【例題あり】SCOAのWGってなに?短期間で高得点を取れる攻略法を徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
新卒採用試験で多くの企業が採用している適性検査「SCOA」のWGという出題タイプのwebテストをご存じでしょうか。
SCOAはSPIよりマイナーな試験のため、対策や出題傾向が分かりづらい難点もあります。
さらに就活も忙しく、なかなかwebテストに時間を割けない学生も多いはず。
本記事は、以下のような学生に向けた記事となっています。
- SCOAのWG攻略法と分野別の対策が知りたい
- SCOAのWG対策を短期間でやりたい
SCOAのWGを網羅的に対策しておきたい学生は、ぜひ参考にしてください。
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SCOAとは
まずは、SCOAと呼ばれる適性検査についての概要や出題科目、難易度などについて解説します。
概要
SCOAはStandardized Competency Assessmentの略で、OMA総研(株式会社 日本経営協会総合研究所)という人材業界の企業が提供する適性検査の一種です。
その学生について多角的な視点から捉えるために「知」「情」「意」の3つの側面から基礎能力、事務能力、性格を診断します。
ほかの適性検査では見られない理科や社会などの問題も出題されるなど、多くの観点から能力が図られます。
SCOAのテストは全部で4種類
SCOAのテストは、以下の4種類です。
- SCOA-A SCOA-F(基礎能力)…ほとんどの企業で実施される(特にSCOA-A)
- SCOA-i(基礎能力)…ほとんど実施されない
- SCOA-B(パーソナリティ)…SCOA-B単体で実施されることはほぼない
- SCOA-C(事務能力)…事務系職種で実施されることがある
基本的には「知」を計測するSCOA-A・SCOA-F・SCOA-i・SCOA-Cと「情」「意」を計測するSCOA-Bを組み合わせて出題されます。
たとえば「SCOA-AとSCOA-B」「SCOA-iとSCOA-B」というように「知」「情」「意」のすべての項目を計測できるように組み合わせます。
「情」「意」を計測するSCOA-Bはその学生の人柄を知るためのテストで、心理テストのように自分の性格に当てはまるものを回答します。
5つの出題科目
SCOAの出題範囲である5つの科目はこちらです。
- 言語⇒文章の要約、文脈に適した語句の選択、漢字の読み書き
- 数理⇒数列、図形、確率、統計、方程式など
- 論理⇒図形の展開図、推論、パズル、論理パズルなど
- 常識⇒時事問題、歴史、地理、科学、経済など
- 英語⇒英文の読解、語彙の選択、文法の穴埋めなど
このテストの特徴は一般常識の出題範囲が広いことです。
一般常識問題の出題範囲は理科(物理・化学・地学・生物)と社会(日本史・世界史・日本地理・世界地理・政治・経済・国際)と、広範囲にわたります。
暗記しなくては解けない問題もあるため、早い段階から事前準備しておかないと高得点は難しいでしょう。
受検場所
SCOAの受検場所は以下の3つのうちいずれかとなります。
- テストセンター
- 自宅
- 企業が指定する会場
テストセンターで受験する場合は、全国にある専用の試験会場に足を運び、事前に選んだ会場と日程で試験を受けることになります。
テストセンターでの受験にはテストセンターIDが必要となるので、注意が必要です。
このIDは今後別の試験でも必要になるため、案内メールを保存しておくことをおすすめします。
自宅で受験する際には、インターネット接続が必要です。
SCOAはパソコンやタブレット、スマートフォンのいずれでも受験可能なので、それらのデバイスが問題なく動作する通信環境を整備しましょう。
難易度
「SPIはよく聞くけど、SCOAは馴染みがない…」「聞いたことがない科目が多くて不安…」と感じる学生も多いかもしれないです。
しかしSCOAの難易度自体は中学~高校レベルで、決して難しくありません。
英語では長文問題が出題されることもなく、言語も難解な文章は出ないため比較的容易に解けるでしょう。
多くの知識や常識が問われますが、問題集で慣れておけば高得点を狙いやすいです。
SPIとの違い
SCOAよりもSPIの方が難易度が高いのが大きな違いです。
SCOAは知識が問われますが、SPIは応用力が問われるという特徴があります。
数学を例にすると、SCOAは二次方程式などの問題が出題されますが、SPIは指定された条件から複数の数式を自分で考えて答えを導かなくてはいけません。
しかしSCOAは、SPIよりも試験時間が短く問題数が多いです。
知識を駆使して、とにかくスピード重視ですべての問題をこなさなくてはいけません。
SCOAを出題する企業の傾向は?
SPIほど知名度が高い適性検査ではありませんが、SCOAを導入している企業は数多くあります。
NOMA総研の公式サイトには、SCOAの年間利用者数は3,000以上と記載されています。
過去に導入した実績のある企業は以下の通りです。
公式サイトで公表されている実際の導入企業・団体は以下の通りです。(一部抜粋)
☆企業
- 株式会社ヨックモック
- 株式会社フランソア
- 東海エンジニア株式会社
- 株式会社大光銀行
☆自治体・公的団体
- 射水市(富山県)
- 大泉町(群馬県)
- 筑西市(茨城県)
- 交野市(大阪府)
- 加古川市様(兵庫県)
- 釧路市様(北海道)
- 那覇市様(沖縄県)
SCOAのWGとは?
SCOAのWG(Working General)は基礎能力を測定する重要な部分です。
WGはほとんどすべての企業で実施されるSCOA-Aと同じと捉えて問題ありません。
WGは言語・数理・論理・常識・英語・パーソナリティといった多岐にわたる分野から出題されるため、広範な知識とスキルが求められます。
この試験の特徴は限られた時間内で多様な問題に対処する能力を測ることにあります。
つまり、SCOAのWGを攻略するためには効率的な時間配分や問題解決能力が鍵と言えるでしょう。
SCOAのWGで高得点を狙うために各分野の特性を理解し、それぞれに応じた対策を講じることが不可欠です。
【科目別】SCOAのWG(SCOA-A)の例題まとめ
それでは早速、SCOAのWG(SCOA-A)の例題を5つの科目別に紹介していきます。
どのような問題が出題されるのかを理解するためにも、最初は解けなくても徐々に解けるように練習しましょう。
例題①:四字熟語・漢字の読み(言語分野)
(1)四字熟語
次の四字熟語について、( )内に入る数字を足すといくつになるか。
唯( )無( )
( )苦( )苦
(2)漢字の読み
次に示す漢字の読みで、間違っているものを選びなさい。
斟酌 – しんしゃく
悪辣 – あくらつ
慇懃 – いんぎん
反駁 – はんばく
名刹 – めいさい
解答
(1)18
(2)5.名刹
例題②:四則計算・方程式(数理分野)
(√2+1)^2-3(√2+3)+2
x^2 + 3x – 15 = 0
解答
x= -5,3
例題③:サイコロ(論理分野)
解答
5.A
例題④:社会・理科(常識分野)
(1)第1次世界大戦前の国際的な対立の組み合わせとしてあげられる、三国同盟と三国協商の組み合わせとして正しいものは、次のうちどれか。
- ドイツ・イタリア・ロシア 対 イギリス・日本・アメリカ
- ドイツ・イギリス・ロシア 対 フランス・アメリカ・日本
- ドイツ・イタリア・ロシア 対 イギリス・日本・アメリカ
- ドイツ・オーストリア・イタリア 対 イギリス・フランス・ロシア
- ドイツ・オーストリア・日本 対 イギリス・フランス・アメリカ
(2)物質の酸化還元反応の説明として、正しいものはどれか。
- 酸化では、酸素も電子も受け取る
- 酸化では、水素も電子も失う
- 酸化では、電子を受け取るが水素は失う
- 還元では、酸素も水素も失う
- 還元では、電子を受け取るが水素は失う
解答
(1)4
(2)2
例題⑤:空欄補充・会話の返事(英語分野)
(1)次の文の( )に入るものとして、適切なのは次のうちどれか。
She is the only woman ( ) I can taik about this kind of thing with.
whom
what
which
whomever
who
(2)次の文に返事をするとき、最も適切なのはどれか。
Where is my bag?
It is mine.
No, it is in this room.
It is in this room.
It is her room.
There is one in this room.
解答
(1)whom
(2)It is in this room.
【短期間でできる】SCOAのWG(SCOA-A)攻略法
ここで紹介する攻略法5選を実践すれば、短期間でもしっかり高得点を狙えるようになります。
SCOAのWGを対策する時間がない学生はぜひ参考にしてください。
対策①SCOA専用の問題集で練習する
SCOAのWGで高得点を取るためには、まず市販の対策本を用意してひたすら練習しましょう。
問題集を活用することで、出題傾向や問題形式のパターンに慣れることができるはずです。
特に過去問や模擬試験を繰り返し解いていけば「この時間内にこれだけの問題が解ける」「この問題に苦手意識がある」といった感覚が掴めます。
このように問題集での練習を通じて自分の得意分野や弱点を把握することで、SCOAのWGで高得点を狙いやすくなるでしょう。
対策②SCOAを受けられる練習企業を見つける
SCOAのWGを試験に導入している企業を見つけることも有効な対策です。
一部の企業では採用試験でSCOAを導入しているケースもあるため、こういった企業を見つけられると実際の試験がどのように進むのかなどを把握できるはずです。
SCOAのWGを導入している企業は大学のキャリアセンターや就活エージェントを利用して探すのがおすすめです。
対策③時間がかかる問題は「捨て問」にする
SCOAのWGでは全問正解を狙うのは難しいです。
そのため、合格点を確実に取れる問題だけを解いて難しい問題は捨てるという方法で問題を解くようにしましょう。
先ほど紹介した「問題集での練習」を徹底することで、何を捨て問にすべきかがおのずと見えてくるようになります。
基本的には、解くのに30秒以上かかる問題は捨て問にしてしまうのが得策です。
できない問題に時間をかけるより、できる問題をひとつでも多くこなしましょう。
対策④数理・論理・常識問題の点数で稼ぐ
SCOAのWGでは、数理・論理・常識の分野で点数を稼ぐのがおすすめです。
数学系の分野はパターン化されているため、慣れてしまえば点数が稼ぎやすいというメリットがあります。
数理問題では基本的な計算力、論理問題では論理的思考力が重要です。
常識問題に関しては出題範囲が広く対策しづらいというデメリットがありますが、最新のニュースや定番のトピックだけ押さえれば高得点を狙えます。
対策⑤すべての分野をまんべんなく勉強する
SCOAのWGでは、すべての分野をまんべんなく勉強しましょう。
問題集で各分野の知識をしっかりと押さえつつ、弱点を克服するための勉強法を実践することで高得点が狙いやすくなります。
先ほどの解説だと数理・論理・常識を中心に勉強してしまう学生もいるかもしれませんが、SCOAのWGは特定の科目だけできればいいわけではありません。
あくまで各科目の総合評価で判断されるので、すべての分野を網羅的に勉強して弱点をなくすことをおすすめします。
【分野別】SCOAのWG(SCOA-A)で高得点をとるための対策
ここからは、5つの分野別にSCOAのWGで高得点を獲得するための対策をご紹介します。
自分が苦手な分野が把握できている方は、その分野の高得点獲得対策法をチェックしておきましょう。
①【言語】頻出語句を押さえる
過去の問題や模擬試験での頻出問題、よく目にする単語を集中的に暗記しましょう。
語彙力を高めるためには、読書やニュースのチェックを習慣づけると良いです。
さまざまな文脈から言葉を学ぶことで、試験に出てくる文章にも対応しやすくなるでしょう。
文章を読むのが遅い人は、過去問や模擬試験で速読の練習をしておくのもおすすめです。
②【数理】数列に力を入れる
数理問題で高得点を狙うためには、数列の問題に力を入れましょう。
数列の問題を解くコツは、まず数列の規則性を見つけることです。
まずは数列の各項の間の関係性を見つけるために、数列の初項から次の項までの差や比を確認してみてください。
また計算スピードを上げるためには日常的に計算練習を行い、解答時間を短縮できるようにしましょう。
③【論理】サイコロの減点に注意
論理問題で特に注意すべきは、サイコロの問題です。
サイコロの展開図や回転に関する問題は慣れていないと誤答しやすいため、注意が必要です。
サイコロ問題に関する基礎知識をしっかりと身につけ、展開図を頭の中で正確にイメージできるようにすることが重要です。
サイコロを使った問題を解く際のコツは、まずサイコロの基本構造を理解しておきましょう。
標準的な6面サイコロでは、対面の合計が常に7になります(例:1と6、2と5、3と4)。
この知識を活用すれば、問題に登場するサイコロの各面を迅速に特定できるはずです。
④【常識】とにかく暗記
常識問題は、幅広い知識を問われるため、効率的な暗記が必要です。
日頃からニュースや新聞をチェックして、最新の時事問題や社会の動向を把握することが大切です。
また歴史や地理、科学に関する基本的な知識も押さえておく必要があります。
中学や高校の教科書をもう一度見直したり、単語カードを活用したりして復習しておきましょう。
暗記ペンとチェックシートの利用や絵や動画などを利用して覚えるのも有効です。
もし友人や家族で協力してもらえる人がいる場合は、問題を出してもらうのも記憶に残りやすいでしょう。
⑤【英語】文法の減点に注意
文法問題では、まず英文法の基礎を見直して、過去問や練習問題を解いていくことが重要です。
英語の文法問題を解くコツはシンプルで短い文から読み始めることがおすすめです。
また「In other words」「conclusion」などまとめが要約されているであろう接頭語や語彙を探すことで、その文章全体の意味を捉えることができるはずです。
文法については、時間をかけてしっかり理解するまで反復して学ぶことが大切です。
時制が苦手な人は時制、前置詞が苦手な人は前置詞を重点的に学習するなど、苦手分野を最初に洗いだしておきましょう。
⑥【パーソナリティ】素直に回答
パーソナリティテストでは、自分の性格や価値観を素直に回答することが重要です。
無理に良い印象にしようとして企業の求める人物像に寄せすぎるのは厳禁です。
自己分析を通じて分かった自分の強みや弱みをもとにした素直な回答をすることで、内容に一貫性が出せます。
SCOAのパーソナリティテストは採用後の適性や働き方にも関わるため、嘘をつかずに素直に答えるようにしましょう。
もし本来の自分と企業の求める人物像がかけ離れていた場合、自己分析が不十分な可能性があります。
仮に入社できたとしてもその後自分らしく働くことができない可能性があるので、自己分析は徹底して行いましょう。
自己分析についての記事はこちらにまとめられているので、気になる記事があればぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は、「知」「情」「意」の3つの側面から基礎能力、事務能力、性格を診断するSCOAのWG(SCOA-A)について解説しました。
SCOAのWGは4種類の出題タイプの中で最も出題されるタイプです。
SPIと比べると出題範囲が広範囲で回答時間が短いという特徴があります。
この出題形式に慣れておけば、ほとんどの企業のSCOAができるでしょう。
SCOAのWGで高得点を取るためには、計画的かつ効率的な対策が必要です。
各分野の特性を理解して適切な対策を講じることで、短期間でも十分に高得点を狙えるでしょう。
この記事で紹介した方法を実践して、SCOAのWGでハイスコアを目指してください。