自己PRは何個必要?複数準備すべき理由5選と意識すべき7つのポイント
2024/7/23更新
はじめに
就活を行ううえで、自己PRの作成は避けることができません。
自分の強みを把握し、企業側に自分という人材をアピールするのに、どのようにして自己PRを作成したらいいのかわからず、悩んでいる就活生は多いのではないでしょうか。
また、「自己PRは最低2つ以上のパターンを準備しておくべき」という情報に接し、困惑している就活生もいるでしょう。
本記事では、以下のような就活生を対象に、自己PRを複数準備すべき理由について解説しています。
- 自己PRの作り方について悩んでいる
- 結局、自己PRは何個つくるべきなのか知りたい
- 自己PRを複数作ってどのように活用するのか知りたい
自己PRを複数準備すべき理由に加えて、実際の作成例も公開しています。
本記事を参考に自己PRを充実させて、選考を勝ち抜いてください。
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自己PRとは
自己PRとは、簡単にいえば、志望企業に対し自分をアピールするために必要なものです。
自己PRでは、強み、性格、経験などをアピールし、「自分が入社したらどのように会社に貢献するか」、「自分を採用すべき理由」を積極的に示しましょう。
このように、積極的に自分を売り込み、採用の判断の後押しとなる材料を自ら志望企業に提供するのが自己PRです。
就活における自己PRの重要性
自己PRは、就活を行ううえで非常に重要なコンテンツです。
企業側は自己PRで、「自社に合った人材か」を判断します。
また、新卒採用の場合、「スキル」よりも「熱意」や「人柄」を重視しているといっても過言ではありません。
「チームの一員として、一生懸命働いてくれそうか」「どれだけ熱意を持っていて、その熱意を入社後どのような形で発揮してくれるか」という点をチェックしています。
ですので、自己分析や企業分析を徹底し、自己PRを作成することが非常に重要なのです。
自己PRを複数個準備すべき理由5選
結論から申し上げると、自己PRは複数個準備しておくのがおすすめです。
なぜなら、選考に臨む際、自己分析がしっかりできていると大きなアドバンテージとなるからです。
自己PRを複数個作成するならば、入念に自己分析を行えるでしょう。
就活を始めた段階で、自己分析を充実させ、自己PRを複数個作成することができれば、他の就活生に差をつけることもできます。
ほかにも、自己PRを複数準備するおすすめの理由がありますので紹介していきます。
【理由①】面接官からの深掘りに対応するため
自己PRを複数準備しておいたほうが良い理由のひとつに、面接官の深掘りに対応できるという点があります。
就活の面接では、事前に提出したエントリーシートを参考にして、面接を実施することが多いでしょう。
面接では、「この強みを発揮したほかのエピソードはありますか?」と質問されるケースがあります。
自分で「強み」としてアピールするのであれば、再現性があって然るべきです。
自分の中の引き出しを増やすという観点からも、自己PRを複数個作成しておくことをおすすめします。
【理由②】企業に興味を持ってもらうため
自己PRに限らず、多くの引き出しを持っていれば、「自己分析をしっかりやってきたな」、「おもしろいエピソードを持っているね」と採用担当者に興味を持ってもらえます。
面接試験において、「自己PRは全部で3つありますが、どのパターンの話を聞きたいですか?」と採用担当者に質問し返す就活生もいるようです。
良い悪いは別として、インパクトを与えることはできます。
自己PRを複数個準備することは、企業に興味を持ってもらえる可能性があるのでおすすめです。
【理由③】似た質問に対応するため
自己PRを複数個準備しておくと、似ている質問に対応することができます。
例えば、「大学時代に力を入れたこと」「長所・短所」「これまでの最大の挑戦」このような質問は自己PRに通ずる部分があり、自己PRを複数個作成することで備えることができます。
すべての根幹は「自己分析」なので、徹底して自己分析を行い、「強み」や「強みに関するエピソード」を洗い出しておきましょう。
【理由④】面接の階層に分けて使い分けできるため
自己PRを複数個準備しておくことにより、1次面接から最終面接まで、面接の階層ごとに自己PRを使い分けることが可能です。
基本的に、面接の階層が進むにつれて、面接官が変わり、役職も上がっていきます。
階層や面接官のタイプ、役職によって自己PRを使い分けることができれば、大きな武器となるはずです。
また、「記録に残っている(もしくは、手元のエントリーシートの)自己PRと違う内容だな」と印象づけることができれば、興味を持ってもらえる可能性が高まるのでおすすめです。
【理由⑤】業界や企業によって使い分けできるため
自己PRを複数個準備しておくと、業界や企業によって使い分けが可能です。
当然ですが、志望する業界や企業が異なれば「求める人材」も異なります。
準備してある自己PRのうち、どの自己PRが志望企業に適しているか判断しましょう。
自己PRは「自分を企業に売り込む手段」ですので、より業界や企業にマッチした自己PRを行うことで選考通過率を高められるでしょう。
似たような内容で自己PRを複数作成するのではなく、ハードルは上がるかもしれませんが、異なる観点やエピソードを採用して、自己PRを作成してみてください。
自己PRを作成する際に意識すべき7つのポイント
ここからは、自己PRを作成する際に意識すべきポイントについて解説します。
基本的なポイントから、自己PRを複数個作成する際のコツについても解説しますので参考にしてみてください。
①自己分析を徹底して行うこと
まずは、自己分析を徹底して行うようにしてください。
自分の強みやそれを紹介するエピソードなどを洗い出しましょう。
また、今回は自己PRを複数個作成するのが目的ですので、中途半端な自己分析ではいけません。
「なぜ」という自問自答を繰り返し、徹底的に自己分析を行うようにしてください。
悩んだ際は、幼少期のエピソードも参考になることがあるので、家族や親戚などに話を聞いてみるのもいいでしょう。
②内定者の自己PRを真似して作成してみること
自己分析を行い、自分の強みやアピールポイントが明確になったら、内定者の自己PRを真似して、一度作成してみましょう。
内定者の自己PRは、論理的構成がしっかりとできており「伝わる文章」になっています。
自己PRにもさまざまな形がありますから、多方向からのパターンを試してみて、どれが一番しっくりくるか確認してみましょう。
自己PRの形を感覚的に理解し、自分のものにしてください。
最初から完璧な自己PRを作成することは難しいので、徐々にブラッシュアップしていく意識を持つことが大切です。
また、さまざまなパターンを真似していると、自己PRを複数個作成する際のアイデアが浮かんでくるかもしれません。
ひらめいた際は、しっかりとメモしておきましょう。
③結論ファーストで「強み」を述べること
自己PRを作成する際は、自分の強みを冒頭で述べるようにしてください。
いわゆる「結論ファースト」を意識することが重要です。
自己PRを作成する流れとしては、以下の流れを参考にしてください。
【自己PR作成の流れ】
- 自分の「強み」や「アピールポイント」を提示する
- そのような「強み」を提示した理由を書く
- 「強み」や「アピールポイント」の根拠となるエピソードを提示する
- 再び「強み」や「アピールポイント」を強調する
上記の構成で書くことにより、論理性の高い文章を書くことができます。
このような構成で作成する方法をPREP法と呼びます。
PREP法を用いると、論理的な文章を作成することができるのでおすすめです。
このPREP法は自己PRだけではなく、エントリーシート作成時や面接時、さらに社会に出てからも活用できますので、マスターしておきましょう。
自己PRを複数個作成する際も、この構成はしっかりと意識してください。
④自分のカラーを出すこと
「自己PR」なので、しっかりと自分のカラーを出したオリジナリティーがある「自己PR」を作成しましょう。
なぜなら、採用担当者は何百、何千といった数の自己PRを読んでおり、ネット上にあふれているテンプレートのような自己PRでは、しっかり読んでもらえない可能性があるからです。
自己分析をして、用意した「強み」と「エピソード」をもとに、自分だけの自己PRを作成してください。
この際、内容のオリジナリティーに加えて、「結論ファースト」を意識した文章の構成についても非常に重要なので忘れないようにしましょう。
エピソードが同じでも、別の視点から見ると、違う「強み」として自己PRを作成することができます。
いろいろな視点から物事を見るという意識を持っておきましょう。
⑤「読み手」を意識した具体的な内容で作成すること
自己PRを作成する際は、必ず「読み手」がいることを意識しましょう。
「読み手」を意識していない「自己PR」は、自己満足になる可能性があります。
先ほど述べたように、採用担当者は数多くの自己PRを読みます。
さらに、あなた自身のことは全く知らないわけです。
そのため、誰が読んでも「何をアピールしたいのか」がわかりやすい文章を作成する必要があります。
自分では、うまく作成することができたと感じていても、他人が読むと「何が言いたいのかよくわからない」と思われることはよくあります。
自己PRが完成したら、就活をしている友人や就職支援課の方、キャリアアドバイザーなどにチェックしてもらいましょう。
他人の視点が入ると、自己PRはよりわかりやすいものになります。
⑥業界(企業)が求める人材像とマッチした内容にすること
自己PRを作成する際は、業界や志望企業が求める人材像とできるだけマッチした内容で作成するようにしてください。
例えば、企業が「アクティブで行動力がある人材」を求めているのに、「冷静で分析することが強み」とアピールしても逆効果になります。
志望業界や企業の研究をしっかりと行い、自己PRを作成してください。
一度作成した自己PRは、ストックしておけば状況に応じてアレンジできるのでおすすめです。
⑦自分の強みをどのように仕事に活かすか述べること
自分のアピールする強みをどのように仕事に活かすことができるのかという点を盛り込みましょう。
理系学生の場合は、研究内容が「強み」に直結し、そのまま業務に活かせるパターンがありますが、文系学生はどうしても抽象的になってしまいがちです。
「強みである〇〇を活かし、御社で〇〇として活躍したいです」といったように締めくくれば、より説得力のある文章となるでしょう。
この際に、無理やりではなく論理的に、「強み」と「入社後の仕事」を関連づけるようにしてください。
自己PR作成例を紹介!
ここからは自己PRの作成例を紹介します。
自己PRを作成する際の参考にしてみてください。
作成例①
私は、誰よりも「負けず嫌い」な人間だと思います。私は、どの学生にも負けないくらい、学生生活を充実させようという目標を持ち〇〇大学に入学しました。
活動の大きな柱は「部活動」と「教員免許取得」です。部活動では、体育会の野球部に所属し、全国大会出場を目標に掲げ取り組んできました。仲間と共に切磋琢磨してきた結果、4年間で3度の全国大会出場を勝ち取ることができました。この秋に、最後のリーグ戦が控えているので有終の美を飾れるように頑張ります。
学業の面では、本来卒業に必要な124単位に加え60単位を取得。また、部活動の合間をぬって教育実習に参加しました。さらに上記活動に加え、コンビニエンスストアで深夜のアルバイトを行い、学費を捻出しました。
上記の経験から、私の学生生活はほかのどの学生よりも充実しているものだと自負しております。このような負けず嫌いな性格を活かし、御社の営業マンとして活躍したいと考えております。
作成例②
私は「逆境で力を発揮することのできる人間」です。
私は学生時代に、教員免許取得を目指し学業に励んできました。その中で、ベトナムの子どもたちに日本語を教えに行くという経験をしました。子どもたちに日本語を教える以前に、現地のスタッフともしっかりとした意思疎通ができない状況や、生活インフラが整備されておらず、学習環境が劣悪な状況がありました。
単純に、日本語を教えるというミッションを果たすだけではなく、現地スタッフとともに、校舎の補修作業を行い、信頼関係を構築しました。ベトナム語はわかりませんでしたが、同じ目標を持つことで、コミュニケーションを図ることができ、その後のボランティア活動を円滑に進めることができました。
御社に入社したら、さまざまな逆境が私を待ち受けていると思います。ですが、逆境で力を発揮してきた経験を活かし、粘り強く業務を行いたいと思います。
自己PRがどうしても複数個作成できない際の対処法
本記事では、自己PRを複数個作成する必要性について解説してきましたが、「そういわれても、自己PRを複数個作成するネタが思い浮かばない」そのような思いを持った就活生もいるでしょう。
そんな就活生に向けて、自己PRを複数個作成する対処法について紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
再度自己分析を行ってみる
自己PRを複数個作成するほどネタがないと感じている就活生は、再度自己分析を行ってみてください。
再度、自己分析を行う際は、マインドマップを作成するのがおすすめです。
マインドマップとは、自分が頭の中で考えていることを見える化する「思考の表現方法」です。
自分の性格について分析する際も、マインドマップは大きな力を発揮します。
アイデア同士をつなぎあわせていくことで、自分の性格の原点にたどり着くことができるでしょう。
マインドマップは、紙とペンがあれば作成できますが、無料アプリもダウンロードできるのでぜひ試してみてください。
マインドマップを行う際は、「なぜ」を繰り返すことが重要ですので意識してみましょう。
他己分析をお願いしてみる
自己分析を行うことと併せて、他己分析をお願いしてみましょう。
他己分析とは、家族や親しい友人などの他人から、自分の性格などについて分析してもらうことを指します。
自己分析を行っていると知らず知らずのうちに、性格を決めつけてしまっていることがあります。
他人の目線から見て自分を分析してもらうことで新しい発見があるかもしれません。
余談ですが、就活でよくある質問として、「他人から見てあなたはどのような人間だと思いますか?」という質問があります。
他己分析を一度でも行っておくと、簡単に答えることができますし、自分の引き出しを増やすことにもなるので、ぜひお願いしてみましょう。
OB・OG訪問を活用してみる
OB・OG訪問を活用するのも有効な手段です。
OB・OGは大学の先輩であることに加え、就活の先輩でもあります。
厳しい選考を勝ち抜いているわけですから、選考を突破するためのアイデアをたくさん持っているはずです。
志望企業に対する質問に加え、「どのような自己PRをされていましたか?」と質問してみましょう。
自分の自己PRに活かせるようなアイデアを得ることができるかもしれません。
まとめ
本記事では、自己PRを複数準備することの重要性について解説してきました。
新卒の就活では、複数社の選考を受けるのは当たり前です。
それぞれの企業によって求める人材は異なりますので、複数の自己PRを準備しておき、志望企業にマッチしそうな内容をピックアップするようにしてください。
自己PRを複数準備しようと思うと、徹底的に自己分析を行う必要があります。
自己PRを複数準備することはもちろんですが、自己分析を充実させることにより、今後の就活が楽になるはずです。
本記事を参考に、自己PRを作成してみましょう。
本記事が、自己PRを作成しようとしている就活生の一助となれば幸いです。