塾講バイトのガクチカの書き方やポイントを徹底解説

塾講バイトのガクチカの書き方やポイントを徹底解説

2024/6/25更新

はじめに

この記事では、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、特にエントリーシートの書き方やポイントについて詳しく解説しています。

その中でも、塾講師のアルバイト経験をガクチカに活かしたい方に向けて、エントリーシートでのガクチカのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。

塾講師のアルバイト経験がある就活生の方は、ぜひ最後までお付き合いください。

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塾講バイトの概要

塾講バイトのアピールポイント

初めに、塾講師のアルバイト概要について簡単に紹介します。

学生時代に塾講師のアルバイトを経験したことがある人は多いことでしょう。

生徒の進路や将来に携わる仕事のため、責任もやりがいも大きい仕事の一つです。

他業界のアルバイトと比べて時給が高いことも非常に大きなメリットと言えるため、アルバイト先として人気が高いでしょう。

塾講師と一口に言っても授業形態は塾によって異なり、主に個別指導と集団塾があります。

代表的なものは以下の通りです。

代表的な塾講師のアルバイト
  • 1対1指導(個別塾)
  • 1対2指導(個別塾)
  • 小集団指導(3〜4名程度/個別塾)
  • 集団指導

勉強を教えるという点では共通していますが、それぞれ対象者の人数によっては、得られる経験やスキルは異なります。

そのため、他の学生と差別化を図ることのできるよう、アピールポイントを工夫してみましょう。

塾講師を行っている中での目標や、その達成に向けて行った取り組み、困難を乗り越えたエピソードなどを活用し、ガクチカを作成していくことがポイントです。

塾講バイトのアピールポイント

ガクチカを書く際に、アピールポイントとして活用しやすい点を以下にまとめました。

どのような点をアピールすればわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

分析力・課題解決力

生徒の点数を伸ばすには、まず生徒の苦手や問題点を分析し、把握することが必要です。

次に、目標達成に向けて課題解決を行っていくことが求められるでしょう。

どちらも絡めてアピールすると効果的ですが、日々の演習内容やテストの結果などから数字を分析している場合は「分析力」を強調するといいです。

分析結果や課題を他の人から提示された際には、「課題解決力」を中心にアピールしましょう。

責任感がある

塾に通う目的は人それぞれですが、塾講師のアルバイトは、生徒の進路に関わる重要な仕事の一つです。

その中でも受験は生徒の人生に大きく影響するため、その一端を担う講師の責任は大きいといえるでしょう。

講師の何気ない一言や行動に、生徒は良くも悪くも左右されます。

生徒や業務に真摯に向き合い、途中で投げ出すことなく生徒と共に最後まで頑張ることは、生徒の成長にも繋がるでしょう。

だからこそ、責任感を持って取り組むことが重要です。

コミュニケーション力

生徒は多感な時期であり、まだ内面が成熟していない人が多いです。

その中で、性格や価値観、学力の異なる生徒を担当するには、コミュニケーション力が必要とされます。

講師と生徒の信頼関係は、生徒のやる気や学力にも影響するでしょう。

時には勉強を教えるよりも、コミュニケーションを取ることに時間を割く必要があります。

講師の経験を通じてコミュニケーション力は十分に磨かれていくため、アピールポイントとして活用できるでしょう。

真摯に物事に取り組める

もともと知識や受験経験があるとは言え、講師自身も勉強をしなくてはなりません。

アルバイトの時間外で予習や準備を行う講師は多いです。

生徒同様に、講師も真摯に目の前のことに取り組まなければ、良い結果は生まれません。

真摯に物事に取り組める人は、どのような仕事に就いてもその業務の知識やスキルの習得に向けて努力し、成果にも繋がりやすくなります。

指導力がある

講師の仕事は「指導」です。

授業のみならず、授業態度を正す、進路を導くなど、すべてに置いて指導力が求められます。

今後の社会人生活でも後輩に対して業務指導を行うなど、指導の機会は多々あるため、十分なアピールポイントとなるでしょう。

点数を上げるだけでなく、多くの生徒に指示を出せる能力や、騒がしい場面で一声かけると静かになるようにできるなど、指導力は様々な要素から成り立ちます。

継続力

講師の仕事は、成果がはっきり見えることばかりではないことに加え、結果が短期間で出にくいものです。

基礎学力の高い生徒なら、短期間の指導でも成果がテスト結果に表れますが、たいていは長期戦となるでしょう。

一度担当すると、基本的にどちらかが辞めるまで担当が続くため、長く勤務されているほど継続力をアピールできます。

塾講バイトのエピソード例

塾講バイトのエピソード例

生徒の学力アップに貢献した

塾講師のエピソードとして最も挙げられやすいのが、点数や学力の向上に貢献したことです。

多くの生徒は、現状よりも良い成績を残したいと考え、本人や保護者の希望で入塾します。

講師のやりがいや役割は点数アップだけではありませんが、点数の向上は講師として最もわかりやすい成果です。

具体的な数字として示せるものがあれば、ぜひ示しましょう。

また、点数アップを目的としてどのような課題があり、どのような取り組みを行ったのか、時系列もきちんと整理しておくといいです。

こうしたエピソードでは、「分析力」や「課題解決力」をアピールポイントとして活用しやすいでしょう。

生徒のモチベーションを向上させた

エピソードとして点数アップが挙げやすいですが、塾で達成できる内容は点数だけではありません。

例えば、もともと勉強が苦手で抵抗があるといった生徒や、授業時間中ずっと椅子に座っていることが難しい生徒もいます。

点数アップや志望校合格を達成するには、生徒自身のやる気やモチベーションが必須です。

そのやる気やモチベーションを向上させることも塾講師の役目ですが、マニュアルがありません。

授業を行うことや点数を向上させること以上に難しいでしょう。

そのため、塾講師のアルバイトを通じて、「観察力」や「コミュニケーション力」、「忍耐力」などを培うことができるのです。

授業内容の創意工夫

エピソードとして達成したことや結果を結論に持ってくるのはいいですが、その具体例として、授業内容の創意工夫も活用できます。

創意工夫の例
  • オリジナルの問題やテキストを作成した
  • 板書を理解が深まるよう工夫した
  • 毎授業で理解度テストを実施した
  • 進捗シートを作成した

実施した意図や目的、得られると想定される結果、実施結果まで順序立てて考えておきましょう。

面接で深掘りされた際に、より具体的に答えられるかがポイントです。

生徒や保護者から担当指名された

講師を続けていると、担当生徒や保護者の紹介で、新規入塾者や既存の塾生から「担当してほしい」と指名を受けることがあります。

生徒は良くも悪くも講師のことを見ています。

自分の担当ではない講師のことも意外によく見ているのです。

熱心さやわかりやすさ、キャラクターなどをみて、自分も担当してほしいと希望することもあります。

生徒の評判は保護者にも伝わりやすく、新規入塾者が指名してくことがあるのです。

塾講師として一日で指名を受けるのは困難ですが、講師として生徒に真摯に向き合い、結果を出すことができれば、その成果は認められるでしょう。

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

ポイントの概要

ここでは、エントリーシートで企業がチェックしているポイントを少し解説していきます。

ガクチカは、エントリーシートへの記述に加え、面接でも問われやすいです。

まずは、通過できるエントリーシートの作成に努めましょう。

基本的に、企業はエントリーシートから、就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。

就活生がどのような人物か、自社でどのような力を発揮できるかを知るために、さまざまな質問を用意しているのです。

その中でも「ガクチカ」は、これまでの経験をもとに本人の能力や価値観、物事に対する向き合い方を図ることのできる質問です。

経験と企業の求める人材像にマッチさせられるように作成しましょう。

選考を通過しやすいエントリーシートの書き方

エントリーシートは、結論から書き始めると説得力が増します。

以下の順番を意識すると良いでしょう。

  1. まず結論を提示する
  2. 結論に至った理由を書く
  3. 理由を強調するために具体例を用いる
  4. 再び結論を強調する

 

この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。

以下の例文を参考にしてください。

結論:私が塾業界を志望する理由は2点あります。

理由:1点目は、生徒の将来に役立てる仕事がしたいと考えるからです。

具体例:高校時代に進路に悩んでいた際に、塾の先生が勉強だけでなく大学生活のことや職業のことなども教えてくれ、進学を進めるだけでなく、人生の選択肢を広げてくれました。

結び:保護者でも学校の先生でもない立場でも、悩んでいる生徒の後押しや力になることができると感じ、生徒と関わることのできる塾業界を志望しました。

理由:2点目は、生徒一人一人と向き合う時間が多い仕事だと考えるからです。

具体例:学校では多くの生徒が在籍しており、生徒全員に対して、一人一人多くの時間を割くことは難しいですが、塾は授業から雑談まで生徒としっかりと向き合う時間があります。

生徒が自分の進路を見つける度に、こちらもやりがいやパワーをもらうことができます。

結び:一人ひとりとじっくり向き合うことで得られる喜びや経験を糧に、また他の生徒の成長に繋げていきたいと考えています。

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。

もちろん文章の内容も評価の対象ですが、最も重視されるのは文章の構造や論理展開に問題がないかです。

そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをしておきましょう。

また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。

 

(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力、分析力)

(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、行動力など一般的な資質)

(c) 未来目標系(見られている点:キャリアビジョン、社会貢献性)

(d) 価値観系(見られている点:物事の捉え方)

(e) その他(長所、研究内容)

 

設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。

また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。

ガクチカの記載例

塾講バイトのガクチカの記載例

塾でのアルバイト経験を、ガクチカのエピソードに含める場合の記載例を紹介します。

学生時代に力を入れて取り組んだことを教えてください(400字以内)

記載例①:基礎学力向上

【記載例】

学生時代、アルバイト先の塾で、生徒の基礎学力の向上に力を入れて取り組んでいました。

基礎学力の低い生徒は、授業が進むほどに遅れを取り、勉強への苦手意識も増します。

少しでも学習への抵抗を減らし、意欲向上を図るべく、繰り返し基礎演習に取り組みました。

その結果、確実に解ける問題が増え、自主学習を行うようにもなり、点数も向上していきました。

マニュアルで学ぶことができる生徒であれば、学校の授業で習得できますが、それが難しいまたはさらに上を目指して来る生徒がほとんどです。

結果を急ぐのではなく、個々に合った方法とプランを考え提供できることは、個別指導塾のメリットであると考え、対応することができました。

一人一人課題が異なる中で、課題を明確にし、マニュアル通りでなく、柔軟に対応する力を身につけることができました。

ポイント:コンサルタント職や営業職を希望する方には、活用しやすい内容です。

数字で示すことも有効ですが、数字で表せないこともあるでしょう。

ですが、一見数字にならないと思われる場面でも、クライアントのニーズに応えることで最終的には双方に利益がもたらされ、それがビジネスとして表れることがあります。

学生に関わる仕事の中でも、塾と学校の異なる点は、塾はビジネスの側面を持つということです。

このようなエピソードは、「柔軟性」や「臨機応変な対応力」、「課題の発見と解決能力」をアピールするのに適しており、活躍のイメージを持ってもらいやすいでしょう。

 

記載例②:点数UP

【記載例】

私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、アルバイト先の塾で生徒の点数UPを図ったことです。

私が受け持った生徒は、入塾当初は平均20〜30点しか取れず、勉強の仕方もわからない様子でした。

そのため、まずは次のテストで点数を向上させ、点数を取る喜びや実感を味わってもらうべく、テスト範囲の単元に特化し、学校で使用するテキストやノート、宿題も分析や解説を行いました。

また、その上で必要な基礎計算などは、繰り返し演習を行い、基礎の定着を図りました。

わからなければ何度でも聞くことを生徒との約束とし、言い方を変えたり、時には工作を一緒にして理解を深めたりと、通常とは異なる方法も適宜導入しました。

聞きやすい雰囲気作りには、特に意識的に取り組んでいました。

その結果、次のテストで68点UPを達成し、他教室を含めた全国の中でも伸び率トップ20として表彰されたのです。

生徒のモチベーションも向上し、他教科でも点数が伸びてくるようになりました。

ポイント:具体的な点数が記載されているのはインパクトがあって良いでしょう。

また、目標に向けてどのように意識し、進めていたのかもよく伝わってきます。

具体的な取り組みと、それに対する姿勢の両方をアピールできています。

 

記載例③:志望校合格

【記載例】

私は学生時代にアルバイト先の塾で講師として、生徒の志望校合格に向け、二人三脚で取り組んでいました。

入塾当初は、勉強全般に苦手意識があり、60分間着席することすら難しい生徒でした。

まずは、塾に通うことや勉強への苦手意識を失くすため、コミュニケーションを取る時間を設けるようにしました。

また、一緒に様々な職業や学校を調べたり、オープンスクールに同行したり、進路や将来に対する興味関心を引き出すようにしました。

その中で、目標と志望校が見つかり、その後は、厳しい挑戦でしたが、授業だけでなく毎日自習にも積極的に取り組むなど、意識と姿勢に変化が見られ、無事志望校に合格することができました。

自分事として考え、責任感を持ち、最後までやり切れたことは、大きな強みや経験となりました。

ポイント:志望校の合格だけが講師の役割ではありません。

結果的に志望校に合格できなくとも、勉強することに抵抗がなくなった、自分で勉強する習慣が身に付いたといったことも、生徒の進路や成長に貢献したという証です。

字数に応じて具体的な工夫なども端的に記述しましょう。

 

記載例④:チームワーク

【記載例】

私は、学生時代にアルバイト先の塾で、他の講師との連携を深めワンチームで生徒の目標達成に向け、力を入れて取り組んできました。

当時、塾では他講師と生徒の授業方針に関して意見が対立していました。

基礎の定着を優先したい私と、一通り授業内容を進めたい講師とで同一生徒に対し、進め方が異なりましたが、お互いの意見を尊重し、授業毎に10分間の基礎演習を取り入れるようにしました。

基礎力の向上に努めながらも、残り時間は学校の進捗に合わせ、柔軟に授業内容を変更し進めるようまとめたところ、結果的に生徒の点数が向上したのです。

授業を行っている時は、一人で仕事をしているような気持ちになりますが、実際には、生徒や講師全員がベストを尽くすことが結果に繋がります。

他の講師と意見が衝突しても、良い結果へと導くために話し合うことは必要であると感じました。

今後も仕事に妥協することなく、協調性も持ちながら業務に励んでいきたいと思います。

ポイント:塾講師の仕事は個人プレーのように感じますが、実際は複数の担当や塾長など多くの方が関わっています。

講師同士が連携を図り、皆で生徒を良い結果へ導きたいと尽力しなければ、達成できないことは多いです。

生徒にとってベストは何かを全員が考えられる環境は、塾の雰囲気や生徒の学力UPに繋がりやすいでしょう。

こうしたエピソードでは、「チーム力」や「主体性」、「交渉力」などをアピールしやすいです。

自分主導で講師をまとめていたのであれば、「リーダーシップ力」を活用しても良いでしょう。

まとめ

この記事では、塾講師のアルバイト経験を活かしてガクチカを作成したい就活生向けに、ポイントやエントリーシートの書き方について解説しました。

塾講師のアルバイトは、授業を通じて生徒の進路や将来に携わる仕事であり、その役割や責任、やりがいも大きいです。

人に何かを教えるということは、組織で働いていく中で必ず発生してきます。

その際、塾講師で得た経験が生きてくるでしょう。

そのイメージを持ってもらえるように、効果的なガクチカを作成してください。

この記事が、内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

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