エントリーシートにおける「研究で工夫したこと」の書き方やポイントを徹底解説
2024/6/22更新
はじめに
この記事では、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、特に「研究で工夫したこと」の書き方やポイントについて詳細に解説しています。
活用できるアピールポイントから記載例、企業がチェックするポイントまで、明確にわかりやすく紹介していますので、対策に悩む就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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「研究」に関する質問の基本
エントリーシートにおける頻出質問の一つに、「研究」に関する質問があります。
研究内容について問われる場合もあれば、ガクチカの中で問われることもあるでしょう。
多くの場合、400〜600字程度以下でまとめる必要があり、研究テーマから研究過程や結果、学びなどを記述します。
その中で、「研究で工夫したこと」について、別途問われることがあるのです。
工夫した点について単独で質問されることもあれば、研究内容の質問と併せて工夫した点を問われることもあります。
どちらの場合でも記述できるように、事前にポイントを整理して箇条書きでまとめておきましょう。
研究に関する質問で企業は通常、研究内容や結果よりも、就活生の「性格」や「思考力」などを見るために、「研究への取り組み方」やアプローチに焦点を当てます。
さらに、工夫した点や課題、困難を乗り越えた経験から、困難に直面した際の対処法や乗り越える力を見極めるのです。
研究内容をわかりやすく伝えるためには、概要をまとめつつ、アピールポイントや工夫した点を含め、端的かつ明確な文章を心がけることが重要です。
事前の準備は不可欠であり、要点を箇条書きにして練習することをおすすめします。
研究で工夫したこと
研究で工夫したこととして、活用しやすい点を以下にまとめましたので紹介します。
下記は一例ですので、自身の研究内容や企業に合わせて活用してください。
自分が当事者になって体感した
研究において、文献や論文から情報を得るだけでなく、自らが現場に足を運んで実際に経験し、感じ、考察することも重要です。
「実際に〇〇を経験した」、「〇〇を試してみた」という経験がある場合は、それをアピールポイントとして活用できるでしょう。
経験する前と後での感覚の違いや気づきなど、実際の体験からしか得られない洞察もありますので、実践することは視野を広げる良い機会となります。
アプローチを変更した
理系の研究では、実験がうまくいかないことや予想外の結果が得られることがよくあるでしょう。
しかし、そのような状況に直面したときに、諦めずに新たなアプローチを模索し、実験を続行する経験は、研究において重要です。
この過程を通じて、「諦めない姿勢」や「発想の転換」、「新たな視点からの考察」などの能力を磨くことができます。
これらの経験をアピールすることで、自らの柔軟性や問題解決能力を示すことができるでしょう。
アンケート調査の方法を工夫した
研究を行う際に、アンケート調査を活用する場合、具体的な工夫や取り組み方を記載することが重要です。
例えば、調査方法としては、紙アンケートの配布やWebを利用した回答、またはSNSを活用した調査などが挙げられるでしょう。
その際、どのような目的で調査を行うのか、対象となる人々は誰なのかといった点によって、最適な調査方法が異なります。
このような具体的なポイントを記載することで、工夫した点を明確に示すことができます。
また、文章だけでなく、動画やイラストを活用することも有効です。
意図を持って取り組むことで、さまざまな工夫が生まれるでしょう。
研究に活用できるアイテム作成やシステム構築
研究を進める上で、結果の検証や日々の作業を簡素化するためには、さまざまな工夫が必要です。
研究者それぞれが異なるアプローチを取るため、必要な道具がすべて揃っているわけではありません。
特に、定期的な手入れや観察が必要な場合、一人では難しいこともあるでしょう。
そこで、通信機能やシステムを活用して遠隔で観察する方法を採用したり、自動で手入れを行う装置やシステムを開発したりなど、円滑な研究進行をサポートするための工夫が重要です。
このような工夫を行ったエピソードは、研究者としての能力や創造性をアピールする重要なポイントとなるでしょう。
〇〇の文献を〇〇冊読んで統計をとった
あくまで一例ですが、研究を進めていく上で、文献や論文から情報を収集することも多くあるでしょう。
特に文系の研究者にとって、実験を行わない研究においてデータを抽出することは難しい場合があります。
しかし、意図や定性・定量的な要素を具体的に示すことで、工夫した点を述べることができるでしょう。
研究で工夫したことの書き方
ここでは、「研究で工夫したこと」の書き方についていくつかポイントを紹介します。
以下の限りではありませんが、構成の参考にしてみてください。
「研究で工夫した点」に関する質問がある場合、その直前に「研究内容について」の質問が別途設けられている場合があるのです。
その際は、内容が重複しないように記述内容を調整してください。
研究で工夫した点を示す
この記事の結論において、「研究で工夫した点」について述べましょう。
何のために工夫したのか、どのような工夫をしたのかについて、1〜2文で明記してください。
また、工夫が必要となった背景や、きっかけに触れるのも良いでしょう。
研究の進行中に直面した課題や困難に対してどのような工夫を行い、その結果どのような成果が得られたかを示してください。
工夫した点が思い浮かばない場合は、研究中に最も苦労した部分や時間や手間がかかった点を振り返り、それについて述べることも有益です。
研究内容の概要を書く
記事の結論部では、研究で工夫した点について述べましょう。
ただし、工夫した点だけではその良さが伝わりにくいため、研究の概要を簡潔に記述してください。
詳細な研究内容は必要ありませんが、工夫したポイントを説明するためには、概要と具体例が必要です。
また、内容が想像できるようなタイトルを含めることで、端的に表現することができます。
研究の具体的な進め方・取り組み
次に、実際に研究をどのように進めて行ったのかを記述しましょう。
具体的な進め方やアプローチ、調査方法などを示してください。
たいていの場合、この部分に工夫した点が含まれています。
工夫した点に繋がるよう記述することと、「定数・定量」があれば、なるべく含めることを意識してください。
さまざまな文献や論文から情報を取得し、結果を導き出したのであれば、「どのくらいの文献を読み調べたのか」、「どのくらいの時間を要したのか」を書くことができます。
アンケートや実地調査を行った方であれば、「どのくらいの人数、箇所を調査したのか」を記載することで、数値化できるでしょう。
この点は工夫した点として記述したり、アピールすることもできます。
すべてを数値で表すことは難しいですが、感情や価値観とは違い、数値は比較する上で非常にシンプルでわかりやすいものです。
そのため、エントリーシートなどでも記載されていると好まれやすいでしょう。
結論または学びや今後への活かし方
工夫した結果、どのような成果が得られたのかを明示しましょう。
研究結果だけでなく、学びや今後の活用についても記述することができます。
最初に結果を提示した後、それを展開する方法もありますが、最後に再度結論を述べることも重要です。
研究結果ではなく、工夫した結果や得られた洞察を示すことができます。
その結果を次の研究にどう活かすかを意識して記述しましょう。
研究から得た知見や今後の展望についても触れると、企業へのアピールがしやすいです。
特に、研究結果を受けて、将来企業で実現したい目標がある場合は、それと繋げて記述してみてください。
記述する際には、単に事実を述べるだけでなく、それを自己アピールに繋げる意識を持つことが重要です。
研究で工夫したことの記載例
研究で工夫した点について、エントリーシートで活用した場合の記載例を紹介します。
ただし、下記は特定の業界や企業を想定していませんので、志望する企業に併せてより適切で具体的なエピソードへと深めていきましょう。
「学生時代の研究で工夫したこと」について教えてください(400字以内)
記載例①
【記載例】
私が、研究で工夫した点は、〇〇の実験を行った際に、想定した結果が得られなかったことから、実験方法を〇〇に変更し再実験を行ったことです。
私は、学生時代に〇〇の研究を行っていました。
この研究では、〇〇と〇〇を用いることで、〇〇を可能なものとし、人々の〇〇の改善に役立てると考えていましたが、研究を進める中で、〇〇な問題が発生し、想定通りの結果が得られませんでした。
日々の観察記録を分析した結果、微妙な数値のブレがみられたことから、ブレの原因は〇〇であると特定し、実験方法を変えたところ、安定した数値を記録し、想定した結果を裏付ける実験結果を得る事ができました。
この経験から、小さな違和感も見逃さず、徹底的に分析し、一つの方法に捉われることなく、さまざまなことを検証していきたいと感じました。
ポイント:理系の方が研究内容の工夫点を記述する際は、研究を行っていない方にもわかるように、端的かつわかりやすく記述することを心掛けてください。
あまり専門的すぎる内容だと、専門知識のない人事担当者にはわからない場合があります。
研究の目的や意図は、日常生活でよくある身近な事例と関連づけると、誰もが理解しやすくなるでしょう。
自身の研究経験から得たスキルや洞察を通じて自己の価値を示し、企業に貢献できることをアピールしてください。
記載例②
【記載例】
私が研究で工夫した点は、耐震性の高い建築構造についての研究において、データを活用するだけでなく、実際に構造の違いによる揺れを体感したことです。
私は、震災を経験し、耐震性の高い建築設計に興味を持っていました。
構造だけでなく資材によっても、耐震性や揺れ方、揺れの感じ方が異なることを知り、論文やデータを活用し記述することも可能でしたが、自身で体感できる部分は体感し、研究内容や論文に活かしていきたいと思い、該当施設へ出向き、実験に参加したのです。
その結果、実際に揺れを体験してみると、想像以上の強い揺れと恐怖を感じる他、揺れ始めた際に自分が立っている場所や状況によっても、その違いがあることを感じました、
図面で見る設計構造に問題はなく、耐震性が高いとされていても、揺れの感じ方は他よりも強く感じることもあり、耐震性を追求すると同時に少しでも恐怖を和らげることのできる構造を研究していきたいです。
ポイント:データに基づくものだけでなく、自身の体験や感想も交えて進めていくことで、より課題や疑問点が見つかる場合があります。
この文章では具体的な研究の詳細は述べていませんが、データだけでは得られない洞察や新たな課題、目標の発見は、工夫の成果と言えるでしょう。
これらのエピソードを通じて、自身の研究姿勢や成果をアピールできます。
記載例③
【記載例】
私が研究で工夫した点は、より多くの人から効率よくアンケート収集を行えるよう、SNSを活用して情報発信やアンケートの収集を行ったことです。
私は、〇〇についての研究を行っていました。
今回の研究では、〇〇に対する印象を検証することを目的としているため、より多くの方にアンケート調査に参加いただきたいと考えたのです。
多くの方に参加してもらうには、情報の拡散とアンケート回答の手軽さが重要だと考え、最も効率的かつ多くの人に回答してもらいやすい方法を検討し、SNSの活用を決めました。
SNSを活用するメリットは、一度の発信で多くの人に拡散が可能という点と投稿に回答フォームへのリンクを掲載することで、アクセスが容易という点です。
アンケートの回答は手間に感じることもありますが、隙間時間に手軽に行えるよう工夫することで、想定を上回る〇〇人の協力を得られ、十分なデータを基に検証を行うことができました。
ポイント:最初と最後に工夫した点を述べているので、結論が非常に伝わりやすいです。
SNSを活用した意図を明確にすることで、アンケート調査への姿勢が強調され、研究に真剣に取り組んでいることが伝わってきます。
このエピソードでは、具体的な実験結果ではなく、SNSを利用してより多くのアンケートを収集するという工夫に焦点を当てています。
その結果、想定以上のデータを得られたと述べています。
研究内容に関する質問とは異なり、工夫した点を中心に話を展開できるため、文章を執筆する際には工夫した部分を明確に記述することが重要です。
企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
記載例やポイントを紹介してきましたが、ここでは企業がチェックしているポイントを解説します。
研究で工夫した点については、研究内容と併せて問われることが比較的多いです。
エントリーシートだけでなく、面接でも研究内容について話す際に、工夫した点をしっかり整理してまとめておくことが重要です。
企業はエントリーシートから、就活生の能力や性格が企業とマッチしているかを評価します。
就活生がどのような人物か、自社でどのように活躍できるかを知るためにさまざまな質問を用意しています。
その中でも「研究での工夫点」は、就活生の「アイデア」や「思考力」、「実行力」、「課題解決力」などを評価する質問の一つです。
複数の工夫した点がある場合は、企業や職種にマッチしている点から順に記述することが効果的です。
論理的思考
工夫を凝らすことのできる人は、一般的に論理的に物事を考えられると見なされます。
現状を正確に把握し、必要な手順を考え、どのような工夫がどのような結果をもたらすかを綿密に計画する能力が求められます。
また、論理的思考能力は、エントリーシートの記述方法でも評価されやすいので、論理的な展開をすることが重要です。
発想力
研究を進める中で、時には発想を転換し、通常とは異なる取り組みを行うことも出てくるでしょう。
工夫した内容が独創的であり、斬新なアイデアである場合、その発想力が評価されることがあります。
このような発想力は、開発系だけでなく、事務系において業務改善を行ったり、営業系で斬新な提案を行ったりする際にも活かされます。
したがって、どのような職種でも発想力を持つ人材は好まれる傾向にあるのです。
課題解決力
研究はテーマを決めてから、結論を導き出すまでに、どのような調査や実験を行うのか、どういったアプローチが必要かを考え実行し、一つ一つの課題を解決していくことが求められます。
研究中に困難や課題に直面した際には、創意工夫が必要です。
これらの工夫した点は、就活生の課題解決力を測る重要な要素となるでしょう。
自分で考え、調べ、進めてきたことに対して、どのように結論付けていくのか、その過程を含めて、就活生の課題解決力が評価されます。
成長意欲がある
何事に対しても創意工夫できる人は、より良い結果を得ようとしていると考えられます。
何らか工夫をすることには手間や労力が余分にかかりますが、その分得られる知識や経験は増え、成長に繋がっていきます。
自身が目指す目標や得たい結果のために、労力を惜しまず創意工夫し、努力できる姿勢は、どの企業でも歓迎されるスキルです。
研究で工夫した点に関するポイントを紹介してきました。
エントリーシート全体の対策を行いたい方は、必要な情報が以下の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
まとめ
この記事では、「研究で工夫したこと」に関するエントリーシートの書き方に迷っている就活生に向けて、ポイントや書き方について解説してきました。
工夫した点を作成する際には、工夫の意図や目的、具体的な工夫、結果を書くことが重要です。
また、研究の概要についても、知識のない方にもわかりやすいように端的に記述する必要があります。
工夫した点を用いて、「発想力」や「課題を乗り越える力」などをしっかりアピールできるように作成してみてくださいね。
この記事が、内定に一歩近づくための参考になることを願っています。