尊敬する人ランキング 内定を勝ち取る答え方⁉を徹底解説
2024/8/21更新
はじめに
就活の際に企業の採用担当者から「あなたが尊敬する人を教えてください」と言われることがあります。
就活生としては、そうした質問に対し、事前に回答を準備していたのであればともかく、事前の準備がない状態で突然そのようなことを問われると、一瞬にして自分の頭の中が真っ白になってしまい、しどろもどろな回答になってしまう恐れがあります。
しかし、企業は就活生に対し、尊敬する人は誰かという質問を投げかけてくるのでしょうか。
企業が就活生に対して、そのような質問をしてくるということは、それを聞く必要があるはずだからです。
その理由は一体何でしょうか。
また、就活生からすると、回答する人物によっては、自身の宗教や信条等を推知される可能性があります。
企業がそうした質問をすることに問題はないのでしょうか。
そこで、この記事では、就活において企業からなされる質問事項のうち、尊敬する人に焦点をあてて解説していきます。
- 企業が就活生に尊敬する人を聞く理由を知りたい
- どのような人を尊敬していると回答すれば良いのか知りたい
- 回答する場合の注意点は?
この記事では、面接等の機会において、企業の採用担当者より尊敬する人物についての質問を受けた場合の回答に不安を抱える就活生を対象にして、内定を勝ち取ることのできる人物の例をはじめ、有益な情報を提供することを目的としています。
尊敬する人としてどのような人物を回答するか、この機会に整理しておきたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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企業が尊敬する人物について質問する理由
就活の場で、尊敬する人物が誰であるかを尋ねる意図には、どのような狙いがあるのでしょうか。
ここでは、採用担当者が就活生に対し、尊敬する人物が誰であるかを質問する意図について解説していきます。
総説
就活生の皆さんにおいては、採用担当者に対して、自身が尊敬する人物について上手に回答し、その後の選考を有利に進めていきたいところです。
そのためには、企業がなぜそのような質問、すなわち就活生が尊敬している人物に関する質問をしてくるのか、その理由・事情を把握しておくことが肝要です。
企業からなされる質問等には、すべて意味が込められており、1つたりとも無駄な質問等はないことを理解しておく必要があるのです。
就活生の価値観を把握する
企業が就活生に尊敬する人物が誰であるかの質問をする理由は、次のとおりです。
- 就活生の価値観を把握する
- 就活生が自社の社風に適合するか否かを判断する
就活生の価値観を把握する
企業は、就活生が尊敬する人物が誰であるかを聞くことにより、その就活生の価値観、思考、どのような考え方の軸を持っているのかを把握します。
その就活生の価値観を含む適正が自社の事業や今後の方向性にマッチしているのか、その判断をするための重要な材料になるわけです。
また、企業の中には、その就活生が将来なりたい人物像についても把握することができると考える場合もあります。
就活生が自社の社風と適合するか否かを判断する
企業が就活生に対して尊敬する人物を聞く理由の2つ目は、就活生が自社の社風と適合するか否かを判断することにあります。
就活生の思想を含む内面に影響を与えた人物が誰であるかを把握することを通じ、その就活生の性格ないし人柄を理解することに繋がります。
加えて、その人物のどのようなところを尊敬しているのかを問いかけることにより、自社の社風に合う人物かどうかを判断していきます。
企業側の留意事項
企業が就活生に対し、尊敬する人物について尋ねることには何の制約もないのでしょうか。
就活生としては、答える人物によっては、自身が信仰する宗教がある場合、これを推知されることに繋がる懸念等があることも考えられます。
この点について、厚生労働省が「採用選考時に配慮すべき事項」を定めているので解説を加えます。
就職差別につながるおそれ
実は、就活生に尊敬する人物に関する質問をすることは、企業にとって採用時に特に留意しておくことが求められる事項なのです。
厚生労働省は、「公正採用選考特設サイト」を設置し、「『就職』は、一人の人間にとって、生活の安定や社会参加を通じての生きがい等、生きていく上で極めて重要な意義をもっているものであり、人生を左右しかねない重大な決定にかかわるものです。わが国の憲法において『職業選択の自由』を基本的人権の一つとしてすべての国民にこれを保障しているのも、このような趣旨に基づくものです。」と述べています。
そして、採用選考においては、応募者(就活生)の基本的人権の尊重と応募者(就活生)の適性・能力に基づいた基準にしたがって行う必要があることを明確にしています。
特に、職業選択の自由(憲法第22条)の保障が確保されるためには、雇用する側である企業が就活生に対して広く門戸を開くことが不可欠であり、就活生の適性・能力に基づいた基準による「公正な採用選考」を実施することが必要になります。
また、法の下の平等(憲法第14条)の観点からは、採用選考の過程において人種・信条・性別・社会的身分・門地などの事項による差別的取り扱いがなされることがあってはなりません。
このため、厚生労働省においては、「就職差別につながるおそれがある14事項」を掲げ、そのうちの1つとして「本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること」として、「尊敬する人物に関すること」を指摘しています。
尊敬する人物に関する質問が禁止されているわけ
このように、厚生労働省は、企業に対し、採用選考にあたり、尊敬する人物に関して問うことが就職差別につながるおそれがあるとしているわけですが、このことは、企業が採用にあたり、就活生に対して、尊敬する人物に関する質問等をしてはならないことを直ちに意味するものでないことに注意する必要があります。
企業に求められているのは、面接官自身に、その質問によって合否を判断する気持ちがなくとも、知ってしまったことで合否に影響を生じる可能性があるので、就職差別につながらないよう、配慮することです。
このため、就活生の方から企業の採用担当者に対して、「尊敬する人物について聞くことは禁止されているはずではないですか」等の意見をしてしまうと、採用担当者を困惑させてしまうことに加え、採用担当者をして「この就活生は、厚生労働省が求めている内容を正確に理解していない。何事も早合点してしまう傾向にあるのかもしれない」と誤解されてしまうことになりかねないので、注意しておく必要があります。
この問題について、就活生が必要以上に神経質になる必要はありません。
というのは、企業各社の採用担当者は、こうした重要事項について社内で適切な研修・指導を十分に受けているため、上記の厚生労働省の指導に抵触するような事態に陥る心配がないのです。
就活生においては、むしろ、企業の採用担当者から尊敬する人物について問われた場合には、自身の問題意識の高さとその人物に近づくための努力やその過程について言及していき、採用担当者に「ぜひ採用したい就活生だ」と位置付けてもらえるよう、積極的に活用する意識を持つと良いでしょう。
尊敬する人物に関する戦略的回答手順
尊敬する人物に関する質問への回答にあたって、他の就活生に差をつけることのできる、戦略的な回答手順を解説していきます。
「好きな人」=「尊敬する人」ではない
それでは、就活生としては、どのような人物を尊敬する人とすればよいのでしょうか。
真っ先に思い浮かぶのは、日々のネット上のニュースや新聞・テレビ等で報じられる、国内外で活躍するスポーツ選手であったり、芸能人ではないでしょうか。
確かに、就活生がファンであったり、関心を持つ人物であれば、その対象となる人物について一定の説明をすること自体は可能であるかもしれません。
しかし、採用担当者から問われているのは「好きなスポーツ選手や芸能人は誰ですか」ではないのです。
あくまでも、問われている事項は「尊敬する人」であることを再度確認し、重視する必要があります。
ここで「尊敬」と「好き」の違いですが、次のように考えることが良いでしょう。
それは、「その人のような『人格』または『行動特性』を持った人間になりたい」
と考えるか否かにあります。
「尊敬する人」とは、就活生から見て単に憧れの存在にとどまるものではなく、自身がその高い目標であるその人に近づくことができるよう、継続的に努力していく決意をすることができる人物を捉えることが適切であると言えます。
就活生としては、これまでの学生時代を含むこれまでの人生経験において、「すごくお世話になった先輩」や、「大好きなスポーツ選手」であっても、上記に当てはまらない場合には、就活の場において「尊敬する人」として名前を掲げる事は避ける方が良いでしょう。
「尊敬する人物」の説明法の構築
就活生の皆さんにおいては、尊敬する人物について「誰でも良い」というわけではありません。
ここでは、尊敬する人物の選定方法と実際の就活の場における説明方法の構築の仕方を解説していきます。
自らが志向する人物像から逆算する
ここまでこの記事を読んで下さった就活生の皆さんは、自身が尊敬する人物をどのように説明して行こうとしているでしょうか。
ここで、いきなり過去の偉人等の名前を出し、その人物に関するエピソードを紹介するという方法もあり得るところではありますが、この方法は、就活生自身の目指す方向性とそれに向けた努力との関係性に飛躍が生じてしまう結果になる恐れを秘めており、慣れないうちはおススメできません。
まず、就活生が行うべきことは、次の事柄です。
- 自身がどのような人物でありたいと考えているのかを明確にする。
- 上記の人物像に近づくために努力する姿を採用担当者がイメージできる先人を探す。
上記の事柄を補足して説明しましょう。
就活における「尊敬する人物」は、単なる憧れの対象としてのそれではなく、就活生が自身の就活を成功に導くための手段なのです。
このため、その人物は就活生とイメージが重なる人物である必要があります。
採用担当者をして「この就活生からこの人物をイメージすることができない」などと思われることがあってはならないのです。
困難に直面しても諦めず、粘り強く対応して課題解決に導く人材であることを訴求する
就活生の皆さんは、こうした説明のみでは理解しにくいかもしれませんので、1つの具体例を紹介してみることにします。
例えば、自身について「どんな困難に直面しても諦めず、工夫を重ねて課題を解決する人物」であることを企業の採用担当者に訴求したいと考えたとしましょう。
現在のビジネスは、いわば「生き物」であり、当たり前のことを当たり前に行えば成功に至るというような単純なものではなく、このことに疑いの余地はありません。
このため、ビジネス界は、繰り出す新たな商品ないしサービスで成功するために、いくつもの大きな壁に直面するのです。
そうした壁に直面したとしても、臆することなく挑戦を続け、ついにはその壁を乗り越えることのできる人材であることを採用担当者にアピールすることができたならば、どうでしょう。
内定に向けて大きく近づくことが予想されます。
そして、次にそうした人材であることをイメージできる偉人を探します。
ここでは、古典的かもしれませんが、発明王と称されたトーマス・アルバ・エジソンを取り上げてみることにします。
エジソンは数多くの発明に加え、名言を残しています。
その中の1つとして次のものがあります。
私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ。
この言葉ほど、エジソンの粘り強さを表現するものはないように思われるのです。
上述のように、ビジネス界において失敗は避けて通ることができません。
失敗に直面した人材が首をうなだれてやる気を失ってしまう状態だったそうでしょうか。
あなたが採用担当者であるとして、そうした人材を社員として採用しようと強く思うでしょうか。
ここまで言えば就活生の皆さんも理解していただけることでしょう。
「私は、必ずしも才能に恵まれたわけではないかもしれないが、困難に直面したとしても決して諦めず、打開策を講じてきました。過去においては・・・」というように、自身の過去の経験を具体例として添えることで説明ができたら良いのではないでしょうか。
説明の流れ
重要部分の説明方法は上記のとおりになりますが、全体の構成をまとめておくことにしましょう。
以下のような流れで説明すると、わかりやすく相手に伝えられます。
- 尊敬する人物とその簡単な紹介
- その人を尊敬するに至ったエピソード
- なぜその人を尊敬するのか
- 自分がどのようになりたいのか、そのために何をしているか
尊敬する人物のランキング
それでは、尊敬する人物の説明方法が分かったとして、他の就活生はどのような人物を尊敬しているのか、気になるところではあります。
本来、他の就活生がどのように答えるかを気にする必要はないところではありますが、1つの参考として情報提供をすることにしましょう。
尊敬する人物(男性編)
第1位
スティーブ・ジョブズ
スティーブ・ジョブズは情熱的で不可能を可能とする能力を持ち、どんな境遇をもポジティブに捉えられるパワーのある人として多くの人々より尊敬を念を集めています。
スティーブ・ジョブズはアップル社の共同設立者の1人であり、アップルの最高経営責任者も経験しています。
iPhoneの発売は世界に大きな影響を与えましたし、IT業界に与えた影響も大きいといえます。
しかし、スティーブ・ジョブズの人生は決して華やかなものではなく、一時はアップルコンピュータを解任されていますし、晩年は病気にも苦しめられました。
さまざまな困難に立ち向かい、諦めずにチャレンジする姿からビジネスマンからも人気が高く、多くの人に尊敬されている人物だといえます。
第2位
イチロー
日本のプロ野球において安打数を量産し、MLBに活動の舞台を移した後も、シーズン最多安打記録を更新するなど、MLB史上における名選手の1人として位置づけられています。
イチローは決して現状に満足せず、甘んじることなく高みを目指して挑戦し続ける姿からファンのみならず、アスリート全般より多くの人気があります。
イチローはMLBにおいて、アジア人初のメジャー3,000本安打を達成するなど、打撃に強みのある選手です。
また打撃だけではなく、守備や走塁にも定評があり、走攻守のすべてが揃った選手としてさまざまなチームで活躍しています。
練習に臨むストイックな姿勢なども人気の理由であり、一切妥協をせずに常に高い向上心を持ち続けていることからも尊敬する人物として挙げられています。
第3位
アルバート・アインシュタイン
アインシュタインは天才的な物理学者として数多くの偉大な功績を残しています。
アインシュタインは幼少期より好奇心に溢れ、誰にも理解されなくとも、自分のやり方を突き通して全く新しいことを成し遂げる姿から人気があります。
特殊相対性理論や一般相対性理論、相対性宇宙論、ボーズ=アインシュタイン凝縮などさまざまな功績を挙げ、物理学の父とも呼ばれています。
天才ゆえに変人とも言われることが多く、実際に変人とイメージを持っている人もたくさんいます。
しかし世間からの風にも負けず、自身のやり方で進むべき道を突き進んだ人物であり、そのブレのない姿勢も人気の理由であると言われています。
尊敬する人物(女性編)
第1位
マザー・テレサ
マザー・テレサは他者より見返りを求めず、自己犠牲の精神をもち多くの難民の救助に尽力しました。
また、マザー・テレサは、戦争中に上官に掛け合い、戦闘を中止させて病人の看病を行うなど、自身に対する危険を顧みることなく、他人を助けるために行動した人物でもあります。
その福祉活動は高く評価され、ノーベル平和賞の受賞にも至っています。
受賞時の賞金はすべて貧しい人々のために使われ、世界平和のためにさまざまな活動に従事しました。
自分よりもまず他人を考える優しさや、愛情の大きさから多くの人に人気があります。
第2位
キュリー夫人
ポーランドに生まれた生まれたキュリー夫人は貪欲に研究を深め続けたひたむきな姿と、あきらめない姿勢に人気があります。
当時においては、女性であることを理由に差別的な取扱いを受け、学校に入学するだけでもさまざまな苦労がありましたが、諦めることなく学べる場を探し、科学の研究に没頭しました。
キュリー夫人は放射能を発見し、放射線技術を開発し、ノーベル化学賞を受賞しています。
放射線技術を使用したレントゲン設備によって医療の発展にも貢献しており、高い実績と向上心の高い人物として尊敬されています。
第3位
ヘレン・ケラー
ヘレン・ケラーは、自身の逆境に負けず、数多くの障害を乗り越えて人生を前向きに生きた人物です。
ヘレン・ケラーは生まれて間もなく髄膜炎にかかり、一命は取り留めたものの、その後遺症として聴力、視力、言葉を失います。
当時は、躾をすることすらままならない状態であり、自らの不遇を嘆き、ヘレン・ケラー自身もわがままに成長しますが、恩師のサリヴァンによって言葉を取り戻しました。
教育を受けたことによってヘレン・ケラーは成長し、障害者の教育や福祉の発展に尽力します。
逆境に負けず、他の人のために行動できる姿に胸を打たれる人は多く、奇跡の人としても知られています。
補論
この記事における尊敬する人物ランキングに関する基本的な解説は以上のとおりです。
最後に補足として、就活生の中には尊敬する人物として自身の両親を挙げる人がいるかいるかと思われるため、この点について言及しておくこととします。
結論から申し上げると、尊敬する人物として両親を挙げることはおススメしません。
その理由は、2つあります。
第1は、就活生の両親が著名人等である場合を除き、企業の採用担当者は、その就活生の両親のことが分からないため、就活生と共通の土俵に立つことができず、高評価を受けにくいことにあります。
第2は、企業の採用担当者をして、「この就活生は自分の周辺にいる人しか視野に入らないのだろうか。視野の狭い人物の可能性がある。」と思われてしまう可能性があるためです。
まとめ
この記事では、就活にあたり、尊敬する人物について問われた場合における、その質問等の趣旨をはじめ、回答にあたって留意すべき事項、さらには就活で勝利するための戦略的な回答法を構築する手法を解説しました。
就活を離れて個人的に思い入れのある人物等が思い浮かぶことと思われますが、ここは就活の場であることを直視し、自身の目指す人物像にマッチした人物を選択することを意識しておくと良いでしょう。
この記事や参照ページにて紹介した記事の内容を上手に活用して、目指す企業からの内定をぜひ勝ち取ってください。