【就活用語集】覚えておきたい就活で使われる言葉!
2022年6月29日更新
はじめに
日常会話にはない独特の就活用語や人事からポロリと出てくるビジネス単語の意味がわからず戸惑ってしまった経験はありませんか?
あるいは、学生間の会話でしか使われない隠語や略語がわからず、取り残された感が半端なく嫌な気持ちを抱いたことはありませんか?
知っている人からすれば「あ~、そういうことね」と会話にスムーズに入っていけますが、知らないと、その言葉が頭に引っかかり、その後のやり取りがギクシャクします。
ポイントは「偉い偉くないの差でなく、知っているか、知ってないかだけの差」だということです。
なので、覚えておく、理解しておく、知っておくだけで問題は簡単に解決します。
本記事では就活で困らないために最低限押さえておいて欲しい独特の就活用語や就活によく登場するビジネス単語、学生が使う隠語や略語を厳選しました。
これさえ知っておけば、恥をかくことも置いて行かれることもありませんので、シッカリと頭の中に叩き込みましょう。
1.最低限必要な就活用語編
まずはじめに就活で頻繁に登場する就活用語についておさえておきましょう。
就活用語 | 意 味 |
インターン | インターンシップの略でISとも言われる。学生が職業体験という形で実際に企業で働くこと。期間は半日、1日〜1年と短期から長期まで色々な種類がある。もともとは学生の業界・企業・職種理解を促進するために開始されたが、近年はインターンシップを選考に位置づけている企業も増えてきている。 |
〇〇卒 | 学生の卒業年度のこと。 たとえば、2024年3月に卒業する学生は24卒。就活のイベントやインターンシップなどで、「24卒対象」のように使われていますので、自分が何年度卒なのかを確認しておきましょう。 |
エントリーシート | エントリーの際に企業に提出する履歴書を兼ねた資料のことでES と略すこともある。主に自己PRや志望動機、学生時代の取り組みについて書きます。最近はサマーインターンでも提出が必要な場合も多いです。 |
プレエントリー | 企業の採用情報ページなどへの事前登録のこと。エントリーと同様に学生はその企業への興味、関心があることを企業へ伝えることにもなり、企業側から会社説明会の案内が送られてきたりする。 |
本エントリー | あなたが興味のある企業に「選考を受けてみたい」と意思表示をすること。就活ナビ上や企業採用ホームページで「エントリー」ボタンを押すことが多い。事前にエントリーしておくと、説明会や選考の案内が届いたりする。自分のES、履歴書などを企業に送る場合もある。 |
合説 | 合同説明会の略で複数の企業が合同で行う説明会のこと。会場では各企業の講演を聞いたり、個別に相談できることもあります。主に、インターンシップの紹介をする説明会と、本選考に向けて3月1日以降から行われる説明会がある。 |
ガクチカ | 自己PRでよく使われる「学生時代に力を入れたこと」の略。ESや面接で聞かれる場面が多い。 |
逆求人 | 学生が自らをアピールして、興味を持った企業がその学生にオファーをする仕組みの求人。基本プロフィール・自己PR・動画など、アピール項目を充実させていくことで、企業からオファーが来る可能性を広げられる。 |
自己分析 | 人生を振り返り自分を客観的に見て「自分はどんな人間か」「得意なことはあるか」などを考えること。例をあげると「今まで頑張ってきたこと」「体験や失敗から学んだ教訓」「これからの自分の成長」といったことを考えてまとめる。分析してまとめたものは自己PRや長所、短所の受け答えに利用できる。 |
OB・OG訪問 | 興味のある企業で働いている先輩社員を訪問し、仕事の内容や実際の社内の雰囲気など生の声を聞くこと。その企業・業界について知識を深めることができる。学校の就職課・大学の先輩や知人からの紹介が多い。 |
リクルーター制度 | 人事担当者以外の社員が新卒採用に携わること。例えば、入社希望者に会社側がリクルーターを紹介し、話をする中で入社後のイメージを掴んでもらうといった関わり方があります。新卒者に親近感を持ってもらうため、リクルーターは入社1〜5年目の若手社員がなることが多い。 |
OpenES | WEB上でES、履歴書を作成、提出するリクナビの機能。ES・履歴書を電子化し書式を統一することで、学生が一度登録すると繰り返し使え、OpenESを利用する企業にエントリーが可能。 |
SPI | 企業向けに販売されている適性検査で多くの企業が選考のひとつとして取り入れている。内容は言語、非言語、性格検査の3種類がある。言語は主に国語、非言語は主に数学の問題と考えれば近い。問題集なども書店で販売されているので、早めの対策が吉。 |
WEBセミナー、WEB説明会、オンライン説明会 | インターネットを利用してWeb上で行うセミナーや説明会 |
グループディスカッション | GDやグルディスと略されることも多い。インターンや本選考において数人の学生で課されたテーマについて話し合いをする選考方法で、面接官は主にリーダーシップや協調性を見ている。 |
WEBテスト | 学生の性格面での適性や論理的思考力を測るために、パソコンを用いて受検するテストのことで、学生間ではWEBテと略すこともある。 SPIや玉手箱が有名ですが、テストは企業によって異なります。自分がエントリーする企業がどのテストを利用しているのかを事前に確認し、それに合わせて対策を講じる必要があります。 |
WEB面接 | インターネット回線を使用し、オンラインで行うビデオ通話面接。ZOOMやTeams、Skypeなどを使用する場合が多い。 |
総合職 | 総合的な判断が必要で複雑な業務を扱う正社員のこと。例をあげると、営業、マーケティングなど複合的で幅広い業務内容のため、転居を伴う転勤がある場合が多い。その分、一般職に比べて給与も高く、昇給しやすくなっている。また近年ではエリア総合職、準総合職といった転勤を決められた地域内に限定した職務も誕生している。 |
週休2日制 | 「1か月の間で週に休みが2日間ある週が1度以上あること」を示す。つまり、他の週には休みが1日しかないこともある。週に2日間の休みが必ずあるものは「完全週休2日制」と言われる。 |
初任給 | 学校を卒業して正規雇用された人間が最初に受け取る給与のこと。手当などを含まない基本給や資格手当などを含んだ月給とは異なり、残業代や通勤手当など全ての手当が含まれた総支給額を示す。 |
福利厚生 | 労働者やその家族の健康や福祉を向上させるために会社から給与以外での色々なサービスを提供してもらえる制度のこと。 例) 法定福利厚生:健康保険料、厚生年金保険料など社会保険料を企業が一部負担する制度。 法定外福利厚生:住宅手当、家賃補助、社員食堂など |
フレックスタイム制度 | フレックスタイム制とは一定期間にあらかじめ決められた総労働時間の範囲内で、始業や終業の時間を労働者が自由に決められる制度です。いわゆる「9時から5時」のように勤務時間が固定されず、働く人たちが自分の都合に合わせて働き方を柔軟に調整できます。 |
2.最低コレだけは覚えておきたいビジネス単語編
次に会社説明会や面接で人事の口から飛び出しやすい単語を厳選しました。
知らないと話についていけなくなるので、必ず理解しておきましょう。
就活用語 | 意 味 |
上場企業 | 株式市場で株式の取引が可能な企業のこと。市場には一部、二部など種類があり、一部の方は条件が厳しい。一部市場で株式を取引できる企業を一部上場企業という。 |
ベンチャー企業 | 新たなアイデアや技術をもとにして、新形態のサービスやビジネス展開を行う中小企業のこと。明確な定義はないが、ベンチャーキャピタルと呼ばれる投資会社から支援を受けている、またはベンチャー指定を受けた会社をベンチャー企業と呼ぶ。 |
スタートアップ企業 | イノベーションを起こして短期間のうちに圧倒的な成長率で事業を展開する企業のこと。設立年がいつかということよりも、そのビジネスモデルの革新性、解決される社会課題の大きい企業を指す。 |
インフラ | インフラとはインフラストラクチャーの略で、民間市場では実現できない電気、ガス、鉄道、電話などの公共施設ないし社会資本を指します。 サービスの質が低下すると経済が回らなくなる基幹的な事業で、国が事業者を限定して独占市場を作り、 ある程度の利益を確保しているため、就活生にとっては安定企業・高給企業の代名詞でもある。 |
マーケティング | 顧客の求めている商品・サービスを調査し、供給する商品や販売方法などを決定することで、企業から顧客への流通を円滑にする活動。「売れる仕組みづくり」と解釈されることが多い。 |
コンサル | コンサルタントの略。 コンサルタントとは企業が抱える課題や問題に対して専門的な立場から解決策を提案する人のこと。 |
IR情報 | Investor Relationsの略で、IR情報とは投資家(株主)に対する広報活動のこと。 その企業の業務計画や売り上げの推移などの情報が記載されています。企業研究にも活用できますよ。 |
リスクマネジメント | 危機管理のこと。将来起こりうるリスクを想定し、リスクが起こった場合の損害を最小限に食い止めるための対応をいう。 |
AI | Artificial Intelligence(人工知能)の略で、人間の知的ふるまいの一部をソフトウェアを用いて人工的に再現したものです。経験から学び、新たな入力に順応することで、人間が行うように柔軟にタスクを実行します。 |
IoT | Internet of Thingsの略で、いわゆる「モノのインターネット」です。従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、駆動装置、住宅・建物、車、家電製品、電子機器など)がネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換を行う仕組みです。 |
SDGs | Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴールと169のターゲットで構成されています。 |
BtoB | Business to Businessの略で、企業が企業に対してモノやサービスを提供するビジネスモデルを指す。 |
BtoC | Business to Customerの略で、消費者を相手にしたビジネスやサービスのこと。 |
DtoC(D2C) | Direct to Consumerの略で、メーカーが仲介業者を通すことや店舗販売をすることなく、自社のECサイトなどから直接顧客に販売するビジネスモデルを指します。 |
3.学生間の就活隠語&略語編
会社説明会や面接では絶対に出ない学生間のみに広がっている隠語や略語ですが、知らないと同級生の間で浮いた存在になるので使わなくてもいいですが、意味だけはわかるようにしておきましょう。
就活用語 | 意 味 |
エレオク | 「エレベータまで面接官が送る」の略。 面接後、エレベーターまで見送られるとその選考は通過できないというジンクスに由来します。しかし、真相は定かではないので、エレベーターまで送られたからといって取り立てて気を落とすことはありません。 |
オワハラ | 「就活終われハラスメント」の略。 内定者の内定辞退を避けるために、企業が学生に就活をやめる(=ほかの企業の選考を受けない)ように働きかけることを指します。 |
オヤカク | 「入社を親に確認すること」の略です。 内定辞退や入社後のミスマッチの防止などを目的に内定者の保護者に連絡・確認をとる企業もあるそうです。 |
キチョハナカンシャ | 「貴重なお話ありがとうございます」の略。 説明会やセミナーでの講演後、質疑応答の際に「貴重なお話ありがとうございます」と前おいて質問することが多いことに由来します。 講演内容とかぶるような質問をしたり、見当違いな質問をする人に対して皮肉めいて使うこともあるようなので、「キチョハナカンシャ」を使う際には注意が必要です。 |
持ち駒 | 選考が進んでいる、つまり内定をもらえる可能性が残っている企業のこと。 |
ANT | 「有る内定」のこと。 |
NNT | 「無い内定」のこと。 |
赤べこ | 会社説明会やOB訪問時にひたすら頷いている就活生。 |
キャリセン | キャリアセンターの略(大学の就職課のこと)。就活の相談に乗ってもらえたり、インターンシップの情報を教えてもらえたりする。 |
WEB面 | WEB面接の略。 |
ブラック | ブラック企業の略。 極端な長時間労働や過剰なノルマがあるなどコンプライアンス意識が著しく低く、離職率が高い企業。 |
終活 | 就活を終わらせること。内定をもらったが、別の企業に就職する場合に辞退の旨を伝えることも指す。 |
御社 | 選考受験中の企業のこと。 そこから転じて、日常から就活モードに入ることも指します。面接などに行くことを「御社する」という言い回しもよく使われる。 |
リクラブ | 就活を通じて出会った学生同士で恋愛に発展すること。 |
お祈りメール | 選考の不合格を通知するメール。「××様の今後のご多幸とご活躍をお祈りしております。」という文章から、この用語が誕生した。 |
サイレント | 面接や選考の結果がまったく来ないこと。サイレントお祈りともいう。主に不合格の連絡がない状態を示す。 |
逆お祈り | 学生から企業に対して選考辞退などの連絡をすること |
お祈り慣れ | 選考に落ちすぎて何とも思わないこと。 |
神に近づく | 企業の選考に落ち続けること(お祈りされる機会が増えるため)。 |
キープされる | 企業の連絡が遅く、他の内定者が辞退した場合のために保留されていると感じる状態のこと。 |
エリ総 | エリア総合職の略。 決められたエリアで働くことを前提とした総合職採用。 |
リベンジ転職 | 新卒で第1志望の会社に就職できなかったら、転職でリベンジすること。 |
背泳ぎ | 説明会で真っ先に手を挙げる姿。 |
非通知取れなかった | 選考後の企業からの結果連絡の電話に出られなかったこと。 |
おわりに
会話は単語が組み合わさって成立しますので、その構成要素である用語や略語を知らないとミスコミュニケーションが発生します。
ただ知っておくだけで問題は解決しますので覚えておかなくてもいいですが、その単語が出てきた時に「あ~、そういうことね」と理解できるようにしておいて下さい。
今回紹介した単語を覚えておくだけで、就活の8割以上はカバーできると思います。
あとは新規に出てきた単語を調べて、貯めていけば事なきを得るはずです。
本記事があなたの就活のお役に立てば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。