潰れない企業ランキング!優良企業に就職する方法も紹介

潰れない企業ランキング!優良企業に就職する方法も紹介

2024/8/23更新

はじめに

就活をしていたら、どんな会社が潰れないかは気になるところですよね。

そこで今回は、潰れない企業を業界ごとにランキング形式で紹介します。

また、潰れない企業の特徴や、逆に危ない企業、潰れない企業に就職するための方法なども紹介するので、ぜひ今後の就活に役立ててくださいね。

この記事を読めば、自分の志望する企業が潰れにくいのか・潰れやすいのかが判断できたり、まだ志望する企業が見つかっていなくても、どんな業界が潰れにくいのか・潰れやすいのかが分かります。

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潰れない企業の特徴4つ

潰れない企業の特徴

潰れない企業の特徴を4つに分けて紹介していきます。

特徴①:黒字経営が続いている

潰れない会社の特徴の1つ目は、「黒字経営が続いている」です。

黒字経営が続いている場合、収益が支出を上回っており、経営者が適切な経営戦略やリスク管理を行っているということを示しています。

つまり、黒字経営が続いていることは、その企業が長期的な視野を持ち、持続的な成長を目指せることを示す指標ともいえるのです。

黒字経営が続いている傾向が多い業界として、インフラ・商社・ゼネコン・メガバンクなどが挙げられます。

一方、黒字経営が継続できない企業は、財務面で不安要素を抱えています。

将来の新規事業展開や投資などに必要な資金を調達しにくくなり、企業の成長や存続に支障をきたすことがあります。

特徴②:自己資本比率が高い

潰れない会社の特徴の2つ目は、「自己資本比率が高い」です。

自己資本比率が高い企業というのは、企業自身が持つ資本によって運営されており、株主からの借入金が少ないことを意味しています。

つまり、経営リスクが低く、潰れにくいということです。

また自己資本比率が高い企業は、将来的に新規事業展開や投資に必要な資金を調達しやすく、株主還元や企業価値の向上にも積極的に取り組めます。

特徴③:創業年数が30年以上である

潰れない会社の特徴の3つ目は、「創業年数が30年以上である」です。

GOLD ONLINEが発表した『「赤字でも潰れない会社」と「黒字でも潰れる会社」の決定的差』の記事によると、一説では「起業して約3年で半分の会社が存続できなくなり、10年後に生き残っている割合は約10%。創業30年を迎える会社はたった0.02%。なんと30年以内に99.98%の会社が廃業に追い込まれている。」ということが分かります。

黒字経営で自己資本比率が高くても、多くの企業は潰れるリスクがあり、赤字でも潰れない企業はあるのです。

赤字でも潰れず創業年数が長い企業は、企業経営の蓄積があり、創業年数が長い分だけ危機を乗り越える力がある企業だといえるでしょう。

特徴④:事業に将来性がある

潰れない会社の特徴の4つ目は、「事業に将来性がある」ことです。

先述したように、黒字経営を続けられていたり、自己資本比率が高いこと、創業年数が長いことは大切です。

しかし、事業に将来性がなければ倒産する可能性もあります。

事業の将来性がない会社は、市場において競争力を維持することが難しく、需要を保つことができないからです。

また、新規事業に積極的な投資ができなくなることで、競合他社との差別化が難しくなるかもしれません。

事業に将来性があれば、市場の変化に対応しやすく、将来的に経営難に陥る可能性も低くなるでしょう。

 

【業界別】潰れない企業ランキング

潰れない企業ランキングを業界別に紹介していきます。

1位.電力会社

電力業界は私たちの生活に欠かせないインフラの代表格です。

潰れないというより、潰れたら経済が回らなくなるだけでなく、日常生活が困難になります。

社会貢献度の高い業界なので、潰れることはないといえます。

電力会社同士の食い合いも今後起こるかもしれませんが、各社の政界との密接な関係性は計り知れません。

【電力会社】売上高ランキング

順位会社名売上高平均年収
1位東京電力5.3兆円822万円
2位関西電力3兆円682万円
3位中部電力2.6兆円765万円
4位東北電力1.9兆円737万円
5位九州電力1.8兆円757万円
6位中国電力1.2兆円777万円
7位電源開発(J-POWER)9100億円780万円
8位北海道電力7000億円707万円
9位四国電力6800億円744万円
10位北陸電力5400億円696万円
11位沖縄電力1700億円750万円

 

この中でも特に電源開発(J-POWER)は、「小売り」をしていないため知名度が低めです。 

しかし、他の電力会社と同等以上に発電所を保有しており、さらに世界最先端のクリーンな石炭火力発電の技術も持っているため、 将来性の高い会社であるといえるでしょう。

 

2位.ガス会社

ガス会社は電力会社に比べると少し見劣りしますが、停電時を考慮するとオール電化よりガスコージェネレーションを選択する方も多いのではないでしょうか。 

製造業にとっても電気とガスは必要不可欠な基幹産業です。

【ガス会社】売上高ランキング

順位会社名売上高平均年収
1位東京ガス1.9兆円640万円
2位大阪ガス1.3兆円655万円
3位東邦ガス3900億円623万円
4位西部ガス1600億円627万円
5位静岡ガス1200億円695万円

 

特に大阪ガスは野心的で、東京電力・東京ガス・関西電力からシェアを奪いまくり、 さらにガス事業でない新規事業も展開し、売上高の3割も占めるなど精力的に活動しています。

今後も成長が期待できるでしょう。

 

3位.建設大手(ゼネコン)

建設業界は意外に思う方も多いかもしれません。

実は、建設業界は「公共事業」と「民間事業」の2本柱で成り立っており、 景気の変動に影響を受けにくく、非常に安定した経営が可能なのです。

【電力会社】売上高ランキング

順位会社名売上高平均年収
1位鹿島建設1.9兆円947万円
2位大成建設1.6兆円950万円
3位大林組1.8兆円951万円
4位清水建設1.5兆円966万円
5位竹中工務店1.2兆円956万円
6位長谷工コーポレーション7700億円896万円
7位前田建設工業6800億円970万円
8位五洋建設5000億円792万円
9位フジタ(大和ハウス工業子会社)4300億円778万円
10位戸田建設4200億円835万円
11位安藤ハザマ4000億円869万円
12位三井住友建設4000億円747万円
13位西松建設3100億円773万円
14位東急建設2400億円910万円
15位奥村組2000億円849万円
16位東亜建設工業1600億円814万円
17位鉄建建設1600億円813万円
18位東洋建設1500億円769万円
19位淺沼組1300億円753万円
20位飛島建設1100億円759万円
21位銭高組1100億円813万円

 

建設業界は、建物やインフラなどの固定資産を扱うため、長期的な需要があり、安定的な収入源が獲得できる業界です。

会社が多すぎるためここでは大手に絞りましたが、中小企業だから不利ということはありません。

大手の場合は維持費がかかるため、大きな仕事しか受注できません。

しかし、準大手や中小企業などにはそれぞれの規模に見合った仕事があるため、スーパーゼネコンや中小企業しか受注できない仕事も存在するのです。

このように上手く棲み分けができているのも特徴的です。

 

4位.高炉メーカー

鉄鋼メーカーのうち、高炉メーカー、特に日本製鉄とJFEスチールは、自動車や建築などあらゆる製造業にとって必要不可欠な存在です。

需要が安定しているため、潰れないといえるでしょう。

【高炉メーカー】売上高ランキング

順位会社名売上高平均年収
1位日本製鉄4.6兆円995万円(総合職平均)
2位JFEスチール3.3兆円938万円
3位神戸製鋼所1.6兆円553万円
4位日新製鋼5200億円575万円

 

就活を始めるまで知らなかったという就活生も多い業界かもしれませんが、実は日本でも有数の潰れない業界の一つなのです。

「鉄」は国策と密接に関わっており、他の業界なら独禁法に引っかかるような合併であっても高炉メーカーなら認められやすく、国が 法律を変えてでも守りにくる業界です。

 

5位.鉄道会社

鉄道業界のうち、大都市近郊の会社は特に潰れない会社といえます。

今後大都市が廃れるということは想定されにくく、また大都市では車より電車の方が利用頻度が高いですよね。

また、鉄道は国内交通の中でも重要な位置を占めていて、政府からの支援や規制もあることから、経営が安定しています。

【関東 鉄道会社の売上高ランキング】

順位会社名売上高平均年収
1位JR東日本2.8兆円711万円
2位東京急行電鉄1.1兆円751万円
3位東武鉄道5600億円696万円
4位小田急電鉄5200億円740万円
5位西武ホールディングス5100億円817万円
6位京王電鉄4100億円724万円
7位東京メトロ4100億円727万円
8位京浜急行電鉄3000億円654万円
9位相鉄ホールディングス2500億円912万円
10位京成電鉄2400億円742万円
11位JR貨物1500億円非公開

 

【関西 鉄道会社の売上高ランキング】

順位会社名売上高平均年収
1位JR西日本1.4兆円673万円
2位近鉄グループホールディングス1.2兆円800万円
3位阪急阪神ホールディングス7300億円931万円
4位京阪ホールディングス3000億円843万円
5位南海電気鉄道2200億円593万円

 

【中部 鉄道会社の売上高ランキング】

順位会社名売上高平均年収
1位JR東海1.7兆円753万円
2位名古屋鉄道5900億円571万円

 

【九州 鉄道会社の売上高ランキング】

順位会社名売上高平均年収
1位JR九州3800億円564万円
2位西日本鉄道3500億円540万円

 

コロナ禍で大打撃を受けた業界の一つでもありますが、日本の街は鉄道を中心に発展してきたため、鉄道が潰れるということはありません。 

 

6位.高速道路

道路は国民の生活や経済活動に必要不可欠で、中でも「高速道路」は移動時間を大幅に短縮してくれるため欠かせないものであるといえます。

【高速道路】売上高ランキング

順位会社名売上高平均年収
1位NEXCO東日本1兆9000億円800万円
2位NEXCO中日本1兆4000億円770万円
3位NEXCO西日本1兆円780万円
4位首都高速道路6600億円884万円
5位阪神高速道路2400億円819万円
6位本州四国連絡高速道路760億円非公開
7位名古屋高速道路740億円非公開
8位福岡北九州高速道路600億円非公開
9位広島高速道路110億円非公開

 

7位.メガバンク

メガバンクは政府機関や大企業などの大口顧客を中心に取り扱っているため、経営が安定しているといえます。

【メガバンク】売上高ランキング

順位会社名売上高平均年収
1位三菱UFJ銀行4兆円790万円
2位みずほ銀行3兆1400億円730万円
3位三井住友銀行3兆円830万円
4位ゆうちょ銀行1兆7900億円670万円
5位りそな銀行8600億円890万円

 

アメリカでは投資銀行への資金投入をやめましたが、上表の銀行は投資銀行ではないため安定はしています。

しかし待遇悪化やリストラは容易に予想され、縮小均衡で経営を維持していくことが想定されており、将来性はありません。

 

危ない業界4選

潰れない企業を業界別で紹介しましたが、ここでは逆に危ない業界を紹介していきます。

知名度の高い会社も多くありますが、安易に就職すると大変なのでぜひ参考にしてください。 

危ない業界①:BtoCメーカー全般

例えば有名どころでいえば、ソニーやパナソニックなど、 一般消費者向けの商売は浮き沈みが激しいです。

景気の変動に大きく左右される業界のため、最近ではシャープが倒産寸前となり鴻海精密工業に買収されたケースがあります。

また、家電メーカーだけではなく、食品メーカーや自動車メーカーについても同じことがいえます。

今後BtoCメーカーが生き残るためには「研究開発」が必要不可欠です。

ヒット商品を生み出すために、商品開発に必要な研究費を大量投入できる会社が良い経営状況の波に乗れます。

しかし、ヒット商品や定番商品が少ない会社は、研究費を投入できないため、経営は悪化の一途を辿っていくのです。

一方でサントリー、味の素、日清食品のように「マーケティング」に長けていて、 かつ「定番商品」のある会社は強いです。

経営状況も良い波に乗れているため、ヒット商品を出し続ける限りは安定しています。

危ない業界②:医薬品メーカー

医薬品メーカーについて、特許権と健康保険があるから儲かると思っていませんか?

しかし、特許権は25年で切れ、日本の医薬品メーカーは特許切れが目前に迫っているのが現実です。

特許が切れる前にヒット商品を生み出せなければ、経営は一気に苦しくなります。

医薬品が完成するかは誰にも予想できず、多くの研究開発費を投入するのにも会社規模が必要になります。

そのため、塩野義製薬や武田製薬などがM&Aを繰り返しているのです。

また、国の財政問題や、新薬開発に失敗、海外の超大手に買収されるリスクなどを抱えており、今後が危ぶまれる業界の1つといえます。

危ない業界③:百貨店

なんとなくオシャレだからという理由で百貨店を志望する就活生も多いのではないでしょうか。

しかし、百貨店はバブル崩壊以降、衰退の一途を辿っています。

1989年に12兆円を記録して以降は売上はどんどん落ち、現在では6兆円割れまで来ており、30年で半減という結果です。

今やスーパーの方が好調なので、将来性は期待できないでしょう。 

危ない業界④:プラントエンジニアリング

年収が高いことで、就活生に密かに人気を集めているプラントエンジニアリング。

しかし、 海外の大型案件で巨額の赤字を計上し、一時経営難に陥った会社が2社あります。

千代田化工建設と東洋エンジニアリングです。

海外の大型案件では、少しのミスが巨額の赤字につながりやすく、特に「工期遅れ」は、賠償金や職人の雇い直しなどの大損害を被るリスクがあります。

大型案件は順調にいけば大きな収益が得られるのですが、リスクも大きいため、新規事業や国内事業の強化など、経営の安定化が今後の課題といえるでしょう。

潰れない会社に就職するための就活術5選

潰れない会社に就職するための就活術

潰れない会社に就職するために、私たちは何ができるでしょうか?

その就活術について下記の5つを紹介していきます。

5つの就活術
  • 早めに就活を始めておく
  • 業界/企業研究を徹底的に行う
  • 企業の口コミを確認する
  • インターンシップに参加する
  • OB・OG訪問を行う

就活術①:早めに就活を始めておく

潰れない会社に就職するためにやるべきことの1つ目は「早めに就活を始めておく」です。

潰れない会社は当然ながら就活生に人気が高く、応募が殺到します。

採用枠が埋まりやすいため、早めに就活を始めておくことをおすすめします。

また、早めに就活を始めることで、内定する確率を上げることができるでしょう。

就活術②:業界・企業研究をしっかりと行う

潰れない会社に就職するためにやるべきことの2つ目は「業界・企業研究をしっかりと行なう」です。

先述したように、潰れない会社は就活生の人気が集中しやすいです。

そのため、倍率が高いことは容易に想像でき、競争率の高い企業は、企業や業界のことをしっかり理解していない時点でやる気がないと落とすこともあるでしょう。

人気企業であればあるほど業界・企業研究を徹底的に行うことで、他の就活生と差をつける必要があります。

エントリーシートや面接対策をしっかりと行い、企業や業界への理解をアピールできれば、潰れない会社への内定率は高まるでしょう。

就活術③:企業の口コミをチェックする

潰れない会社に就職するためにやるべきことの3つ目は「企業の口コミをチェックする」です。

会社に関する口コミが書かれているサイトを見ることで、その企業の社風や魅力、欠点などを従業員の目線で把握できます。

企業のホームページや採用サイトなどに掲載されている情報だけでは分からない、現場で働く人の生の声が聞けることが最大の特徴といえるでしょう。

企業に関する口コミサイトはさまざまあるので、自分に合ったサイトを見つけることが就活の近道になります。

就活術④:インターンシップに参加する

潰れない会社に就職するためにやるべきことの4つ目は「インターンシップに参加する」です。

潰れない会社への就活を成功させるのに、インターンシップは欠かせないといえるほど重要です。

インターンシップに参加するメリットは下記の通りです。

インターンシップに参加するメリット
  • 早期選考ルートを踏める
  • 企業理解が深まり、他の就活生より有利になる
  • 会社の人事に顔を覚えてもらえる

倍率の高い潰れない会社に入るためには、インターンシップに参加することが必須といえるでしょう。

就活術⑤:OB・OG訪問を行う

潰れない会社に就職するためにやるべきことの5つ目は「OB・OG訪問を行う」です。

OB・OG訪問とは、その企業で働いている人や内定者の人と会って、就活のアドバイスをもらうことです。

OB・OG訪問によって、自己分析や企業研究・業界研究の精度を高められます。

また多くの企業では、OB・OG訪問での印象やパフォーマンス等、OB・OG訪問を行った回数を評価しており、それらの評価を本選考に活用しています。

OB・OG訪問で高い評価を獲得することで、特別選考ルートに案内してもらえたり、一部選考ステップが免除になったりと、有利に内定獲得できるケースもあるので、積極的に行いましょう。

まとめ

潰れない企業ランキング、危ない企業ランキング、潰れない企業の特徴、潰れない企業に就職する方法などをご紹介しました。

潰れない企業ランキングは表にまとめているので、自分の志望する企業があるかどうか見てみてください。

ランキングに載っていない企業でも、ご紹介した「潰れない企業の特徴」に当てはまっている企業であれば潰れる可能性は低いでしょう。

ぜひ今後の就活に役立ててくださいね。

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