親が就活に無関心なのは何故?モチベーションを保つノウハウもご紹介!
2024/6/20更新
はじめに
就職活動は、学生の皆さんにとって人生に関わる初めての試練です。
これまでの「サービスを受ける側」から「サービスを提供する側」としての一歩を踏み出すべく、社会人としての自覚を持って就活を進める必要があります。
その際、社会人の先輩として最も身近な存在である親は、困ったことがあればぜひとも頼りたい存在です。
しかし、中には「親が自分の就活に無関心だ」、「就活に対してアドバイスがほしいが、『自分で決めなさい』と突っぱねられてしまった」というケースも見られるようです。
就活に過剰に口出しをされるのもつらいものがありますが、必要なサポートが受けられないと、周囲に差がついてしまうのではと不安になってしまうかもしれません。
そこで本記事では、就活に無関心な親の心理や、必要なサポートを受けるにはどうしたらいいかや、就活のモチベーションを保つ方法などをご紹介します。
この記事は以下のようなことを知りたい就活生を対象にしています。
- 親が自分の就活に関心を示さない
- 無関心な親の心理が知りたい
- 就活のモチベーションを保つ方法を知りたい
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただけたら幸いです。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、親が子どもの就活に無関心な場合、単純に多忙である場合や、何か他のことで頭がいっぱいになっているケースが考えられます。
また、古い価値観を持っている親の場合、「女の子なんだから、それほど就活に必死にならなくてもいい」と考えている場合もあるようです。
さらに、「子どもの就活に対して、プレッシャーにならないようにしなければ」と、あえて発言を控えていることも考えられます。
そのため、必要なサポートがあれば都度お願いすることが大切です。
スーツや靴、カバンなどの必要なアイテムの購入費用や交通費などの金銭的なサポートや、自己分析や自己PRなどを見てもらうなど、こちらからお願いしてみるのもいいでしょう。
進路についての相談は、もちろん喜んで乗ってくれる親もいる一方で、「結局最終的に決めるのは自分」であるのも事実です。
そのため、進路相談は大学のキャリアセンターを利用したり、OB・OG訪問を利用するなど、外部の力に頼ってみるのもいいかもしれません。
次の章からは、無関心な親の心理についてや、親から適切なサポートを受けるためのコミュニケーション方法について、わかりやすく解説していきます。
就活に無関心な親の心理
子どもが自立する第一歩として、新卒時の就職活動が挙げられます。
そのため、「就活は親ができる最後のサポートだ」と考え、過干渉になる親が多く、しばしば就活生の間で悩みのタネになるケースも多いようです。
その一方で、「自分の進路は自分で決めなさい」と放任する親も、少数ながらいるようです。
実際、2020年12月にダイヤモンド社より発行された「息子・娘を入れたい会社 2021」のアンケート調査によると、子どもが希望する就職先を知っている親(保護者)は6割を超えた一方、「知らない」も16.2%、「どちらとも言えない」も20.3%という結果が出ています。
一見、こうしたスタンスの親は子どもの就活に対して「無関心なのではないか」と見られます。
ただし、口出しをしてこないからといって、無関心であるとは限りません。
就活に対して無関心に見える親の心理は、大まかに以下の3つに分けられます。
- 子どもを信じているから
- 余計な口出しがプレッシャーになると考えている
- 単純に、仕事など子ども以外の生活が忙しい
- 言われるまで口を出さない親も
一つずつ解説していきます。
子どもを信じているから
子どものことは心配である一方で、「この子なら大丈夫だな」と信頼しているからこそ、必要以上に口を出してこない親もいます。
また、生活態度から「ちゃんと就活(自己分析や企業研究なども含む)をしているな」と分かれば、「ちゃんとしているの?」、「どこを受けるの?」と確認しなくても不安な気持ちにならないという心理があるようです。
普段から真面目に学業や就活に取り組んでおり、親と信頼関係が築けている就活生ほど、こうした傾向は強くなるようです。
余計な口出しがプレッシャーになると考えている
多くの場合、就活がスタートするのは大学3年生からです。
この時点で子どもはすでに成人しており、その段階で口うるさく言ってしまうのは、却って逆効果になるのではと考える親もいるようです。
また、自分の就職活動の頃よりも採用市場は大きく変化し、「自分のアドバイスは役に立たないのではないか」と、意見を控える人も見られます。
もちろん、そんな中でも「今朝はこういうニュースが流れていたよ」、「●●業界について、こんな会社が注目されているみたいだよ」など、情報収集をしてくれる親もいます。
ただし、子どもが望んでいないアドバイスは、本人のモチベーションを下げてしまいかねないため、慎重になるケースもあるようです。
単純に、仕事など子ども以外の生活が忙しい
多くの親御さんは働いていたり、家事や介護、地域の活動などで忙しくしている人がほとんどです。
そのため、子どもが就活の時期を迎えても、なかなかそのための時間を取れないというケースもあるようです。
また、就活生の親世代であれば、何らかの体調不良や家庭内トラブルなどを抱えている場合もあります。
一見してそうは見えない場合であっても、親は子どもの前ではいつも通りにふるまう人もいるため、聞いても答えない人もいるでしょう。
子どもを「どうでもいい」と思っているわけではなく、単純にその他のことでいっぱいいっぱいになっているかもしれないことを頭に入れておきましょう。
言われるまで口を出さない親も
単純に、求められるまで就活に対して口を出さない親もいます。
そのため、サポートやアドバイスを求めているということを、ハッキリと伝えることも大切です。
また、「就活、これからどうすればいいかな」というぼんやりとした意見では、親御さんの方もどう答えていいか分からないかもしれません。
できるだけ具体的にお願いしてみる姿勢は必要でしょう。
特に、親世代の就活と、現代の就活では大きくギャップがあるため、そもそもアドバイスやサポートを求められていないと先入観を持っている可能性があります。
もし、あなたが親にある程度介入してほしいと考えている場合、「こういう分野では力を借りたい」という切り分けをしておく必要があるかもしれません。
無関心な親にサポートをお願いするには?
親からのアドバイスが、「ためになる」と考える人もいれば、プレッシャーのように感じる人もおり、受け止め方は人それぞれです。
しかし、あくまでも親本人は「子どものため」を思って言っていることが多く、プレッシャーになっていると考えないケースも見られます。
そのため、下手に無視したりすると「せっかくアドバイスしているのにちゃんと聞いてない」と、ますます不信感を募らせてしまうことになりかねません。
そこで以下では、親からプレッシャーに感じることを言われた際の対処法をご紹介します。
- サポートしてほしい分野を伝えておく
- 介入してほしくない分野も伝えておく
- サポートが必要になりそうになったら早めに伝える
一つずつ解説していきましょう。
サポートしてほしい分野を伝えておく
親のサポートの種類は、実に多岐に渡ります。
「食事や洗濯などの生活の面倒を見る」、「一人暮らしであれば、食料を送る」といった衣食のサポートのほか、仕送りなどの金銭面のサポートもあります。
さらに、実体験を交えたアドバイスや昨今の時事ニュース、業界や企業の情報提供など、情報面のサポートもあるでしょう。
そして、就活生として最も大切なポイントである、メンタル面のサポートが必要な人もいるかもしれません。
こうした様々なサポートの分野の中で、「どれをしてほしいか」を伝えるのは非常に大切です。
「生活面のサポートだけで十分」、「情報面のサポートは自分で調べるけど、つらくなったら話を聞いてほしい」など、必要な分野は人それぞれです。
その際、「就活の情報は、できるだけ頻繁に共有してほしい」など、親から希望を伝えられるかもしれませんが、それは無理のない範囲で取り決めておきましょう。
介入してほしくない分野も伝えておく
親から無関心な対応をされたり、放置されてつらい就活生もいる一方で、過干渉に悩む就活生もいます。
そうならないために、サポートしてほしい分野を伝えるとともに、「ここは自分を信じて任せてほしい」という分野も伝えておきましょう。
特に、進路の決定権に関しては、親が過剰に介入してしまうと「親の言いなり」になってしまうことがあります。
志望業界や職種が決まっている場合、「受ける企業は自分で決める」ということをしっかり伝えておきましょう。
また、エントリーする企業に迷っている場合、親世代の多くは「大手企業を受けろ」「公務員になりなさい」など、安定性に特化した企業を勧めてくる場合があります。
「大手企業だけでなく、中小企業も受けようと思っている」など、自分の就活の方針は伝えるようにしておきましょう。
また、もし「お兄ちゃんの時はこうだった」など、兄弟や親戚、近所の人などと比較されるのがつらい場合は、その旨も話しておきましょう。
サポートが必要になりそうになったら、早めに伝える
金銭的なサポートはもちろんのこと、「エントリーシートをチェックしてほしい」、「面接の練習相手になってほしい」などのサポートを受けたい場合、そのことは数日前には伝えておくと良いです。
締切があるエントリーシートなどは特に慌ててお願いするシーンもあるかもしれませんが、当日になっていきなり「今日までにやってほしい」などとお願いすると、親を困らせてしまうかもしれません。
「今週末まででいいんだけど、お願いできるかな」など、余裕をもってお願いすると、スムーズにいくでしょう
親だけが適切な相談先ではない?専門家も頼ろう!
金銭的なサポートや生活面でのサポートは、なかなか親にしか頼れない部分かもしれません。
しかし、進路相談や自己PR、面接対策などは「親でなければできない」ということはありません。
特に親が無関心だったり、協力的でない場合は、外部の力を借りながら就職活動を乗り切りましょう。
以下では、親以外の相談先について、詳しくご紹介します。
- 親しい友人
- 先輩やOB・OG
- 大学のキャリアセンター
- 就活コンサルタントなどのプロ
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
親しい友人
業界や企業の情報はインターネットでも調べられますが、いわゆる「生の情報」は、仲間内で共有されることも多いです。
志望業界が異なる友人でも、面接でされた質問や説明会で得た情報など、共有することで学べることも多いでしょう。
また、自己PRや自己分析のやり方、エントリーシートを見比べるなど、同じ課題に取り組むからこそたくさんのことを得られるでしょう。
愚痴をこぼしたりしつつ、発散することも大切ですが、できるだけポジティブな話し合いにするように心がけましょう。
ただし、就活のモチベーションが低い友人同士だと、「皆もやってないからまだいいや」というメンタルになりかねないため、就活に対して力が入ってる友人同士で集まるようにしてください。
先輩やOB・OG
就職活動を既に終えた先輩や、目標にしている企業のOB・OG訪問で話を聞き、アドバイスをもらうのも非常に有効です。
就職活動で悩むポイントは人それぞれですが、同じ大学、同じ企業を志望している先輩の場合、ためになる意見をもらえることが多いかもしれません。
面接対策や、エントリーシートの添削などのほか、リアルな会社の雰囲気や仕事内容、活躍している人の特徴など、重点的に確認しましょう。
また、関係値が近い先輩であれば、あえて就活の際の失敗談を聞くことで、リアルに気を付けるべき点が見えてくるかもしれません。
コロナ禍の面接を通して内定を獲得した先輩であれば、オンライン面接についての注意点を確認するのも良いでしょう。
大学のキャリアセンター
自分の大学のキャリアセンターには、学生に対してサポートする制度がたくさん整っています。
面接の練習や、エントリーシートへのアドバイス、添削なども行えるところもあるので、積極的に活用しましょう。
しかし、こうしたキャリアセンターは利用に予約が必要な場合もあり、時期によってはなかなか予約できないこともあるため、早めに動いておくことが大切です。
また、大学によってはキャリアセンターに求人情報が直接届くため、エントリーの幅が広がるかもしれません。
就活をスタートする際に、「何から始めていいか分からない」という人も、ぜひ活用してみましょう。
就活コンサルタントなどのプロ
最新の新卒市場についてや、特定の業界について詳しく知りたい場合、思い切ってプロに相談してみるのもいいかもしれません。
新卒向けの就活コンサルタントは、無料で利用できるサービスも多く、中には特定の業界に特化したものもあるようです。
もし目指す業界が自分の中で決まっている場合、その道のプロフェッショナルであるコンサルタントから直接アドバイスがもらえるかもしれません。
インターネットやクチコミなどで情報収集しながら、自分に合ったサービスを見つけてみるのも良いでしょう。
就活中のモチベーションを保つための3つの方法
親からのサポートや応援は、人によってはプレッシャーになる一方で「頑張ろう」というモチベーションにも繋がります。
もし、親が子どもの就活に無関心で、あらゆる対応をしても態度が変わらない場合は、自分自身でモチベーションを保つ必要があります。
以下では、就活中のモチベーションを保つための3つの方法について詳しくご紹介しています。
- 理想の将来像を書き出してみる
- 期限を決め、集中して取り組む
- 頑張っている就活仲間をつくる
ぜひ参考にしてみてください。
理想の将来像を書き出してみる
就職活動を続けていると、「何のために頑張っているのか分からなくなってしまった」という人も多いようです。
目標を見失うと、頑張り続けることが難しくなります。
そのため、OB・OG訪問などを通してリアルな社会人の声を聞き、将来の自分の理想の姿を思い描いてみることで、再び目標を設定しやすくなるかもしれません。
就活に対し、ポジティブなイメージを描くことが、モチベーション高く就活を乗り越えるコツといえます。
期限を決め、集中して取り組む
内閣府が令和5年12月に公表したデータによると、公務員・教職員志望者を除く就活生が最初に内々定を受けた時期は「2月までの間」が約3割、「5月までの間」が約8割、「6月までの間」で約9割という結果が出ています。
つまり、ほとんどの学生が6月までに内定を獲得しているため、一旦それをゴールに定めて「期間限定」として頑張るのもいいかもしれません。
もちろん、本命企業にチャレンジしたい場合は夏以降も就活を続けることになりますが、少なくとも精神的な負担はグッと減るはずです。
とはいえ、数ヶ月単位で頑張り続けるのは難しいため、細かい目標設定を設けるのもオススメです。
「この企業の一次面接が終わったら、映画を見に行こう」など、趣味や好きなものに関して紐づいた息抜きだとより良いでしょう。
頑張っている就活仲間をつくる
同じ就活生同士、悩みを共有したり、愚痴を言い合う関係の人はいるかもしれません。
しかし、あまりにネガティブな意見交換は、就活のモチベーションを逆に下げてしまいます。
一方で、モチベーション高く就活に取り組んでいる人がそばにいると、「模倣しよう」という意識が働き、自分のモチベーションも上がっていく傾向があります。
そのため、できるだけ前向きな就活仲間をつくり、積極的に情報交換を行って刺激を受けましょう。
もし、周囲に就活に熱心な人がいない場合、インターンシップや就活セミナー、説明会などで人脈を広げてみるのもいいかもしれません。
まとめ
本記事では、子どもの就活に関心を持たない親に悩む人に向けて、その心理や対処方法をご紹介しました。
親が就活に対して無関心な場合、「こうした分野はサポートしてほしい」という要望を具体的に出すことが大切です。
また、それでも協力を求めることが難しい場合、友人や先輩、大学のキャリアセンター、プロの就活コンサルタントなどの力を借りるのも有効になります。
就活はあくまでも自分のために行うものであり、親の期待に応えるために行うものではありません。
そのため、自分自身でモチベーションを保つための方法を知っておくことが、長い就職活動を乗り切るためのコツです。
就活中にメンタルが落ち込む原因は、親の無関心以外にもさまざまなものがあります。
以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。