【企業分析】LINEヤフーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
LINEヤフー株式会社は東京都千代田区に本社を置く情報通信業界・インターネット業界に属する企業です。
2023年10月にLINEとYahoo! JAPANの事業統合により誕生し、国内外で約1.94億人の月間アクティブユーザーを持つ日本最大級のインターネット・プラットフォーム企業として、コミュニケーション、検索・ポータル、Eコマース、フィンテックなど多岐にわたる事業を展開しています。
今回はそんなLINEヤフーの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではLINEヤフー株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。 ぜひ最後までご覧ください。
- LINEヤフーの仕事内容が気になる
- LINEヤフーの就職難易度を知りたい
- LINEヤフーの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、IT・インターネット以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、LINEヤフーの就職難易度は、高い難易度と考えています。
客観的な根拠として、東洋経済ONLINEの「入社が難しいトップ企業ランキング」で、LINEヤフーは119位・入社難易度は59.3と評価されています。これは、同ランキング1位のマッキンゼー・アンド・カンパニー(入社難易度69.4)と比較すると約10ポイントの差はあるものの、十分に難関企業と呼べる水準です。
なお、マッキンゼーが最高峰とされる理由は、外資系戦略コンサルティングファームとして極めて特殊な採用プロセス(独自のケース面接、フェルミ推定、数百倍の競争倍率)を持ち、採用人数も年間40-50名程度と非常に限定的であることによります。一方、LINEヤフーは2025年度も継続して大規模採用を実施しており、より多くの就活生にチャンスがある企業といえます。
選考対策として、独特なものが「ユーザーファーストの思考」と「変化と挑戦への適応力」の確認になります。
特にLINEヤフーのサービス利用経験と改善提案については他の企業ではあまり求められない観点なので、事前準備を進めたうえで選考に臨むようにしましょう。
また職種としては、エンジニア、デザイナー、ビジネスコンサルタント、プロダクトプランナー、データアナリストなど多岐にわたっており、業務内容は配属される部門によって大きく異なります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
LINEヤフー株式会社について

会社概要
LINEヤフー株式会社は、コミュニケーション、検索・ポータル、Eコマース、広告、フィンテックなど多岐にわたるサービスを手がける日本最大級のインターネット企業です。
同社は1996年にソフトバンクとYahoo!(米国)による合弁で「Yahoo! JAPAN」として立ち上がり、その後ソフトバンクがヤフー株式を完全取得、2019年に「Zホールディングス」へ組織再編、2021年にLINE社との経営統合を経て、2023年10月1日付で「LINEヤフー株式会社」として事業統合されました。
この統合により、世界中に約1.8億人の月間アクティブユーザー(MAU)を持つLINEと1.07億デバイスのYahoo! ユーザー基盤が結集し、国内最大級のインターネット・プラットフォーム企業が実現しています。
LINEヤフーの事業シナジー効果
同社の最大の強みは「情報(Yahoo!)×コミュニケーション(LINE)×決済(PayPay)」の三位一体による相乗効果です。
- LINEのユーザーデータとYahoo! JAPANの検索データを組み合わせた高精度ターゲティング広告
- PayPayの決済データを活用したパーソナライズされたコマースサービス
- LINE公式アカウントを通じた企業と消費者の直接コミュニケーション
この統合効果は競合他社が真似することが困難な独自の競争優位性を生み出しています。
各事業別の売上規模
LINEヤフー株式会社の2024年度通期の連結売上収益は1兆9,174億円(前年度比5.7%増)で、調整後EBITDAは4,708億円(前年度比13.5%増)でした。
この売上は「メディア事業」「コマース事業」「戦略事業」の3つの主要事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- メディア事業:7,316億円(構成比38%、前年度比4.2%増)
- コマース事業:8,483億円(構成比44%、前年度比2.6%増)
- 戦略事業:3,440億円(構成比18%、前年度比26.4%増)
メディア事業の収益構造
メディア事業では、LINE公式アカウント広告が前年度比18.9%増と大幅成長の牽引役となっています。これは中小企業から大企業まで幅広い広告主がLINEの精緻なターゲティング機能を活用し、高い投資対効果(ROI)を実現していることを示しています。Yahoo!ニュースやLINEニュースでは、広告フォーマットの多様化により広告収益が向上しています。
コマース事業の収益構造
コマース事業では、Yahoo!ショッピングの取扱高が好調で、ZOZOやアスクルなどの子会社による収益貢献も大きくなっています。PayPayポイントを活用した還元プログラムにより顧客リテンションを強化し、リピート購入を促進する仕組みが功を奏しています。
戦略事業の収益構造
戦略事業では、PayPayの決済取扱高の増加と金融サービスの拡充が収益成長を後押ししています。PayPay銀行の住宅ローン事業やLINE Pay台湾の成長も寄与し、従来の赤字事業から黒字化を達成しました。
各事業セグメントの解説
LINEヤフー株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
|---|---|
| メディア事業 | 検索広告(Yahoo! 検索)では、Googleと競合しながら国内検索市場での地位を維持。ディスプレイ広告(Yahoo! JAPAN広告、LINE VOOM広告)では、豊富なユーザーデータを活用したターゲティング広告を提供。LINE公式アカウントでは、企業と消費者の直接的なコミュニケーションチャネルを構築し、従量課金と有償アカウント数の拡大により収益を上げている。 |
| コマース事業 | Yahoo!ショッピングでは楽天市場と、PayPayフリマではメルカリと競合しながら、LINEやPayPayとの連携によるクロスユース促進で差別化を図る。ZOZOは高級ファッション分野で独自のポジションを確立。2024年から「LINE」アプリに新設されたショッピングタブにより、メッセンジャーアプリを起点とした新しい購買体験を提供。 |
| 戦略事業 | PayPayは国内キャッシュレス決済市場で急成長中。決済データと金融サービスを連携させることで、従来の銀行にはできない顧客体験を提供。PayPay銀行、PayPay証券、PayPayほけんなど、決済を起点とした総合金融プラットフォームを構築している。 |
各事業セグメントは、LINEヤフーの統合効果を活かしたシナジー創出に重点を置いています。例えば、LINEで得られたユーザーの興味関心データをYahoo!ショッピングでの商品レコメンデーションに活用したり、PayPayの決済データを基にした与信審査でPayPayカードの発行を効率化するなど、事業間の連携が収益向上に寄与しています。
LINEヤフーで働いている社員は?
平均勤続年数は?
LINEヤフーの平均勤続年数は7.4年です(2024年3月有価証券報告書)。
IT・インターネット業界では比較的短めの数値ですが、これは業界全体の特性として、キャリア形成や新しい技術習得のための転職が活発であることを反映しています。離職率は6.8%(ESGデータ集)となっており、適度な人材流動性を保ちながら安定した組織運営がなされています。
平均年収は?
LINEヤフーの平均年収は884万円(平均年齢38.4歳)です(2025年3月期有価証券報告書)。
過去10年間の推移を見ると、600万円を下回ることはなく高い水準で推移しており、直近5年では800万円を超える水準まで上昇しています。IT・インターネット業界や全国平均と比較しても高水準の年収となっています。
LINEヤフーでは独自の階級制度(G1〜G6)が設けられており、階級に応じて基本給が決定されます。新卒はG1からスタートし、半年ごとにSからDまでの8段階評価を受け、その評価に応じて賞与の倍率が決まる仕組みです。
平均残業時間は?
LINEヤフーの平均残業時間に関する公式データは公表されていませんが、フレックスタイム制(コアタイムなし)やリモートワーク制度の導入により、従業員の働き方は柔軟性が高く設計されています。
IT業界の特性上、プロジェクトの進行状況により業務量の変動はありますが、働き方改革への取り組みが積極的に進められています。
平均ボーナス額は?
LINEヤフーのボーナス制度は、半年ごとの評価(S〜D段階)に基づく成果連動型となっています。
具体的な金額は公表されていませんが、高い平均年収(884万円)と成果主義の評価制度から、業界水準を上回るボーナスが支給されていると推測されます。個人の成果や会社の業績により変動する制度のため、高いパフォーマンスを発揮すれば相応の報酬を得られる環境です。
どんな文化なの?
LINEヤフーは、ミッション「WOWなライフプラットフォーム」を掲げ、ユーザーファーストと製品駆動(プロダクトドリブン)を重視する社風です。
「出る杭は伸ばす」という独自の文化で、変化と挑戦を楽しむこと、新たな驚きを世の中に届けるクリエイティブな文化を目指しています。実際の業務では、ユーザーを取り巻く環境の変化(競合、市況、技術進歩)を俯瞰的に捉え、ユーザーから選ばれるプロダクトを提供することを重視しています。
社内では「できない理由ではなく、できる方法を模索するスタンス」が奨励されており、失敗を恐れずに全力で挑戦することが評価される環境です。多様な専門性を持つメンバーとの協力を重視し、適切なタイミングでユーザーに価値を届けることを最優先にしています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
IT・インターネット業界の中でのLINEヤフーの立ち位置をご紹介します。
客観的な指標として、東洋経済ONLINEの「入社が難しいトップ企業ランキング」で、LINEヤフーは119位・入社難易度は59.3と評価されており、十分に難関企業と呼べる水準にあります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 圧倒的なユーザー基盤と統合効果
- 業界内での独自ポジション
- 競合に対する差別化戦略
圧倒的なユーザー基盤と統合効果
LINEとYahoo! JAPANの統合により、国内外約1.94億人のMAUを擁する巨大なユーザー基盤を持っています。この規模は楽天グループ(1兆1014億円、2018年)と比較しても、統合後のLINEヤフー(1兆9174億円、2024年)が大幅に上回っており、国内IT企業として圧倒的な地位を確立しています。
業界内での独自ポジション
対楽天グループ
EC分野では楽天市場が国内トップシェアを持つものの、LINEヤフーは検索・ポータル機能とコミュニケーションアプリの融合という独自の強みを活かし、Yahoo!ショッピングでの差別化を図っています。決済分野では楽天ペイに対してPayPayが急成長を見せています。
対メルカリ
フリマアプリ市場ではメルカリが先行していますが、LINEヤフーはPayPayフリマとYahoo!オークションの併用により、より幅広い取引ニーズに対応。LINEアプリ内でのショッピング機能追加により、メッセンジャーを起点とした新しい購買体験を創出しています。
対サイバーエージェント
広告事業では、サイバーエージェントがAbemaTVなどメディア事業に注力する一方、LINEヤフーはLINE公式アカウントという企業と消費者の直接的なコミュニケーションチャネルで差別化を実現しています。
競合に対する差別化戦略
LINEヤフーの最大の強みは、「情報(Yahoo!)×コミュニケーション(LINE)×決済(PayPay)」の三位一体による相乗効果です。これは競合他社が真似することが困難な独自の競争優位性を生み出しており、ユーザーの日常生活に深く根ざしたライフプラットフォームとしての地位を確立しています。
以上の要素によりLINEヤフーはIT・インターネット業界の中でもトップクラスの企業地位を確立していると考えられます。
参考までに主要競合企業との比較情報をまとめてみたので、ご紹介します。
| 会社名 | 売上規模(2024年度) | 主要事業 | 競争優位性 |
|---|---|---|---|
| LINEヤフー | 1兆9,174億円 | 総合インターネットサービス | 国内最大級のユーザー基盤、統合効果 |
| 楽天グループ | 約1兆7,000億円 | EC・フィンテック・通信 | EC国内トップシェア、楽天経済圏 |
| メルカリ | 約1,600億円 | フリマアプリ・決済 | フリマアプリ市場での圧倒的地位 |
| サイバーエージェント | 約8,000億円 | 広告・ゲーム・メディア | 広告技術、AbemaTV等メディア事業 |
LINEヤフーの新卒募集要項について
以下にLINEヤフーの新卒募集要項についてまとめました。
採用方針として、LINEヤフーでは2026年度採用から統合後の採用方針を本格的に反映した施策を実施しています。インターンシップにも力を入れており、特にエンジニア職では人気企業ランキングで第1位を獲得するなど、高い評価を得ています。
IT・インターネット業界の中でも競争力のある待遇が提供されている点は非常に魅力的です。
また多様な職種で募集が行われており、エンジニア以外の職種でも技術への理解が求められる傾向があります。
研修制度も新人に対するオンボーディングは勿論のこと、継続的な学習支援やキャリア開発プログラムが充実していると考えられます。
勤務地については、基本的には東京本社が中心となりますが、リモートワーク制度やサテライトオフィスの活用により、柔軟な働き方が可能です。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 | エンジニア(ソフトウェア・インフラ・データサイエンス・セキュリティ)、デザイナー、ビジネスコンサルタント、プロダクトプランナー、データアナリスト |
| 採用規模 | 大規模採用を継続実施(過年度参考:2023年度680名実績) |
| 給与(初任給) |
|
| 賞与 | 年数回支給(成果連動型、S〜D段階評価に基づく) |
| 研修制度 | 新入社員研修、継続的な学習支援、キャリア開発プログラム、技術研修、海外研修等 |
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、従業員持株会制度、産休育休制度、学業支援金制度、フレックスタイム制(コアタイムなし)、リモートワーク制度、オンサイトカフェ、その他 |
求める人材
LINEヤフー株式会社では求める人材として下記のものを公表しています。多様な事業を展開するグループ企業であるため、共通する価値観と各分野での専門性が重視されています。
- ユーザーファーストの視点
- 変化と挑戦を楽しむ姿勢
- チームワーク
- 学習意欲
- 適応力
ユーザーファーストの視点
常にユーザーの立場に立って考え、ユーザーにとって価値のあるサービスを提供することを最優先に考える姿勢を重視しています。実際の業務では、ユーザーを取り巻く環境(競合、市況、技術進歩など)の変化を俯瞰で見つめ、ユーザーから選ばれるプロダクトを提供することが求められます。
面接での想定質問と準備すべきエピソード
- 「普段利用しているサービスで改善したい点はありますか?」 → LINEやYahoo!のサービスを実際に利用し、具体的な改善提案を準備する
- 「ユーザー視点で考えた経験を教えてください」 → 準備すべきエピソード例:アルバイトでの顧客対応改善提案、サークルイベントでの参加者満足度向上施策、ゼミでのプレゼンテーション方法見直し、SNS運用での閲覧者ニーズ分析など
変化と挑戦を楽しむ姿勢
急速に変化するIT・インターネット業界において、新しい技術やトレンドに積極的に取り組み、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を評価しています。「できない理由ではなく、できる方法を模索するスタンス」が企業文化として根付いており、考えうるすべての方法を試し、全力を尽くす姿勢が求められます。
面接での想定質問と準備すべきエピソード
- 「困難な状況でも諦めずに取り組んだ経験はありますか?」 → 準備すべきエピソード例:部活動での連敗からの立て直し、アルバイトでのトラブル対応、資格取得への複数回挑戦、プログラミング学習での挫折克服など
- 「新しい技術や手法に挑戦した経験を教えてください」 → 準備すべきエピソード例:未経験のプログラミング言語習得、新しいマーケティング手法の試行、動画編集やデザインツールの自主学習、オンライン授業への適応など
チームワーク
多様な専門性を持つメンバーと協力し、組織として大きな成果を生み出すためのコミュニケーション能力とチームワークを重視しています。ただし、コミュニケーションが多すぎると効率が下がるため、適切なタイミングでユーザーに価値を届けることを最優先に考えたチームワークが求められます。
面接での想定質問と準備すべきエピソード
- 「チームで困難を乗り越えた経験を教えてください」 → 準備すべきエピソード例:文化祭実行委員での意見対立調整、ゼミでの役割分担見直し、部活動での世代間ギャップ解決、アルバイトでのチームワーク改善など
- 「異なる専門性を持つメンバーと協働した経験はありますか?」 → 準備すべきエピソード例:文理混在のインターンシップ参加、異なる学部との合同プロジェクト、多国籍メンバーとのグループワーク、世代の異なるアルバイト先での協働など
学習意欲
技術の進歩が速い業界のため、継続的に学習し、自己成長を続ける意欲を持つ人材を求めています。AIエージェント化やメタバースなど新技術への取り組みが活発であり、新しい技術に対する好奇心と学習意欲は重要な要素です。
面接での想定質問と準備すべきエピソード
- 「最近興味を持って学習していることはありますか?」 → 準備すべきエピソード例:生成AI技術の自主学習、データ分析手法の独習、ウェブデザインスキルの習得、UI/UX関連書籍の読書、プログラミング言語の学習など
- 「AI技術についてどのような可能性を感じますか?」 → 準備すべき内容:LINEヤフーの「LINE AI」取り組みを調査し、ChatGPTやBardなど実際に使用した経験を踏まえた具体的な見解を準備
適応力
ビジネス環境の変化に柔軟に対応し、新しい状況に適応できる能力を重視しています。競合他社の動向や技術の進歩に敏感であり、その変化を捉えるためのアンテナを張り巡らせる力が必要です。
面接での想定質問と準備すべきエピソード
- 「環境の変化に対応した経験を教えてください」 → 準備すべきエピソード例:コロナ禍でのオンライン授業への適応、部活動の活動形態変更への対応、アルバイト先の新システム導入への順応、留学計画変更への柔軟な対処など
- 「将来のIT業界はどのように変化すると思いますか?」 → 準備すべき内容:5G普及、メタバース発展、AI技術進化などの業界トレンドを踏まえた自分なりの見解と、その変化への個人的な対応策を具体的に整理
以上の5つはLINEヤフーの企業文化「出る杭は伸ばす」と「WOWなライフプラットフォーム」の実現につながっていきます。
エントリーシートや面接中にこれらの価値観を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
LINEヤフーの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、ユーザー視点での思考や技術への関心をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のキャリアビジョンが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
LINEヤフー公式サイトの新卒採用ページより必要事項を入力し登録を行います。
複数の職種にエントリーすることが可能で、選考は職種別にそれぞれ実施され、内定時までに希望のコースを選択する仕組みになっています。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、学生時代の経験などの一般的な質問に加えて、LINEヤフーのサービスに対する意見や改善提案なども求められる場合があります。
②適性検査・コーディングテスト
エンジニア職の場合は、プレエントリー後にコーディングテスト選考があります。一度不合格になっても次のタームで再挑戦できる「Re-Challenge制度」が設けられているのが特徴です。
その他の職種では適性検査により、基礎的な能力や性格特性を確認します。
③複数回面接
LINEヤフーでは、応募者一人ひとりを深く知るため、複数回の面接を実施します。
面接では自己紹介や志望理由、IT・インターネット業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。
面接は対面またはオンラインで行われ、和やかな雰囲気の中、キャリアプランやサービスに対する考えなどについての質問が求められます。
以下に想定される質問事項を紹介します。
- LINEヤフーのサービスを利用した感想・改善提案
- なぜIT・インターネット業界を志望するのか
- 10年後のキャリアビジョンは?
- 技術トレンドで注目しているものは?
- ユーザーファーストの具体的な経験例
- チームで困難を乗り越えた経験
技術系職種の場合は、プログラミングスキルや開発経験についても詳しく聞かれる可能性があります。
④内定
複数回の面接を通過して内定が決まります。
採用大学
LINEヤフーの採用大学実績(2024年度)は以下の通りです。
- 1位:東京大学
- 2位以下:慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、京都大学など
一部の上位大学だけでなく、幅広い大学から採用を行っており、LINEヤフーでは学歴フィルターは無い、または学歴の重要度はそれほど高くないと評価されています。
技術系の大学を中心に採用されている傾向はありますが、同社は能力と意欲を重視する傾向があり、専門性やポテンシャルを評価する採用方針を取っています。
重要なのは学歴よりも、LINEヤフーのサービスへの理解、技術への関心、ユーザーファーストの思考能力などです。
実際に、多様な偏差値帯の大学からの採用実績があることから、学歴が理由で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、LINEヤフーの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 客観的な難易度指標での高評価
- 大規模採用にも関わらず高い人気
- IT・インターネット業界での専門性要求
客観的な難易度指標での高評価
東洋経済ONLINEの「入社が難しいトップ企業ランキング」で119位・入社難易度59.3という客観的な評価があります。これは1位のマッキンゼー・アンド・カンパニ(69.4)と比較しても、十分に難関企業と呼べる水準です。
マッキンゼーが最高峰とされる理由は、外資系戦略コンサルティングファームとして
- 極めて特殊な採用プロセス(独自のケース面接、フェルミ推定)
- 年間採用数40-50名という極小規模
- 東京大学出身者が80%を占める超高学歴採用
- 数百倍の競争倍率
という特殊性があるためです。
大規模採用にも関わらず高い人気
LINEヤフーは大規模採用を継続実施しているにも関わらず、日本最大級のインターネット企業としての知名度と魅力により、多くの就活生が志望するため競争率は高くなっています。
IT・インターネット業界での専門性要求
技術系職種以外でも、デジタル技術への理解やユーザー視点での思考力、業界トレンドへの感度など、業界特有の専門性が求められます。また、「ユーザーファースト」「変化への適応力」といった企業文化への適合性も重視されます。
よって、業界研究と企業理解をしっかり行い、LINEヤフー特有の価値観や求められる人材像を理解したうえで、具体的な選考対策を行えば、十分に内定を狙える企業でしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
さいごに
LINEヤフーは、IT・インターネット業界に属する企業で、コミュニケーション、検索・ポータル、Eコマース、フィンテックを主事業としており、ユーザーファーストの「WOWなライフプラットフォーム」を目指しています。
東洋経済ONLINEの入社難易度ランキング119位(59.3)という客観的指標からも分かる通り、LINEヤフーは難関企業です。しかし、大規模採用の継続実施や多様な大学からの採用実績から、適切な準備と対策を行えば内定獲得の可能性は十分にあります。
企業研究においては、統合効果による1兆9,174億円という売上規模、884万円という高い平均年収、「出る杭は伸ばす」企業文化を理解することが重要です。
選考対策では、ユーザーファーストの思考、LINEヤフーサービスへの深い理解と改善提案、変化と挑戦を楽しむ姿勢を具体的なエピソードで示すことが求められます。特に、面接では各価値観に対応した具体的な経験談を準備し、同社の求める人材像に合致することをアピールすることが重要です。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。




