職場体験の質問例30選|好印象のコツ・NG質問・マナーまで完全解説

2025/8/29更新

はじめに

就活生の中には、職場体験を通じて企業理解を深め、選考に備えている人も多いでしょう。

特に体験の中の「質問できる時間」は数少ない貴重なチャンスです。どんな質問をするかによって、その後の志望動機や自己PRの説得力が大きく変わります。

本記事では、当日の流れやマナーを踏まえながら、職場体験の場で使える質問30選を整理しました。

「何を聞けばよいのか分からない」「就活にどうつなげればいいのか不安」という学生に向けて、実践しやすい形でまとめています。

最後まで読んでいただき、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

【面接頻出質問集】100種類の回答例をいつでもスマホからチェックできる!

面接対策に悩んでいる方にピッタリの面接頻出質問集を用意しました。

質問と回答例は、全部で100種類あります。

面接に不安を感じている方は、ぜひチェックしてみてください!
面接頻出質問集

企業が職場体験を実施する理由

企業が職場体験を行うのは、面接や試験だけでは分かりにくい学生の特徴を知るためです。

たとえば、「どんな行動を取るのか」「仲間とどう協力するのか」といった点は、実際に働く姿を見ないと伝わりません。

一方で、参加する側にとっても、説明会では分からない現場の雰囲気や業務の進め方を直接体感できるというメリットがあります。

近年は、企業も学生も「相互理解の深さ」が重視されるようになっており、職場体験はその大切な機会として注目されています。

職場体験当日の流れ(対面/オンライン)

職場体験は、受付から始まり、説明、オフィス見学、実務体験、質疑応答という流れで進むのが一般的です。

受付では大学名と氏名、そして参加目的を簡潔に伝えるのが基本で、開始時刻の10分前には到着しておくと安心です。

オンライン開催の場合は、前日までに接続環境を確認しておきましょう。

表示名や音声が正しく設定されているかを事前にチェックしておくと、当日の進行がスムーズになります。

事前準備(自己分析/企業研究)

自己分析は、まず自分の強み・関心・価値観を「1行」で表すことから始めましょう。
企業研究は、事業内容・社風を確認、競合他社と比較し、そのうえで当日確かめたいポイントを3つほど絞り込みます。
さらに、「今日は〇〇を確かめる日」と目的を決めておくと、会話がぶれにくくなります。

持ち物リスト

持ち物リストは、下記の表を参考にしましょう。

項目理由
A4対応で自立するバック足元に置け資料が折れにくい
筆記用具・ノート回答をすぐに記録できる
腕時計端末に触らず時間管理がしやすい
参加票・身分証明書受付が円滑になる
交通系IC・少額現金遅延や経路の変更に備えられる

参加時の基本マナー

職場体験では、第一印象がとても大切です。服装や身だしなみは、派手さよりも清潔感を意識しましょう。

当日は開始時刻の10分前を目安に到着し、受付では笑顔で「〇〇大学の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と簡潔に名乗れば十分です。

オンライン参加の場合は、前日までに音声や表示名、背景を確認しておきましょう。加えて、メモを取れる環境も整えておくと安心です。

当日の観察ポイント

職場体験では、ただ説明を聞くだけでなく、現場の雰囲気をしっかり観察することが大切です。社員同士の挨拶が自然か、相談がしやすい雰囲気か、会議がスムーズに進んでいるかなどを見ておくと、社風の理解につながります。

また、オフィスの席の配置や動線、清潔さ、雑音の有無といった環境面も働きやすさを左右します。通勤経路や周辺の安全性、在宅勤務と出社の切り替え方などもチェックするとよいでしょう。

さらに、上司がどのように指示を出し、部下の意見を受け止め、フィードバックしているかは、自分が働く姿を想像するうえで貴重な情報になります。こうした点をその場で見聞きした内容としてメモしておくと、あとで面接やエントリーシートに活用できます。

職場体験後のマナー(お礼の型)

お礼は当日中が理想です。

件名は「本日の職場体験のお礼(〇〇大学 〇〇)」のように要点を示し、本文は「学び→今後の活用→感謝」で締めます。

丁寧さと速度の両立が、次のコミュニケーションを滑らかにします。 

シーンごとに意識したい質問の使い分け

職場体験は「受付」「説明会」「オフィス見学」「実務体験」「質疑応答」など複数の場面で構成されています。

そのため、それぞれのシーンに適した質問を用意すると、自然に会話が広がりやすくなります。

受付・説明会まだ緊張感がある場面なので、アイスブレイクにつながる軽めの質問がよいでしょう。
オフィス見学現場を見ながら気づいた点を質問すると観察力を示せます。
実務体験作業に触れたタイミングで理解を深める質問が効果的です。
質疑応答最後は、長期的な働き方やキャリア形成にかかわる質問で締めると印象に残ります。

では実際に、場面ごとに意識を踏まえた上で役立つ具体的な質問例を見ていきましょう。

職場体験で聞いておきたい質問30選

職場体験での質問は、ただ「疑問を解消する」だけでなく、企業理解を深めて志望動機や自己PRにつなげる大切なチャンスです。

まずはじめに、特におすすめの質問TOP5を紹介します。

「どれから聞けばいいのか迷う…」という学生は、まずこの5つを押さえておけば安心です。

まず聞くべき質問TOP5

  1. 「理念が実際の業務に表れた最近の事例を伺えますか?」(企業理念を知る)
  2. 「このポジションでの1日の業務の流れを教えていただけますか?」(仕事内容を理解)
  3. 「在宅勤務やハイブリッド勤務の運用実態はどのようになっていますか?」(今どきの働き方)
  4. 「最近、大きな達成感を得られたのはどのような場面でしょうか?」(やりがいを知る)
  5. 「1年目が成長しやすい案件や仕事には、どんな特徴がありますか?」(成長機会を把握)

その上で、質問は次の6つのジャンルに整理しました。

6つのジャンル
  • 企業の価値観と日常の接点を知る質問
  • 仕事内容を具体的に知るための質問
  • 働き方や制度の“実際”を知る質問
  • やりがいと難しさをあわせて知る質問
  • 成長や学びの仕組みを知る質問
  • 誤解を早めに解消するための質問

自分の知りたいことやキャリアの方向性に合わせて、参考にしてみてください。

企業の価値観と日常の接点を知る質問

会社が掲げる理念や方針は、パンフレットや説明会で目にすることができます。
しかし、それが実際の職場でどう行動に表れているかを知ることが、企業との相性を判断する大きな手がかりになります。

「言葉としての理念」ではなく、「日常の場面での具体例」を聞くようにすると、よりリアルに理解できるでしょう。

「理念が実際の業務に表れた最近の事例を伺えますか。」
「チーム内での情報共有は、どのような方法が中心ですか。」
「重視している行動指針を、具体的なエピソードと合わせて教えていただけますか。」
「新入社員には、最初の3か月でどのような役割を期待していますか。」
「社員への評価やフィードバックは、どのくらいの頻度でどのように行われていますか。」

仕事内容を具体的に知るための質問

職場体験では、その仕事がどんな流れで進むのかを具体的に知ることが大切です。前後の工程や評価の基準、使うツールまで把握できれば、実際に働く自分をイメージしやすくなります。
また、「この仕事では何をもって良いとされるのか」を最初に聞いておくと、回答がぐっと具体的になり、理解が深まります。

「このポジションでの1日の業務の流れを教えていただけますか。」
「担当タスクの成果を判断する基準は何でしょうか。」
「よく使うツールや、早く慣れるためのコツがあれば伺いたいです。」
「他部署とのやり取りで、特につまずきやすい点はありますか。」
「学生のうちに身につけておくと役立つ力は何でしょうか。」

働き方や制度の“実際”を知る質問

会社には規程や制度がありますが、実際の現場でどう運用されているかを知ることが大切です。
とくに繁忙期の働き方や休暇の取り方などは、日常に直結するため、リアルな声を聞くほど理解が深まります。

「繁忙期にはどんな山場があり、どのように乗り切っているのでしょうか。」
「休暇はどのように取得されることが多いですか。実際の例を伺いたいです。」
「働き方の柔軟さや副業制度について伺えますか?」
「在宅勤務と出社の切り替えは、どのように運用されていますか。」
「新人が最初につまずきやすい壁は何でしょうか。」

やりがいと難しさをあわせて知る質問

仕事には達成感を味わえる瞬間もあれば、乗り越えなければならない壁もあります。どちらか一方だけでなく、良い面と大変な面をあわせて知ることで、入社後のギャップを小さくできます。

また、感情的に「大変ですか?」と聞くよりも、「そのときどんな行動をとったか」「どう改善したか」を尋ねると、前向きな姿勢がより伝わります。

「最近、大きな達成感を得られたのはどのような場面でしょうか。」
「難しい課題に直面したとき、どのように意思決定されますか。」
「顧客から高く評価されたエピソードを伺えますか。」
「課題が残った経験と、その後どのように改善されたかを教えてください。」
「長く働いている方に共通する習慣や工夫はありますか。」

成長や学びの仕組みを知る質問

入社後にどのように成長できるかは、多くの就活生にとって大きな関心事です。

研修やOJT(職場内訓練)だけでなく、日常的に知識を共有する仕組みが整っているかによって、学びのスピードは大きく変わります。

失敗から学びを得られる環境があるか、成功事例をどう全体に広げているかを知ることで、自分が安心して成長できる職場かどうかを判断しやすくなります。

「研修が終わった後に、OJT以外でどのようなフォローがありますか。」
「知識や経験を共有する仕組みや、定期的に話し合う場はありますか。」
「1年目が成長しやすい案件や仕事には、どんな特徴がありますか。」
「失敗を学びに変えるために、どのようなルールや場づくりをしていますか。」
「成功事例を全社に展開するための仕組みがあれば教えてください。」

誤解を早めに解消するための質問

職場体験では、入社前と実際の姿にギャップを感じることがあります。そのままにしておくと「思っていたのと違う」と後悔につながりかねません。だからこそ、早い段階で誤解を解消しておくことが大切です。

想像と現実のずれを率直に質問に変えることで、お互いに無駄な時間を減らし、納得感を持って次のステップに進めます。

「入社前に誤解されやすい点があれば教えていただけますか。」
「会社の価値観が合わないと感じやすいのは、どのような場面でしょうか。」
「異動や配属の決まり方について、よくある勘違いは何ですか。」
「個人の裁量とチームでの判断の境界線は、どのあたりにありますか。」
「新人に期待される水準で、特に知っておいた方がよい点はありますか。」

質問を考えるときの基本姿勢

職場体験の質問は「相手が答えやすいか」「企業理解につながるか」を軸に考えます。

調べれば分かる事実ではなく、その場でしか得られない実態を意識しましょう。

また、「自分のキャリア観と結びつけられるか」を基準にすると、後で志望動機に活かしやすくなります。

好印象につながる質問のコツ

職場体験では、どんな質問をするかだけでなく「どう聞くか」も印象を左右します。

一文はできるだけ短くし、要点をはっきりさせると相手が答えやすくなります。

さらに、答えを聞いたあとにうなずいたり共感を示したりすると、自然に会話が広がります。

たとえば、「将来〇〇の分野に挑戦したいので、御社で新人が最初に経験する業務を伺いたいです。」

といったように意図を添えて質問すると、自分の目的意識も伝わりやすくなります。

絶対に避けたい質問

職場体験での質問は、内容を間違えると印象を下げてしまうことがあります。特に次のようなものは避けましょう。

  • 設立年や事業内容など、ネットで調べれば分かること
     例:「御社はいつ設立されましたか?」
     → 公式サイトで確認できる内容を聞くと、事前準備をしていない学生だと思われます。 
  • 給与や待遇に関する質問
     例:「初任給はどのくらいですか?」「先輩の年収は?」
     → 職場体験は待遇を確認する場ではなく、こうした質問は「お金にしか興味がない」と受け取られかねません。 
  • 社員や上司の個人的評価に踏み込む質問
     例:「○○部長はどんな方ですか?」
     → プライバシーや社内事情に触れすぎて、相手を困らせてしまいます。

  • 他の参加者がすでにした質問の繰り返し
    例:「休暇の取り方について、もう一度教えていただけますか?」
    → 同じ質問を繰り返すと「周囲をよく見ていない」と思われます。聞き逃した場合は「先ほどのお話を踏まえて〜の場合はどうでしょうか」と角度を変えて聞くのがベターです。

質問のマナー

質問するときは、名乗り → 要点 → お礼 の順番を意識するとスムーズです。

最初に「〇〇大学の〇〇と申します。質問してもよろしいでしょうか。」と一言添えれば十分です。

質問は短くシンプルに投げ、その後で回答の中から気になる部分を深掘りしていきましょう。

最後に「ありがとうございます。とても参考になりました」と感謝を伝えれば、丁寧な印象で締められます。

完全無料
ライバルに差をつける!就活生に人気なコンテンツ
gold
SPI頻出問題集
言語/非言語/英語を完全に網羅!グラフや表があるから、すぐに内容を理解できる丁寧な解説がついていて、就活生から数多くダウンロードされています!
silver
面接頻出質問集
100種類の頻出問題と回答例がついていて、これだけで質問内容を一通り抑えられます!
blond
選考通過ES回答集
実際に選考を通過した50社分の大手企業のエントリーシートを、ポイント解説付きで配布中!
4
就活ES添削
数千件以上のES添削経験を持つ専門アドバイザーが「選考通過」の観点から実際にあなたのESを添削してくれます!
5
就活テンプレ
コピペで使えるメールテンプレートや、シーン別の電話問答集を多数掲載!その他、就活マナーなどをまとめて対策できるアプリです。

職場体験を就活に活かす方法

体験で得た情報をそのままにせず、次のステップに結びつけましょう。

  • メモ整理:事実と自分の感想を分けて書く
  • ESへの応用:「体験で得た気づき → 自分の強みとの接点」を記載する
  • 面接での活用:「体験から学んだこと → それをどう活かしたいか」の流れで話す

こうして言語化しておくと、選考の場で一貫性のある志望動機につながります。

事前によくある不安と対処法

職場体験では「こんな時どうすれば?」と不安を感じる学生も少なくありません。

代表的なケースと対応方法を整理しておきましょう。

  • 時間が足りず質問できなかったら
     → 終了後のお礼メールに「もし可能でしたら〜についても伺いたいです」と添えると誠実さが伝わります。 
  • 他の学生と同じ質問をしてしまいそうな時
     → すでに出た内容は重ねず、「先ほどのお話を踏まえてさらに〇〇の場合はどうでしょうか」と角度を変えると良い印象です。 
  • ネガティブに聞こえる質問をしたい時
     → 「課題」や「難しさ」自体より「それにどう向き合っているか」を聞く形にすれば、前向きさが伝わります。 
  • メモを取る時に相手と目が合わないのが気になる
    → 書きとめる姿勢は評価されます。要所で顔を上げてうなずくだけで十分です。

職場体験中によくある失敗と回避法

職場体験でよくあるつまずきと、その対処を知っておくと安心です。

  • 質問が長い → 最初に要点を一言で伝え、必要であれば後から背景を補足しましょう。 
  • 同じ質問をしてしまう →他の参加者の質問は必ずメモを取り、内容が重ならないように工夫することが大切です。 
  • 答えに反応しない → 返答を聞いたら「なるほど」「勉強になります」と一言添えるだけで、印象がぐっと良くなります。

まとめ

職場体験の成果は、観察力・質問力・マナーの3つで大きく変わります。

ただ参加するだけでは印象に残りません。

「今日は何を確かめたいのか」と目的を定め、本記事の質問例を参考にして準備しておきましょう。

当日は気づいたことを質問につなげ、最後は感謝の言葉で締めることが大切です。

また、体験後は翌日までに事実と感想を整理して書き残すと、志望動機や面接にも活かせます。

職場体験は数が限られた貴重な機会です。

準備と振り返りを徹底すれば、就職活動を支える大きな財産になります。

  • line シェアする
  • twitter ツイートする
LINE性格診断 LINE適職診断
性格診断
性格診断
適職診断
適職診断
面接質問集
面接質問集
ES回答集
ES回答集
SPI対策
SPI対策