高知県立大学の学生が選ぶ就職先No.1は?就活の実態と傾向を徹底解説
2025年9月15日更新
はじめに
高知県立大学に在籍する学生の多くは、「地域に根ざした貢献」や「人の役に立つ仕事」に高い関心を持ち、就職活動においても自身の価値観に沿った進路選択を行っています。看護・福祉・行政といった分野を志す学生が多く、安定性や社会的意義のある職場を志望する傾向が顕著です。
たとえば2024年度のデータでは、高知県庁や高知市役所、社会福祉法人、高知赤十字病院、国立病院機構などへの内定実績が目立ちます。これらの就職先に共通するのは、「地域との深いつながり」「人と向き合う職務内容」「専門性を活かしたキャリア形成」が可能である点です。特に「実践力」「地域志向」「協働力」に長けた人材を求める現場ほど、高知県立大学生の特性とマッチしやすいといえます。
本記事では、高知県立大学の主な就職先ランキングや業界別の傾向、文理・学部による進路の違い、さらに卒業後のキャリアパスまでを詳しく解説します。就職活動を控える在学生や志望者、その保護者にとって、実践的な進路選びの指針となる内容をお届けします。
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高知県立大学の学生の就職先ランキングTOP5
高知県立大学の卒業生が選ぶ人気就職先には、地域医療・福祉の現場を支える中核機関や、公務員などの安定した職種が並びます。特に看護学部、社会福祉学部、健康栄養学部、文化学部などの専門性を活かし、地元に根差した進路を志す学生が多いのが特長です。
たとえば、2024年度のデータによると、高知県庁や高知大学医学部附属病院、高知銀行には複数学部から就職しており、地域の基幹産業や行政を支える人材として活躍が期待されています。
これらの就職先は、「地域貢献性」「働きやすさ」「専門職としての安定したキャリアパス」が評価され、学生からの支持を集めています。直近の進路実績をもとに、特に多くの学生が進んでいる人気就職先5社を紹介します。
第5位:JA高知病院
出典:JA高知病院
JA高知病院は、全国農業協同組合連合会(JA)の高知県本部が運営する総合病院です。高知県東部医療圏に位置し、急性期から慢性期まで地域医療の中核を担っています。JAグループの医療機関として、地域住民に信頼される医療サービスの提供を目指しています。
主な特長
- 地域医療の中核を担う基幹病院
JAグループが運営する総合病院として、高知県東部の広域医療を支えています。 - 県内看護師養成校からの安定した採用
高知県立大学看護学部からの採用実績が長年にわたり継続しています。 - 幅広い診療科とチーム医療体制
急性期から在宅医療までカバーしており、実践的な看護スキルが求められます。
社風・働き方
- 地域に根ざした穏やかな職場環境
地元出身者が多く、患者・家族との距離が近いのが特長です。 - スキルアップを支援する教育体制
新人看護師へのOJT制度や外部研修への参加支援も整備されています。
- 地元に貢献できる医療機関で働きたい
- 急性期から慢性期まで幅広い看護を経験したい
- 患者とじっくり関われる環境を求めている
- チーム医療に興味がある
- 地域医療に将来関わりたいと考えている
第4位:高知市役所
出典:高知市役所
高知市役所は、高知県の県庁所在地である高知市の行政機関です。福祉・保健・教育・都市整備など幅広い行政分野を管轄し、市民生活の基盤を支えています。特に福祉・保健系分野においては、高知県立大学の社会福祉学部・看護学部からの就職実績があり、地域に貢献する職場として人気があります。
主な特長
- 市民に身近な行政サービスを担う
市役所は福祉・健康・子育て支援など、日常生活に直結するサービスを提供しています。 - 地域密着型の施策運営
高知市の地域特性を反映した施策立案・運営に携われるのも魅力です。 - 多様な職種・分野で活躍可能
行政職、社会福祉職、保健師など、各学部で学んだ知識を直接活かす職務が用意されています。
社風・働き方
- 安定性と公共性を兼ね備えた職場環境
長期的に安定して働ける環境に加え、研修制度や異動制度も整っています。 - 住民との距離が近く、やりがいが実感しやすい
市民との直接的なやり取りや相談対応を通じて、地域貢献を肌で感じられます。
- 地域密着型の仕事を通じて貢献したい
- 社会福祉や公衆衛生の専門性を活かしたい
- 公務員として安定したキャリアを築きたい
- 市民と直接かかわる仕事に興味がある
- 地元・高知に腰を据えて働きたい
第3位:高知銀行
出典:高知銀行
高知銀行は、1950年に設立された地方銀行で、本店を高知市に構えています。高知県内を中心に営業網を展開しており、地元企業や個人に対する金融支援を通じて、地域経済の活性化に取り組んでいます。地場密着の金融機関として高い信頼を得ています。
主な特長
- 高知県を代表する地域金融機関
地元企業・住民への金融支援を通じて、地域経済の発展に貢献しています。 - 法人営業・窓口業務など多彩な職種
コミュニケーション能力を活かせる業務が多く、地域密着型の営業スタイルが特長です。
社風・働き方
- 地域貢献志向の強い文化
県内のイベントや教育支援など、地域連携活動にも力を入れています。 - 地元志向の社員が多く、定着率も高い
Uターン・Iターン人材の受け入れにも積極的で、家庭と両立しやすい環境です。
- 地域経済に直接貢献したい
- 金融・会計スキルを実務で学びたい
- 地元企業や住民と信頼関係を築く仕事がしたい
- 長く安定して働ける環境を求めている
- コミュニケーション力を活かした仕事をしたい
第2位:高知大学医学部附属病院
出典:高知大学医学部附属病院
高知大学医学部附属病院は、高知大学医学部に併設された大学病院であり、高知県における最先端の医療を担う中核施設です。高度急性期医療から専門的治療まで幅広く対応し、地域の基幹病院として機能しています。医療人の教育と研究の場としても重要な役割を果たしています。
主な特長
- 高知県最大規模の医療機関
高度急性期医療を提供する基幹病院として、県内外から患者が集まります。 - 先端医療に関わる機会が豊富
専門性の高い診療科に配属されることも多く、学術的知識と実践力が同時に求められます。
社風・働き方
- 多職種連携による高度なチーム医療
医師・看護師・薬剤師・リハビリ職が協働する体制が日常的に構築されています。 - シフト勤務・夜勤はあるが、手厚い教育制度
看護師としての成長を着実に支える制度が整っています。
- 高度医療に携わり、専門性を磨きたい
- 看護師としての成長環境を重視したい
- 多職種連携の現場で働きたい
- キャリアアップを見据えて働きたい
- 医療現場で社会貢献を実感したい
第1位:高知県庁
出典:高知県庁
高知県庁は、県の行政機関として、地域振興、福祉、医療、教育、環境保全など多岐にわたる政策を担っています。県民の暮らしを支える総合行政機関であり、地域課題に即した施策を企画・実施する役割を果たします。地方自治体の中でも柔軟な改革推進に取り組んでいることで知られます。
主な特長
- 医療・福祉・教育など幅広い行政分野に関与
保健所勤務や地域福祉推進、行政事務など、多様な分野で専門性が活かされます。 - 地域課題解決に直接携わる職務内容
住民の生活を支えるための政策立案・実施に関われます。
社風・働き方
- 安定した勤務形態と充実した研修制度
福利厚生・休暇制度が整っており、長期的に働きやすい職場です。 - 地域に根ざし、住民と直接関わる機会が多い
地域イベント・災害対応・教育支援など、実務での貢献度を強く実感できます。
- 地元・高知県に貢献する仕事がしたい
- 安定した公的機関で長く働きたい
- 医療・福祉・行政いずれかに関心がある
- 地域住民の課題解決に携わりたい
- ワークライフバランスを大切にしたい
就活で成功したいなら、性格診断を受けてみよう
高知県立大学の学生に人気の企業を見てきましたが、「自分にはどんな働き方が向いているのだろう?」と悩む方も多いはず。自分に合った就職先を見つけるには、まず自分自身を深く知ることが重要です。
就活ハンドブックが提供している性格診断では、あなたの価値観、性格特性、仕事への志向性を知ることができます。チャレンジ精神が強いのか、安定志向なのか、個人で成果を出すタイプか、チームで力を発揮するタイプか。たった5分の診断で、明らかになります。
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文系と理系での進路傾向の違い
文系と理系では、志望する業界や職種に明確な傾向の違いが見られます。それぞれの大学での学びや価値観が、キャリア選択に色濃く反映されているためです。
文系:対人スキルを活かす業界に人気集中
文系学生、特に文学部出身者は、人と関わることが多い業界、たとえば総合商社、金融(銀行・証券・保険)、コンサルティングなどに高い関心を示します。
- 自治体職員としては、地域課題の発見・解決に向けた企画力と住民との合意形成に必要なコミュニケーション力が必要です。
- 金融業界では、ロジカルな思考力や分析力に加え、顧客折衝力が必要とされ、法律や経済の素養を活かしやすい環境となっています。
- 教育・観光・文化関連業界では、情報発信力・対人調整力・プレゼンテーション力などが重視され、地域や社会に貢献する志向性が活かされます。
こうした業界は、「人・社会・地域」への関心や、対話を通じた課題解決に意欲を持つ文系学生にとって、親和性が高い選択肢となっています。
理系:専門性を軸とした職能志向
一方で、理系学生、特に看護学部・社会福祉学部・健康栄養学部の出身者は、専門的な資格や知識を活かせる医療・福祉・栄養分野を志向する傾向が顕著です。
- 医療・福祉業界では、専門知識に加えて、患者や利用者の心身の状態を理解し、寄り添う力が不可欠です。科学的根拠に基づいた判断力と、人間理解の深さがバランスよく求められます。
- 健康栄養分野では、栄養指導や健康教育において、データ分析力や継続的な支援力、そして個別対応力が重要となります。
- 製薬・バイオ産業では、専門的な化学・生物学の知識に加え、研究結果の実用化や品質管理のための厳密なデータ管理能力が必要です。
理系学生は、「人の生活を支える」目的意識のもと、実践的かつ専門的なアウトプットに重きを置き、社会への具体的貢献を目指す傾向があります。
志向の違いの背景にあるもの
このような進路の違いの背景には、大学での学びの性質が大きく影響しています。
- 文系では、地域社会や国際関係、人の営みに関する知見を通じて、現実社会の構造や課題への問題意識を概念的に深めていきます。
- 理系では、理論と実践を行き来しながら、医療やケアの現場に直結する知識や技術の習得を重視し、社会実装のための専門性を高めます。
この結果として、文系は「抽象から現実へ」、理系は「理論から実装へ」というキャリア構築の志向性が、それぞれの進路選択に如実に表れています。
学部別での進路傾向の違い
高知県立大学では、学生の進路は所属する学部によって大きく異なります。これは各学部での専門的な学びに加え、地域社会との連携を重視した実践教育が進路選択に強く影響するためです。以下では、文化学部・看護学部・社会福祉学部・健康栄養学部それぞれの進路傾向を詳しくご紹介します。
文化学部:地域・教育・国際分野を中心に多様な進路へ
文化学部では、人間・社会・言語・文化に関する幅広い知識を学び、論理的思考力やコミュニケーション力を養います。そのため、卒業後は教育、自治体、公的機関、企業の広報・企画職など、分野を問わず多様な進路に進む学生が多く見られます。
- 主な進路先:地方自治体職員、地域おこし協力隊、中学・高校の教員(国語・英語・社会など)、国際交流団体、観光業、一般企業の企画・広報職 など
- 特徴的な動き:地域課題の解決や多文化共生の推進に関心を持ち、地方行政やNPOなどで社会的役割を担う卒業生が多く見られます
- 価値観の傾向:「地域と世界をつなぐ存在になりたい」「人の営みを深く理解し、対話を通じて社会を良くしたい」などの志向が目立ちます
看護学部:地域医療の中核を担う臨床・専門職志向
看護学部は、保健・医療・福祉の分野で活躍する人材の育成を目指し、看護師国家試験合格を目標とした実践的な教育を展開しています。卒業後は即戦力として病院や医療機関に就職するほか、専門職としてのキャリアアップも一般的です。
- 主な進路先:高知県内外の病院、訪問看護ステーション、保健所、福祉施設、大学院進学(専門看護師・認定看護師を目指す)など
- 特徴的な動き:数年の臨床経験を経て、特定分野での専門看護師・認定看護師、あるいは保健師・助産師の道へと進むケースが多く見られます
- 価値観の傾向:「地域住民の健康を支える」「患者に寄り添い、医療の質を高める」ことに使命感を持つ学生が多く、地元志向が強い点も特徴です
社会福祉学部:地域福祉と制度運用の実践者として活躍
社会福祉学部では、ソーシャルワーク・心理・福祉制度などを学び、人と社会をつなぐ支援者としての力を養います。社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格を取得する学生が多く、卒業後は福祉・行政・医療の現場に進む傾向があります。
- 主な進路先:社会福祉法人、自治体の福祉課、児童相談所、障害者支援施設、病院(医療ソーシャルワーカー)、大学院進学 など
- 特徴的な動き:支援者としての経験を積んだ後、施設長や地域福祉コーディネーターとしてのマネジメント層へとステップアップする例も増えています
- 価値観の傾向:「誰一人取り残さない支援」「地域に根差した福祉の実現」を目指し、制度の現場で変化を起こそうとする意識が強い傾向です
健康栄養学部:食と健康の専門家として医療・教育現場へ
健康栄養学部では、栄養学・生理学・臨床栄養・調理科学などを体系的に学び、管理栄養士としての資格取得を目指します。卒業後は医療機関や保育・教育施設、行政機関などで活躍するケースが多く、「食を通じた地域貢献」に関心の高い学生が多いのが特徴です。
- 主な進路先:病院の管理栄養士、学校給食センター、保育園、自治体の栄養指導員、食品企業の開発・品質管理部門、大学院進学など
- 特徴的な動き:管理栄養士国家試験の合格後、臨床・福祉・教育などの分野で専門性を発揮。地域住民への食育・生活習慣病予防活動を担う人材として期待されています
- 価値観の傾向:「食と健康を支えることで、人生の質を高めたい」「地域に役立つ知識と技術を提供したい」などの実践的志向が目立ちます
このように、高知県立大学では、各学部における学問的な背景や育成方針が、そのまま学生の進路や業界選択に色濃く反映されています。特に、地域社会との密接な連携や実践的な学びを通じて、「誰のために、どのように貢献するか」といった視点が自然と養われていくのが特徴です。そのため、進学時には単なる専門分野の興味だけでなく、「どのような形で地域や社会に関わりたいか」「どんな専門性を活かして働きたいか」といった将来像を早い段階で描いておくことが、理想的なキャリアを実現するうえで重要となります。
OB/OGインタビュー|卒業生の体験談
実際に高知県立大学から有名企業に就職した先輩たちは、どのような考えで企業を選び、どんな準備をして内定を勝ち取ったのでしょうか。今回は、高知銀行に就職したOGの体験談を通じて、リアルな就活の現場と成功のヒントをお届けします。
高知銀行へ就職したOGからのアドバイス
「面接では履歴書の内容を雑談のように聞かれました。深掘りはされず、和やかな雰囲気。最初に志望動機を聞かれたので、笑顔でハキハキ答える準備をしておくと安心です」と語ります。
高知県立大学のキャリアセンターではどんな支援が受けられる?
高知県立大学では、学生一人ひとりの希望や適性に寄り添ったキャリア支援が行われています。特に、「地域貢献型人材」の育成を掲げる大学として、就職活動においても学生の将来像に合わせたきめ細かなサポートが特徴です。ここでは、キャリアセンターが提供する主な支援内容について、詳しくご紹介します。
就職相談・面接練習
学生が気軽に立ち寄れる窓口として、キャリアセンターでは専任スタッフによる就職相談を常時受け付けています。志望業界の選び方から自己分析の進め方、エントリーシートの書き方、志望動機の添削まで、幅広いテーマでの相談が可能です。
また、面接練習についても、模擬面接の実施はもちろん、質問の意図や答え方のコツなど、実践的なアドバイスが受けられます。1対1の面接形式だけでなく、集団面接やグループディスカッションの練習にも対応しており、公務員志望の学生にも心強い支援体制が整っています。
業界研究セミナー
キャリアセンターでは、学内でさまざまなキャリア・セミナーを定期的に開催しています。内容は、業界研究・自己PRの書き方・企業研究の方法・面接対策など多岐にわたっており、就活の基礎から実践までを網羅的に学べます。
特に地域密着型の大学ならではの工夫として、高知県内外の企業や自治体を講師として招くことも多く、リアルな仕事の現場や人材ニーズを知る機会になっています。また、卒業生の体験談を聞けるセミナーも開催されており、ロールモデルを見つける場としても活用されています。
インターン情報の提供
キャリアセンターでは、学部や学年を問わず、インターンシップに関する最新情報を随時提供しています。全国規模の大手企業から、地域に根差した中小企業、医療機関、福祉施設、自治体まで、学生の志望に応じた幅広い選択肢が紹介されています。
特に、看護学部や社会福祉学部の学生向けには、医療・福祉現場での実習型インターンシップが豊富に用意されており、単なる職場体験にとどまらず、実務能力の養成にもつながる機会となっています。個別相談を通じて自分に合ったインターンを見つけられる点も、学生から高く評価されています。
インターンシップや企業説明会
学内外で実施されるインターンシップや企業説明会も、就職活動における重要なステップです。高知県立大学では、地元企業や病院、福祉法人、行政機関と連携した説明会やマッチングイベントを積極的に開催しています。
これらの説明会では、採用担当者と直接会話できる貴重な場であるとともに、企業側も大学の教育方針や学生の資質を理解した上で人材確保に臨んでいるため、相互理解の深い就職活動が可能になります。特に地域での就職を希望する学生にとっては、就活の第一歩として有効な機会です。
入社後のキャリアパス
高知県立大学の卒業生が歩むキャリアパスは、「地域貢献」と「専門性の発揮」を軸にしながらも、多様性と発展性を兼ね備えたものとなっています。特に医療・福祉・行政といった分野に就職した卒業生は、現場での実践を重ねながら、組織内外でのキャリアアップを実現していく傾向が見られます。
たとえば看護学部の卒業生は、地元の病院や医療機関で臨床経験を積み、20代後半には専門看護師や認定看護師としての資格取得を目指すケースが多く見られます。また、一部では大学院進学や研究職への道を選び、地域医療の質向上に貢献する役割を果たしています。福祉や社会福祉学部出身の卒業生も、社会福祉法人や自治体の福祉課で経験を重ね、数年後には施設長や地域コーディネーターとしてマネジメントを担う場面も増えています。
行政職に就いた卒業生は、入庁後数年で地域政策や福祉企画などの部門で専門性を発揮し、30代以降には課長補佐や係長などのポジションに就く例もあります。近年では自治体間連携や地域プロジェクトのマネジメントを通じて、より広域な視点でのキャリア形成が進んでいます。
一方で、一般企業やNPOへの就職後に地域創生やSDGs関連のプロジェクトに携わり、独自のキャリアを切り拓いていく卒業生も増えています。高知県立大学の卒業生に共通しているのは、「人の役に立つ仕事」を軸に、自らの専門性と価値観をもとにキャリアを再設計していく姿勢です。入社後数年以内に新たな資格取得や進学を視野に入れるなど、柔軟なキャリアの見直しが定着してきています。
満足のいく就活を円滑に進めるための3箇条
高知県立大学の学生が就職活動を進めるうえで重視すべきは、自身の強みと志向に合致した企業選びを、確かな情報と戦略で実行することです。限られた期間の中で最大限の成果を上げるためには、準備段階での取り組みが大きく影響します。本章では、円滑かつ納得のいく就活を実現するための基本指針を3つの観点から紹介します。
その1)情報収集をまんべんなく行おう
就職活動の出発点は、正確で多角的な情報の収集にあります。次のような多方面からの情報源を活用しましょう。
- 企業公式サイト・IR情報・CSRレポート
- OB/OG訪問や就職支援サイトの体験談
- 就活口コミサイトや掲示板での評判
- 大学の進路データや先輩の進路先分析
さらに、業界研究本や最新の業界ニュースにも目を通すことで、企業理解の深さが増します。早期から広範囲な情報収集を行うことで、視野が広がり、自分に最適な進路の絞り込みがスムーズになります。
その2)ESや面接対策を徹底的に行おう
エントリーシート(ES)や面接は、自分の魅力を相手に伝えるための重要な機会です。特に高知県立大学の学生の場合、スキルや経験が似通いやすいため、差別化のポイントが必要になります。以下の対策を徹底しましょう。
- 過去のES例や面接質問を収集し傾向を分析
- 自己分析を深め、自分らしい強みや価値観を言語化
- 模擬面接を繰り返し、語り口調や姿勢の改善
- 他者にフィードバックをもらい客観視する
また、特定企業の選考傾向に合わせてPR内容を調整することも重要です。論理性・説得力・共感性を意識し、具体的なエピソードで語ることが成功のカギになります。
その3)就活エージェントを利用して効率的に行おう
就活エージェントは、就活に精通したプロのアドバイザーが学生一人ひとりに専属でつき、志望業界や職種、適性に合わせたきめ細かな支援を提供します。弊社では以下のようなサポートを通じて、皆さんの理想のキャリア実現を全力でバックアップしています。
- 自己分析・キャリアの壁打ち(価値観・志向性の言語化)
- 自分では探せない非公開求人やレア案件の紹介
- エントリーシート(ES)・履歴書の個別添削と改善アドバイス
- 模擬面接の実施+録画フィードバックによる実力強化
- 就活のスケジュール管理や企業ごとの選考対策
特に多忙な高知県立大学の学生にとって、就活の戦略設計から選考対策、内定後のフォローまでワンストップで受けられるのは大きなメリットです。「何から始めていいかわからない」「もっと自分に合う企業を知りたい」と感じたら、まずはジョーカツへお気軽にご相談ください。
まとめ|高知県立大学の学生の就職活動はここがポイント!
高知県立大学の学生が満足のいくキャリアを実現するためには、「地域に根ざした貢献意識」と「専門性を活かす姿勢」を土台としつつ、より広い視野と柔軟性をもって進路を選ぶことが重要です。
以下のポイントを押さえることで、後悔のない進路選択につながるでしょう。
- 客観的な情報収集:企業公式情報だけでなく、OB/OG体験談や外部データなど複数の視点を活用。
- 主体的な自己分析:志望動機や価値観を明確化し、職種や企業とのマッチ度を判断。
- 柔軟な姿勢:周囲の助言を受け入れつつ、自分の意思で道を選ぶ冷静さと行動力。
これらの視点をもとに、将来を見据えた現実的かつ希望に満ちたキャリアを築いていくことが求められます。皆さんも、自分らしいキャリアの第一歩を踏み出すために、ぜひ行動に移していきましょう。