高卒で就職するか進学するか迷う…。それぞれのメリット&デメリットを徹底解説!
2024/6/22更新
はじめに
この記事では、高卒で就職するメリット&デメリットと、進学するメリット&デメリットを徹底解説しています。
高校生の中には、「就職するか進学するか」で迷う人が大勢いるでしょう。
就職する道にも進学する道にも、それぞれメリットとデメリットがあります。
いずれにしても人生の大きな岐路の一つになりますから、深く悩んでしまうのは当然です。
この記事では、就職するか進学するかで迷っている高校生に向けて、就職のメリット&デメリット、進学のメリット&デメリットを両方ご紹介します。
次のような方にオススメです。
- 就職か進学か迷っている高校生
- 就職する道と進学する道のメリット&デメリットを知りたい
- 高卒で就職したいけど、本当に進学しなくてよいのか不安
- なんとなく進学しようと思っているけど、それでよいのか心配
この記事では、就職と進学の両方について、メリットとデメリットをそれぞれ解説しています。
それに加え、迷ったときに試したい考え方もご紹介していますので、就職か進学か迷っている高校生の方は、ぜひ最後までお読みください。
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この記事の結論
結論からいうと、高卒後就職することにも、進学することにもそれぞれメリットとデメリットがあります。
就職するメリットとしては、10代のうちから稼げるということが挙げられます。
同時に、生涯年収は大卒就職者より低くなりやすいというデメリットが考えられるでしょう。
一方で、進学するメリットとしては、職業の選択肢が増えることや、いろいろな経験をしてから就職できることが挙げられます。
同時に、進学すると学費がかさむというデメリットが予想できます。
どちらの道が正解ということはなく、大切なのは自分でしっかりと考え、納得できる道を選ぶことです。
この記事では、それぞれのメリットとデメリットについて、詳しく解説しています。
判断に迷ったときの決め方についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
高卒で進学する人は何%くらい?
高卒で進学する人の割合は、全体の83%です。
この数字を見ると、高校卒業後はほとんどの人が何らかの教育機関・研究機関に進学していることがわかります。
高卒で就職するメリット
高卒で就職するメリットをご紹介します。
メリット①10代のうちから稼げる
高卒で就職するメリットの1つ目は、10代のうちからお金を稼げることです。
高卒で就職すれば、18~19歳から社会人として働けることになります。
月収の手取り額が15万円だとすると、1年間で180万円稼げます。
もし四年制大学に進学すると、4年間は社会人になれないわけですから、180万円×4年間で720万円の差が出てくるでしょう。
実際にはボーナスや残業代の支給、昇給などがあるため、差はよりいっそう開いてきます。
もちろん月収がこれより高ければ、もっと差が開いてくるでしょう。
このように、高卒で就職すると、10代のうちから大きな額を稼ぐことができるのです。
メリット②社会人経験を早く積める
高卒で就職するメリットとして、社会人経験を早く積めることが挙げられます。
世の中の83%の人は進学するわけですから、高卒後就職すれば、世の中の多くの人よりも早く一人前の社会人になれます。
社会人として働くことはとても大変ですから、精神的に大人になれたり、強くなれたりするでしょう。
また、大人として必要な礼儀作法やマナー、適切な言葉遣いも身につきます。
このことから、高卒で就職した人は、進学した同年代の人より大人っぽく見える傾向があります。
「早く大人になりたい」「早く自立したい」と思っている人にとっては、就職する道は非常に魅力的でしょう。
メリット③就活が早く終わる場合が多い
高卒で就職する場合、そうでない場合より就活が早く終わることが多いです。
たとえば、四年制大学へ進学した人が大卒時に就活をすると、約一年かけてじっくり準備するのが一般的です。
自己分析や企業研究、業界研究、インターンシップ参加、OB・OG訪問などに時間をかける必要があります。
選考フローも非常に多く、エントリーシート提出、複数回の面接、SPI、グループディスカッションなど、こなすべきことが非常に多いです。
それに対して高卒時に行う就活は、これより少ない準備で臨めるでしょう。
通っている高校や希望する就職先にもよりますが、高卒時の就活は大卒時に行う就活より、必要な準備や選考フローが少ないことがほとんどです。
そのため、高卒時に就活したほうが就活自体は早く終わることが多いでしょう。
高卒で就職するデメリット
高卒で就職するデメリットをご紹介します。
デメリット①職業の選択肢が少ない
高卒で就職するデメリットの1つ目は、就職できる職業の選択肢が少ないことです。
企業や業種によっては、新卒採用の応募条件として「大卒」という条件がつけられていることがあります。
このことからわかるとおり、大学を卒業していないと、応募すらできないという企業・業種があるのです。
そのため、高卒時に就職できる職業の選択肢は、大卒と比べると少なくなります。
デメリット②生涯年収が低くなりやすい
高卒で就職するデメリットとして、生涯年収が低くなりやすいことが挙げられます。
高卒で新卒採用された場合と大卒で新卒採用された場合では、初任給に数万円程度の差があることが多いです。
また、高卒と大卒では、生涯年収に平均4,000万円程度の差が開くというデータもあります。
高卒で就職すると、生涯で得られる収入は低くなる可能性があるのです。
高卒後進学するメリット
高卒後、進学するメリットをご紹介します。
メリット①職業の選択肢が広がる
メリットの1つ目は、職業の選択肢が広がることです。
企業や業種によっては、応募条件に「大卒」という条件があります。
つまり、大卒であれば応募できるのに、高卒だと応募できないという企業・業種ががあるということです。
企業によっては、一部に大卒でなければ応募できない職種を設けています。
反対に、「大卒不可」という企業・業種は99%ありません。
そのため、大学へ進学しておけば就職できる職業の選択肢は広がるでしょう。
メリット②生涯年収が増えやすい
メリットの2つ目は、生涯年収が増えやすいことです。
大卒で就職した人と高卒で就職した人とでは、前者のほうが生涯年収が平均4,000万円ほど高くなるというデータがあります。
進学すると学生である数年間のうちは収入を得られませんが、最終的には、高卒で就職するより多くのお金を稼げるようになる可能性が高いのです。
メリット③将来についてじっくり考えられる
高卒後に進学するメリットとして、将来についてじっくり考えられることが挙げられます。
進学すると、数年間は学生でいることになります。
これは見方を変えれば、社会人になるまで数年間の猶予ができたということです。
学生でいられる数年間のうちに、じっくり時間をかけて将来について熟考できるでしょう。
メリット④いろいろな経験をしてから就職できる
高卒後に進学すると、いろいろな経験をしてから就職できるというメリットもあります。
大学生や専門学生は、高校生よりも自由に過ごせることが多いです。
また、大学や専門学校には高校よりもたくさんの人が通っています。
そのため、大学生や専門学生は多くの人と出会ったり、さまざまな経験を積んだりできるでしょう。
大学生の間に日本一周旅行に挑戦したり、ボランティア活動に打ち込んだりする人もいます。
学生の間にいろいろな経験を積むと、社会人になる前に世界が広がっていきます。
「こんな世界があるんだ」「こんな生き方もあるんだ」「こんな働き方もできるんだ」と、自分の中で将来の選択肢もどんどん広がってくるでしょう。
今の生き方や居場所がしっくりこない人も、「これだ!」と思えるものが見つかる可能性があります。
大学生や専門学生として自由に過ごせる数年間は、人生を豊かにし、将来の選択肢やイメージを広げられる時間でもあるのです。
メリット⑤専門的な研究に集中できる
進学するメリットには、専門的な研究に集中できることが挙げられます。
特に大学へ進学すると、専攻の学問についてプロのもとでしっかり研究できるでしょう。
生涯で「勉強」する時間はあっても、能動的に「研究」する経験はなかなか得られません。
将来研究者になるわけではなくとも、大学での学びの時間は人生の財産となるのです。
メリット⑥専門的な資格が手に入る
進学先によっては、専門的な資格が手に入る場合もあります。
特に専門学校は専門スキルを身につけられる学校ですから、専門的な資格が手に入る可能性が高いです。
有名なのは美容学校や看護学校、調理師専門学校などです。
大学でも、学部によっては資格を取得できるところがあります。
有名なのは、医学部、薬学部、法学部、教育学部などです。
上記のような専門学校・学部へ進学すれば、生涯役立つ資格・スキルを手に入れられるでしょう。
メリット⑦資格の勉強に時間を使える
高卒後進学すると、資格勉強に時間を使えるというメリットがあります。
進学先にもよりますが、多くの場合、大学生や専門学生には自由な時間が多いです。
そのため、自由時間を資格の勉強に利用すれば、学生でありながら資格を取得できるでしょう。
実際、学生のうちに多数の資格を取得し、仕事に活用している人もいます。
メリット⑧大学院に進学できる
大学に進学すれば、その先で大学院に進学できるというメリットもあります。
大学院は、大学より専門的に学問を研究できるところです。
大学院に進学し、その先でも研究を続けていくことができれば、その学問の研究者や大学教授になれる可能性もあります。
たとえ研究者や教授になれなくても、大学院まで進学した人は就活で有利になる場合がほとんどです。
初任給も大卒より高額でしょう。
大学院は、大卒者でなければ進学できない場合がほとんどです。
中には例外もありますが、大学を卒業しておけば大学院への進学が比較的スムーズです。
高卒後進学するデメリット
高卒後進学するデメリットをご紹介します。
デメリット①学費がかかる
高卒後進学するデメリットの1つ目は、学費がかかるということです。
たとえば四年制大学では、国公立大学で年間平均約50万円、私立大学で年間平均約100万円程度の学費がかかります。
4年間通えば、国公立大学で平均約200万円、私立大学では平均約400万円程度かかります。
大きな金額のため、何の目的もなく嫌がりながら進学するのはもったいないです。
デメリット②奨学金の負担性
高卒後進学するデメリットとして、奨学金の返済義務を背負う恐れが挙げられます。
主に大学進学において、奨学金を利用して進学する人は非常に多いです。
しかし、貸与型の奨学金の場合、借りた本人に返済義務が生じます。
そのため、大学を卒業して働き始めたら、毎月決まった金額を返済し続ける義務が発生してしまうのです。
少し厳しい言い方をすると、社会人になったと同時に借金を背負うことになります。
そのため、奨学金の利用を検討している場合は、このデメリットについてもしっかり確認しておく必要があります。
デメリット③興味がなければつらいだけ
進学するデメリットとしては、興味がなければ通学が苦痛になる可能性があることが挙げられます。
高卒後進学率83%の現代では、「みんなが行くからなんとなく」「親が絶対に行けというので仕方なく」という理由で進学する人も非常に多いです。
しかし、自分がまったく興味のない学校や学部に進学してしまうと、通学が苦痛なだけになる恐れがあります。
通学に苦痛しかなかった場合、途中で退学してしまう人もいるでしょう。
そうなった場合、時間もお金も非常にもったいないです。
ですから、進学する際は少しでも興味を持てる学校や学部へ進学することをおすすめします。
就職or進学?迷ったときにするべきこと
「就職か進学か迷う」というとき、どうすればよいのでしょうか。
ここでは、「就職か進学か」で迷ったときにするべきことを、3つご紹介します。
①自分にとってのメリットとデメリットを比較する
まず、自分にとってのメリットとデメリットを書き出して比較してみるのがオススメです。
ポイントは「自分にとっての」という部分です。
ここまで、就職のメリット&デメリットと進学のメリット&デメリットをそれぞれご紹介してきました。
しかし、ここでご紹介しているのはあくまでも一般論です。
実際には、この一般論に加えて個別の事情が絡んでくるため、一般論だけで進路を決めることはできません。
ですから、「自分の事情」や「自分の気持ち」を含めた自分だけのメリット&デメリットを書き出してみてください。
たとえば、次のようなメリットやデメリットが出てくるでしょう。
- 自宅から通える範囲に、気になる大学がある(進学のメリット)
- とにかく勉強が嫌いでこれ以上勉強したくない(進学のデメリット)
- 大好きな知り合いのお兄さんの会社で働かせてもらえそう(就職のメリット)
- 通っている高校は進学する人が多いので、就職支援に強くない(就職のデメリット)
このように、実際にはとても個人的な事情からメリットとデメリットがたくさん出てきます。
上記のように正直なメリットとデメリットを書き出してみて、比較してみましょう。
紙に書いて整理することで、考えがまとまってきます。
②迷っている理由を書き出す
就職か進学か、迷っているのはなぜでしょうか。
一度、迷う理由を紙に書き出してみてください。
就職か進学で迷う人は、たとえば次のような気持ちや事情を抱えていることがあります。
- 勉強は嫌いだが、進学しないのは不安
- 自分は就職したいが、親に反対されている
- 本当は進学したいが、家にお金がないので難しそう
- 就職したい理由も進学したい理由も特にないので、判断に迷う
- 学校は嫌いだが、日本史だけは大好きなので、大学で勉強してみたい
このように、就職か進学か迷う理由は人それぞれです。
しかし、迷う理由が「人の意見」や「世間の目」である場合、できる限り自分の気持ちを優先して道を選んだほうがいいです。
自分の気持ちを殺して進路選択をすると、どこかで後悔してしまう恐れがあります。
後悔しないためにも、気持ちを紙に書き出して整理してみましょう。
③職場見学やオープンキャンパスに行く
就職か進学か決められないときは、職場見学やオープンキャンパスへ行ってみるのがオススメです。
決められないのは、将来のイメージがわかないからの可能性があります。
職場見学やオープンキャンパスへ行けば、自分の働く姿や通学する姿などがイメージしやすくなるでしょう。
そこでイメージできた自分の未来の姿に対して、どのような気持ちを抱くか素直に感じてみてください。
「こんなふうになりたいな」と思うイメージがあったなら、それがあなたの進むべき道です。
また、悩みについて信頼できる大人に相談してみるのもよいでしょう。
家族や先生、近所の人など、あなたが信頼できる人に相談してみてください。
相談相手は1人ではなく、2人以上だと望ましいです。
いろいろな話を聞くことによって、自分の将来像をイメージしやすくなります。
まとめ
ここまで、就職か進学で迷う高校生に向けてそれぞれのメリットとデメリットを解説してきました。
高卒後就職する主なメリットとしては、10代のうちから稼げることや、早くから社会人経験を積めることが挙げられます。
デメリットは、職業の選択肢が狭まることや、生涯年収が低くなりやすいことなどです。
一方で、高卒後に進学する主なメリットとしては、職業の選択肢が広がる、専門的なスキル・資格を身につけられる、いろいろな経験を積んでから社会人になれることなどが挙げられます。
デメリットは学費がかかることや、興味のない学校へ進学すると大きな苦痛になる可能性があることなどです。
就職か進学かで迷ったときは、自分なりのメリットとデメリットを紙に書き出して比較してみてください。
迷う理由についても紙に書いてみるとよいでしょう。
素直な気持ちを吐き出して整理することによって、考えを整理できます。
それに加えて職場見学やオープンキャンパスへ行ったり、信頼できる大人に相談したりするのもオススメです。
高卒後就職すべきか進学すべきかという問題に、一定の「正解」はありません。
しかし、後悔しない選択をするためには自分の頭でしっかり考え、自分の気持ちを大切にすることが重要です。
この記事が、後悔のない選択のために役に立てば幸いです。