サイバーエージェントのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/6/24更新
はじめに
株式会社サイバーエージェントとは、1998年に創業された、インターネットサービス事業を中心に展開している企業です。
主なセグメントとしては、メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業などに従事しています。
2016年4月よりスタートした新しい未来のテレビ「ABEMA」が、多くの視聴者を獲得しながら継続中です。
他にも、国内最大規模のブログサービスとして定着した「Ameba」や、マッチングアプリ「タップル」、通販化粧品「N organic」といった、バラエティに富んだインターネットサービスを提供しています。
また、広告販売もおこないながら、AIを活用したテクノロジーや3DCGなどの最先端技術を駆使したクリエイティブ制作、DX事業にも参入しました。
スマートフォン向けゲームの提供も好調で、安定した事業展開が特徴です。
本記事では、株式会社サイバーエージェントへの内定を目指そうとしている就活生のために、エントリーシート作成の対策方法や、内定獲得のためのポイントの解説をしていきます。
サイバーエージェントへの就職に興味のある就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
【サイバーエージェント】の概要
出典元:
株式会社サイバーエージェントとは、東京都渋谷区を本社とするインターネット事業をおこなう企業です。
創業は1998年(平成10年)で、藤田晋氏が創業し現在に至っています。
主な事業内容としては、メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業などを手掛ける企業です。
インターネット広告事業においては、国内トップシェアを誇ります。
ゲーム事業では、「グランブルーファンタジー」「ウマ娘 プリティーダービー」「Shadowverse」「プリンセスコネクト!Re:Dive」など、約50本のスマホ向けゲームを提供中です。
とくにシンボル的な存在となっているのが、アメーバブログの運営があげられるでしょう。
かつて国内の各社によって、さまざまなブログサービスが展開されてきました。
しかし、その多くが淘汰されていく中で、20周年のメモリアルを迎えるほど不動の人気を得て、現在も多くの登録者を確保するのは、この企業のみとなりました。
ABEMA-TVは、革新的なコンセプトに基づき 、いつでもどこでも繋がる社会インフラを目指しつつ、魅力的な放映をスタートさせ、2024年には7年目を迎えました。
また、2022年度より、後継者育成を開始しています。
これは、全社より幅広い人材を募り、将来の社長を育成する研修プログラムです。
既存の一般企業では思いつかないような斬新なアイデアを駆使して、変わった趣向のサービスを展開し続けるのが得意な企業といえるでしょう。
サイバーエージェントでは、以下のようなパーパス(社会的価値)を打ち出しました。
新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する
あらゆる産業が、今ではデジタルシフトする時代となり、新しい貢献ができる企業として、テクノロジーとクリエイティブの融合を目指しています。
社風としても年功序列を一切排除し、「21世紀型の日本的経営」と銘打って体現することをモットーにしました。
常に時代の変化に適合しながら、インターネットを通じたグローバルカンパニーを目指しています。
【サイバーエージェント】の採用難易度
サイバーエージェントの採用難易度や偏差値は、一般企業の標準と比べるとかなり高いレベルだと受け取ることができます。
東洋経済オンラインによる「入社が難しい有名企業ランキング」では、163位にランキングされるほどの企業です。
おそらく、IT関連事業の分野の中でトップクラスの順位とされるでしょう。
偏差値に換算すると、58.9という高い数値を示します。
採用倍率に関しては非公開ですが、リクナビやマイナビといったプレエントリー数と採用予定人数によって計算すれば100倍以上になる予想です。
採用大学は幅広く、東大一橋、早慶、MARCH、旧帝大、関関同立、地方国立大学や私立大学といった大学名が目立っています。
そのため、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
採用人数枠は、毎年多くの新卒者を迎え入れています。
常に200名程度は確実に採用する傾向です。
インターネット事業を行う人気企業として定着していることもあり、採用方法についても安定したところが魅力となっています。
ただし選考フローはやや特殊です。
エントリーシート提出、グループディスカッション、複数回面接の順序での実施でをしながら、「1dayジョブ」という機会が設けられます。
面接の回数も6回は実施するので、エントリー後にはしっかりと対策する必要があるでしょう。
面接詳細は非公開ですが、志望動機、ガクチカなどの基本的な質問事項を聞きます。
やや変わった点としては、「ビジネスコースオンライン会社説明会動画」を閲覧した感想を述べるといったケースもあります。
- 2021年 210名
- 2020年 225名
- 2019年 210名
【サイバーエージェント】の採用大学
サイバーエージェントの採用大学についての学歴フィルターはほぼ存在しません。
全国の大学からの採用実績があり人数枠も多く、幅広く公平な採用をしています。
具体的な採用大学に関しては公表していませんが、学歴フィルターがない旨は人事部のスタッフも公言しているほどです。
<採用大学>
青山学院大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、慶應義塾大学大学院、神戸大学、島根大学、首都大学東京、上智大学、西南学院大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京大学大学院、東京理科大学、東北大学、同志社大学、法政大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、早稲田大学 |
しかし、多くの就活生にとって人気のある企業なので、相当な競争倍率の中を勝ち抜いていかなければなりません。
選考フローにおける面接も一般企業よりも回数が多いので、本気でサイバーエージェントに入社したい人でなければ、おそらく内定獲得は難しくなるでしょう。
【サイバーエージェント】が求める人物像とは?
サイバーエージェントが求める人材像は、公式ホームページへ具体的に書かれています。
まずは、ミッションステートメントの内容を理解していることが前提です。
その上で、求める人材像は以下のように、5つのポイントとして綴られています。
- 技術を用いて事業やサービスに牽引したい
- ユーザー視点を持ちプロダクト開発をしていきたい
- 新しい技術や得意領域外の技術にも積極的に触れたい
- チームとして成果を出すことに喜びを感じる
- 若いうちからどんどん成長し続けたい
サイバーエージェントで掲げているビジョンは「21世紀を代表する会社を創る」というものです。
事業視点・ユーザー視点・組織視点を各々持ちながら、個人も会社も成長していくためチャレンジし続けることになります。
課題解決や目標実現のためにも、未経験なことへも果敢に挑み、自走力を備えている人物が相応しいといえます。
採用方向性の違いは?
サイバーエージェントでの新卒採用は、以下の3つの職種で区分されます。
学歴フィルターはなく学年、学科、専攻なども不問です。
しかも通年採用を取り入れているのも特徴で、入社時期を個別で相談の上で決定できるようになっています。
ビジネスコース
ビジネスコースとは、クライアントの広告戦略の立案・マーケティング・企画提案を行う営業職を中心に、ゲームの企画立案・プロジェクトマネジメントをするプロデューサー業務や、人事・法務・経理・広報・IR等、経営トップの支援、グループ企業を統括管理する本社機能部門などがあります。
サイバーエージェントの中核を担う部署となるので、幅広く活躍できるフィールドが用意されている職種です。
エンジニアコース
エンジニアコースは、ABEMAやアメブロ、ウィンチケットなどのメディア事業での業務が中心です。
他にも、「NieR Re[in]carnation」や「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」といったスマホ向けゲーム事業に携わります。
また、デジタルマーケティング分野の研究開発を行いつつ、小売・医療・官公庁などのDX推進をするAI関連事業にも着手することになるでしょう。
ソフトウェア設計・開発業務がメインの仕事になっていきます。
初期開発から分散処理・機械学習・データマイニング・AI研究など、開発課題は多岐にわたっているのが特徴です。
クリエイターコース
クリエイターコースは、企業が実施するネットサービスなどのデザイン全体の設計を行うアートディレクションの業務です。
UI・UXデザイン、ゲームのグラフィック制作・2Dイラスト、3DCG制作業務、映像クリエイターといった多岐にわたる業務があります。
ESで企業がチェックしているポイント
サイバーエージェントのエントリーシートは、一般的な志望動機やガクチカなどからの質問をすることになるでしょう。
エントリーシートでの質問対策には、一般的な捉え方をして、自分の声で正直に話せば問題ないでしょう。
オーソドックスな質問を繰り返す意図は、アピールした内容が履歴書や応募書類と整合性があるかどうかを確認しようとしているからです。
そのため、基本的なES対策のためには、しっかりと自己分析と企業研究をおこなっておくようにしましょう。
では、さらにサイバーエージェントに関する具体的な内容を解説をしていきましょう。
過去の自分をどう未来に向けようとしているか
サイバーエージェントのエントリーシートの質問では、ほぼガクチカに関する内容から問うのが定番となっています。
学業でのエピソードなどを中心に、クラブやゼミでの活躍した内容も含まれたものです。
学生時代の経験は、二度と味わうことがない貴重な時間でもあります。
そこで自分の心を投入し燃焼させた対象を知りたいと思うのは当然です。
その経験が入社した場合にどのように生かして貢献してくれそうかを判断しています。
自分のスキルを磨くきっかけにもなるので、ガクチカのアピールは事前に考えておくとよいでしょう。
動画を視聴した感想から社風や風土にマッチするかを判断する
サイバーエージェントのエントリーシートにて特殊なのは、動画視聴をさせる点です。
「ビジネスコースオンライン会社説明会動画」というものがあり、内容を視聴した感想を聞くことになります。
おそらくこの質問は必須でおこなわれると思ったほうがよいでしょう。
内容は、会社の沿革やビジョン、カルチャーなど企業概要を簡素化して伝えています。
この動画はYOUTUBE上にもアップロードされているので、事前に必ず視聴しておき、自分が感じたことを整理しておくことが重要です。
企業が新卒者向けに会社概要を動画配信するというのは、他の一般企業ではあまり見られないスタイルなので、それだけでも真剣に採用活動をしていることが伺えます。
サイバーエージェントの採用基準は、大きく2つあると公言しています。
- 素直で良い人
- 能力の高さではなく一緒に働きたい人
やや漠然とはしていますが、創業当時からの考え方で、社内でも浸透している言葉です。
明確な定義がないことで解釈は個人差もあります。
ただし、何でも言われたこと聞くだけの意思のなさを指してはいないそうです。
考え方に固執せず、その状況で臨機応変に対応しながら、チーム内で協調性も大切にできる人材を指します。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
サイバーエージェントのエントリーシートでは、出題傾向を変えず一貫した内容を通しているのが特徴です。
ガクチカなどを中心に、志望動機や自己PRに徹しています。
作成した内容と面接試験での回答にミスマッチがないように配慮しましょう。
しっかりと自分の意見、入社後の目標などを整理しておく必要があります。
当然、サイバーエージェントが掲げる経営理念やミッションなどは、しっかりと目を通しておくべきです。
サイバーエージェントのエントリーシートでは、以下のようなことをチェックしています。
サイバーエージェントがチェックするポイント
サイバーエージェントのエントリーシートで見ているポイントは、就活生のスキルと人柄が社風やビジネスそのものと合致するかを判断しています。
中でも、就活生のモチベーションや企業への興味・関心度、志望する具体的な理由についてです。
サイバーエージェントは旧態然とした多くの一般企業とは違った、新しい感覚の企業文化を持っていて、自由度の高いところがメリットといえるでしょう。
その分、個人のスキルやポテンシャルが相当高くなければ、長く務まらないことも考えられます。
年功序列制度も一切排除されてるため、実力で仕事を続けていく覚悟が要るからです。
過去のESの質問内容と記載例
ここでは、サイバーエージェントの採用選考にて、エントリーシートでの質問内容について解説します。
質問事項のほとんどは類似していてガクチカに基づいた傾向です。
各職種ごとによる質問事項の分別は非公開となっています。
ただし、共通質問としてどの職種でも実施しています。
ビジネスコース、エンジニアコース、クリエイターコースのすべてで同じ質問を毎年繰り返しているようです。
では、過去のエントリーシートでの質問事例を、以下で紹介しておきましょう。
共通質問
・自分が大事にしていることを教えてください。(300文字以内)
回答例
私にとって大切なこととは、どのような状況の中でも熱心に取り組んで真摯に向き合う姿勢を保つことです。毎日のルーティンでやるべきことは手を抜かないようにする、または、一つの仕事やミッションは、最後までやり抜くことを大切にしています。そのためには、事前にあらゆるリスクのことを想定し、できる限り備えておくことなどを意識することが大切ではないでしょうか。学生時代に夢中に取り組んだ部活動(テニス)での日々で、コーチから教わった心がけをそのまま現在まで継続しています。
ポイント
サイバーエージェントのエントリーシートの質問内容は、常にガクチカが中心だと考えておくとよいでしょう。
オーソドックスな質問ですが、応募者の心象心理を判断するのに一番適切な内容だといえます。
作成時のポイントは、エピソードを盛り込みながら、どのような経緯でそこに至ったのかをわかりやすく示すことです。
当時に悩んでいたことや苦労なども入れて、それらを克服した事実と当時の思いを語ることで、理想的なエントリーシートになっていきます。
できるだけ言葉も選んで、無駄な常套句を省き、シンプルに取りまとめてみることがポイントです。
・学生時代頑張ったことを教えてください。(400字)
回答例
学生時代には、演劇サークルにて部長を務め、その運営のために力を注いできました。サークルの規模としては100人を上回る部員がいて、それを20人の幹部で構成しながら運営をしてきました。私は、3年生の時からリーダーの役職として務めました。毎年苦労するのは学園祭の準備です。どのような演目をおこない、どういったキャスティングにするのか、練習時間・リハーサルの場所の確保など、いろいろとやることが多く、スタッフ各人で分担作業となります。そのすべてを把握し統括する役目なので、とても責任が大きいと実感しました。それと同時に、これほど面白い経験はなかなか味わえないとも思っています。
ポイント
自分の経験したことでも、学校内でのクラブ活動・サークル活動は印象的です。
目標を一つづつ叶えながら、1年間のプロジェクトを完遂させる意味でも、普通に一般企業がおこなっている仕事の流れそのものといえます。
その渦中で、自分が置かれた立場や責任などを題材にして、エントリーシートにも活用してみましょう。
最初の時点でしっかりポイントを決めて、自分の正直な心の流れを綴れば、余計な仕掛けを作る必要性などありません。
・下記URLより「ビジネスコースオンライン会社説明会動画」をご視聴いただき、感想を教えてください。(記述回答:100~300文字程度)
回答例
動画を拝見して感じたことは、これからも人々の生活に欠かせないIT分野にて、可能性を見出しながら、さまざまな事業に取り組む姿勢を伺えました。「21世紀を代表する会社を創る」というスローガンはシンプルですが、本気度を感じます。ITはすでに社会的インフラであることを実感します。ブログも普段から登録して更新している関係上、親近感も湧いていますし、私も一緒にその目標に向かって働いてみたく感じました。
ポイント
サイバーエージェントのエントリーシート上での大きな特徴が、指定されたURLにて動画を視聴し、その感想を述べるというスタイルです。
他の一般企業ではおこなっていない方法を取り入れています。
この動画内の内容は、企業の概要と社風や理念といった基本事項がわかるようになっているので、就活希望者は必ず見ておくようにしましょう。
YOUTUBEにて同タイトルで検索すれば見つかります。
まとめ
サイバーエージェントも含めたIT業界が取り巻くフィールドは、今がまさに過渡期となっています。
インターネットやスマートフォンがほぼ社会的インフラとして普及し、その中でインターネット広告の売上こそ影響を大きく及ぼすような時代です。
その一方、テレビ・雑誌・新聞・ラジオといったマスメディアの立場がかなり追いやられています。
インターネット広告は、マスメディアが流す広告よりもターゲットへ特化して流せることや、効果測定がしやすいことがメリットです。
メディア事業・インターネット広告事業・ゲーム事業・投資育成事業といった最先端の業務をおこなうサイバーエージェントの役割は、今後も益々重要となるでしょう。
データマーケティングに則って、業界再編・見直しにも貢献しています。
マスメディアとは異質なテレビ放映やコンテンツサービスを提供するアイデアで、今では安定した知名度を獲得した企業です。
就活生にとってもかなり魅力を感じる企業といえるでしょう。
当然応募者も多く、内定獲得はとても厳しいかもしれません。
サイバーエージェントでは、以下のようなミッションステートメントを掲げています。
- インターネットという成長産業から軸足はぶらさない。
- ただし連動する分野にはどんどん参入していく。
- オールウェイズFRESH!
- 能力の高さより一緒に働きたい人を集める。
- 採用には全力をつくす。
- 若手の台頭を喜ぶ組織で、年功序列は禁止。
- スケールデメリットは徹底排除。
- 迷ったら率直に言う。
- 有能な社員が長期にわたって働き続けられる環境を実現。
- 法令順守を徹底したモラルの高い会社に。
- ライブドア事件を忘れるな。
- 挑戦した敗者にはセカンドチャンスを。
- クリエイティブで勝負する。
- 「チーム・サイバーエージェント」の意識を忘れない。
- 世界に通用するインターネットサービスを開発し、グローバル企業になる。
これらの各内容を把握しておき、サイバーエージェントのスタッフとして働く未来を実現させてください。
まずは、自己分析・業界研究・企業研究をおこない、エントリーしてみましょう。