セプテーニはやばい?5つの理由と実態について解説
2024/8/21更新
はじめに
株式会社セプテーニ・ホールディングスは、インターネット広告を軸にしたデジタルマーケティング事業を展開している日本企業です。
同社のデジタルマーケティングは国内トップクラスであり、国内外の企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を総合的に支援しています。
また、多数のメディア・プロダクトを展開する「メディアプラットフォーム事業」の展開、セプテーニ・インキュベートにてグループ内における新規事業の開発・育成体制を強化する「新規事業開発」も行っています。
デジタルマーケティング業界に興味関心を持っている人は、同社で働いてみたいと考えている方も多いことでしょう。
しかし、企業研究を行うとインターネット検索で「セプテーニ やばい」というキーワードを目にすることがあります。
また、口コミサイトにもネガティブな意見が書かれているようです。
この記事では、セプテーニがやばいと言われる理由や実態について解説していきます。
- セプテーニが「やばい」のは本当?
- 実際はどうなの?
- 口コミに書かれていることを信じていいの?
また、デジタルマーケティング業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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セプテーニの企業概要
株式会社セプテーニ・ホールディングスは、日本に本社を構えるデジタルマーケティング分野に強みを持つ企業グループの持株会社です。
1990年に設立された同社は、もともとは人材派遣業を展開していましたが、インターネットの普及とともに事業領域をデジタル広告へと拡大しました。
現在、セプテーニ・ホールディングスは、デジタル広告を中心に、マーケティング支援、データ分析、クリエイティブ制作、ソーシャルメディア運用など、多岐にわたるサービスを提供しています。
また、同社には、広告代理店やマーケティング事業の役割を担うグループ会社や、「就職・採用」「社会貢献」「育児」に関するプラットフォーム型の事業を展開するグループ会社といったように数多くのグループ会社が存在します。
さらに、アジアを中心とした海外展開も進めており、グローバル市場でのプレゼンスも拡大しているのです。
同社の主軸であるデジタルマーケティング事業は、国内トップクラスの取り扱い実績を持っています。
グローバルに展開していることから、今後も発展が期待できるといえるでしょう。
セプテーニの業界での立ち位置
インターネット広告業界で売り上げが高い競合他社を比較してみると、サイバーエージェントやLINEヤフーと大きく差があります。
しかし、セプテーニは前2社に次ぐ3位の売上高を誇ることから、国内でもトップクラスに位置するといえるでしょう。
また、2019年の売上高は169億円でしたが、2023年には342億円と約2倍の成長をしていることにも注目です。
業界としては、コロナ禍を契機に多くの企業の業績が低下しましたが、インターネット広告業界はあらゆる業界業種においてDXの促進する流れとなっています。
広告業界においてもデジタルマーケティングの需要がより一層高まっているため、今後も発展が期待できると考えられます。
これは、現代においてスマートフォンがインターネット利用デバイスの主流となっていることが原因です。
各種サービス・アプリケーション市場において、動画、音楽、電子書籍を始めとするスマートフォン向けコンテンツへの拡大が加速していることが背景にあります。
加えて、ソーシャルメディアの活用方法もコミュニケーションのみに留まらず、決済や購買などの領域にも広がり、その影響力をより一層強めています。
それぞれのメディア特性やデータ、AIを活用したマーケティング支援の需要は一段と高まっているのです。
これらのことから、インターネット広告業界は将来性の高い業界であるといえるでしょう。
セプテーニが「やばい」と言われる理由
企業研究する際、企業ホームページだけではなく、実際の社員や退職者が投稿している口コミサイトは、採用選考に応募するにあたって重要な検討材料となります。
そのなかで、応募を検討している企業が「やばい」と言われていたら不安に感じることでしょう。
ここでは、大手口コミサイトに投稿されている内容から、セプテーニが「やばい」と言われている理由を解説していきます。
理由①:年収が低い
セプテーニ・ホールディングスのIR情報を確認すると、同社の平均年収は579万円と発表されています。
日本の給与所得者の平均年収は461万円であることから、同社の給与は高い水準にあるといえます。
セプテーニが「年収が低くてやばい」と言われるのは、国内の給与水準と比較して低いわけではなく、仕事量や成果に見合った報酬がもらえないことに対する不満が背景にあるようです。
理由②:仕事が激務
セプテーニの残業時間は職種によって異なりますが、多いところで月40時間程度となっています。
求人サイトのdodaの調査によると、平均残業時間は22時間程度であることから他社と比較して残業時間は多いです。
月40時間の残業は、稼働日数が月20日であれば1日2時間程度であり、終電を逃す程ではありません。
しかし、帰宅してから就寝までプライベートの時間を多く確保するのは難しいといえるでしょう。
また、営業やコンサルタントはクライアントの都合を優先しなければならないこともあります。
そのため、有給休暇を取得していても電話・メールの連絡を行ったり、休日であっても対応を求められたりすることもあるようです。
日本と大きな時差がある国のクライアントの場合、オンラインミーティングを行うために夜中であっても自宅で仕事をしなければならないこともあります。
このように、仕事量やプライベートの時間を確保しにくいことから、心身ともに疲弊してしまう人が多いようです。
理由③:女性の復職が難しい
職種によっては、出産・育児休暇明けの女性の復職が難しいという意見も多く見受けられました。
営業やコンサルタントの場合、仕事量や残業時間が多くなりがちであることから働くのが難しくなるようです。
一方、レポートや資料を作るバックオフィス系では女性も多いことから、復職後も働きやすいという意見もありました。
社員は過度な優遇はなく男女対等である意識を持っており、会社としても女性管理職を育成する制度が設けられています。
このことから、会社として女性が復職しにくい環境というわけではなく、仕事や稼働時間の調整がしにくいことが、復職が難しい原因であると考えられるでしょう。
理由④:昇進しにくい
年収アップを目指すためには、昇進することが欠かせません。
しかし、口コミを見ると、上司から「マネジャーに昇進させる」と言われてから1年以上昇進できなかったといったものも見受けられました。
その原因には、上が詰まっていることが挙げられており、昇進が待てずに退職してしまう人も多いようです。
また、昇進しなくても3年目以降の中堅プレイヤーになると、マネジャーも関与しなくなることが多くなります。
そのため、裁量を持って働ける一方、仕事の難易度も大幅に上がる傾向にあるようです。
理由⑤:ワークライフバランスが調整できない
有給休暇が取得しにくいという意見も多数見受けられました。
所属する部署によって「休暇取得に寛容」という意見もありましたが、お盆休みをはじめ連続して取得するのが社内の雰囲気から難しいようです。
また、有給休暇を取得しても、他社員やクライアントは働いているため、スピードが命の同業界においては休暇中でも電話・メール連絡、資料作成などの対応を行うこともあるようです。
担当するクライアントによっては土日も稼働していることもあるため、通常の休日であっても対応を求められます。
このような環境であるため、仕事とプライベートの線引きが難しく、ワークライフバランスが調整できないと言われているのです。
セプテーニで働いている社員は?
ここでは、セプテーニで働いている社員のデータから、本当にやばいのかを確認していきます。
平均勤続年数は?
セプテーニ・ホールディングスの勤続年数は4.6年(2023年実績)と公表されています。
インターネット広告業界の平均勤続年数は3~5年であることから、同社の勤続年数は業界水準であるといえるでしょう。
国税庁が2023年に発表した「民間給与実態統計調査」によると、2023年の平均勤続年数は男女計で12.7年です。
したがって、インターネット広告業界自体が離職率が高い業界であると考えられます。
平均年収は?
セプテーニ・ホールディングスのIR情報を確認すると、同社の平均年収は579万円と発表されています。
日本の給与所得者の平均年収は461万円であることから、同社の給与は高い水準にあるといえます。
インターネット広告業界においても、業界動向サーチ「ネット広告業界」で紹介されている2019年〜2020年までの平均年収TOP17の平均を算出すると、平均年収は約556万円となっているため同業界の平均よりも高いです。
ただし、サイバーエージェントは平均年収771万円、デジタルHDは平均年収708万円、ユナイテッドは平均年収658万円、アドウェイズは平均年収608万円となっています。
これらの企業と比較すると、セプテーニは同業界内でもトップクラスの売上高を誇りながらも平均年収は低い結果となっています。
そのため「仕事量や成果に対して報酬が少ない」といった口コミ・評判につながっていると考えられるでしょう。
平均残業時間は?
セプテーニ・ホールディングスが公式サイトで公表している平均残業時間は18時間(2023年実績)です。
インターネット広告業界の平均残業時間は月25〜45時間であるため、業界水準で見ても少ない傾向にあります。
ただし、同社が公表しているのは全社員を対象としており、配属先や職種・ポジションによっては40時間以上となることもあるため注意が必要です。
また、口コミにもあるように「有休取得中でもクライアントへ連絡」「夜間や休日でも対応」などのように、業務時間に含まれない稼働もあります。
インターネット広告業界はスピードが命であるため、同業界で働く際には覚悟を決める必要があるといえるでしょう。
平均ボーナス額は?
セプテーニの賞与は年2回ありますが、具体的なボーナス額は公表されていません。
口コミサイトの投稿者のボーナス額は年80万〜100万円程度であり、1回40万〜50万円であることを考えると、高い水準ではないといえるでしょう。
360度マルチサーベイという評価制度が採用されており、上司だけではなく関係者すべての人間から評価を受けることにも注目です。
平均年収同様、競合他社の方が金額は高いため、より多く稼ぎたいと考えている人は要注意です。
どんな文化なの?
新卒ひとりひとりにトレーナーが付き、マンツーマンで指導、業務に対するフィードバックをもらえます。
ただし、トレーナーの知識量や教え方にはバラつきがあるため、運要素も強いです。
また、風通しが良い環境で、社員同士の飲み会が頻繁に開催されるなど、人間環境の構築がしやすいのも特徴のひとつです。
「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に」というグループ理念にもあるように、手を挙げれば挑戦できる場が多数あり、周囲もそれを応援する風土となっています。
セプテーニの実態と改善努力
セプテーニでは、2017年に人事制度の改定が行われており、給与水準について以下のメッセージを発信しています。
従業員約680名を対象に、月額固定給与20%前後の増額および新たに業績に連動した賞与を支給いたします。これにより平均年収は、現行550万円程度から、改定後600~655万円程度に引き上がります。
人事制度の改定から7年経過した現在の平均年収は579万円となっていることから、改定後から年数が経つにつれて改定前に戻りつつあるようです。
また、働く環境についても次のメッセージが発信されています。
『誰もが時間も場所も選ばず、価値ある仕事で成果をあげ、自律して働いている状態』を目指し、時間や場所に縛られず、生産性の高い働き方を実現する人事施策の一つとして導入いたします。2016年10月に正式導入したフレックスタイム制度に続き、2018年以降にテレワーク環境の整備を進めていく予定です。
テレワークやフレックス制度は現在でも導入されていますが、仕事量が多い状態で自宅でも仕事ができてしまうことから、対応するために稼働時間が長くなります。
仕事とプライベートの境目が薄れてしまっているようです。
その他、副業制度については以下が発信されています。
人材や働き方の多様性に適応し、業務外の活動を通して個々のスキルアップを推奨することで人材価値をさらに向上させることを目的に、副業制度を新たに制定いたします。
職種によっては残業時間が少ないため、時間に余裕がある人は副業を行うことが可能です。
一方、稼働時間が多い人は本業以外に時間を割くのが難しいのが現実であるといえるでしょう。
セプテーニの新卒採用条件
ここでは、セプテーニの新卒採用の条件について確認していきます。
同社の新卒の基本給は365,000円となっており、一般的な新卒の基本給が20万円程度であることを考えると非常に高い水準にあるといえます。
ただし、こちらの基本給には時間外勤務手当92,655円(45時間相当)、深夜勤務手当16,480円(40時間相当)が含まれているため注意が必要です。
福利厚生については、休暇制度や各種保険、各種インセンティブ制度や従業員持株会などがあり、一般的な企業と大きな違いはないといえるでしょう。
各項目 | 詳細 |
職種 |
配属先は内定承諾後に配属希望調査、配属面談を通して下記の職種に決定します。 ※各社制度等は共通です 【職種】
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給与 | 月給:365,000円 ※在宅勤務手当(5,000円)を含む ※時間外勤務手当92,655円(45時間相当)、深夜勤務手当16,480円(40時間相当)を含む ※上記を超過した時間外勤務手当・深夜勤務手当は別途全額支給 |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | CDP(Career Development Program) セプテーニアカデミア(オンライン学習システム) |
福利厚生 |
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まとめ
株式会社セプテーニ・ホールディングスは、インターネット広告を軸にしたデジタルマーケティング事業を展開している日本企業です。
同社のデジタルマーケティングは国内トップクラスであり、国内外の企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を総合的に支援しています。
また、多数のメディア・プロダクトを展開する「メディアプラットフォーム事業」の展開、セプテーニ・インキュベートにてグループ内における新規事業の開発・育成体制を強化する「新規事業開発」も行っています。
同社の平均年収は579万円であり、日本の給与所得者の平均年収461万円を大きく上回っていますが、同業界の競合他社の上位企業と比較すると低い水準です。
セプテーニが「やばい」と言われる原因を口コミサイトで確認すると「仕事量や成果に対して報酬が反映されない」「顧客優先主義でプライベートの時間を確保しにくい」などが挙げられていました。
セプテーニは競合他社と比較して売上高は上位に入る企業であり、社員の挑戦や成長を後押しする環境は整っていますが、就職する際には相応の覚悟が必要です。
セプテーニ・ホールディングスへの就職を検討する方は、本記事でまとめた内容も参考にしてください。