東京造形大学の学生が選ぶ就職先は?就活の実態と傾向を徹底解説
2025年8月4日更新
はじめに
東京造形大学に在籍する学生の多くは、「卒業後のキャリア」に強い関心を持ち、自身の志向や価値観に合った就職先を積極的に選択しています。専門分野で培ったクリエイティブな力やデザイン力を活かすため、広告・デザイン・クリエイティブ業界やメーカーのデザイン部門をはじめ、幅広い業界を目指す学生が多いのが特徴です。共通するのは、高い理想と将来への明確なビジョンを持ち、働くことへの目的意識が強い点です。
たとえば、2024年度のデータでは、セガ、スクウェア・エニックス、株式会社ADKクリエイティブ・ワンなど、クリエイティブ業界への内定が目立ちます。これらの企業に共通する点は、作品力や企画力を活かせる環境であること、クリエイターが早期に実務経験を積めること、そして、将来的に多様なキャリアパスが広がっていることです。特に「実力主義」「クリエイティブ志向」「柔軟な発想力」を求める企業ほど、造形大生の気質とマッチしやすい状況です。
この記事では、東京造形大学の学生たちがどんな企業に就職し、各業界でどのようなキャリアを築いているのかを詳しく解説します。学部や専攻ごとの進路の違い、そして、卒業後の具体的なキャリアパスまで、就職活動を控える学生さんや受験生、その保護者の方々にとって役立つ情報をお届けします。
東京造形大生の就職先ランキングTOP5
東京造形大学の卒業生が選ぶ人気企業には、クリエイティブ業界の最前線を走る企業や安定感のある老舗大手が並びます。
たとえば、2024年度のデータによると、セガ、スクウェア・エニックス、株式会社ADKクリエイティブ・ワンなどで多くの内定者を輩出しています。
これらの企業は、作品制作や企画の力を存分に発揮できる環境を提供し、クリエイターとして早い段階から実務経験を積めます。また、将来的に幅広いキャリアパスが開けていることも大きな特徴です。直近のランキングから、特に選ばれている企業5社を紹介します。
第5位:株式会社セガ

出典:株式会社セガ
株式会社セガは、世界を舞台に挑戦できるクリエイティブ企業として高い人気を誇ります。特に、コンシューマーゲームやアーケードゲーム、PC・スマートデバイス向けのゲーム開発に強みがあり、国内外で幅広い事業を展開しています。
主な特長
- 世界市場を視野に活躍
セガでは、プロジェクトの多くがグローバル展開を前提としており、海外のクリエイターやチームと連携しながら、世界中のプレイヤーに向けたゲームの企画・開発に初期段階から携われるチャンスがあります。英語力やグローバルコミュニケーション力が磨かれ、多様な国際感覚を身に付けて成長できます。
- ものづくりとロジックの両輪
高い企画力・技術力を持つ人材が活躍しており、論理的な思考力やデータに基づいたプランニング・開発力が重視されます。ユーザーに感動や楽しさを届けるために、データや検証に基づいた具体的な成果が求められます。
- 実力主義と若手抜擢
セガは、実力と成果で評価される環境で、若手でも大きなプロジェクトの中心を担うことが珍しくありません。自分のアイデアを発信し、主体的にプロジェクトをリードする機会が多く用意されています。
社風・働き方
- 柔軟な働き方と多様性
週2回までの在宅勤務が可能なハイブリッドワークや、フレックス制度の導入、有給の取りやすさなど、柔軟な働き方が推進されています。また、多様な価値観やバックグラウンドを尊重するカルチャーがあり、個性や自主性が伸ばせる環境です。
- チームワークと成長
「個性を認め、向いている業務環境を模索してくれる」「先輩社員や上司が相談しやすい」という声も多く、サポート体制が整っています。アウトプットを重視しつつ、ハードな局面も仲間とともに乗り越えながら急成長を遂げられる環境です。
こんな人におすすめ
- 世界を舞台に自分のアイデア・作品を届けたい
- 「遊び」を通じて多くの人の心を動かしたい
- 数字や論理に基づいて、ものづくりに挑みたい
- 成果や実力で評価され、大きなチャンスを早くつかみたい
- チームで協働しながら、圧倒的な成長を目指したい
第4位:株式会社スクウェア・エニックス

株式会社スクウェア・エニックスは、ゲーム業界の最前線で世界的に活躍する老舗のクリエイティブ企業として知られています。特に「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」といった人気ゲームシリーズを展開しており、国内外に多くのファンを持つ企業です。
主な特長
- グローバル市場での活躍機会
スクウェア・エニックスのプロジェクトは世界中を対象としており、海外のクリエイターやチームと連携しながら、ゲームの企画・開発に携わるチャンスがあります。多言語や国際的なコミュニケーション能力が磨かれ、グローバルな感覚を身につけられます。
- 創造力と論理性の融合
高度な企画力と技術力が求められ、ユーザー体験を具体化するためには、緻密な計画と高い開発能力が必要です。数字やデータ分析に基づく論理的思考も重視される環境です。
- 実力主義と若手登用
成果や実力を正当に評価する風土があり、若手でも大規模プロジェクトの中核を担うことがあります。自分のアイデアを発信し、主体的に仕事を進められる機会が多いのが特徴です。
社風・働き方
- 柔軟な働き方と多様性の尊重
在宅勤務制度やフレックスタイム制など柔軟な働き方を推進し、多様な価値観や背景を尊重するカルチャーがあります。個性や自主性を最大限に発揮できる職場環境です。
- チームワークと成長支援
協力し合いながら成長を促す環境が整っており、先輩や上司が相談しやすくサポート体制も充実しています。厳しい局面にもチームと共に乗り越えられる風土です。
- グローバルに自分の創造力を発揮したい
- 人気ゲームの企画や開発に携わりたい
- 論理的思考と創造的発想を両立させたい
- 実力で評価され、早期に責任あるポジションを目指したい
- 仲間と協力しながら成長し続けたい
第3位:株式会社ADKクリエイティブ・ワン

株式会社ADKクリエイティブ・ワンは、広告会社と制作プロダクション双方の強みを持つ総合プロデュース会社です。主に、クリエイティブやプロモーションの分野で、多岐にわたるコミュニケーションサービスを提供しています。デジタルマーケティングやSNS、インフルエンサーを活用した最新の手法で、クライアントのブランド価値向上に取り組んでいます。
主な特長
- 総合的なプロデュース力
ADKクリエイティブ・ワンは、企画立案から制作プロデュースまでを一気通貫で手がけ、広告だけでなくマーケティング全体を横断的にカバーする力があります。多様なクリエイターが集い、個性と強みを掛け合わせて高品質なアウトプットを実現しています。
- デジタルを駆使したマーケティング
戦略策定から実行・運用までを包括的にサポートし、SNSやインフルエンサーを活用した最新のプロモーション施策に強みを持っています。データドリブンで効果を最大化する体制が整っており、顧客の獲得やブランド育成に貢献しています。
- 実力主義と若手活躍
社内は実力と成果を重視し、若手にも積極的にチャンスを与える風土があります。多様なプロジェクトに関わりながら成長できる環境で、自分のアイデアを具現化する機会が多いのが特徴です。
社風・働き方
- 柔軟な働き方とチームワーク
フレックスタイム制度や在宅勤務制度を導入しており、柔軟な働き方が可能です。多様な価値観や背景を尊重する文化が根付いており、クリエイティブな発想を伸ばせる環境です。また、先輩や上司とのコミュニケーションも活発で、手厚いサポート体制が整っています。
- 挑戦と成長の環境
プロジェクトごとに異なる課題に挑みつつ、チームで協力しながら高い成果を追求しています。多様な案件を経験することで、スキルアップと自己成長を図れます。
- 広告やマーケティングの企画から制作まで幅広く携わりたい
- デジタルやSNSを活用した最先端のプロモーションに挑戦したい
- 実力と成果が評価される環境で早期に成長したい
- 多様なクリエイティブチームと協働しながら自己表現したい
- 柔軟な働き方のもとで創造的な仕事をしたい
第2位:株式会社SUBARU

出典:株式会社SUBARU
株式会社SUBARUは、自動車と航空宇宙の分野で世界的に事業を展開する老舗メーカーです。長年培ってきた技術革新と確かなものづくりで知られています。
主な特長
- グローバルに挑戦できるものづくり
SUBARUは、独自のボクサーエンジンやシンメトリカルAWD(全輪駆動)など、革新的な自動車技術を持ち、安全性能や走行性能に優れた車を世界中に提供しています。航空宇宙分野では、無人機システムや防衛産業にも関わり、多様な技術分野で挑戦をし続けています。
- 技術力と品質へのこだわり
「安心と愉しさ」をテーマに徹底した品質管理を行い、ユーザーに信頼される製品づくりを追求しています。安全性能の向上や先進運転支援システムEyeSightなど、先端技術の開発にも積極的です。
- 実力と成果を評価する社風
実力主義を重視し、若手でも自身の能力を発揮できるチャンスが豊富です。自らのアイデアを積極的に提案し、プロジェクトをリードする環境が整っています。
社風・働き方
- 働きやすさと多様なキャリアパス
柔軟な勤務体系や福利厚生が充実しており、長期的に安心して働ける環境を提供しています。国内外でのキャリア展開も可能で、多様な職種や部署での経験を通じて成長が可能です。
- チームワークと成長支援
上司や先輩との関係が良好で、手厚いサポート体制があります。チームで協力しながら課題に取り組み、共に成長していける環境です。
- グローバルにものづくりの現場で活躍したい
- 技術革新に挑戦し、安全・安心を追求したい
- 論理的思考や技術力を活かして製品開発に携わりたい
- 実力を正当に評価され、重要な仕事を任されたい
- 多様なキャリアパスや働き方を望んでいる
第1位:中高一貫校(小中一貫校なども含む)

出典:中高一貫校
中高一貫校(小中一貫校も含む)は、切れ目なく連続した教育課程を提供する学校形態で、一般的な分断された教育に比べて大きな特徴があります。
主な特長
- 教育現場での一貫した指導経験
中高一貫校(小中一貫校含む)で教員やスタッフとして働く場合、長期間の一貫したカリキュラムや教育方針のもとで、生徒を中長期的に指導・サポートできる点が特徴です。生徒一人ひとりの成長を長期間にわたり見守りながら指導経験を深めるられます。
- 専門性・教養を活かせる多様な業務
中高一貫校では、美術、デザイン、理系、文系といった多様な専門分野の教員が必要です。また、進路指導、ICT教育の推進、広報活動(学校パンフレット制作など)、部活動指導など、あなたの知識やクリエイティブなスキルを活かせる様々な役割があります。
- 安定的な環境と充実したサポート体制
学校現場は福利厚生や勤務環境が整っており、同僚との協力体制も手厚いのが一般的です。専門職同士や事務職員との協働も多く、相談やサポートを受けながら安定してキャリアを築いていけます。
学校生活・キャリア環境
- 行事・課外活動に主体的に関われる
生徒たちと一緒に学校行事や部活動を企画・運営し、教育コミュニティを築く上で大切な役割を担います。様々な体験活動を通じて、生徒の成長や人間力育成にダイレクトに関われる点が大きな魅力です。
- 多様な価値観を尊重し専門性を伸ばせる
子どもたちや同僚、保護者など多様な人と関わる環境で、自分の専門性やコミュニケーション力を磨き続けられます。学校ごとに独自の校風や教育方針があり、個性や新しいアイディアも歓迎されやすい職場です。
- 一貫した教育現場で長く生徒と関わりたい
- 自身の専門分野やクリエイティブな力を学校で活かしたい
- 安定した環境とチームワーク重視の職場を求めている
- 教員免許を活かし、教育やサポートのスキルを役立てたい
- 行事・課外活動を通じて子どもたちの成長に伴走したい
就活で成功したいなら、性格診断を受けてみよう
東京造形大学生に人気の就職先を紹介してきましたが、「自分にはどんな働き方が向いているのだろう?」と悩む方も少なくありません。本当に自分に合った職場やキャリアを見つけるには、まず自分自身の価値観や強み、仕事への志向性をじっくり見つめ直すことが大切です。
たとえば、就活ハンドブックの性格診断を使えば、自分がどんな環境で最も力を発揮できるかを手軽に把握できます。クリエイティブな挑戦を求めるか、安定した環境でじっくり成長したいか、一人で成果を追求するか、チームで協力して目標達成を目指すかなど、わずか5分ほどの診断で、あなたの「軸」が明確になります。
納得いくキャリア選択のためにも、自己分析を積極的に行い、自分自身に最適な進路を見つけていきましょう。
文系と理系での進路傾向の違い
文系・理系では、進路やキャリア志向に明確な違いが見られます。大学での学びや培われる価値観がキャリア選択に影響する点は他大学と同じですが、東京造形大学ならではの専門性や志向が強く表れているのが特徴です。
文系:クリエイティブとコミュニケーション重視の進路傾向
文系に該当する専攻出身者は、コミュニケーション能力や発想力、企画力を生かせる業界や職種に人気が集中します。
たとえば、広告・マーケティング業界、編集・出版、イベントプロデュース、広報・PRといった「人や社会とのつながり」を重視する職種が代表的です。
- 広告会社やプロモーション企業では、ブランドや商品の価値を社会に伝える役割を担当し、クリエイティブな表現力や対人スキルが求められます。
- 出版や印刷、マスコミ関連では、編集・ライティングなど「言葉」と「ビジュアル」を融合した業務も多く、作品や情報発信を通じて幅広い社会へ影響を与えられます。
- 企画職やイベント運営などでは、チームで協業しながら社会的課題の解決や新しい価値創造を牽引することが期待されます。
こうした領域は、「人と社会」「アイデア・企画」「表現・コミュニケーション」に関心が高い学生にとって魅力的な選択肢です。
理系:専門技術やものづくり志向の進路傾向
一方で、理系に該当する専攻出身者は、自らのデザイン技術や制作力を活かせるメーカー・企業や研究開発部門、ITクリエイティブ企業を志望する傾向が強いです。
- 自動車・家電・玩具メーカーのデザイン部署や開発職では、設計・試作・量産化まで、一連の「ものづくり」のプロセスに深く関わります。
- IT企業やデジタルコンテンツ制作会社では、Webデザイン、UI/UXデザイン、クリエイティブテクノロジーなどの最先端分野で活躍できます。
- 近年は、データサイエンスやプログラミングスキルを活かしたインタラクションデザイン、テクニカルディレクションなどの職種も増えています。
理系学生は、「形にすること」「使う人の体験を設計すること」「技術革新を通じてものづくりに挑むこと」に強い関心があり、アウトプットと現場を重視します。そのため、論理的な思考力や技術の蓄積を直接社会に還元できるキャリアを選びやすい傾向にあります。
志向の違いの背景にあるもの
こうした進路の違いは、東京造形大学での学びの特性や、作品制作・研究プロセスの違いが大きく影響しています。
- 文系の学生は、「社会とつながる」「新しい価値を想像・発信する」「多様な人と協業する」などの課題に向き合いながら、概念や表現を社会へ伝えるための力を磨きます。
- 理系学生は、「アイデアを形にする」「試作・検証・改良を繰り返す」といった実践的なプロセスを通じて、技術と創造性を融合させることに意欲的です。
その結果、文系は「概念や表現を社会へ」、理系は「構想や技術をプロダクトへ」というキャリア志向や進路選択の違いが如実に表れています。
学科別での進路傾向の違い
東京造形大学では、所属する学科ごとに進路の傾向がはっきりと分かれます。各学科での専門教育や育成環境が、卒業後のキャリア観や職業選択にダイレクトに反映されているのが特徴です。以下に、代表的な学部ごとの進路動向を詳しくご紹介します。
デザイン学科:クリエイティブ業界志望が多数
デザイン学部の学生は、美術・デザイン分野で養った表現力や企画力を活かし、広告代理店、デザイン事務所、ゲーム・エンターテインメント企業などクリエイティブ業界へ進む人が多く見られます。
- 主な進路先:アドブレーン、セガ、スクウェア・エニックス、ADKクリエイティブ・ワン、寿精版印刷、富士通ゼネラルなど
- 特徴的な動き:近年では、Webやデジタル分野を志望する学生が増え、UX/UIデザイナーやクリエイティブテクノロジーの分野でキャリアを築くことにも人気が集まっています。
- 価値観の傾向:「独自の発想で社会へ新しい価値を提案したい」「作品やデザインで人々の生活や感性に寄与したい」という想いが根底にあります。
美術学科:アート・教育・専門職への多様な進路
美術学科の学生は、純粋な作家活動を目指すケースだけでなく、美術館・ギャラリー等の文化施設勤務、または、中高の美術教員など教育現場への進出も目立ちます。
- 主な進路先:自営作家、美術館スタッフ、都道府県・市区町村立中高一貫校(美術科教員)、出版・印刷関係など
- 大学院進学:より高度な専門性や研究を目指し、大学院へ進学する人も多数
- キャリア観の特徴:自分の「表現」を深めたい、芸術文化を広めたい・支えたいという社会貢献意識が強い
このように、東京造形大学では、各学科で培われる専門知識、教育方針、そして価値観が、学生のキャリア選択に直結している点が最大の特徴です。そのため、どの学科でどんな専門性を身につけ、どのような世界観や社会貢献を目指したいのかを明確に意識して学科を選び、将来の計画を立てることが、理想のキャリアを築く上で非常に重要となります。
OB/OGインタビュー|卒業生の体験談
実際に、東京造形大学から有名企業に就職した先輩たちは、どのような考えで企業を選び、どんな準備をして内定を勝ち取ったのでしょうか。今回は、株式会社SUBARUと株式会社ADKクリエイティブ・ワンに就職したOB/OGの体験談を通じて、リアルな就活の現場と成功のヒントをお届けします。
株式会社SUBARUへ就職したOGからのアドバイス
「SUBARUではクルマづくりへの情熱が何よりも大切にされます。“昔からクルマが好き”、“安全性・走行性能に惹かれる”といった思いは、面接や社内でのコミュニケーションでも最大の強みになります」と語ります。
株式会社ADKクリエイティブ・ワンへ就職したOGからのアドバイス
「広告会社は、一つの職種や媒体にこだわりすぎず、クリエイティブ・プランニング・メディア運用など多様なフィールドを横断する“越境力”が必要です。“どの部署も積極的に経験したい”という姿勢は、入社後の大きな武器になります」と述べています。
東京造形大学のキャリアセンターではどんな支援が受けられる?
東京造形大学のキャリア支援室(就職課)では、学生一人ひとりの進路希望に合わせたきめ細かなサポートが提供されています。
就職相談・面接対策
専門のキャリアアドバイザーとキャリアカウンセラーが常駐し、キャリア設計や業界選び、選考準備に関する個別相談を実施しています。
模擬面接やグループディスカッションの練習を通じて、話し方や態度、表現方法を細かく指導。履歴書やエントリーシート、ポートフォリオの作成支援もあり、説得力のある自己PRや志望動機のブラッシュアップを行います。
業界研究・企業説明会
広告、デザイン、メーカー、ゲーム、教育・文化分野など、多様な業界の講師や採用担当者、OB/OGを招いたセミナーや説明会を開催しています。
実務に近い情報を得られ、質疑応答の時間も豊富です。
インターン情報の提供
学内外の多様なインターン募集情報を随時更新しています。
低学年向けのプログラムから、採用選考に直結する本格的なものまで、幅広い種類のプログラムを提供。参加を通じて業界理解や志望動機の明確化、OB/OGとの接点やフィードバックを得られます。
企業説明会・合同企業セミナー・OB/OG交流会
キャンパス内で、様々な企業説明会や合同セミナーが年間を通じて開催されます。
現役社員や卒業生が登壇し、仕事の実情やキャリアパスについて話が聞けます。
参加型のパネルディスカッションやワークショップもあり、積極的な企業理解が進みます。
入社後のキャリアパス
東京造形大学の卒業生は、入社後も自身の専門性やクリエイティブな発想力を活かしながら、多様なキャリアパスを切り拓いています。初期配属では、デザイナーやクリエイター、設計・開発、広報、教育現場など、それぞれの学びを反映した職種でキャリアをスタートするケースが多いです。
たとえば、広告・デザイン業界やメーカーで働く場合は、入社後数年で業務経験やポートフォリオを積み重ね、プロジェクトのリーダーやチーフデザイナー、企画ディレクターなど、より大きな裁量や責任を持つポジションにステップアップすることが一般的。
教育分野や文化事業へ進んだ卒業生は、中高一貫校や美術館等でリーダーシップを発揮し、カリキュラムの企画やイベント運営の中心的役割を担うようになります。
デジタル分野やIT系クリエイティブの領域では、若手のうちからWebやアプリのプロジェクトリーダーを任される例も多く、フリーランスや独立、起業の道へ進む卒業生も少なくありません。また、グローバル企業や海外拠点での勤務経験を活かして、多文化環境で活躍する人材も増えています。
東京造形大学の卒業生は、まず自分の強みを活かして社会で活躍し、その後、多様な分野で専門性を広げながら成長します。最終的には、リーダーやスペシャリストとして、あるいは独立をして活躍できる、という三段階のキャリアアップが見込めるのが大きな特徴です。デザイン、アート、ものづくり、教育、デジタル、社会貢献と、それぞれの道で、独自の視点とスキルで新しい価値を創造し続ける卒業生が多数います。
このように、東京造形大学で培った柔軟な視野と専門性、自主性は、入社後も長期的なキャリア形成やキャリアチェンジ、自己実現の大きな土台となっています。
満足のいく就活を円滑に進めるための3箇条
東京造形大学で納得のいく就職活動を進めるには、自身の個性や強みを最大限に活かせる職場・職種を見つけ、就職実現に向けた準備と行動が不可欠です。
ここでは、そのための基本指針を3つの観点から提案します。
その1)幅広くクリエイティブな情報収集を徹底しよう
就活を始めるにあたっては、デザイン、アート、ものづくりといった専門分野に特化した多様な情報源から知識を得ることが大切です。
- 企業の公式サイトや採用ページ、ポートフォリオ実績例
- OB/OG訪問やキャリアセンターの個別相談会
- 業界紙、デザイン・美術誌、最新のコンペや展示会情報
- 卒業生の進路データやポートフォリオ展示
- 口コミサイトや先輩の体験談
早い時期から、作品事例や実際の働く現場の様子、企業ごとの求めるスキルやカルチャーを把握することで、自分に合った企業や職種の選択肢を広げられます。
その2)ポートフォリオ・自己PR・面接対策を丹念に行おう
造形大生の場合、作品やプロジェクト経験が自己アピールの要です。
- ポートフォリオは早めにまとめ、定期的に見直し・改善する
- ES(エントリーシート)では自分だけの強みや表現力、課題解決体験を具体的に記述
- 面接練習では、キャリアセンターの模擬面接やグループワーク演習をフル活用する
- 友人や先輩、教員からフィードバックを受け、第三者の視点で改善点を把握する
「なぜその業界・職種を選んだか」「どうやって作品・アイデアを生み出したか」を語る具体的事例を準備することも大切です。
その3)大学のキャリアセンター・外部サポートを活用しよう
東京造形大学のキャリアセンターではキャリア相談、模擬面接、インターン紹介、企業説明会など多彩なサポートが整っています。
- 自己分析に困ったら専門アドバイザーに相談できる
- 一般公開されていない募集案件やインターン情報も入手可能
- 自分ひとりでは気付かない可能性を発見できる“壁打ち”で視野が広がる
さらに、外部イベントやエージェント、先輩の口コミなども積極的に利用して、自分にとって最適な就職活動を進めましょう。
まとめ|東京造形大生の就職活動はここがポイント!
東京造形大学の学生が自分らしいキャリアを実現するためには、作品力や専門性だけでなく、冷静な視点と積極的な行動が重要です。
以下のポイントを意識することで、納得感のある進路選択と充実した就職活動につながります。
- 多角的な情報収集
企業の採用ページや公式情報はもちろん、OB/OGや先輩の体験談、キャリアセンターなど外部の情報にも広くアクセスしましょう。卒業生の進路データや企業で活躍する先輩のリアルな声に触れることで、業界や職種の本質がよりクリアになります。 - 主体的な自己分析とマッチング
自分の価値観・強み・これまでの経験をしっかり整理し、「どの職場なら自分らしく働けるか」「なぜその企業や仕事を選びたいのか」を言語化しましょう。作品制作や課題への取り組みの中で培った姿勢や動機が、職種や企業との相性を見極めるカギになります。 - 柔軟性と行動力を両立させる姿勢
周囲からのアドバイスや多様な意見もしなやかに受け入れつつ、最終的には自分の意志で判断し、行動に移すことが重要です。情報が多いからこそ、自分で取捨選択し、タイミングよく実践へ踏み出しましょう。
これらのポイントを押さえて就職活動に臨めば、東京造形大学で培った“個性”と“専門力”を最大限に活かせる場所がきっと見つかるでしょう。焦らず、一歩ずつ目の前のことに主体的に取り組み、自分だけのキャリアを切り拓いていきましょう。