「就活病」とは?いますぐできる症状別対策法を解説!
2024/10/7更新
はじめに
就活を進める中で、「自分は本当にこのままでいいのか?」という悩みにぶち当たることがあります。
エントリーシートが通らなかったり、面接で思うように答えられなかったり、周囲と自分を比べて落ち込む瞬間も多いでしょう。
さらに、大手企業だけを狙いすぎて選択肢が狭まる「大手病」や、企業の理想に合わせて無理に自分を変えようとする「自分作り症候群」に悩む就活生もいます。
この記事では、そんな就活生が陥りがちな「就活病」の症状を整理し、それぞれに合った具体的な対策法を解説します。
自分らしさを失わずに、健康的な就活を進める方法を一緒に見つけましょう。
- 大手志向で就活を進めているが、プレッシャーから精神的に追い詰められている就活生
- 就活で体調を崩してしまい、どう立ち直ればよいか悩んでいる就活生
- 周囲と自分を比較してストレスを抱えている就活生
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就活病とは?
就活病とは、就活中の人が陥りやすい心理的な不調や行動パターンを指します。
就活を始めると、期待やプレッシャー、周囲からの評価といった様々な要因が絡み合い、知らず知らずのうちに自分を見失ってしまうことがあります。
具体的にどのような種類の「就活病」が存在し、どのような影響をもたらすのか。
代表的な就活病である、以下の3つを解説します。
- 就活うつ
- 大手病
- 自分づくり症候群
就活うつ
就活うつとは、就活におけるストレスや挫折感が原因で、精神的に不安定になり、深刻な場合にはうつ状態に陥ることを指します。
例えば、何度も面接に失敗したり、エントリーシートが通らなかったりするのが続くと、自信を喪失し、将来に対する不安が増大するのです。
この不安が積み重なると、就活自体が重荷となり、精神的な健康に悪影響を及ぼします。
長期化する就活が就活生のメンタルヘルスに、大きな負担をかけていることが明らかになっています。
大手病
大手病とは、大手企業や有名企業に対する過度な執着を持つ状態を指します。
多くの就活生は、「大手企業に就職すれば安心」「安定した将来が待っている」といったイメージを持っていて、無意識のうちに、業界最大手や有名企業だけを目指す傾向になりがち。
しかし、このような偏った志望動機は、自分に本当に合った企業を見つけるチャンスを逃してしまうリスクがあります。
また、大手病に陥ると、就活における選択肢が狭まってしまい、結果として選考が進まない場合に大きな挫折感を味わうことにもつながります。
自分づくり症候群
自分づくり症候群とは、企業が求める理想の人材像に合わせて、無理に自分を変えようとする心理状態です。
多くの就活生が、「積極的でリーダーシップがある人材」「コミュニケーション能力が高い人材」といった企業の求める人物像に合わせようとします。
本来の自分を隠し、理想的な「架空の自分」を演じる傾向があるのです。
このような行動は、短期的には成功するかもしれませんが、長期的には自己矛盾に陥り、メンタルの負担が増えるリスクがあります。
自己分析が不十分で、自分の本当の強みや特徴を理解していない場合、この症候群に陥りやすいでしょう。
就活病がもたらす影響
就活病は、就活生たちの将来に大きな影響を与える可能性があります。
例えば「就活うつ」は精神的な健康を損ない、結果として就活を中断する事態にまで発展します。
また、「大手病」により、就活生たちは自分に本当に合った仕事を見つける機会を失い、後で後悔するかもしれません。
そして「自分づくり症候群」は、就活が終わった後も、自分が演じていた理想像と現実の自分とのギャップに悩み、職場での適応障害などを引き起こすリスクを伴います。
これらの就活病が引き起こす問題は、一時的なものであれば回復可能なケースもあります。
しかし、深刻化すると長期にわたり精神的・肉体的な健康に悪影響を与えます。
早期に自分の状態を正確に把握し、必要なサポートを受けるのが重要です。
「就活病」は、就活生が直面する様々な心理的な課題や問題を指します。
これらの問題を理解し、早期に対処することで、就活をより効果的かつ健康的に進められるでしょう。
自分を見失わず周囲の期待に左右されることなく自分らしい就活を行うのが、最も大切なポイントです。
就活は人生の大きな一歩であり、その一歩を確実なものにするためにも、冷静に自分の状況を見つめ直し、最適な選択を求められます。
就活病の流行
近年、就活生の間で急増している心理的な不調や行動パターンが広まっています。就活がますます競争的になり、求められるスキルや適性が多様化しているのです。
多くの就活生が自身の内面と、外部の期待との間でバランスが取れなくなり、「就活病」に陥るケースが目立つようになっています。
この現象は、SNSやインターネットを通じた情報過多の時代において、さらに加速していると言われています。
就活病が広がる背景
現代の就活では、さまざまな要因が重なり合い、就活生たちに精神的・身体的なストレスを与え、いわゆる就活病を引き起こしています。
この背景を理解することで、就職活動に取り組む際の対策を見つけやすくなるでしょう。
以下、これらの要因を具体的に見ていきます。
就活の競争激化
現在の就活は、企業の求める人材像が多様化し、就活生の間で激しい競争が繰り広げられています。
就活生たちは、早い段階からインターンシップやエントリーシートの準備に取り組む必要があり、プレッシャーが長期にわたって続きます。
この長期的なプレッシャーが、就活病の原因と考えられているのです。
さらに、コロナ禍以降の不透明な経済状況も影響し、就活生たちの不安感が一層高まっているのが要因の一つといえるでしょう。
SNSと情報過多の影響
SNSの普及により、就活に関する情報が容易に手に入るようになりました。
その一方で、他者と自分を比較しやすくなり、精神的なプレッシャーを感じる就活生も増えています。
例えば、友人や同級生がインターンシップや企業内定の報告をするのを目にするたびに、自己評価が揺らいでしまい、自分に対する自信を失いがちになります。
これにより、「就活うつ」や「大手病」といった心理的症状が広がりやすくなっているのです。
企業の求める人物像の変化
企業側も、変化する市場ニーズに対応するため、多様な人材を求めるようになっています。
就活生たちは、より多くの選考を経験し、さまざまなスキルや適性を求められる場面が増えているのです。
この状況が、就活生たちに過度のストレスを与え、自己分析が不足したままの就活を余儀なくされるケースも少なくありません。
その結果、「自分づくり症候群」といった問題が拡大しているのです。
就活病が広がることで生じる課題
就活病の流行に伴い、就活生たちが抱える精神的・身体的な健康問題が深刻化しています。
例えば、「就活うつ」によって精神的に不安定な状態が続くと、集中力が低下し、活動そのものに支障をきたす場合があるのです。
また、「大手病」によって、自分にとって本当に適した企業を見つけられないまま、志望企業が全て落ちてしまうリスクもあります。
さらに、「自分づくり症候群」は、就活生が無理に理想像に合わせようとするため、自己認識の混乱を招き、長期的なキャリア形成においても問題を生じさせるのが懸念されるでしょう。
なお、大手病だと、内定ゼロのリスクがあり、詳しくは下記の記事をご覧ください。
就活病の具体的な症状別の対策
多くの就活生が、内定獲得のプレッシャーや他者との比較、自分の将来に対する不安からくる、ストレスに悩まされる「就活病」に直面しています。
これらの問題に対して、効果的な対策を講じることで、メンタルの健康を保ちながら、より自分らしく就活を進められるでしょう。
以下、それぞれの「就活病」の症状と具体的な対策について解説します。
就活うつの対策
就活うつの対策としては、自分のペースで進めながら、サポートを求めて心の健康を保ちましょう。
焦りや不安を感じたときには、以下の対策を試してみましょう。
相談する習慣をつくる
家族や友人、または専門のカウンセラーと定期的に話しましょう。
自分の気持ちを整理し、新しい視点を得るために非常に有効になります。
例えば、週に一度、信頼できる友人と食事をしながらお互いの就活状況をシェアし、励まし合う時間を作るのも一つの方法です。
規則正しい生活を心掛ける
就活が忙しいときでも健康を維持するために、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を取り入れましょう。
毎朝決まった時間に起きて、軽いストレッチをするだけでも気持ちがすっきりし、ストレスの軽減につながります。
気分転換を積極的に行う
就活がうまくいかないと感じたときは、一時的に離れてリフレッシュすることが必要です。
例えば、好きな映画を観たり、短期の旅行に出かけたり、アートや音楽を楽しむ時間を持つなど、心をリフレッシュさせる活動を取り入れましょう。
大手病の対策
大手病の対策としては、自分の価値観やライフスタイルに合った企業を見つける柔軟な視点を持つことです。
大手病を克服するためには、自分の本当の価値観や目標に合った企業を見つけるのが大切です。
具体的には、以下の対策を試してみましょう。
企業リサーチを深める
大手企業だけでなく、中小企業やスタートアップなど、幅広い企業をリサーチするので、視野を広げましょう。
例えば、働きやすさや成長環境、企業文化、福利厚生など、自分の求める条件に合う企業を探せます。
中小企業やスタートアップには、大手にはない柔軟な働き方や、成長の機会が豊富にある場合もあります。
インターンシップに参加する
異なる規模や業界の企業でのインターンシップに参加することで、実際の職場環境や業務内容を体験し、自分に合った企業の選択がしやすくなります。
自分がこれまで関心を持たなかった業界や職種への挑戦は、新たな視点を得る良い機会です。
なお、業界研究とは何をするのか、やり方に関しては下記をご覧ください。
自分づくり症候群の対策
自分づくり症候群の対策としては、自然体でいることを大切にし、自己肯定感を高めていきましょう。
具体的には、以下の対策を試してみましょう。
自己分析を深める
自分の強みや価値観、過去の経験を改めて見直し、それらがどのように企業で役立つかを考えます。
例えば、自分が学生時代に取り組んだプロジェクトやボランティア活動を通じて得た経験を振り返り、それがどのように企業に貢献できるかを具体的に言語化しましょう。
自己肯定感を高める
過去の成功体験を振り返り、その経験が今の自分にどうつながっているかを再確認することが大切です。
例えば、アルバイトでの顧客対応経験や、学業でのリーダーシップ経験など、自分の成長を実感できるエピソードを自分自身に語りかけてみましょう。
自然と自信を持てるようになります。
無理に自分を変えようとしない
他人の期待や評価に合わせようとせず、自分自身の持つ価値や特徴を尊重しましょう。
面接でも自分らしい言葉で話すことにつながり、結果的により良い評価を得る可能性が高まります。
なお、就活で自己分析がなぜ必要なのかについては、下記の記事をご覧ください。
以上、「就活病」は、多くの就活生が直面する一般的な課題です。
その症状をまず理解し、適切な対策を講じることで、心の健康を守りながら就活を前向きに進められます。
自分自身のペースを大切にし、自分に合った選択肢を見つけ、無理せず自然体で取り組むのが成功へと導く鍵です。
困難な時こそ心の余裕を持ちながら、自分らしく歩む姿勢を大切にしましょう。
就活病を予防するための意識改革
就活において、多くの就活生が直面する「就活病」は、精神的な不調やストレスの蓄積から生じる深刻な問題です。
これを未然に防ぐためには、就活生一人ひとりが自分自身を見つめ直し、就活に対する意識を改革することが不可欠です。
以下、就活病を予防するための意識改革について、具体的なポイントを解説します。
自己分析の重要性を認識する
就活を成功に導く第一歩は、自己分析を徹底的に行うことです。
自己分析とは、自分の強みや弱み、価値観、将来のキャリアビジョンなどを明確にする作業です。
このプロセスを通じて、自分が何を大切にし、どのような環境で能力を発揮できるのかを理解できます。
具体的な方法は下記の通りです。
- 過去の経験を振り返る
- フィードバックを活用する
学生生活やアルバイト、ボランティア活動などの経験を振り返り、自分がどのような場面で力を発揮し、何に喜びを感じたかを整理しましょう。
また、家族や友人、先生からのフィードバックを活用し、自分の特性を客観的に把握することも効果的です。
このようにして得られた自己理解は、就活において自分に合った企業を見極めるための重要な指針となります。
企業の要求に過剰に応える必要はないと認識し、自然体での就活が可能になります。
自分らしさを大切にする
就活において自分らしさを大切にすることは、就活病を予防するための重要なポイントです。
自分らしさとは、自分の価値観やライフスタイルに合った働き方を、追求することです。
他人や企業の期待に無理に合わせることなく、自然な形で自己を表現します。
そのために、企業の価値観と自分の価値観を照らし合わせるのです。
企業のミッションやビジョンが自分の価値観と一致しているかを確認し、自分が本当に共感できる企業を選びましょう。
また、自己否定を避けることも大事です。
就活中に失敗や不安を感じたときは、それを自分の全てと捉えるのではなく、改善点として前向きに受け止めるのが大切です。
このように、自分らしさを軸にした就活を進めることで、企業とのマッチングが良好になり、無理のない形での内定獲得が可能となります。
周囲の評価に振り回されない
就活生が陥りがちな問題の一つに、周囲の評価に過度に影響されてしまうことがあります。
友人や同級生が内定を獲得しているのに焦りを感じたり、家族からの期待に応えようとしたりするあまり、自分を見失ってしまうのです。
このような状況は、ストレスの大きな原因となり得るため注意が必要です。
具体的なアプローチは以下の通りになります。
自分の目標を明確にする
他人と比較するのではなく、自分自身の目標や夢に集中するのです。
周囲の評価に左右されにくくなります。
自分が本当にやりたい仕事や、達成したい目標を明確にすることが重要です。
ポジティブなマインドセット
周囲の成功を祝福しつつ、自分のペースで進められれば、精神的な余裕が生まれます。
また、ポジティブな自己対話を通じて、自分を励まし続けるのも効果的です。
周囲の評価に振り回されず、自分の目標に集中するので、就活に対するストレスを軽減し、心の健康を保てます。
健康と未来のキャリアを守るために
最終的に、就活病を予防するための意識改革は、自分自身の健康と未来のキャリアを守るためのものであることを理解しましょう。
就活は、自分の人生を左右する大切なステップですが、それが全てではありません。
心身の健康を第一に考え、無理をせず、自然体で就活を進めるのが、長期的なキャリア成功の鍵となります。
具体的な行動としては、まず適度な休息を取り、ストレスをため込まないようにしましょう。
疲れを感じたら、リフレッシュの時間を大切にし、心身をリセットすることが必要です。
また、適切なサポートを活用するのもポイントになります。
必要に応じて、カウンセリングやメンタルヘルスのサポートを利用するのも考慮しましょう。
誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなります。
自分のペースを大切にし、健康的な就職活動を心がけることで、就活病を予防し、将来のキャリアをより良いものにできます。
さいごに
この記事は、就活生が陥りやすい「就活病」の正体を理解し、その予防と対策方法を具体的に解説しました。
「就活病」とは、就活のストレスやプレッシャーにより生じる心理的な不調であり、代表的な症状は以下の3つです。
- 就活うつ
- 大手病
- 自分づくり症候群
対策としては、まず相談をする習慣をつくることや、自分に合った企業を探すこと、自然体で自己表現することの重要性を強調しました。
また、自己分析の徹底と、自分らしさを大切にした就活の進め方を提案し、周囲の評価に左右されないための意識改革も促しています。
心の健康を保ちながら、前向きな就活を続ける具体的な方法を学べたことでしょう。
就活生としての自分を見失わず、無理をせず、自分に合った選択を見つけるための参考として活用してくだされば幸いです。
ジョーカツスペシャルアドバイザー光城 悠人
立命館大学卒業後、エン・ジャパン株式会社に新卒入社。企業の採用・教育・評価分野において、営業・ライター・クリエイティブディレクターとして7年間従事する中で、株式上場、新卒向けナビサイト[en]学生のための就職情報の立ち上げなどを経験。同社退職後、学生が新しい価値観に出合えるコミュニティの実現を目指し、2008年に京都で猿基地を開業。年間を通して学生とかかわる中で、新しい就活手法としての「就活ゲーム」を構築し、書籍やブログ、講演等でその普及に努めている。