【企業分析】エスユーエスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

はじめに

エスユーエスは、IT業界で急成長を遂げている注目の企業です。

AR/VR、メタバース、AIなどの最先端技術分野に積極的に取り組み、エンジニアの育成と派遣を主軸としています。

この記事では、エスユーエスの採用情報、就職難易度、選考対策について詳細に解説します。

IT業界でのキャリアを目指す学生や、エスユーエスを知りたい学生にとって、貴重な情報源となるでしょう。

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この記事の結論

エスユーエスは、IT業界で急成長を遂げている注目企業です。

就職偏差値47と中堅クラスの難易度ですが、AR/VR、メタバース、AIなどの最先端技術分野に積極的に取り組み、独自の「社会人学校®」コンセプトで社員の成長を支援しています。

新卒採用では、技術力向上への意欲や主体性、継続的な学習能力を重視しており、多様な大学から人材を採用しています。

株式会社エスユーエスについて

出典元：

株式会社エスユーエスの転職・求人・中途採用情報｜ゲーム・映像業界の求人

会社概要

株式会社エスユーエスは、1999年9月1日に設立され、2017年に東証グロース市場に上場した企業です。

資本金4億3,600万円、従業員数2,239名（2024年4月1日現在）の規模で事業を展開しています。

本社を京都市下京区に置き、IT分野を中心とした技術者派遣・開発請負、AR/VRおよびAIソリューションの開発・販売、ERPコンサルティングなど、幅広いITサービスを提供しています。

2023年9月期の売上高は115億円を記録し、近年は特にXR（AR・VR・MR・メタバース）やAI分野に注力しており、2019年にはAR/VR戦略子会社とAI研究所を設立するなど、最先端技術領域での成長を加速させています。

「社会人学校®」というコンセプトのもと、80種類以上の研修プログラムを用意するなど、エンジニアの育成と技術力の向上に力を入れており、IT業界内で高い評価を受けています。

各事業別の売上規模

エスユーエスは複数の事業セグメントを展開し、多角的な収益構造を築いています。

ここでは、各事業セグメントの売上規模とその特徴について詳しく解説します。

ソリューション事業

ソリューション事業は、エスユーエスの主力事業として高い売上を誇ります。

2024年9月期第2四半期累計期間の売上高は5,502百万円で、前年同期比7.8%増となりました。

この事業は主に以下の2つの分野から構成されます.

1. 派遣：売上高4,915百万円（前年同期比11.7%増）
2. 請負等：売上高587百万円（前年同期比16.6%減）

派遣分野では、派遣単価の上昇と在籍人数の増加により増収を達成しました。

一方、請負等の分野では、前年同期に大型案件があったIT請負や、半導体関連顧客での部品供給不足の影響を受けた製造請負が減収となりました。

コンサルティング事業

コンサルティング事業は、ITコンサルティングとHRコンサルティングの2つの分野で構成されています。

2024年9月期第2四半期累計期間の売上高は442百万円で、前年同期比20.2%増と大きく成長しました。

1. ITコンサルティング：売上高424百万円（前年同期比20.7%増）
2. HRコンサルティング：売上高17百万円（前年同期比8.0%増）

ITコンサルティングでは、SAP S/4 HANAやSAP以外のERP導入案件が増加し、HRコンサルティングではタレントマネジメントシステム「SUZAKU」の売上が伸びています。

AR/VR事業

AR/VR事業は、エスユーエスの成長ドライバーとして注目されている分野です。

2024年9月期第2四半期累計期間の売上高は230百万円で、前年同期比82.7%増と急成長を遂げました。

1. AR/VR：売上高216百万円（前年同期比86.0%増）
2. AI関連：売上高14百万円（前年同期比44.5%増）

産業向けのAR/VRコンテンツ開発や教育機関向けのメタバース、360°VRツアーなどの需要が順調に伸びています。

また、AIを活用した業務効率化システムの開発も受注を獲得しています。

その他事業

その他事業には、就労移行支援事業と再生医療導入支援事業が含まれます。

2024年9月期第2四半期累計期間の売上高は33百万円で、前年同期比12.6%減となりました。

1. 就労移行支援事業等：売上高26百万円（前年同期比13.5%減）
2. 再生医療導入支援事業：売上高6百万円（前年同期比8.6%減）

就労移行支援事業では就職決定による一時的な利用者減少が影響し、再生医療導入支援事業では再生医療支援サービスの受注を獲得しています。

各事業セグメントの解説

エスユーエスの各事業セグメントは以下のとおりです。

エンジニアリングソリューション

エンジニアリングソリューション事業では、ITから機械、電気・電子、化学・バイオまで幅広い領域をカバーしています。

1,700人を超える正社員エンジニアが、チーム派遣やプロジェクト請負、受託開発などの形態で、クライアントの技術課題解決に取り組みます。

20年以上の社歴で培った経験豊富な中堅エンジニアから、最先端技術を習得した若手エンジニアまで、多様なスキルセットを持つ人材が所属しています。

AIソリューション

AIソリューション事業では、AI時代の到来に向けて、AIを活用したシステムの導入支援を行います。

クライアントの事業戦略を成功に導くため、幅広いサービスの中から最適なAIソリューションを提案。

AI研究所「SUS Lab」を設立し、VRを生成するAIの研究など、5つの研究テーマを設定して自社製品・技術・サービスの開発や新規事業の創出に取り組んでいます。

AR/VRソリューション

AR/VRソリューション事業では、最先端技術を活用したソリューションを提供します。

「拡張現実」「仮想現実」の技術を用いて、時間や場所を問わずユーザーに「体験」を提供。

エスユーエスグループのVRは圧倒的な没入感が特徴で、ARやメタバース、ChatGPTを含むAIなど、産業、学術、公共のあらゆる分野で企画制作が可能です。

また、「京都初の法人向けMeta Quest認定販売店」として認定されています。

ITコンサルティング

ITコンサルティング事業では、SAPなどのERP領域に豊富な経験とスキルを持つ専門コンサルタントが、クライアントの課題解決をサポートします。

ソリューション提案からBPR、システム設計・プログラム開発、保守運用まで、ワンストップでサービスを提供。

ERPコンサルタントの採用にも注力し、事業拡大を図っています。

HRコンサルティング＆テクノロジー

HRコンサルティング＆テクノロジー事業では、産学連携のもと開発したアセスメントサーベイと、長年の経験・実績に基づくデータ解析を活用します。

これにより、根拠に基づいた人材育成、適材配置、リテンションマネジメントの推進に貢献。

組織心理学とAIを組み合わせた人材管理システム「SUZAKU」を提供し、人事・経営・マネジメントの課題解決をサポートしています。

エスユーエスで働いている社員は？

エスユーエスの社員は、多様な技術分野で活躍するエンジニアが中心です。

ITから機械、電気・電子、化学・バイオまで幅広い領域をカバーし、最先端技術にも積極的に取り組んでいます。

ここでは、エスユーエスで働く社員の実態について詳しく見ていきます。

平均勤続年数は？

エスユーエスの平均勤続年数に関する具体的なデータは公開されていませんが、企業の成長性と福利厚生の充実度から、比較的高い定着率が推測されます。

1999年の創業以来、25年間で2,239名（2024年4月1日現在）まで成長した事実は、長期的なキャリア形成が可能な環境を示唆しています。

平均年収は？

エスユーエスの平均年収は422.7万円（2023年）です。

この数値は、日本の全産業平均年収458万円（令和4年民間給与実態統計調査による）と比較すると若干低めですが、IT業界の中では標準的な水準と言えます。

エスユーエスは従業員の年収向上に積極的に取り組んでおり、以下のような特徴があります。

1. 6年連続で平均年収が上昇。
2. 転職者の約9割が前職と比較して入社時に平均56万円の年収アップを実現しており、中には100万円以上アップした社員もいる。
3. 年2回（4月、10月）の昇給査定があり、経験・スキルに応じて評価されることで、継続的な年収の上昇が期待できる。

平均残業時間は？

エスユーエスの月平均所定外労働時間（残業時間）は11.2時間（2023年度実績）です。

IT業界の平均と比較すると、かなり抑えられた水準となっています。

ワークライフバランスの向上に努めており、以下のような取り組みを実施しています。

これらの施策により、社員の健康維持と生産性向上の両立を図っています。

平均ボーナス額は？

エスユーエスの賞与は年2回（7月、1月）支給されており、全年度で支給実績があります。

具体的な平均ボーナス額は公開されていませんが、会社の業績が12年連続で黒字であることから、安定した賞与支給が行われていると推測されます。

2023年12月期の経常利益は4億3500万円で、前年比で約2.8%増加しており、この業績向上が賞与にも反映される可能性があるでしょう。

IT業界の一般的な傾向から、年間で基本給の3〜5ヶ月分程度のボーナスが支給されていると考えられます。

どんな文化なの？

エスユーエスの企業文化は、「社会人学校®」というコンセプトを中心に形成されています。

主な特徴は以下のとおりです。

1. 継続的な学習と成長
   80種類以上の研修プログラムを用意し、社員の成長をサポートしています。
2. チャレンジ精神の尊重
   最先端技術領域への挑戦を奨励し、AR/VRやAI分野での成長を目指しています。
3. ワークライフバランスの重視
   残業時間の削減や有給休暇取得の推進など、働きやすい環境づくりに注力しています。
4. ダイバーシティの推進
   女性の活躍を支援し、管理職への登用を進めています。2023年度時点で、管理的地位にある者の11.2%が女性です。
5. 健康経営の実践
   「健康経営優良法人2024（大規模法人部門）」に認定されるなど、社員の健康維持に力を入れています。

エスユーエスは、社員一人ひとりの成長が会社の成長につながるという考えのもと、技術力の向上とヒューマンスキルの育成を両立させる文化を築いています。

この文化が、高い定着率と持続的な成長の背景にあると言えるでしょう。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

エスユーエスは、IT業界において独自のポジションを確立しています。

以下の表は、エスユーエスと競合他社3社（テクノプロ、アルトナー、ソーバル）の比較を示しています。

各企業の売上高、平均年収、就職偏差値、社風について詳しく見ていきましょう。

※就職偏差値ランキング委員会を参考に就職偏差値を算出。

エスユーエス

エスユーエスは、IT業界において独自のポジションを確立しています。

特にシステム開発やソリューション提供に強みを持ち、幅広い業界のクライアントにサービスを提供。

2023年の売上高は327億円で、業界内で堅調な成長を示しています。

就職偏差値は47で、業界内では中堅クラスの難易度といえるでしょう。

テクノプロ

一方、テクノプロは、1,998億円の売上高と648万円の平均年収を誇ります。

就職偏差値は50で、エスユーエスよりもやや高めです。

技術力と多様性を重視する社風が特徴で、全国に多数の拠点を持ち、幅広い業界・技術領域をカバーしているため、エンジニアに多様なキャリアパスを提供できる点が強みとなっています。

アルトナー

アルトナーは、売上高101億円、平均年収431万円、就職偏差値46です。

実直さと会話力を重視する社風があり、独自の教育体制を通じて若手エンジニアの育成に力を入れています。

設立から60年以上の歴史を持ち、製造業を中心に高い信頼を得ています。

ソーバル

ソーバルは売上高81億円、平均年収516万円、就職偏差値45です。

ワークライフバランスを重視する社風で、IT業界では珍しい高い定着率と低い残業時間を実現しています。

社員を大切にする姿勢が、堅実な経営と強固な財務体質につながっています。

エスユーエスの新卒募集要項について

エスユーエスの新卒募集要項を以下の表にまとめました。

求める人材

エスユーエスは、次世代のIT業界を担う人材を広く求めています。

具体的には、以下のような人材を歓迎しています。

エンジニアとしてのキャリアを築く強い意志を持つ人

エスユーエスでは、技術力向上に対する強い意欲を持つ人材を求めています。

IT業界は常に進化し続けるため、自己研鑽に励む姿勢が重要です。

最新技術への好奇心や、専門性を高めたいという願望を持つ人が適しています。

主体性が高く、自ら動ける人

受け身の姿勢ではなく、自ら課題を見つけ、解決策を提案できる人材を重視しています。

プロジェクトにおいて、自分の役割を理解し、率先して行動を起こせることが求められます。

自己コントロール力があり、学び続けることができる人

IT業界では、継続的な学習が不可欠です。

自己管理能力が高く、計画的に学習を進められる人材を求めています。

また、失敗を恐れず、そこから学ぶ姿勢も重要視されます。

リーダーシップを発揮できる人

将来的にプロジェクトリーダーやマネージャーとして活躍できる人材を求めています。

チームをまとめ、目標に向かって導く力が必要です。

コミュニケーション能力や問題解決能力も重要なスキルとなります。

最先端分野へのチャレンジ精神を持つ人

AR/VR、AI、メタバースなど、エスユーエスが注力する最先端技術分野に興味を持ち、積極的に挑戦する姿勢が求められます。

新しい技術やサービスの創造に貢献したいという意欲が高い人材を歓迎します。

幅広い経験を積みたい人

エスユーエスでは、多様なプロジェクトや業界に携わる機会があります。

様々な経験を通じて成長したい、視野を広げたいという意欲的な人材を求めています。

新卒採用のフロー

エスユーエスの新卒採用フローは以下のとおりです。

1. エントリー：エントリーシート不要で応募可能です。
2. 会社説明会：オンラインで開催される説明会に参加します。
3. 一次面接：個人面接形式で行われます。
4. Web適性検査：エスユーエスが独自開発したヒューマンスキルアセスメントツール「HQ Profile(R)」を使用します。
5. プログラミングスキルチェック：ITエンジニア職希望者のみ受検します。調べながらの受検が可能で、期間中何度でもチャレンジできます。
6. 二次選考：個人面接形式で行われます。
7. 内定
8. 内定者研修

上記のプロセスは約1か月～1か月半で完了します。

エントリーシート不要で、じっくりと1対1の面接を重視している点が特徴です。

また、2024年7月、10月、2025年1月入社の通年採用も実施しています。

選考過程では、履歴書（顔写真貼付）の提出と最終面接前に作文の提出が必要です。

内定後は、内定者懇談会や教育プログラム、SNSを活用した内定者同士の交流、e-ラーニングによるIT基礎学習など、充実したフォローアップが用意されています。

採用大学

エスユーエスは、幅広い大学から人材を採用しています。

大学院から学部、専門学校まで、多様な教育背景を持つ学生を受け入れています。

就職偏差値・難易度

エスユーエスの就職偏差値は47で、IT業界内では中堅クラスの難易度に位置しています。

この数値は、同社の特徴と市場での立ち位置を反映したものです。

大手IT企業ほどの高難度ではありませんが、エスユーエスは独自の企業文化と成長性により、一定の競争率を保っています。

「社会人学校®」というコンセプトのもと、充実した研修プログラムを提供し、技術力向上を目指す人材を惹きつけている点が特筆すべき特徴です。

また、6年連続で平均年収が上昇しているという事実は、社員の成長に応じた報酬体系の証左といえるでしょう。この点は、将来性を重視する就職希望者にとって魅力的な要素となっています。

透明性の高い評価・査定システムを導入し、個々のパフォーマンスに基づいて報酬を決定している点も注目に値します。これにより、公平な評価を求める就職希望者からの支持を集めているのです。

これらの要因が相まって、エスユーエスは中堅IT企業としての位置づけながらも、偏差値47という一定の就職難易度を維持しています。

ただし、就職偏差値や難易度は経済状況や業界トレンド、個々の学生の適性によっても変動する点に留意が必要です。

エスユーエスへの就職を検討する際は、偏差値のみならず、自身のキャリアプランや企業の成長性、文化との適合性も総合的な考慮が大切でしょう。

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

エスユーエスは、IT業界で独自のポジションを確立している企業です。

ソリューション事業を主軸に、コンサルティング事業、AR/VR事業など多角的な事業展開を行っています。

特に、AR/VR事業は前年同期比82.7%増と急成長しており、今後の主力事業として期待されています。

最先端技術への挑戦や継続的な学習を重視する同社の文化は、技術力向上を目指す学生にとって魅力的な環境といえるでしょう。

就職を検討する際は、企業の成長性や文化との適合性も含めて総合的に判断しましょう。

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