きに頑張る」ということを面接官に伝えられるようにしましょう。
さいごに
新卒の転職が難しいかどうか、転職を成功させるためのコツなどについて紹介していきました。
若手人材として新卒の転職は期待されている部分もあるため、転職を決めたら、十分な準備をし、ステップアップできる環境を整えましょう。
新卒転職の強みを理解し、新卒転職でマイナスに働く点をカバーした上で、転職活動を進めていくことで、成功へ導くことができます。
初めての転職で要領を得ない部分もあると思いますが、原点に戻って転職理由をよく考え、慎重に進めていきましょう。