倉敷紡績のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/06/15更新
はじめに
倉敷紡績株式会社は、1888年に岡山県倉敷市にて紡績業を営む製造メーカーとしてスタートしました。
⽇本国内で最も早い時期から、デニム⽣地の開発に着手し紡績技術を確⽴させた功績があります。
現在では創業時以来から継承されている繊維事業をおこないつつ、化成品事業、環境メカトロニクス事業も含めた、3つの事業を柱にしながら展開中です。
半導体、環境プラント、バイオメディカルなど幅広い分野にて、スマホから住宅、自動車などに至るまで、人々の生活で欠かせないアイテムの中に倉敷紡績の技術が生かされています。
日常生活において現在ではマストアイテムとされている製品には、倉敷紡績の技術が生かされている可能性があるでしょう。
本記事では、倉敷紡績への就職を志望する就活生を対象に、エントリーシートの作成上での対策方法を解説していきます。
興味のある就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
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【倉敷紡績】の概要
出典元
倉敷紡績HP
倉敷紡績株式会社の創業は古く、1888年(明治21年)に遡ります。
国内にて老舗の紡績メーカーとして、岡山県倉敷市にて事業がスタートしました。
紡績の街として栄えた倉敷市にて、事業とともに生じる地域の課題に向き合いながら美術館や病院も設立するといった、地元の発展にも貢献し土地に根付いた展開をした歴史があります。
また、1950年代にはどこよりも早く海外事業にも着手し始め、ブラジルに紡績会社を設立した歴史のある企業です。
1960年代に入ると、海外の寝具の発展からヒントを経てポリウレタン製品の加工にチャレンジし、現在では化成品事業として確立させています。
1980年代には、バイオ製品への関心を抱き、バイオメディカルプロジェクトをスタートさせました。
現行の倉敷紡績の事業は、カジュアル衣料素材、ユニフォーム衣料素材などを中心に、自然や環境との耐性力のある素材開発を進めています。
拠点を大阪と東京に移し、繊維事業に限らず、化成品事業、環境メカトロニクス事業、食品・サービス事業、不動産事業といった幅広い分野にて展開中です。
国内事業所としては、大阪本社を本拠地にしながら東京支社、技術研究所(大阪)、熊本事業所、倉紡記念館(岡山県倉敷市)などがあります。
行動基準としては、法令、ルールを遵守し、新しい挑戦をするベンチャー・スピリットと、クリエイトする才覚、最後まで成し遂げる情熱とバイタリティ、コミュニケーションを持った企業であることを追求しています。
企業経営理念は以下のような内容です。
【倉敷紡績】の採用難易度
倉敷紡績の採用難易度は、一般企業の標準からすると高めなレベルだと判断できます。
採用倍率は24.0 倍前後となり、かなり人気がある企業といえるでしょう。
採用大学は国公立や六大学など高いレベルの大学も目立ちますが、日東駒専のような標準的なレベルの大学からも幅広く採用する傾向です。
よって、学歴フィルターは一切ないと考えられます。
選考フローとしては、エントリーシート、説明会、適性検査、複数回の面接といった標準的な流れになるでしょう。
面接の詳細は非公開ですが、志望動機や学生時代のことを質問する形式が目立っているようです。
オーソドックスな質問事項が目立つので、まずはしっかりと自己分析から始めることをおすすめします。
新卒採用数は、通常30名程度と予想できるでしょう。
- 2022年度入社 10名(男性:6名 女性:4名)
- 2023年度入社 20名(男性:11名 女性:9名)
- 2024年度入社 16名(男性:10名 女性:6名)
【倉敷紡績】の採用大学
倉敷紡績の採用大学についての学歴フィルターはとくに存在していません。
国公立、早慶、MARCHなどや標準的な大学も含めた、幅広い採用を心がける傾向があります。
文系・理系に関する隔たりもさほどありません。
<採用大学>
青山学院大学、愛媛大学、岡山大学、岡山理科大学、京都大学、京都工芸繊維大学、近畿大学、岐阜大学、滋賀大学、島根大学、信州大学、上智大学、専修大学、中央大学、東海大学、東京大学、東京外国語大学、東京学芸大学、横浜国立大学、和歌山大学、早稲田大学 |
【倉敷紡績】が求める人物像とは?
倉敷紡績は繊維事業の枠を越えて、さまざまな分野に事業領域を広げ続けてきました。
近年では、SDGs(持続可能な開発目標)の目標達成にも意識を持ち始めています。
そのような倉敷紡績が求める人物像とは、以下のような内容です。
失敗を恐れずに果敢にチャレンジする人
“モノづくりをもっと面白くしたい”というスローガンを持っている企業なので、クリエイティビティにこだわっている人が理想です。
ただし、モノをつくるという場合、いきなり成果が出るとは限りません。
一つのものを完成させるのに失敗を積み重ねてもいとわない、好奇心のほうが上回った人物であることが望ましいでしょう。
チャレンジすることに興味を持って取り組める人物ならベターです。
とにかく行動力がある人
現状にて与えられた仕事を抱えていながらも、その枠を超えた好奇心や探究心をくすぐるような情熱がある人も理想です。
仕事を遊びのように夢中になって取り組めるかどうかになるでしょう。
ただし、時間外労働をしろという意味ではなく、自ら知識を吸収する意識の高さがあり、行動力のある人材は優遇されます。
社訓にある「同心戮力」を理解できる人
同心戮力(どうしんりくりょく)とは、初代社長である大原孝四郎氏が掲げた言葉です。
スタッフ各位の働き方やスキルは異なっていて当然ながら、目的達成に向けてお互いが心を一つにして協力していこうする気持ちを示しています。
協調性を持って大きな目標に向かえる人材であることです。
採用方向性の違いは?
倉敷紡績で実施されている新卒採用は、以下の2職種に分類できます。
エントリーの注意点としては、年度によってはどちらか1つになることも考えられることです。
最新の情報は、公式のマイエントリーに登録して確認しましょう。
- 技術系総合職
- 事務系総合職
技術系総合職
技術総合職は、主に製造技術・管理、技術営業をおこないます。
他にも、機械・電機・電子機器設計、ネットワークエンジニア、システムエンジニア、セールスエンジニア、プラントエンジニア、商品開発、基礎研究、技術開発、知的財産、施設管理といった幅広い業務に携わる職種です。
事務系総合職
事務系総合職は、人事関連の事務的業務をメインとしながら、繊維事業および化成品事業に配属されれば営業もおこなうことになるでしょう。
一般的な企業での、事務や庶務的な作業をおこなうことになります。
ESで企業がチェックしているポイント
倉敷紡績でのエントリーシートは、かなりオーソドックスな質問内容に徹しています。
自己PRを通じながら強みや信条についてを問う質問は、必ず聞かれると思ってよいでしょう。
以下では、さらに具体的な解説をしていきましょう。
自分の強みをしっかりアピールできるか
倉敷紡績の求める人材像としては、チャレンジできる人物を求めています。
一見すると無理に思えそうな目標達成でも、創造力を働かせてどう実現させるかを真剣に考えてくれそうな人材です。
社会が驚くような新しい価値を創造できる人が、一人でも多く誕生することを願っています
まずは、自分の強みを知っている必要性があり、それをいかにして魅力的にアピールできるセンスがあるかを判断しています。
チームワークを大切にできる人材か
倉敷紡績のエントリーシートの質問のなかで次に目立つのは、学生時代のエピソードに関する質問です。
いわゆる「ガクチカ」に関した回答を求めています。
これは、倉敷紡績が掲げている企業内の社訓とも関係があることです。
一つのプロジェクトが成功する背景では、個人の突破力も左右しますが、やはり周囲との連携や協力体制が欠かせません。
明治時代からの長い歴史を持った企業であることから、人々との協調性を重視してきたことがわかります。
伝統的な企業を選ぶ以上、その企業の社風や考え方を身につける覚悟が必要です。
そのため、学生時代にどのような活動をして、仲間や友人と過ごしてきたのかに注目しています。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
倉敷紡績は「クラボウ」の略称でも親しまれている製造メーカーです。
そのため、就活生から人気が集中し競争倍率もかなり高くなると予想できます。
採用枠も20〜30名ほどなので、激戦の中から内定獲得を狙うことになるでしょう。
採用試験およびエントリーシートに関する位置づけは、かなりオーソドックスな考え方をしています。
一般的なエントリーシートの基本的流れを汲みながら進行する傾向です。
おそらく、抽象的な回答では通過するのは難しいと考えられます。
倉敷紡績のエントリーシートで聞かれるメインの内容は、主に以下の2つです。
自己PR
自己PRに関しては、どのような企業でも必ずといえるほど聞いてくる質問です。
あらかじめ準備をしておくのが常識と思ったほうが良いでしょう。
倉敷紡績のエントリーシートについても同様です。
自己PRは、言い換えれば自分の強みのアピールになるので、製造メーカーに就職を希望することと照合し、具体的にどのようなことで自分を生かせるのかを説明するようにしましょう。
そして、無数にある製造メーカーの中から、なぜ倉敷紡績でなくてはならないのかまで、落とし込んでおく必要があります。
自己PRの内容を精査するためには、業界分析や企業理念などをしっかり研究しておくことです。
ガクチカに関する内容
倉敷紡績のエントリーシートでは、ガクチカに関する質問があると思ってください。
中でも頻繁なのが、学生時代のアルバイト事情についての深堀りです。
アルバイトを通じてどのような経験を積み重ね、学んだことは何かを自己分析しておく必要があります。
この質問は、応募者の人柄や周囲との協調性があるかを確認したいからです。
倉敷紡績は、古くから営業する老舗の企業なので、社員コミュニケーションを重視する理念に基づいています。
他にも、以下の内容をチェックしておくとよいでしょう。
- 研究テーマや論文テーマ
- 学生時代のサークル活動などについて
これらはガクチカの内容に沿って、適宜自分の言葉で確立させておくことです。
学生時代に熱心に取り組んだことは、学部内外の双方から考えて整理しておけば、面接試験の際にも役立ってくれます。
その取り組みが将来にどうつながっていけそうでしょうか。
入社後に活躍しているイメージを、読み手に伝わるよう工夫してみましょう。
入社後のビジョン
毎回質問する内容かどうかは非公開ですが、入社後にどのような仕事をしたいのかを聞くことがあります。
自分の強みとも関連が深い内容です。
実際に企業に入ったら、自分が就きたい職種ややってみたいプロジェクトなどを、分かる範囲でビジョンを具体的に描いておくことです。
そのためにも、企業や業界の分析も忘れないようにおこなっておきましょう。
過去のESの質問内容と記載例
ここでは、倉敷紡績のエントリーシートの質問内容について紹介します。
質問事項のほとんどは、一定のフォーマットが決まっていて、毎年同じような質問を繰り返している傾向が強いようです。
多くの大手企業と同様に、数多くの応募者の選考を簡略化させることが目的と思われます。
内定獲得のためには、シンプルながらいかにして個性を放った回答ができるかにかかってくるでしょう。
共通質問
自己PRをしてください。
(300文字前後)
回答例
私は、リーダーシップを持って取り組める性格です。
今まで居酒屋のスタッフとして勤務し、リーダーの立場として店を仕切ってきました。
スタッフのモチベーションにもアドバイスや相談を受けながら、改善できる箇所は惜しまずに進めてきました。
店長とも何度もミーティングを重ねながら、店の経営に貢献してきた経験は、自分にとってかけがえのないものとなりました。
就職のため辞めることをすごく周囲が残念がってくれたのが、かえって嬉しくなりました。
ポイント
アルバイトでの実体験から自分の強みを見出した内容です。
居酒屋でのアルバイト経験は、当人にとって相性も合っていて真剣に取り組んでいた様子がわかります。
周囲の仲間と店長との中間で、バランスよく計らっていたことは、頼れる人材であるアピールができているので高得点です。
入社後もきっと貢献してくれる人材だと思わせるような内容になっています。
技術系総合職
趣味・特技、大学時代の部活・クラブ・サークルについて教えてください。
(300文字前後)
回答例
私の趣味は楽器演奏です。
洋楽ロックが好きなのでバンドを組んでいて、ベースを担当しています。普段はオリジナル楽曲をメンバー全員で作り上げる時がとても楽しい時間になります。
また、特技はサッカーです。幼い頃から地元のクラブチームに入っていて、中高とサッカー部に所属していました。
現在は、友人の紹介で有志のサッカーチームでフォワードとして活躍しています。
ポイント
倉敷紡績のエントリーシートの特徴は、サークルやクラブ活動のことを積極的に聞くことです。
社内ではチーム制で動くことが多いと想像できるでしょう。
技術職とは言っても、周囲とのペースも考慮しながら、課題解決をしていくことが日常的になります。
そのため、チームビルディングに相応しい人材であるかが問われてくるでしょう。
事務系総合職
学生時代に注力したことはなんでしょうか。
(300文字前後)
回答例
学生時代は、美術部に所属していました。
文化系のクラブではありますが、常に課題やテーマがあり、展示会や学園祭などに向けた創作活動が続きました。
時期にもよりますが、個人で創作するものと、クラブ全体で創作するものとが交互に入り交じってしまう時があり、時間管理や進捗チェックなどがけっこう大変だったことを思い出します。
しかしその経験があって、チームで動く大切さと個人の力を伸ばす大切さの双方を理解できました。
時間の使い方も覚えました。入社後には、決して慢心せず、精度を上げていけるような社員になりたいと考えています。
ポイント
学生時代のクラブ活動の経験から、専門スキルを生かす大切さと、積極的なチャレンジ精神を持つ重要さをアピールしている回答です。
チームワークを乱さないためにも、個人の力もしっかりと身につけて貢献できるようにしたいという気持ちが現れています。
まとめ
倉敷紡績は、すでに100年を越えるほどの企業経験があります。
その時代ごとにトレンドを追求しながら、斬新な試みをし続けてきたことが伺えるでしょう。
価値を創造する精神を、創業当時から育み続けています。
現在では、新中期経営計画「Progress’24」と称したプロジェクトに邁進しています。
Progress’24は、「高収益事業の拡大と持続可能な成長に向けた基盤事業の強化」を基本方針としています。
コロナ禍により低迷した日本企業の遅れを取り戻しつつ、基盤事業の収益力強化への取り組み、そして持続的に企業価値を高めていくことが目的です。
とくにこれからは、社会課題の解決に向けたサステナビリティを意識した経営へとシフトしていくことを公言しています。
エントリーシート作成のポイントとしては、自己分析をしながら協調性をアピールできる説明や、個人の専門性を追求するチャレンジ精神など考慮しておくとよいでしょう。