「これからの人生でチャレンジしたいこと」をESで問われた際の回答方法を解説
2024/7/27更新
はじめに
就活で「これからの人生でチャレンジしたいこと」や「将来実現したいこと」について質問されることがあります。
まだ、就職先を探している段階の就活生にとって、「これからの人生でチャレンジしたいこと」を明確に回答することはハードルが高く、回答に悩む就活生もいるかもしれません。
「これからの人生でチャレンジしたいこと」の質問に対し、具体的に回答することができれば、志望度の高さをアピールでき、高評価を得ることができるでしょう。
反対に、曖昧な回答をしてしまうと、将来のビジョンがなく、志望度が低いような印象を与えてしまうので注意が必要です。
本記事では、以下のような就活生に対し、「これからの人生でチャレンジしたいこと」をESで問われた際の回答方法やポイントを解説します。
- 「これからの人生でチャレンジしたいこと」の質問に対する回答について、どのように回答すればいいかわからない
- エントリーシート作成時のポイントが知りたい
- 実際の回答例があれば参考にしたい
本記事を読んで、エントリーシートでの「これからの人生でチャレンジしたいこと」の質問について、明確に回答できるように準備しましょう。
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「これからの人生でチャレンジしたいこと」の意図とは?
「これからの人生でチャレンジしたいこと」の質問には、どのような意図があるのでしょうか。
以下で解説します。
企業と就活生との間でミスマッチを防ぐため
企業は学生とのミスマッチを防ぐために、「これからの人生でチャレンジしたいこと」を質問していると考えられます。
企業は採用活動に多大なコスト・時間を投じており、自社にふさわしい人材を採用すべく採用活動を行っています。
企業理念や、業務内容が就活生の考えとマッチしなければ、企業も就活生もお互いが報われません。
ですので、企業側は「就活生が将来どのようなことに挑戦したいのか」を把握し、ミスマッチが発生しないようにチェックしています。
就活生も取り繕った理由ではなく、自分のキャリアについて具体的に記入するようにしてください。
志望度の高さを確認するため
「これからの人生でチャレンジしたいこと」の質問で、企業側は就活生の志望度の高さを確認しています。
これからの人生でチャレンジしたいことを明確かつ具体的に示すことができる就活生は、志望度が高いと判断できるからです。
特に、企業は長く働いてくれる人材を求めています。
中長期的なビジョンが明確であれば、長く働いてくれそうだという印象を与えることができるでしょう。
反対に、いくらすばらしい志望動機が述べられていても、将来のビジョンが抽象的だと「実はそこまで情熱はないのかな」と、採用担当者に疑問を持たれかねませんので注意が必要です。
将来のビジョンを持っているか確認するため
「これからの人生でチャレンジしたいこと」では、将来のビジョンを持っているかを確認しています。
本質問では「将来の夢」ではなく、「チャレンジしたいこと」を質問しているのでより具体的な内容が求められます。
「なぜ、そのようなことにチャレンジをしたいと思ったのか」、また「なぜ志望企業でチャレンジする必要があるのか」を明確にしましょう。
この2点が押さえられていれば、具体性が増し、好印象を与えることができるはずです。
「チャレンジしたいこと」を見つける方法は?
「これからの人生でチャレンジしたいこと」と聞かれても、「先のことはまだわからない」そういう思いを持っている就活生は多いのではないでしょうか。
これから社会に出てさまざまな経験をしていく就活生に対し、挑戦したいことを具体的に回答させるのはハードルが高いでしょう。
しかし、就職活動という人生のターニングポイントで、自分の将来について考えておくことは非常に重要です。
ここからは、「これからの人生でチャレンジしたいこと」を探す方法を紹介します。
自己分析を徹底し「強み」を明確にする
チャレンジしたいことをやみくもに探す前に、まず自分の「強み」を明確にしましょう。
自分が強みとしているスキルや持ち味である性格を活かして、挑戦できることを考えてみてはいかがでしょうか。
また、その考え方を継続すれば、社会人としてスキルアップした際に次の目標が定めやすくなります。
さまざまな業界や企業を研究する
就職活動は、自分の今後の人生を考える良い機会です。
せっかくの機会なので、さまざまな業界や企業について調べてみましょう。
就活を行うとわかると思いますが、日本国内にはいろいろな業界が存在し、さらに、膨大な数の企業が存在します。
就活生によっては、まだ志望業界や志望企業が決まっていない人もいるでしょう。
私は「〇〇業界しか受けない」や「絶対、大手!」と考えるのではなく、広い視点を持って、業界研究をしてみましょう。
その中で、共感できる理念や興味のある事業が見つかるかもしれません。
また、就活を行っている友人とは情報交換をするようにしてください。
お互いが志望している業界や企業の話を聞くことにより、新しい発見や可能性が見つかるかもしれません。
合同説明会に参加する
まだ、志望業界や志望企業が決まっていない就活生は、合同説明会に参加してみましょう。
合同説明会には、業界を問わずさまざまな企業が集結します。
ぜひ、普段知ることのない企業の説明を聞いてみてください。
自分が共感できたり、興味を抱いたりするような企業と出合えるかもしれません。
そのような企業と出合ったら、その企業が実現したいと説明しているビジョンを自分のことに置き換えてみてください。
そうすることで「これからの人生でチャレンジしたいこと」について、具体性がみえてくるでしょう。
OB・OG訪問を行う
「これからの人生でチャレンジしたいこと」を手っ取り早く探す方法は、「OB・OG訪問」を行うことです。
社会人の先輩がどのようなことに挑戦しているか、また、将来どのようなことに挑戦したいのかを質問してみましょう。
全員が自分と似た考えを持っているとは限りませんが、なんらかのヒントを得られるはずです。
OB・OG訪問は、先輩との日程調整や、質問の準備などに時間を要するので、OB・OG訪問を検討している就活生は、早めに準備をするようにしてください。
「これからの人生でチャレンジしたいこと」の回答ポイント7選!
①論理的に結論ファーストで記載する
質問に回答する際は、必ず「結論ファースト」で回答するようにしましょう。
結論ファーストで回答する方法を「PREP法」と呼び、この方法は多くの場面で用いられています。
「PREP法」とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(例)、Point(結論)の頭文字から名付けられている構成方法です。
必ず結論を先に述べ、論理的にエントリーシートを作成しましょう。
わかりやすい文章や上手な文章を作成するには努力やセンスが必要です。
しかし「結論ファースト」で記載することにより、論理的な文章を作成できますので意識してみてください。
②志望企業で実現可能な内容を記載する
志望企業に入社し、実現したいことはたくさんあるでしょう。
それは短期的に実現可能なものから、中長期的なものまでさまざまかと思います。
できる限りチャレンジしたいことを具体的に記載し、どのように自分の強みやスキルと結び付けられるかを示しましょう。
ただし、「将来は御社で得た経験をもとに独立し、〇〇事業を行いたい」などの内容は、悪い印象を与えかねないので控えるようにしてください。
③入社後のビジョンや行動を具体的に述べる
チャレンジしたいことを実現させるためのビジョンや、取るべき行動をできるだけ具体的な内容を盛り込むようにしてください。
入社後にどのような仕事を行い、どのようなキャリアプランで会社や業務と携わっていくかが重要となります。
仕事に関する取り組み方や考え方を具体的に示し、熱意を伝えましょう。
④収益化の方法をイメージしておく
「チャレンジしたいこと」を達成した際に、企業に利益をもたらせるようなビジネス視点を持つようにしてください。
企業は営利活動を行っており、儲けがでるから社員を守れたり、新しい事業に挑戦できるのです。
「チャレンジしたいこと」が壮大な内容でも構いませんが、ビジネスとして収益化させる視点を持っていないと、理想を並べただけの内容となり評価されません。
これから社会に出ていく者として、ビジネス視点を持つようにしましょう。
⑤夢を実現するために、今からできることがあれば記載する
チャレンジしたいことを実現するために、これから行うべきことや、すでに行っていることを具体的に記載しましょう。
例えば、海外事業に携わりたいのであれば外国語を取得する必要がありますし、技術者やエンジニアを目指すのであれば専門的な知識が必要となります。
「これからの人生でチャレンジしたいこと」が明確で、さらにチャレンジすることやチャレンジを成功させるためにやるべきことが明確であれば、就活生の評価は高まるでしょう。
企業も前向きに努力をしている就活生を採用したいはずですよ。
⑥志望動機とチャレンジしたいことを差別化する
志望動機と「これからの人生でチャレンジしたいこと」を差別化しましょう。
志望動機は「なぜ入社したいか」という短期的なもの。
「これからの人生でチャレンジしたいこと」は中長期的なものと位置づけて回答してみましょう。
志望理由と同じこともあると思いますが、分けて考えておくことにより、いっそう具体性が高まるでしょう。
⑦「これからの人生で」なので大きな夢でもOK!
「これからの人生でチャレンジしたいこと」なので大いに夢を語ってください。
上記で説明したポイントを押さえて、自分の夢について具体的にアピールし、志望企業に熱意を伝えましょう。
「これからの人生でチャレンジしたいこと」のES回答例
ここでは、「これからの人生でチャレンジしたいこと」の具体的な回答例について紹介します。
3つの例を紹介しますので、エントリーシート作成時の参考にしてください。
【回答例】営業職
私の「これからの人生でチャレンジしたいこと」は、未来食材を飲食店や社会全体へ広める活動を行うことです。
私は学生時代にタイに留学をした経験があります。タイでは、昆虫食がポピュラーな存在で、国民の食事として広く認知されています。昆虫食は全世界で2,100種類あり、タイでは約50種類を味わうことが可能です。昆虫食はタンパク質を豊富に含んでいることや、環境負荷が少なく、容易に培養することができ非常に注目を集めているのです。
まだまだ未来の話と思っていましたが、御社が未来食材の開発に積極的であるという話を聞き、衝撃を受け、日本にも環境意識の高い未来の食品を流通させたいという思いが強くなりました。
貴社は大手食品会社で、未来の食品の開発に積極的であると伺いました。営業職として、未来の食品の流通にかかわれることに魅力を感じています。
入社後は未来の食品を扱う部署で、クライアントの開拓に貢献したいと考えています。そして、将来的には貴社の海外営業で英語力を活かしてグローバルに活躍できる人材になりたいです。
【回答例】開発職
私の「これからの人生でチャレンジしたいこと」は、ケガの治療をしながら競技を続けることのできる装具やサポーターの開発です。
私は学生時代に前十字靭帯断裂という大ケガを負った経験があります。また、負傷した時期が悪く、最後の大会の1カ月前に負傷してしまったため、大会への出場は叶わないだろう、と思っていました。
病院へ行くと、御社が開発されている「〇〇」という装具を紹介され、数試合であればなんとかなるというお話をいただき、大会に出場することができました。
結果として、全国大会への出場は叶わなかったものの、学生生活を悔いなく終えることができたのは御社の「◯◯」のおかげだと感じています。
私は大学で、人間工学について専攻しています。研究で培った知識を基に、新しい装具やサポーターの開発に携わりたいです。ケガ人に無理をさせるということではなく、ケガと上手く付き合っていけるように、より軽く、より丈夫な製品を開発し、ケガに悩んでいる人のサポートをしたいと考えております。
御社は、医療用サポーターのパイオニアとして活躍されています。
御社のノウハウと私の経験を活かして、チャレンジしていきたいです。
【回答例】地方銀行
私の「これからの人生でチャレンジしたいこと」は、京都の中小企業を活性化させることです。
私は生まれも育ちも京都で、地元に強い思い入れがあります。京都というと観光業をイメージするかもしれませんが、京都をルーツとしている有名企業はたくさん存在しています。最近は、商店街に活気がなくなってきており、高齢化を肌で感じているところです。地元である京都を活気づけるためにも、御行の融資部門で活躍し、地域活性化にチャレンジしたいと考えています。
御行は長きにわたり、京都の経済をバックアップしている、地域に欠かせない存在です。御行の業務を通じてしっかりと経験を積み、将来的には、第二のワコールや、京セラを育てていきたいと考えています。京都の街に恩返しするためにも、御行で活躍したいです。
「これからの人生でチャレンジしたいこと」の回答NGポイント
ここからは、実際にエントリーシートを作成する際に注意してほしい「NGポイント」について解説します。
エントリーシート作成時には必ず押さえるようにしてください。
どこの企業でも実現できる
どこの企業でも実現できたり、挑戦できたりする内容は避けましょう。
志望企業で独自で取り組んでいる内容や、企業の特色を交えてエントリーシートを作成するようにしてください。
「それってどこの会社でもできるよね」と突っ込まれないように、実際のサービスや商品を具体的に示すのが有効な手段です。
また、志望企業の今までの取り組み内容や、企業規模を勘案して、志望企業だから「このチャレンジが可能である」という点を意識しながらエントリーシートを作成してください。
実現のハードルが低すぎる
「これからの人生でチャレンジしたいこと」という質問ですので、簡単に達成できるような内容は避けましょう。
例えば、「入社◯年目の社員が必ず任されるプロジェクト」などです。
誰もが経験する業務であれば、質問した意味がありません。
中長期的な目線をもって、具体的な内容を示しましょう。
反対に、実現不可能な根拠のない内容も避けてください。
将来「実現できそうなこと」を記載するようにしましょう。
抽象的でわかりにくい
「これからの人生でチャレンジしたいこと」に回答する際は、抽象的な内容は避けましょう。
例えば「多くの人の当たり前を支えるような仕事がしたい」などでは内容がわからないばかりか、志望企業である必要性も伝わりません。
「御社の〇〇というサービスを通じて、多くの人の当たり前を支えるような仕事がしたい」といったように、志望企業の事業内容やサービスに触れ、志望企業だからこそ実現できる点をアピールしましょう。
内容は具体的かつ簡潔に記載するようにしてください。
まとめ
本記事では、「これからの人生でチャレンジしたいこと」を問われた際の回答方法を解説してきました。
まだ社会経験がない就活生に対し、「これからの人生でチャレンジしたいこと」をイメージすることは難しいと思います。
しかし、就活は自分のこれからの人生について考えるいい機会となるでしょう。
本記事で紹介している「チャレンジしたいことの見つけ方」や「質問に対する回答のポイント」を参考に、エントリーシートを作成してみましょう。
この記事が、志望企業への内定を目指す就活生の一助となれば幸いです。