ChatGPTを使えば面接対策・練習ができる!活用方法とプロンプトを紹介
2024/7/23更新
はじめに
本記事では、ChatGPTを使って就活の面接対策・練習する方法について紹介しています。
一人では練習しにくい面接対策も、ChatGPTを使えば模擬面接ができます。
本記事は、「ChatGPTを使った面接練習を知りたい」「就活においてChatGPTの活用方法を知りたい」といった疑問を持つ就活生に向けた記事です。
一人でも模擬面接をしたい人は、ぜひ最後まで読んでください。
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ChatGPTを使った面接対策・練習のやり方
ChatGPTを使った面接対策・練習のやり方を紹介します。
手順は全部で5つありますが、誰でも簡単にできますので、ぜひ手順を見ながら進めてください。
手順1:自己分析をする
ChatGPTを使う前にあらかじめ自己分析をしておきましょう。
ChatGPTを使う際は、自己PRや志望動機などを入力することになります。
そもそも自己分析をしていなければ、話すネタがないため面接が進みません。
自己分析には、「マインドマップ」「自分史」「SWOT分析」などがあります。
自己分析に正解はないため、自分のやりやすい方法で自己分析を進めてください。
ChatGPTを利用して、自己分析することも可能です。
例えば、自分の強みを分析したい場合は、以下のように入力してください。
あなたはプロのキャリアコンサルタントです。
私は現在、就職活動を行っています。
複数回の対話を経て、自己分析するために自分の強みの作成を手伝ってください。
#制約条件
・質問は1つずつしてください
・合計4回質問してください
・最後の質問の回答が終われば、4つの質問を通して考えられる私の強みを4つ教えてください
#出力形式
最後の質問の回答が終われば、表形式で出力してください
・強み
|強みの内容|解説|
精度を高める場合は、質問回数を増やしてください。
また、強み以外にも弱みや特性などの分析にも使えます。
手順2:ChatGPTの使い方
ChatGPTは、誰でも無料で利用できるAIツールです。
以前までは、会員登録が必要でしたが、2024年4月1日より会員登録なしでも利用できるようになりました。
使い方はとても簡単です。
まずは、公式サイトにアクセスしてください。
画像元:ChatGPT
アクセスすると「今すぐ始める」というボタンがあるので、クリックします。
画像元:ChatGPT
上記のような画面に変わり、「ChatGPTにメッセージを送信する」の部分に入力するだけです。
会員登録したい人は、左側にある「サインアップ」から登録してください。
会員登録すると、チャットの履歴が残ったり、ChatGPTをカスタマイズできたりして、より便利に利用できます。
ChatGPTを頻繁に使う予定がある人は、会員登録がおすすめです。
手順3:ChatGPTにプロンプトを入力する
ChatGPTを上手く使いこなすには、具体的で明確なプロンプトを用いることです。
プロンプトとは、ChatGPTに対しての質問や命令を指します。
具体的には以下の画像に記載された水色の部分です。
画像元:ChatGPT
このプロンプトを詳しく書くことで、ChatGPTから正確な答えを得られます。
面接対策に役立つプロンプトは、のちほど紹介しますので、参考にしてください。
手順4:ChatGPTと模擬面接する
それでは、実際にChatGPTと模擬面接を始めましょう。
模擬面接を始めるプロンプトは以下のとおりです。
あなたはプロの面接官です。
私は貴社を志望しており、採用するべき人材かを面接で判断してください。
#制約条件
・私は新卒なのでこれまでに職務経歴がありません。
・主に学生時代の出来事について聞いてください。
・質問は1つずつしてください。
・抽象的な質問をせず、具体的に質問してください。
・私の回答に対して、気になるところを何度も深掘りの質問をしてください。
・合計5回繰り返してください。
・多様な角度から質問を通して私のパーソナリティな部分を発見してください。
・私がどのような人か知ろうとしてください。
・面接官から高い好感度を得ることを目的として回答します。
・質問に対してすべての回答が終われば、合否結果の通知とそれぞれの回答に対してのフィードバックを辛口でしてください。
・合格率60%の難易度で面接をしてください。
#よくある質問例
学生時代に最も力を入れたことはなんですか?
志望動機を教えてください。
自己PRをしてください。
#最後の回答終了後出力形式
・合否を教えてください。合格率は60%になるような難易度にしてください。
・それぞれの質問の回答に対する辛口FBをしてください。
・より魅力的な回答を目指すためにはどうしたらいいかという観点で質問してください
ChatGPTからの質問に対して、本番の面接のように答えていきましょう。
手順5:ChatGPTからフィードバックをもらう
質問が終われば、最後にChatGPTからフィードバックがもらえます。
今回は合格率60%に設定しているため、その合否もわかります。
ChatGPTのフィードバックに対しても、質問してください。
ChatGPTから的確なアドバイスがもらえます。
何度も繰り返しブラッシュアップすることで、本番でもスラスラ答えられるようになります。
今回の模擬面接は、ChatGPTに最低限の情報しか入れていません。
そのため、より本番を意識した模擬面接にするためには、企業の情報や自分の情報を入れることです。
そこで、次は「企業の情報」「自己紹介」「逆質問」に関するプロンプトを紹介します。
ChatGPTを使った面接対策に役立つプロンプト
より本番に近い模擬面接にするために、「企業の情報」「自己紹介」「逆質問」の3つのプロンプトを紹介します。
先ほど紹介した模擬面接のプロンプトに、これから紹介する3つのプロンプトをカスタマイズすれば、より効果的に対策することが可能です。
各プロンプトについて見ていきましょう。
企業情報を入力するときのプロンプト
就職したい企業情報をChatGPTに入力することで、志望企業を意識した模擬面接が可能です。
対策したい企業ごとに記載している内容を変更してください。
(例)に書かれている内容を自分の面接したい企業に置き換えましょう。
企業情報をChatGPTに入力するときのプロンプトは、以下のとおりです。
### 企業情報について
#### 企業基本情報
– 企業名:(例:株式会社任天堂)
– 企業規模:(例:大企業)
– 業種:(例:玩具やコンピュータゲームの開発・製造・販売)
#### 企業ビジョン・ミッション
– 企業ビジョン:( 例:世界のユーザーへ、かつて経験したことのない楽しさ、面白さを持った娯楽を提供する)
– 企業ミッション:( 例:娯楽を通じて人々を笑顔にする)
#### 事業内容・製品・サービス
– 主要事業:(例:家庭用レジャー機器の製造・販売)
– 代表的な製品・サービス:(例:「ファミリーコンピュータ」「ゲームボーイ」「NINTENDO64」「ニンテンドーDS」「Nintendo Switch」など)
#### 組織文化・働き方
– 企業文化:( 例:「独創的」「柔軟性」「チャレンジ」といった失敗を恐れずに挑戦し続ける姿勢)
– 働き方:(例:リフレッシュ休暇、コアタイム制)
#### 社会貢献・CSR活動
– 社会貢献の方針:(例:サプライチェーン全体でCSR活動の推進、スターライト・チルドレンズファンデーションを継続的に支援)
#### 採用情報
– 求める人材像:(例:コミュニケーションスキルの優れた人物、多種多様な視野を持つ人物、サービス精神が溢れる人物、探究心溢れる人物、オリジナリティー・フレキシビリティ溢れる人物)
なお、今回は株式会社任天堂について情報を記載しています。
必要な資格や社風など、項目に関して必要な条件があれば、追記してください。
任天堂について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
自己紹介を入力するときのプロンプト
面接練習するときに、自分の過去の経験や得意なことなど、情報を入れておくと、より本番に近い面接練習が可能です。
どの企業においても、「簡単な自己紹介をしてください」と質問されることが多いため、あらかじめ情報を入れておきましょう。
自己紹介をChatGPTに入力するときのプロンプトは、以下のとおりです。
### 基本プロフィール
– 経歴概要:(例:新卒就活生)
– アルバイト経験:(例:コンビニエンスストアで4年間バイトリーダーとして働いた)
### 資格
– 資格:(例:簿記3級)
### 応募職種と理由
– 応募したい職種:(例:接客業)
– 応募理由:(例:コンビニエンスストアでアルバイトをしていた経験を活かし、お客様に寄り添った対応ができるから)
### 強みと弱み
– 強み:(例:積極的に行動できる、周りの気がつかないところまで目が行き届く、チームワークを大切にし、協力しながら行動できる)
– 弱み:(例:行動までは早いが計画的に進めることが苦手、作業に集中しすぎて一つのことにとらわれてしまう)
上記以外にもゼミや大学での研究、大学で取り組んだことなど、付け加えてください。
逆質問を考えてもらうプロンプト
面接が終わる前に「最後に何か質問はありますか」と逆質問があります。
逆質問は必ずしも質問する必要はありませんが、気になることを知れたり、自分をアピールしたり、企業の良い一面を知れたりなど、逆質問することで得られるメリットがあります。
しかし、何を聞けばいいか悩んでしまう就活生も多いのではないでしょうか。
そこで、ChatGPTに用意してもらえれば、逆質問に時間を取られることはありません。
逆質問をChatGPTに考えてもらうプロンプトは、以下のとおりです。
あなたはベテランの面接官です。
私は現在、就職活動をしており、逆質問の例を10個教えてほしいです。
#制約条件
・このタスクにおいて、最高の結果を出すために、追加の情報が必要な場合は、逆質問をしてください。
・箇条書きで出力してください。
#入力欄
形式:株式会社任天堂の1次面接
業界:ゲーム業界
職種:理工系(ゲーム開発)
業務内容:ゲーム機に向けたゲームソフトのプログラムの設計と実装(試作・本制作・検証工程)
その他:自分でゲームを作った経験がある
企業情報と同じく任天堂を例に作成しました。
「入力欄」を自分の志望企業へ置き換えて入力してください。
実際に生成された逆質問は、以下のとおりです。
- このポジションでの成功のために重要なスキルや資質は何ですか?
- チームでのコラボレーションの機会や頻度はどのくらいですか?
- プロジェクトの進行管理や優先順位付けはどのように行われますか?
- 技術的な挑戦に直面した場合、どのように対処しますか?
- 新しい技術やツールを学ぶ機会はありますか?
- プロジェクトにおける成果の評価基準はどのように設定されていますか?
- チームメンバーとのコミュニケーションの頻度や方法は?
- プロジェクトのデッドラインやスケジュールが厳しい場合、その対処法は?
- 新しいアイデアや改善提案をどのようにして発信できますか?
- 現場でのトラブルシューティングが必要な場合、どのようにサポートが得られますか?
今回は10個にしていますが、必要な分だけ数を調整してください。
「企業情報を入力するときのプロンプト」で紹介した、任天堂の情報をインプットさせてから逆質問をすると以下のように変わりました。
- 任天堂では、ゲーム開発のプロセスにおけるチームのコラボレーションやコミュニケーションのスタイルはどのようなものですか?
- 現在進行中の主要なプロジェクトや新しい技術の導入について教えていただけますか?
- 任天堂でのキャリアパスや成長の機会についてどのように考えていますか?
- ゲーム開発におけるデザインと技術のバランスについて、どのように取り組んでいますか?
- 新しいアイデアやイノベーションを取り入れるための環境やプロセスはどのように整備されていますか?
- 自分でゲームを制作した経験を活かして、任天堂でどのように貢献できると考えていますか?
- 社内外のフィードバックやチームの学びを促進するための取り組みはありますか?
- チームメンバーとの関係構築や、相互サポートを深めるための取り組みについて教えてください。
- 任天堂のゲーム開発におけるテクノロジー戦略や将来の展望についてどのような見解をお持ちですか?
- チーム内での挑戦的なプロジェクトや成功事例を教えていただけますか?
少し抽象的な質問から具体的な質問へ変わったものもあります。
企業についてより詳しく情報を与えておけば、その情報を活かして逆質問を作ってもらえるので、「求める人物像」「社風」「企業理念」などを入力してから逆質問を作ってもらいましょう。
ChatGPTを使って面接対策するときの注意点
ChatGPTを使えば面接対策ができますが、注意点・デメリットがあります。
注意点・デメリットを把握し、どのように補えばいいか考えましょう。
情報が間違っている場合がある
ChatGPTは、ネット上のデータをもとに回答してくれますが、情報が間違っている場合があります。
任天堂のような大企業であれば、情報量も多く、内容が間違っていることは少ないです。
しかし、規模の小さい企業やベンチャー企業などは、情報量が少なく間違った情報を答える場合があるので注意しましょう。
そのため、模擬面接する前にこちらから正しい情報をインプットし、その情報をもとに模擬面接を行いましょう。
臨場感のある面接練習はできない
ChatGPTはAIであり、人ではありません。
また会場で練習しているのではなく、パソコン上のメッセージでのやりとりになるため、臨場感のある面接練習はできません。
言葉を話すわけでもなく、文字だけなので実践形式のような受け答えの練習はできません。
どのような質問をされるのか、どのように答えればいいのか、文章の構成やエピソードの内容は問題ないか、といった中身の部分の対策だと思ってください。
ChatGPTだと、時間をかけて返答できるため作り込んだ文章になります。
しっかり作り込まれた文章でも良いですが、丸暗記して面接に挑まないようにしましょう。
暗記したことを言うだけでは、好印象につながりません。
自然体で話す練習も忘れずにしておきましょう。
ChatGPTの面接対策は、エントリーシートの添削のような感覚が好ましいです。
面接の雰囲気は味わえませんが、フィードバックや合格点なども回答してもらえるので、ゲーム感覚で対策しましょう。
姿勢や立ち居振る舞いなどの練習はできない
上記でも説明しましたが、ChatGPTは人ではないため、対面練習はできません。
自分の表情や声の大きさ、入室から退室までの流れなどは、練習できないことがデメリットです。
面接においては、エピソードの中身よりも第一印象が重要です。
清潔感やフレッシュ感など、見た目の印象や立ち居振る舞いなどは、別で対策してください。
「ChatGPTで模擬面接したから面接対策はバッチリ」と思っていると、選考を突破できません。
ChatGPTの面接対策を過信しすぎることなく、大学の先生や友達、キャリアアドバイザーなどと面接対策することも忘れずにしましょう。
まとめ
ChatGPTを使えば、面接対策・練習が可能です。
ChatGPTは無料で誰でも使えるため、気軽に面接対策できます。
ChatGPTを使って面接対策するときは、企業や自分の情報をインプットさせてから行うのがおすすめです。
情報をインプットさせることで、より詳しく、より深みのあるやりとりができます。
そのためには、具体的で明確なプロンプトを心がけましょう。
本記事では、面接対策の参考となるプロンプトをいくつか紹介していますので、コピペして使ってください。
ただし、ChatGPTの面接対策だけでは万全ではないため、必ず対面での面接対策もしましょう。