図書館流通センターのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
株式会社図書館流通センター(以下、図書館流通センター)は、図書館向け書籍販売、図書館管理業務の受託などを行っている企業です。「図書館」と「図書館にかかわる人」そして「利用するすべての人」に対するサービスを提供しています。
この記事では、図書館流通センターの企業情報や効果的なエントリーシートの書き方など、就活に役立つさまざまな情報を紹介します。
- 図書館流通センターの事業内容や社風が知りたい
- 図書館流通センターの採用情報が気になる
- 図書館流通センターの選考を突破するための効果的なエントリーシートの書き方が知りたい
図書館流通センターへの就職に興味があるなどの就活生を対象に、詳しく企業分析を紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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図書館流通センターの概要
出典元:株式会社図書館流通センター
はじめに図書館流通センターは、どのような企業であるかを簡単に紹介します。
図書館流通センターとは
図書館流通センターは、本社を東京都文京区に置く、図書館を総合的に支援する国内唯一の「図書館専門」企業です。
1979年に設立され、「TRC MARC」という書誌情報データベースを作成・提供し、図書館向けの「選書から納品までの物流システム」を確立しました。
この独自のシステムが各自治体から高く評価され、1996年より図書館の館内業務も受託するなど、幅広い業務を請け負っています。
図書館業界シェアは85%を超え、図書館市場で極めて高い地位を築いている企業です。
図書館流通センターのすべての業務は、書誌情報データベースの「TRC MARC」の活用です。
全国一律のシステム「TRC MARC」を用いることで、図書館業務の効率化と利用者へのサービス向上を実現させています。
図書館流通センターの強みは、利用者が新刊書を全国どこの図書館でも手にすることができることです。
図書館流通センターの採用難易度
結論からお伝えすると、図書館流通センターの採用難易度は高いといえるでしょう。
図書館流通センターは、早慶や関関同立など、比較的偏差値の高い大学の学生を多く採用していることが理由として挙げられます。
「本=文系」というイメージがありがちですが、学部に関してのフィルターは設けていないため、全学生が採用対象です。
勤務地も全国にあることから、地方の学生も志望しやすい企業だと考えられます。
採用人数は総合職で毎年6名〜10名、司書職で1名〜5名ほどですが、リクナビ2025のプレエントリー数は1,460名となっているため、非常に倍率が高くなっています。
図書館専門企業という専門性だけでなく、初年度月収が約31万円であることは、新卒の中では比較的高い収入となっており、人気の特徴だと考えられます。
また、平均勤続年数15年以上、完全土日祝休み、女性役員在籍、異動希望を申請できるなど、働きやすさの魅力が多くあることも理由の1つだと言えるでしょう。
図書館流通センターの採用大学
図書館流通センターにおける採用大学の実績を、以下に掲載しています。
難関大学から標準的なレベルの大学まで、全国から幅広く採用されていますが、難関大学の比率が多いことから、就職難易度が高くなっています。
<大学院> 青山学院大学、愛媛大学、大阪大学、大妻女子大学、神奈川大学、関西大学、学習院女子大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、静岡大学、専修大学、筑波大学、帝京大学、東海大学、東京大学、東洋大学、同志社大学、北海道大学、南九州大学、明治学院大学、明治大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、龍谷大学、早稲田大学 <大学> 大阪大学大学院、京都大学大学院、筑波大学大学院、東京外国語大学大学院 |
募集職種が、総合職と司書職の2つのみという点からも、他企業と比較するとライバルの数は多いと考えられます。
さらに、採用予定人数が6名〜10名であることも、倍率を高める要因です。
レベルの高いライバルが数多くいる中で、選考を突破していくためには、エントリーシートや面接対策を入念に行い、内定獲得を目指す必要があります。
図書館流通センターが求める人材とは?
図書館流通センターでは、就活生に対して「求める人材」、「企業に合う人材」を、下記のように公表しています。
- 図書館の発展に貢献したい人
- 本にまつわる業務だけでなく、運営や物流管理、総務など幅広い仕事内容に興味を持てる人
- 自分のキャリアを向上させたい人
図書館流通センターは、「本が好き」という理由だけでなく、図書館総合支援企業として図書館の発展に貢献したいという就活生を募集しています。
TRC MARCの作成、図書館運営、コンサルティング、システム運用、総務・経理など、総合職が携わるのは、非常に幅広い業務となっています。
多くの部署との連携が必須となるため、コミュニケーション能力も必要となるでしょう。
また、実際に働いている人たちからは、下記のような声が挙がっています。
- スタッフ同士で助け合うことのできるチームワークの良い職場
- 地域で協力してくださる方達との連携が大切
- 言われたことだけでなく、自分からも積極的に考えられる人、変化することを楽しめる人に向いている
- 制度や支援も多く、自分のやりたいことに挑戦できる職場
上記の声から、さまざまなことに興味関心を持てる方はマッチしやすいと考えられます。
キャリアアップのステージに連動した研修制度が設けられているため、成長したいと考えている方にもマッチする企業だと言えるでしょう。
図書館流通センターの採用方向性の違いは?
図書館流通センターは、総合職と司書職の2つの職種を募集しています。
司書とは、公共図書館や教育機関等の図書館において、図書資料の選択や発注、保管、貸し出し業務などを行う専門職員を指します。
どちらの職種も学部・学科を問わず採用選考をおこなっているものの、司書職に関しては、司書資格の取得または取得見込み有りの方が対象です。
しかし、図書館流通センターでは、司書資格を保持している社員の割合が63%と半数を超えているため、総合職でも資格取得をしている社員が多いと考えられます。
総合職、司書職ともに、本にまつわるあらゆる業務が発生するため、求められるスキルは多岐に渡ります。
向いていると考えられる方は下記の通りです。
- 人が好き、コミュニケーションをとることが好きな方
- 本にまつわる幅広い業務内容に興味を持てる方
- キャリアアップを目指している方
- 体力がある方
- 調べ物が好きな方
利用者とのコミュニケーションや地域住民との関わりも大切な業務の1つです。
コミュニケーション能力はとても重要なアピールポイントとなります。
図書館流通センターには、キャリアアップと連動した体系的な研修制度があります。
将来を見据えた志望動機を伝えられるよう、対策しておいてください。
利用者からの本に関する質問に答えるためには、調べ物に抵抗がないという点も重要です。
自分の知らない分野でも臆することなく向き合える姿勢をアピールしましょう。
加えて司書職を目指す方は、単純作業が多いため、コツコツと仕事ができる方に向いていると考えられるでしょう。
返却された本を書棚に戻す作業、また乱れた棚を正しく整える作業には、正確さとスピードが求められます。
新しく入った本を、目録に登録したり本の整理をしたりする仕事にも、正確さやスピードが必要です。
図書館流通センターは、豊富な研修制度をはじめとして、産前産後休暇、育児介護休業など福利厚生が充実しています。
なお、図書館流通センターは職種によって、勤務地の拠点数が異なっています。
- 総合職:日本の主要都市8拠点
- 司書職:北海道から沖縄まで38都道府県
選考ステップやスケジュールに関する詳細は、図書館流通センターの採用ページで案内されているので、確認しておきましょう。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、採用担当者は就活生が自社の風土や求めるスキルにどれだけマッチしているかを判断します。
企業理念に共感できない人が入社してしまうと、入社した人にとっては価値観や考えのズレが苦痛になってしまうでしょうし、企業としても同じ目標をもって働くことができずに困ってしまいます。
そのため採用担当者は、エントリーシートをもとに就活生が具体的にどのような貢献ができるのか、入社後のイメージが湧くか、スキルや人物像がどう活かせるのかを非常に重要視するでしょう。
また、エントリーシートは図書館流通センターで何を成し遂げたいのか、なぜ図書館流通センターなのかという熱意を伝える重要な場面でもあります。
自分の積み上げてきた経験を志望動機に絡め、視座を高く持って働くことができる人材であるということをアピールできるからです。
業務内容や企業のビジョンにマッチするガクチカや志望動機だけでなく、熱い想いもエントリーシートに載せられると効果的でしょう。
自身の志望動機が企業の求める指針とずれないよう、十分注意してください。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートを作成するにあたり、重要なのは構成です。
例えば、結論ファーストで記載することで伝えやすく、読みやすい文章となります。
エントリーシートを書く際には、PREP法を用いることをおすすめします。
PREP法とは下記の単語の頭文字を取った構成のことです。
- Point :要点(結論・主張)
- Reason :理由(結論にいたった理由・そう主張する理由)
- Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・データ・状況)
- Point :要点(結論・主張)
PREP法を用いると、「聞き手のストレスが減る」「不要なやり取りが減る」「考えを整理する習慣がつく」などのメリットが得られます。
論理的でありながら読みやすいエントリーシートを目指すことで、選考を通過する確率を高めることができるでしょう。
ビジネスの場で求められるコミュニケーションは「明確でわかりやすいこと」です。
採用活動で用いるエントリーシートでも、このような結論ファーストの構成が好まれます。
PREP法を意識したエントリーシートを書く際は、以下の例文を参考にしてみてください。
地域に根付く企業の抱える課題を解決したいと思い、コンサル業界で地域密着型で活躍ができる貴社を志望しました。
学生時代、居酒屋でアルバイトをしていた時に、低迷していた店の売り上げを数々の施策によって向上させた経験から、企業が抱える問題点を解決するコンサルティング業界に興味を持ちました。
貴社はお客様第一のコンサルティングを行っていて課題解決の質が高く、また地域密着型のスタイルから地元住民の人と一緒に切磋琢磨しながら地方創生が実現できると考えています。
そのため、私は貴社で課題に対して質の高い解決策を導くことのできるコンサルタントになりたいと考えました。
社会人になってからもPREP法の構成は頻繁に使うため、今のうちから書けるよう意識づけをしておきましょう。
図書館流通センターの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
図書館流通センターは、図書館サービスを通して地域社会に貢献し、知の集積地としての生涯学習の場となることを目指しています。
図書館流通センターの考える価値観やカルチャーをエントリーシートに取り入れることで自社に適した人材か見極める非常に重要な材料となるでしょう。
本というコンテンツや図書館という存在が、社会にもたらす影響を一度自分自身で考えてみることもおすすめです。
地域住民との関係づくりに重要な「コミュニケーション能力」や、図書館という居場所をどのように変化させていくのかという「企画力」などをアピールするのも効果的です。
総合職では携わる業務が多岐に渡るからこそ、自分自身のさまざまな経験をエピソードとして盛り込むことができます。
学生時代の思い出や取り組んだことや人と関わる上で意識していることなど、過去の記憶を振り返り、自分自身の経験を強みとして伝えられるようにしましょう。
また、図書館流通センターの唯一無二のサービス「TRC MARC」に触れるのもおすすめです。
図書館流通センターなくして日本の図書館なしと言えるほど、図書館流通センターのシェア率は高いです。
その基幹システムを持ってどのような影響を及ぼしたいのか、どんなことを成し遂げたいのかを自分の言葉で伝えられると良いでしょう。
重要なのは、図書館流通センターの求める人物像にマッチするかどうかです。
採用担当者がエントリーシートを読んだ時に、自社で働くイメージを沸かせられるか、そして、未来に可能性を持ってもらえるかを判断する重要な瞬間です。
目に止まるエントリーシートが書けるよう、企業分析や自己分析は入念に行なってください。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートは、文章の構成と論理展開の能力を試す非常に重要な選考です。
また、エントリーシートの重要度が高い理由として下記の理由が挙げられます。
- 就活生の人となりや企業との相性がわかる項目だから
- 入社意欲があるか確かめられるから
- ガクチカや自己PRで入社後どのように活躍してくれるかをイメージできるから
- 物事に対してどのように取り組む人かを見極めることができるから
エントリーシートは自己紹介文でもあります。
お互いがはじめましての状態で始まる選考だからこそ、採用担当者は学生の嗜好性やポテンシャルをエントリーシートから判断するのです。
図書館流通センターへのエントリーシート作成時には、以下のポイントに注意を払うことが求められます。
倫理的展開として、エントリーシートに矛盾がないか、流れが自然であるか、一貫性があるかを確認しましょう。
せっかく書いたのにも関わらず、結局何が言いたいのか分からなくなってしまう、といった結果は避けなければなりません。
自身のエントリーシートに不安がある場合は、友人や家族に読んでもらうダブルチェックがおすすめです。
また、設問ごとの選考対策も重要です。
志望動機 | 企業理解や業界理解など、どれだけその企業に時間をかけたのかが浮き彫りになる設問。 しっかりと分析をした上で熱意を込めた志望動機を書く。 |
過去の経験 | 過去の失敗や困難に対してどのように向き合ったのかを伝える設問。 マイナスな表現は避け、失敗を経て得た学びなどを記載する。 |
未来目標 | 会社で何を成し遂げたいか、どのように成長したいかが不明確な学生は採用担当者も困惑するため、長期的な目標を持ち、自分自身のキャリアプランを立てる。 |
価値観 | 企業の文化やビジョンが自身の考えとマッチしている。 無理に合わせる必要はなく、合わないなと感じさせる回答は避ける。 |
先述したPREP法を用いた倫理的な書き方を意識することはもちろん、設問に沿った自分らしさ溢れる回答ができることを心がけるようにしてください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
図書館流通センターの過去のエントリーシートを紹介します。
ここでは、志望動機と自己PRに対する回答例について解説します。
図書館流通センターのエントリーシート
志望動機
【記載例】
私が貴社を志望した理由は、貴社の様々な「図書館が便利になるサービス」が私たちの図書館サービスの向上を支えていると実感したためです。
「移動図書館車」や「書籍除菌機」など図書館が近くにない人や図書館を利用する人が快適に過ごしやすいようなサービスがとても魅力的に感じました。
図書館は小さい子供からお年寄りまで人々が平等に学びや教養を得ることができる場所です。
昔は学びの機会が今よりもっと平等に与えられておらず、学識の差というものが如実に現れていましたが、現在はオンラインからでも図書館にアクセスすることができ、どんなに距離が離れていても自分の欲しい書籍を閲覧することができます。
私もコロナ禍で大学の図書館に通うことができなかった時に、ウェブでアクセスできたのでとても助かりました。
私も貴社の一員として図書館サービスの向上を通じて、縁の下の力持ちとして人々の学びの場を豊かにするために貢献したいと思います。
ポイント:結論ファーストで述べています。理由や経験談から述べてしまう人が多い設問ですが、結論を先に話し、読みやすい文章作りとなっています。また、企業が提供するサービスの利用者としても認知され効果的です。文末に企業で働く際の意気込みを記載していることで、実際に働くイメージを抱いてもらいやすいでしょう。
自己PR
【記載例】
私の強みは計画達成力です。
これは、テスト勉強やゼミ研究などを通して培われました。
例えば高校時代は定期テストの順位が平均より低かったのですが、テスト当日までの期間、1日に自分がやるべきことを教科ごとに書き出しました。
そして、1つずつ項目を消すという作業を行うことで1年間で◯◯位も順位を上げることができました。
また大学1年のTOEIC IPテスト受験で、総合◯◯◯点中リーディングが◯◯◯点と半分も取れておらず、次年度では総合で◯◯◯点獲得を目標に掲げ、苦手な文
法は計画を立てコツコツと過去問に取り組みました。
その結果、翌年は◯◯◯点も伸ばすことができ、総合も◯◯◯点と目標を大きく達成することができました。
前述したゼミ研究でも計画を立てて取り組んだことで調査をより充実したものにできました。
以上から、私の強みは現状に満足せず少しでも上を目指して計画的に努力を続けられることであり、入社後もこの強みを生かすことができると考えます。
評価されるポイント:PREP法を用いた倫理的な文章が書けています。数値に基づいた経験談課題に対し、何をして、結果どのくらい上がったのかが数値と一緒に記載できると納得感が増します。自己PRでは、自己成長へのこだわりです。課題に対して明確な目標を置き達成する姿勢は社会でも重宝されるスキルとなるでしょう。
まとめ
図書館流通センターの採用難易度は他社と比較すると高いですが、評価されるエントリーシートを書くことで通過率が一段と上がるといえるでしょう。
図書館流通センターは人柄や志望動機を重視しているため、自己の経験や志望動機を図書館流通センターが求める人材と関連付けてアピールし、熱量を込めて伝えることを意識すると効果的です。
自身が図書館流通センターで働いている姿を想像できるようになるのはもちろんですが、選考を通して採用担当者にもその姿をイメージさせられるよう取り組んでみてください。
採用担当者は毎日何百通ものエントリーシートを見ています。
内定獲得には図書館流通センターの企業研究をしっかり行っているかどうか、そして図書館流通センターが求める人物像に近いかどうかが、就活の結果に影響するでしょう。
印象に残る自己PRやガクチカが書けるよう、他企業の解答の使い回しは避け、個性が際立つ文章をPREP法を意識して書いてみてください。
採用予定人数は6名〜10名と少ないですが、しっかり準備をすることで内定獲得のチャンスは十分にあります。
本記事が就職活動の役に立ち、選考通過のヒントとなることを願っています。