INPEXのインターン選考対策【2026年】優遇・倍率・ES攻略法
2026/09/03更新
石油・天然ガスの安定供給という国家的使命を担いながら、再生可能エネルギーや水素・CCS(二酸化炭素回収・貯留)事業へとフロンティアを広げているINPEX株式会社。日本最大の石油・天然ガス開発会社として世界20か国以上でプロジェクトを展開するINPEXは、エネルギー・資源業界を志す就活生の間で毎年高い人気を誇ります。しかしその分、インターンシップ選考の段階から競争は激しく、「何を準備すればいいのか分からない」「倍率が高すぎてES通過できるか不安」という声を抱えて挑む就活生も多いです。
本記事ではINPEXのインターンシップ全4コースの内容・期間・選考フローを体系的に整理し、就活ハンドブックに寄せられた学生の声をもとにESの書き方・面接対策まで一貫した準備方法を解説します。インターン参加が本選考に与える影響、「なぜINPEXか」という問いへの差別化戦略、エネルギー業界全体を俯瞰した併願戦略なども取り上げているため、INPEXのインターン選考を本気で突破しようとしている就活生に役立てていただきたいです。
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INPEXの企業概要と事業の全体像

出典元:INPEX
INPEX株式会社は、石油・天然ガスの調査・探鉱・開発・生産・販売を主軸に、再生可能エネルギー関連事業も手がける日本最大の石油・天然ガス開発会社です。本社は東京都港区赤坂五丁目3番1号赤坂Bizタワーに置かれ、アブダビ・オーストラリア・インドネシア・ベトナムなど世界各地に事業拠点を展開しています (参考:INPEX株式会社「事業・プロジェクト」)。資源小国である日本のエネルギー安全保障を担う企業として、政府とも深い関係を持ちながら長期的視野での事業展開を続けています。
就活生がINPEXに惹かれる理由の一つは、国内の石油精製・販売企業とは異なる「純粋な上流E&P(探鉱・開発・生産)専業」というビジネスモデルの希少性にあります。石油・天然ガスが地下に埋まっている段階から関与し、数十年単位のプロジェクトを通じて安定供給を実現するという仕事の壮大さが、理系・文系を問わず多くの就活生を引きつけています。
石油・天然ガスから再生可能エネルギーまでの多角的事業
INPEXの事業は従来の石油・天然ガスの上流開発にとどまらず、水素・アンモニアの製造・輸送・活用、CCS事業、太陽光・風力などの再生可能エネルギーへと領域を広げています。経営計画において「エネルギートランスフォーメーション(EX)」を核に据え、2050年ネットゼロカーボン達成に向けたロードマップを公表していることも、脱炭素時代に存在感を高めようとする姿勢の表れです (参考:INPEX株式会社「サステナビリティ」)。
こうした事業の幅広さはインターンシップにも反映されており、「エネルギートランスフォーメーション」という名称のコースが独立して設けられています。次世代エネルギー技術の研究・開発に関心を持つ就活生にとっても、INPEXは有力な志望先として視野に入れる価値があります。
エネルギー業界全体をマクロに把握した上でINPEXの強みを理解したい方は、以下の業界研究記事も参照してください。
グローバルに展開するINPEXの競争優位
INPEXの事業の中核をなすのが、アブダビ沖合油田(ADMA)やオーストラリアのイクシスLNGプロジェクトといった超大型の国際プロジェクトです。これらのプロジェクトは設計・建設・生産・維持管理にわたる数十年単位 of 長期事業であり、地質・土木・化学・工学など多様な専門性を持つ人材が協働しています。
就活生がINPEXへの志望動機を構成する際に意識すべきは、こうした「数十年スパンで社会に貢献する仕事」への共鳴です。短期的な業績よりも長期的なエネルギー安全保障への貢献を軸に語れる学生が、INPEXの選考において高い評価を得やすい傾向にあります。英語や多文化コミュニケーションへの対応力も問われる場面が多く、語学力の強化も早めに着手しておきたいところです。
INPEXのインターンシップ全4コース詳細
INPEXのインターンシップには、国内対面・海外対面・就業型・オンラインの4形式が存在し、それぞれ期間・場所・定員・内容が大きく異なります。参加しやすさという観点ではオンラインコースが最もハードルが低く、実務体験の濃さという観点では就業型・海外コースが最も充実しています。自分の志向や状況に合ったコースを選び、準備の方向性を絞ることが選考突破への第一歩となります。
【対面】国内A・Bコース(2週間)
国内対面コースは2週間のプログラムで、AコースとBコースの2期に分かれています。Aコースは7月29日〜8月9日、Bコースは8月26日〜9月6日の開催で、勤務時間は9〜18時です。開催場所はINPEX本社(東京都港区赤坂)または新潟県内の事業所で、各コースの定員は数名程度と少人数制に設計されています。
プログラム内容は、ガイダンスから始まり、実際の事業所や研究施設への現場見学、「ジオサイエンス」「サブサーフェス」「エネルギートランスフォーメーション」の3専門分野に分かれた技術部門別実習、そして最終日の成果発表という構成です。遠方からの参加者には往復交通費の一部負担がありますが、宿泊費の支援はないため、東京・新潟以外からの参加を検討する際は費用面を事前に算段しておく必要があります。
少人数ゆえに社員との距離が近く、現場の第一線で働くエンジニアや地質技術者から直接フィードバックをもらえる貴重な機会でもあります。インターン期間中に高い評価を受けた学生は、本選考の早期ルートへと進む道が開かれる可能性があることも、このコースを狙う大きな動機となっています。
【対面】海外コース(アブダビ・パース)
海外コースは約2週間(8月9日〜8月25日)のプログラムで、アラブ首長国連邦のアブダビ事務所またはオーストラリア・パース事務所が舞台となります。INPEXの主力プロジェクトの現場そのものに赴き、「坑井対比・地質解釈・震探解釈」「掘削坑井デザイン」「リグ見学」など、実際に稼働する油田・ガス田での技術業務を体感できる4コース中唯一の海外体験型インターンです。
定員はコースごとに数名程度と極めて少なく、4コースの中で最も高い選考競争が予想されます。交通費・宿泊費は自己負担となるため、参加が決まった後の費用準備も課題になりますが、世界最大規模の資源開発プロジェクトの現場で得た体験は本選考でも強力な差別化材料となり得ます。「どの企業でもできない体験」を軸に志望動機を語れるため、海外コース経験者はその後の面接で具体性と迫力を持った回答ができる傾向にあります。
【就業型】最大8週間の実務体験コース
就業型コースは最大8週間(7月〜12月)にわたり、週2日以上の出勤が求められる有給インターンです。時給は1,500円で (参考:INPEX株式会社 インターンシップ採用情報)、場所はINPEX本社または技術研究所となります。物理探査・ジオメカニクス・化学工学など各部署の実際の業務に携わる実務型のプログラムであり、アルバイト感覚で継続的に社員と同じプロジェクトに参加する形式をとります。
週2日以上という継続的な関与を通じて、単発型のインターンでは見えにくい「職場の日常」を肌で感じることができます。INPEXで実際に働く自分をリアルにイメージできる機会として、特に「会社の雰囲気を長期間かけて確かめたい」「研究室での専門知識を実業務にどう活かせるか試したい」という理系学生に向いているコースと言えます。
【オンライン】専門別3日間コース
オンラインコースは3日間のプログラムで、Zoomなどのオンライン形式で実施されます。「ジオサイエンス・サブサーフェス」コース(8月21日〜23日)と「エネルギートランスフォーメーション」コース(8月21日〜22日)の2種類が用意されており、定員は各コース数十名程度と4コースの中で最も多く、地方在住の就活生でも参加しやすいです。
各専門技術職の業務内容を講義と演習形式で学ぶプログラムで、「まずINPEXの仕事の概要を掴みたい」「本格的な準備の前に業界知識を補いたい」という就活生にとっては選考準備のファーストステップとして機能します。ただし、対面コースや就業型と比べると実際の業務体験の密度は低く、オンラインへの参加が本選考の大きなアドバンテージになるとは考えにくいです。対面コースや就業型を本命として狙いながら、オンラインコースでまず雰囲気を掴むという二段構えの戦略が現実的です。
INPEXのインターン参加で得られる3つのメリット
INPEXのインターンシップへの参加は、「会社説明会の延長線」ではなく、本選考を左右する重要な機会として位置づけて臨む必要があります。実践系コースへの参加で得られるメリットは大きく3つあります。本選考への優遇ルートへの接続可能性、現場での技術体験、そして本選考面接で語れる「具体的なエピソード」の獲得です。これらは他の就活生との差別化において、準備の効率を大きく高めてくれます。
本選考の早期ルートへの入口になる可能性
INPEXのインターンシップでは、特に国内対面・海外・就業型の実践系コースにおいて、参加者の一定数が本選考の早期ルートへと進む道が設けられています。インターン期間中に示した専門知識への理解度、チームへの貢献姿勢、課題解決のアプローチなどが評価され、通常の一般選考よりも早いタイミングで本選考案内が届くケースがあります。
早期選考ルートへの案内が公式に保証されているわけではなく、あくまでもインターン期間中のパフォーマンス次第です。しかし、「すでにINPEXの仕事を経験した学生」として本選考に臨めるのは大きな武器になります。企業研究の深さ、業務への理解、社内文化への馴染みやすさという3点で、インターン未参加の学生とは明確な差がつきます。
石油・天然ガス開発の最前線を体験できる
INPEXのインターンシップが他社と最も異なる点は、実際に稼働しているプロジェクト現場への参加が設計に組み込まれていることです。海外コースではアブダビやオーストラリアの油田・LNG生産拠点を実際に訪問し、現場エンジニアとともに坑井設計やリグ視察を経験します。就業型コースでは数か月にわたって社員と同じオフィスで実務に携わり、プロジェクト推進の現実的なプロセスを把握できます。
こうした「本物」の現場体験は、就活生が業界・企業への理解を深めるだけでなく、「自分はこの仕事に適性があるか」を冷静に判断する機会にもなります。インターンを経た後に志望度がより高まる学生もいれば、別の方向性を見直すきっかけを得る学生もいます。どちらにしても、インターン参加は自己理解と企業理解の両方を同時に深めるために効果的な場です。
INPEXの就職難易度と選考の厳しさ
INPEXの本選考は、エネルギー業界の中でも選考難易度が高い企業のひとつとして、各種就活支援サービスの調査で一貫して上位に位置しています。特定の採用倍率の数字は公式から開示されていませんが、専門性の高い事業領域に対して全国から優秀な学生が集中するため、インターンシップの段階から相応の準備が求められる水準にあることは間違いありません。
エネルギー業界内でのINPEXの位置づけ
東洋経済が毎年公表する就職難易度調査では、INPEXはエネルギー業界の中でも上位に位置していることが複数年にわたって確認できます。石油・天然ガス開発という専門性の高い業界で、グローバルに活躍できる少数精鋭の人材を採用するという姿勢が、選考難易度の高さに直結しています。
石油元売り系の大手企業であるENEOSや出光興産とINPEXを比較すると、業務の性質・求める専門性・社員のキャリアパスに明確な違いがあります。この違いを自分の言葉で説明できる就活生は、面接の場でINPEXへの志望の根拠を説得力を持って語ることができます。
インターン倍率の傾向とコース別の競争感
INPEXのインターンシップ選考倍率は、コースによって大きく異なります。定員が「各コース数名程度」に絞られている国内対面コースおよび海外コースは、応募者数に対して合格枠が極めて少なく、書類の段階から相当の完成度が求められます。一方、数十名規模の定員があるオンラインコースは相対的に参加しやすいですが、それでもES・適性検査・WEB面接の3段階選考があります。
コース選択の戦略としては、「まずオンラインコースで経験を積みながら、国内対面か就業型を本命として準備を進める」という段階的なアプローチが現実的です。INPEXのインターンシップ全体の特徴として、理系専攻者(地球科学・地質・化学・物理・工学系)のほうが専門コースとのマッチングが高い傾向がありますが、文系学生に閉じた選考ではない点も把握しておきましょう。
INPEXのインターン選考フロー完全解説
INPEXのインターン選考は「エントリーシート・履修履歴の提出」→「適性検査(WEBテスト)」→「WEB面接」→「インターン参加」という順に進みます。各段階でINPEXが何を見ているかを理解した上で準備することが、選考通過への近道です。ステップごとに求められる要素が異なるため、「ES対策だけ頑張る」「面接練習だけ繰り返す」という偏った準備では足元をすくわれる可能性があります。
エントリーシートで問われる設問と書き方のポイント
INPEXのインターン選考ESでは、「志望動機」と並んで「困難な目標に向けてリーダーシップを発揮した経験」「日ごろ大切にしている価値観・軸」という設問が頻出します。文字数は設問ごとに400〜600字程度が目安で、PREP法(結論→理由→具体例→結論の再提示)を意識した構成で書くと採用担当者が読みやすいです。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、一橋大学の26卒の男子学生は、サークル代表として大規模な組織改革を提案し、周囲のメンバーを巻き込んで学内大会2位を達成したエピソードをESの核に据えました。「異なる考えを持つ人に自分の考えを伝える方法を学んだ」という学びを明示した上で、多様なステークホルダーとのコミュニケーションが求められるINPEXの仕事と接続する構成にしたということです。
「なぜINPEXか」の志望動機については、単に「石油・天然ガスに興味がある」では不十分です。同社の具体的なプロジェクト(イクシスLNG・ADMAなど)への関心、エネルギートランスフォーメーション戦略との自分の接続ポイント、あるいは上流E&P専業という事業モデルの独自性への共鳴、といったINPEXでなければ語れない理由を前面に出すことで、ESの差別化が図れます。
WEBテスト・適性検査で求められる水準
INPEXの適性検査はWEB形式で実施され、言語・非言語・英語など複数分野が出題されます。エネルギー業界の大手を目指す就活生に求められる基礎的な論理力・読解力の水準は相応に高く、直前の一夜漬けでは対応が難しいです。SPIや玉手箱の標準的な問題集を使って、正確さよりもスピードを意識した反復練習を早期から積んでおきたいところです。
INPEXがグローバルな事業環境を持つ企業であることを踏まえると、英語分野では高い読解力と語彙力が求められる可能性があります。TOEIC等のスコアアップと並行して、英語の長文読解を日常的に練習しておくと、適性検査の英語問題だけでなく、後の面接での英語対応にも自信がつきます。
WEB面接の形式と評価基準
WEB面接は1対複数の形式(複数の社員が面接官として参加するケースあり)で実施され、30分程度が標準的な時間です。就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、実際にINPEX의選考を受けた東京外国語大学の25卒の女子学生は、「非資源国への安定的なエネルギー供給という使命への共鳴」と「多様なステークホルダーとともにグローバルに挑戦できるダイナミズムへの期待」を面接で語ったということです。
面接では志望動機の深掘りに加え、「なぜエネルギー業界の中でINPEXなのか」という問いが必ずといってよいほど登場します。競合他社との違いを自分の言葉で語れるかが評価の分水嶺になるため、ENEOSや出光興産との事業モデルの差を整理した上で面接に臨む準備が不可欠です。
INPEXが求める人材像とES・面接突破のポイント
INPEXが採用情報で掲げる求める人材像は、「持続可能な社会の実現に強い情熱を持つ人材」「変革をリードするチャレンジ精神」「高い専門性と技術力」「グローバルな視野と多様性の尊重」の4点が柱となっています (参考:INPEX株式会社「採用情報」)。一見すると抽象的に映りますが、この4点をインターン選考の全フローに対応させながら準備を進めると、方向性が定まりやすくなります。
「なぜINPEXなのか」という問いへの答え方
INPEXの選考で最も多くの就活生が詰まる問いが「なぜENEOSや出光興産ではなく、INPEXなのか」です。この問いに対して説得力ある答えを用意するには、INPEXが「精製・販売」ではなく「探鉱・開発・生産(上流E&P)」に特化しているという事業構造の違いを軸に据える必要があります。
具体的には、
①イクシスLNGやADMAのような大型国際プロジェクトへの関与ができる点
②石油・天然ガスの「発見」から「生産」まで一気通貫で関わる仕事の醍醐味
③エネルギートランスフォーメーション(水素・CCS・再エネ)を上流開発の知見を持つ企業として担うというINPEXならではのアプローチ
のいずれかを軸に据えると差別化されたストーリーが生まれます。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声から見えるポイント
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、一橋大学の26卒の男子学生がINPEXのES選考で評価されたポイントは「困難な目標に向けてチームを巻き込んだ経験」の具体性と学びの明示にあったということです。サークル代表として大規模な組織改革を提案し、反対意見を持つメンバーを説得しながら大会2位を達成した過程を丁寧に記述しました。「異なる考えを持つ人に自分の考えを伝える方法を学んだ」という一文が、INPEXのグローバルで多様なステークホルダーとの協働という仕事環境へのフィット感を示す上で効果的に機能しました。
この事例から見えるのは、INPEXが求める「チャレンジ精神」は単なる挑戦経験ではなく、「困難な局面で周囲を動かした経験」という解像度の高い形で語られる必要があるということです。専攻の技術力だけでなく、人を動かす経験と学びをセットで語れるかが選考の鍵となります。
競合エネルギー企業との差別化軸の作り方
INPEXを志望する就活生の多くが、出光興産・ENEOSホールディングス・コスモエネルギーシステムズといった石油・エネルギー各社を同時期に受けます。こうした企業との比較を通じてINPEXの独自性を整理することは、面接での回答力を高める上で効果的な学習方法です。
ENEOSや出光興産はガソリンスタンドや石油製品の精製・販売が収益の主軸にある「石油元売り」企業であるのに対し、INPEXは探鉱・開発・生産(E&P)に特化した事業構造を持っています。この違いは、各社の社風・仕事内容・求められるスキルセット・キャリアパスに直結するため、両者を受ける際には志望動機の軸を意識して使い分けることが大切です。

監修者からのアドバイス
三好 達也(キャリアアドバイザー)
上記で解説したように、INPEXの選考では「なぜエネルギー業界でもINPEXなのか」を上流E&P専業というビジネスモデルの文脈で語れるかが最大の分水嶺です。ENEOSや出光興産との比較整理が不十分なまま面接に臨むと、どの企業の面接でも通じる薄い答えになりがちです。志望動機の構成や業界研究の進め方に迷いがある方は、就活ハンドブック公式LINEのキャリアアドバイザー無料相談を活用することで、選考対策の方向性を整理する助けになります。
INPEXのインターン選考対策 実践ステップ
選考を突破するために必要なのは「INPEXへの熱意」だけではありません。業界・企業・自己の三方向からの準備が揃って初めて、ES・適性検査・面接の各ステップで一貫した評価を得られます。特にINPEXのような専門性の高い企業では、「エネルギー業界への理解が浅い就活生」が相当数エントリーする中で、本当に業界・企業を深掘りした学生を見極めようとしています。準備の質が直接的に合否に影響する選考だと認識して臨んでください。
ES提出前の企業・業界研究の進め方
エントリーシートを書き始める前に、最低限3点の調査を終えておき ます。①INPEXの主要プロジェクト(イクシスLNG・ADMA等)の概要と同社の役割
②エネルギートランスフォーメーション戦略の具体的な内容(CCS・水素・アンモニア・再エネへの取り組み)
③競合・隣接企業との事業モデルの違い(上流E&P専業vs石油元売りの差)
この3点を把握した上でESに向かうと、漠然とした「業界への関心」ではなく「INPEXという会社への具体的な志望」が伝わる文章を自然に書けるようになります。
INPEX公式サイトの「事業・プロジェクト」ページとアニュアルレポートの概要版を読み込むのが最初のステップとして効率的です。その後、有価証券報告書や各プロジェクトの詳細ページで深掘りすると、面接での深掘り質問にも対応できる知識ベースが構築されます。
グループワーク・プレゼンで評価を上げる立ち回り方
対面コースおよび就業型コースでは、技術的な実習の成果発表やグループワークの機会が設けられています。INPEXがこうした場面で評価しているのは「結論の完成度」よりも「チームへの貢献プロセス」と「専門的内容の言語化力」という傾向があります。
具体的に意識すべきは3点です。
①チーム内で意見が割れた際に建設的な落としどころを提案できるか
②地質や化学など専門的な内容を非専門家にも伝わる言葉に変換できるか
③英語でのコミュニケーションが求められる場面(特に海外コース)で臆せず関与できるか
海外コースや就業型では外国籍スタッフとの協働が想定される場面もあるため、英語でのコミュニケーションへの対応力は事前に高めておくと安心です。
グループワーク対策として、ENEOSや東京ガスのインターンを並行受験しながら場数を踏む戦略も有効です。エネルギー業界共通のグループワーク形式(SDGs課題解決型・ビジネス立案型など)を複数社で経験することで、INPEXの本番に向けた自信が積み上がっていきます。
併願戦略とエネルギー業界理解の深め方
INPEX一本に選考を絞るのはリスクが高いです。エネルギー業界の中でINPEXを第1志望に置きながら、ENEOSや出光興産など石油元売り大手、あるいは東京ガスのようなガス・電力系企業を並行して研究することで、業界全体への理解が深まり、INPEX面接での回答に厚みが増します。「エネルギー業界に漠然と関心がある就活生」と「業界構造を体系的に把握している就活生」の差は、面接の深掘り質問の場面で如実に現れます。
石油販売会社との比較という視点から業界の裾野を広く理解しておくことも、業界研究の完成度を上げる一手です。
インターンからつながる本選考とキャリアの展望
INPEXのインターンシップは、本選考への直接的な接続という短期的な意義だけでなく、「自分がこの会社・この業界に向いているかどうか」を判断する中期的な意義を持つ場でもあります。エネルギー業界のキャリアは入社後数十年単位で積み上がっていくものだけに、インターン段階で現場の実態を確かめておくことは、長期的な視点での就活判断に直結します。
インターン体験が本選考面接で生きる理由
インターンシップへの参加が本選考に与える影響として最も大きいのは、「具体的なエピソードと現場知識を持った状態で面接に臨める」という点です。インターン未参加の就活生が公式サイトや書籍から得た知識で答えるのに対し、インターン参加者は「実際に赤坂Bizタワーのオフィスで働いた体験」「現場エンジニアから聞いた仕事の課題」「グループワークで気づいたINPEXの組織文化」といった一次体験を軸に語ることができます。この具体性の差は、面接官に与える印象として明確に違いが出ます。
就活ハンドブックの調査では、INPEXのインターンを経て本選考に進んだ学生は、面接で「インターン中に感じた社員の仕事への姿勢」や「現場で目の当たりにした技術的課題」を引用しながら自分の志望理由をアップデートした形で語っているケースが多かったです。ESや面接の回答をインターン体験に基づいて組み直すことで、より説得力のある選考書類・回答を作れるようになります。
インターン期間中に本選考の早期ルートへの案内を受けなかった場合でも、一般選考ルートで再挑戦することは十分に可能です。インターンで得た知識・体験・社員とのネットワークを一般選考のESや面接にしっかり反映させることで、インターン未参加の学生との差別化は十分に図れます。重要なのは「参加したかどうか」ではなく、「参加して何を得てどう活かすか」という姿勢の部分です。
まとめ
INPEXのインターンシップは、国内対面(A・Bコース)・海外(アブダビ・パース)・就業型(最大8週間・時給1,500円)・オンライン(3日間)の全4コースが用意されており、目的・期間・参加難易度はコースによって大きく異なります。定員が少ない対面コースや海外コースは競争が激しく、ES・適性検査・WEB面接の各段階で高い完成度が求められます。オンラインコースは参加しやすい反面、本選考への直接的な優遇効果は限定的です。
選考突破のカギは「なぜINPEXか」という問いへの深い答えにあります。ENEOSや出光興産のような石油元売りとの事業モデルの違い、上流E&P専業という独自性、エネルギートランスフォーメーション戦略との自分の接続ポイントを、具体的な言葉で語れるレベルまで企業研究を深めることが準備の核となります。実際に選考を受けた学生の声を参考にしながら、ES・適性検査・面接の各ステップで「業界理解と自己理解の両立」を示す準備を整えてください。
エネルギー業界での就職を目指すなら、INPEXのインターンとあわせてENEOSや出光興産など関連企業の選考情報も並行して収集し、業界全体を俯瞰した視座で就活を進めることが、最終的にINPEXの本選考での実力発揮にもつながっていきます。

この記事の監修者三好 勝利(キャリアアドバイザー)
新卒で小学校教員となり、学級担任や学年主任などを務め、1000人以上の生徒の指導に携わる。その後、大手教育企業でのコンサルティング営業を経て、現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして250名以上の学生の就職支援に従事。未経験IT、総合職、人材など幅広い業界への支援実績を持つ。面接対策や自己PRの指導に定評があり、面接官の経験を生かした的確なアドバイスが強み。学生一人一人に寄り添い、ラフな雰囲気で親身に相談に乗ることを心がけている。









