部活で役割がない場合の答え方のポイントや注意点をご紹介!回答例文も解説!!

部活で役割がない場合の答え方のポイントや注意点をご紹介!回答例文も解説!!

2024/7/23更新

はじめに

エントリーシートや面接選考の際に、部活でどのような役割を担っていたかを問われる場合があります。

部活に関わらず、チームでどのような役割を果たし、集団の中でどのような立ち位置に属していたかを知ることで、就活生の人間性や性格が明確になります。

しかし、特別なポジションや役職に就いていなかった場合、役割をどう答えるべきか迷ってしまうでしょう。

この記事では、部活で役割がないと感じている以下のような就活生を対象に、答え方のポイントや注意点の解説を行っています。

対象
  • 部活で役割がない場合、エントリーシートや面接でどのように回答すれば良いのかわからない
  • 部活の役割の最適な回答方法を見つけたい

このような方はぜひ最後までご覧いただき、エントリーシート記入時や面接の際に役立ててください。

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部活での役割を問う意図や理由

面接で部活での役割を問う意図や理由

選考時に部活などのチームや団体で、どのような役割を担っていたのか問われる場合があります。

なぜ企業がそのような質問をするのか、意図や目的を解説しますので、選考前に把握しておきましょう。

①協調性があるかどうか知ろうとしている

企業が就活生に部活での役割を問う理由として、「協調性があるかどうか」を知ろうとしていることが挙げられます。

業務を行う際は、基本的には複数人のチームで行う場合が多いからです。

部活という一つのチームで役割を持って動き、何かを成し遂げたという経験から、企業は、就活生が自社で活躍できる人材であるかどうかを判断しています。

就活生は企業に入社後も、学生時代のチームでの役割と同じ役割になる可能性が高いです。

人事担当者はこの質問に対する回答を聞き、就活生がその役割を務めながら業務で活躍するイメージをするのです。

例えば、あなたが部活で相談役を務めていたなら、企業は、仕事でトラブルが起こっても、積極的にほかの社員と協力して解決するだろうと考えるでしょう。

②客観的に自分を理解できているか知ろうとしている

部活の役割という質問を通して、企業は「客観的に自分を見られているか」「理解しているか」という部分もチェックしています。

自分を客観視できるということは、自分の役割を理解していると認識できているということです。

企業は、就活生の能力や資質を組織の中で活かしたいと考えています。

チームや組織では、それぞれのメンバーが、それぞれの個性や能力を最大限に発揮することが最も大切です。

自分を客観的に理解できていれば、業務においてより良いチームワークを発揮でき、より良い実績が残せると企業は考えます。

もし自分を客観視できておらず、自分の個性や能力をチームで活かせない役割を担った場合、素養は発揮できないでしょう。

だから企業は、自分を客観視でき、自己理解を深められている人材を優先的に求めるのです。

③自社が求めている人材であるか知ろうとしている

企業は部活の役割を聞くことで、自社が求めている人材にマッチするかどうかを探っています。

例えば、コミュニケーション能力が長けている人材を求めている企業なら、相談役やまとめ役、サポート役に関連した役割の人材を求めるでしょう。

そのため、志望企業がどのような人材を求めているのかを把握しておくことが重要です。

しかし、求める人材と合致しない場合でも、良い印象を与えようとして嘘をついてはいけません。

とはいえ、求める人材の条件と、何か一つでも関連づけながら役割を伝える努力をすると良いでしょう。

④学生の性格や長所を知ろうとしている

企業は、部活動において役職についていることを重視しているのではなく、どのような役割でチームに貢献していたのかを重点的に知りたいのです。

その回答から、就活生の性格や長所を理解しようとしています。

性格や長所を知ることは、企業で活躍できる人材であるか、どのような役割で企業に貢献できるのかを具体的にイメージする大きな手がかりとなるからです。

また、就活生がどのような価値観を持って課題に取り組んでいるのかという部分も、把握できるでしょう。

企業はミスマッチは避けたいと考えているため、就活生の内面部分を質問を通して評価しています。

⑤他の質問の回答と一貫性はあるか知ろうとしている

部活での役割を問われた時、志望動機や自己PRの記載内容に一貫性があるかどうかもチェックされます。

例えば、自己PRで「私の長所は持ち前のコミュニケーションを活かし、人との会話を円滑に進められることです。」と記載していたとします。

しかし、部活の役割を問われて、「事務作業を淡々とこなし、チームのスケジュール管理を行っていました。」と回答してしまうと、矛盾してしまうでしょう。

一貫性がない内容だと判断され、人事担当者が不信感や違和感を抱いてしまう恐れがあるのです。

内容を完璧に一致させる必要はありませんが、何かしらの共通項をそれぞれの回答で設けておきましょう。

そうすれば、内容に一貫性が出て内容がまとまります。

部活での役割がない場合の回答方法

部活での役割がない場合の回答方法

部活で明確な役割がない場合でも、自己分析を行えば気づかなかった自分のポジションや役割が見えてきます。

たとえ目立った役職や大きな実績がなかったとしても、魅力的にアピールする方法はいくつかあります。

回答方法や伝え方を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

①自分の長所を伝える

部活での役割がない場合、「役割はない」と答えるだけでは悪い印象を与えてしまうでしょう。

役割がないなら、役割を「自分の長所」に言い換えてみましょう。

人事担当者は「部活での役割」という設問を通して、就活生の人柄や能力を確認しています。

「チームや集団で発揮できる就活生の長所」を知りたいからです。

長所であっても、チームで活かせないような能力なら、質問の意図に反しているため、回答にふさわしくありません。

大切なのは、質問内容の意図や目的を理解して、適切な回答を心がけることです。

②部活以外でどんなポジションになることが多いか答える

部活で役割がない場合は、アルバイトやサークルなど、部活以外の団体や組織で考えてみましょう。

部活動以外のところで、どのような役目やポジション、任務を担うことが多かったか、またはどのような取り組みを行っていたかを模索してください。

部活では活かせなかった能力でも、属する組織を変えると能力を発揮できる場合があります。

人事担当者は部活だけに限らず、チームや組織で就活生がどのような役割を果たしてきたかを知り、人間性や能力を判断したいのです。

部活以外に焦点を当てて回答したとしても、適切な回答ができれば問題ありません。

③人の役に立てた経験やエピソードを伝える

役割だけを伝えても、どのような能力を発揮して何を成し遂げたのかなど、具体的なことがわかりません。

ですから、チームの一員として今まで人の役に立った経験や、エピソードも併せて伝えましょう。

経験やエピソードを話すことにより、仕事での再現性があることもアピールできます。

この場合、内容は省略せずに具体的に話すことが大切です。

とはいえ、ダラダラと話しすぎないように気をつけましょう。

あくまでも論理的に、簡潔に説明しながら、その役割で活躍している場面をイメージさせるように心がけてください。

部活での役割がない場合の回答例文

チームの役割を回答する際は、結論から始め、次に経験やエピソードを説明してください。

最後に、学んだことや、自分の能力を入社後にどう活かすかを伝えると、相手に簡潔に伝わりやすくなります。

それぞれのパターンで回答例文を紹介します。

①自分の長所を言い換えて伝える場合

私は日頃から人から相談されることが多く、相談事を解決することに自分の存在意義や喜びを感じています。

私は大学2年生の時に、学園祭の実行委員になりました。

その際、複数人の委員をまとめ適宜指示を出す機会や、学園祭の進め方などの問題点を相談されることが多々ありました。

その度に、他の実行委員の生徒や先生から意見を聞き、自分なりにまとめて解決に導いていました。

実行委員の中では地味な役回りだったため、特別に評価されたわけではありませんでしたが、実行委員というチームで自分らしく貢献できたと考えています。

すべての仕事はチームの目的や、チームメイトの想いがある上で成り立っていると感じます。

私は、どのような業務であっても、高いモチベーションを保ちながら取り組むことができます。

②部活以外でどんなポジションになることが多いか説明する場合

私は、チームや集団の中ではメンバーを積極的に褒めて、モチベーションを上げてチームの良い雰囲気作りに貢献することが得意です。

私は、高校生の頃に所属していたテニスクラブの先輩からよく褒めていただいていました。

先輩の意図は、メンバーを褒めて、個々の能力をさらに伸ばすという部活の教育方針が影響していました。

その甲斐あって、私は着実に試合の勝利率を上げることができました。

なぜなら、常にモチベーションを高く保ち、日頃の厳しい練習に臨めていたからです。

この経験から、人を褒めることの大切さを知りました。

大学の部活に入部してからも、常日頃から先輩後輩関係なく、練習中にチームメイトが良いプレーをしたり、スキルが上達していたら褒めるようにしていました。

最終的に、私は試合で大きな成果を残すことはできませんでしたが、大会の上位で活躍していたレギュラーメンバーから、「毎日褒め続けてくれたから自信になり、試合にも強気で臨めた」というメッセージをもらいました。

入社後は、今までと変わらず職場のメンバーにも褒めたいと思います。

必要であれば、褒めるだけではなく、厳しいことも言える強さを持ち、チームに貢献していきたいです。

部活での役割がない場合の回答時の注意点

部活での役割がない場合の回答時の注意点

部活で役割がない場合の回答方法の注意点を紹介します。

個々でアピールする能力や素養は異なりますが、注意点は共通していますので、意識しながら回答を考えましょう。

そして、人事担当者の意図を汲み取りながら適切な回答を心がけてください。

①役職ではなく役割を述べる

役職と役割は大きく意味が異なります。

「役職」は、団体や組織においての職務や職位を表し、部活ではキャプテンや副キャプテンなどです。

「役割」は、団体や組織において割り当てられた役目や任務を指します。

チームをより良い雰囲気に導き、良い成果を発揮して実現するために、何かしらの影響を他者に与えることを指します。

例えば、ムードメーカーや聞き役、調整役やサポーターなどです。

役職と役割の意味は異なりますが、意味が混同している就活生が多いため、区別して認識しておきましょう。

これらの違いを理解していなければ、選考の際に問われた場合に的外れな回答をしてしまいます。

マイナスな印象を与えないためにも、理解を深めることが大切です。

②「役割はない」と言うのはNG

部活での役割がない場合に、「役割はない」と答えてしまうのはNGです。

明確な役割が思いつかない場合は、「行動して学び得たこと」や「自分の長所」を答えるのがベストです。

人事担当者は、部活での役割の回答を通して、就活生の人間性や能力などを確認しています。

役割がないなら、代わりに長所を伝えても問題ありません。

大切なのは、人事担当者が設問を通して、就活生の何を知りたがっているか理解しておくことです。

部活での役割が思いつかない場合は、役割とまではいかなくとも、それを連想させるような行動を伝えましょう。

③伝える内容は1つに絞る

集団の役割を伝える時、「リーダーやサポート、ムードメーカーまで幅広い役割を担っていました。」と、オールランダーをアピールするのはおすすめしません。

これだと、人事担当者は強みや人間性を理解しにくくなるからです。

オールランダーをアピールするのではなく、伝えたいことは1つに絞るといいです。

エピソードも伝えやすくなるので、要点をピックアップするのがベストです。

いくつかの役割を伝えたい場合は、1つメインの役割を決めて、「状況に応じては他の役割を担う場面もあります。」と伝えるといいでしょう。

④困難や失敗を乗り越えた経験やエピソードも併せて説明する

部活などのチームや団体で、何か成果を出したり実績を残したりするには、大なり小なり困難や失敗がつきものです。

そのような困難や失敗を乗り越えたエピソードを盛り込んで伝えることで、役割の説得力が増します。

さらに、困難や失敗に対してどのように受け取り、解決するためどう行動したかを具体的に伝えるとベストです。

例えば、「仲間との意見の違いがチームワークを乱す原因となり、試合で負けた」ことがあったとしましょう。

この場合、下記のように言い換えることが可能です。

仲間と意見が異なり、チームワークが乱れて試合に負けましたが、コミュニケーションを重ねることで、チームワークの向上に繋がりチームを勝利に導くことができました。

困難や失敗は一見マイナスな出来事と認識しがちですが、伝え方を工夫するとポジティブになります。

⑤仕事でどう活かせるのか明確に伝える

部活での役割が、入社後どのように活かせるかということは、企業にとって就活生を採用するかどうかを判断する重要なポイントです。

この場合、部活での役割を伝えるのと併せて、志望企業がどのような業務や職種があるのかを理解しておく必要があります。

企業理解が不十分だと、「業務にどう活かすのか」という具体的な説明ができなくなるからです。

例えば、部活でムードメーカーの役割を果たしていた場合、企業でどのようにムードメーカーの特性や能力を発揮し、どう貢献するのかを伝えましょう。

自分自身や企業のことを両方伝えることで、志望企業への志望度が高いことをアピールできます。

⑥自己PRや志望動機の内容と一貫性をもたせる

部活での役割を伝える際は、自己PRや志望動機との内容に一貫性をもたせることを意識してください。

人事担当者はこれらをチェックし、それぞれの記載内容に共通項があるかを確認しています。

必ずしも同様の経験やエピソードを記載する必要はありませんが、異なる内容を使う際は、必ず一貫性を意識しましょう。

もし一貫性が感じられない内容だった場合、内容に説得力がなくなり、人事担当者は不信感を抱く可能性があります。

これでは内定獲得から大きく遠ざかってしまう恐れがあるため、避けるように注意しましょう。

⑦役割と併せて自分の長所や資質もアピールする

部活の役割を伝えるだけでなく、自分の長所や資質もアピールしましょう。

なぜ自分がその役割を担うことが多いのか、自分の長所や強み、価値観を紐付けるといいです。

例えば、サポート役に徹することが多いとしましょう。

例:

私は人を支えてサポートすることにやりがいを感じているため、サポート役を務めることが多いです。

このように、具体的に自分の強みを伝えると、役割を具体的に想像しやすくなります。

自分のアピールしたいポイントと役割に、一貫性を持たせて矛盾がないよう注意しましょう。

まとめ

この記事では、エントリーシートや面接で、部活の役割がない場合の回答例や答え方のポイントなどを紹介しました。

チームや集団で特別な役割がない場合でも、不安に感じる必要はありません。

特定の役職を務めていなくても問題ないでしょう。

大切なのは、「部活の役割」を聞く意図や理由を理解し、人事担当者が求めている回答をすることです。

企業は、就活生はどのような人間で能力を兼ね揃えているのか、求めている人材かどうかを確かめています。

また、実際の業務でどのような能力を発揮しながら貢献してくれるのかを重点的にチェックしてしているのです。

しっかり選考対策をして臨んでください。

この記事を参考に、ぜひエントリーシートや面接の際に活かしてくださいね!

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