新卒で営業をやる意義とは?知っておきたい営業のメリット

新卒で営業をやる意義とは?知っておきたい営業のメリット

2024/10/24更新

はじめに

営業職を募集している企業は多いけど、営業職についてあまり知らないから、希望する職種として候補にいれていいか分からない」という人も少なくありません。

この記事でわかること
  • 営業の種類とその特徴
  • 新卒で営業をやるメリット
  • 営業に向いている人

そこでこの記事では、営業職を新卒でやるメリットやデメリットなど、営業職に関する情報を解説します。

営業職を新卒でやるメリットやデメリットを把握することで、自分のキャリアプランや働く上での価値観に営業職が適しているかどうか、判断できるでしょう。

営業職を経験した作者の経験談や、営業職に向いている人の条件など、営業職を検討するために役立つ情報を多くまとめています。

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営業の役割とは?具体的には何をするの?

営業の役割は、顧客との関係を築き、会社の商品やサービスを販売することです。

自社の商品やサービスで顧客の悩みやニーズに応え、商品の購入や契約を結ぶことを通じて利益を出すことで、会社に貢献しています。

営業の具体的な業務内容には、顧客ニーズの把握、提案資料の作成、商談の実施、契約交渉、アフターサポートなど多岐に渡ります。

もちろん何を扱うのかにもよって、誰に売り込むのかにもよってやることは変わってくるでしょう。

また、個人や個人経営の店舗に対して営業を行う「個人営業」か、企業や法人に対して営業活動を行う「法人営業」かでも、方針や業務内容が大きく異なります。

個人の営業の場合でも法人の営業の場合でも、初めの接点の作り方はさまざまです。

お店に呼び込むための声掛けであったり、チラシであったり、電話であったり、メールであったりと、企業や個人によって多岐にわたります。

ただ、どの営業も共通して、毎月決められた売り上げを達成するためにどうしたらいいのかを考え、実行することで売り上げを作っていくことが重要になります。

営業職の種類とその特徴

まず、営業職にどんな種類があるのか理解していきましょう。

誰に売るのかや、どんな売り方をするのかによって、営業の種類が異なってきます。

営業の種類

営業の種類
営業の相手売り方何をしたいか
個人営業インバウンド営業新規営業
法人営業アウトバウンド営業既存営業

個人営業(BtoC)

個人営業では、サービスや物を使って欲しい個人に対して営業を行います。

単価は低いものの、消費者自身が決裁権を持つことから速く売れやすい特徴があります。

法人営業(BtoB)

法人営業では、企業や団体などの法人に対して営業を行うのが特徴です。

個人営業よりも単価が高いですが、決裁権が遠くなることから長期的な働きかけが必要になります。

インバウンド営業

インバウンド営業では、個人や法人に対して自社の商品・サービスを知ってもらい、先方からの自社へのアクションを促します。

こちらから直接営業をかけなくても買ってくれるようなアイデアが必要になってきます。

アウトバウンド営業

アウトバウンド営業では、直接個人や法人に対して自社の商品・サービスを売ります。相手のニーズに訴えかけるような営業スキルが必要となります。

新規営業

新規営業では、新しい顧客を開拓します。

ゼロの状態からいかにして顧客との関係を構築するかが大切です。

既存営業

既存営業では、既に購入したことがある個人や法人に向けて営業を行います。

自社の商品やサービスを長く使ってもらえるようなやり取りが大切になります。

以下の記事でも、営業職の種類やその特徴を紹介しています。

より営業に対する理解を深めたい方は、チェックしてみましょう。

新卒営業の5つのメリット

ここでは、営業を新卒でやるメリットを5つ解説します。

5つのメリット
  • スキルの吸収が早い
  • 他の仕事に営業力を活かしやすい
  • 目に見やすい実績を作れる
  • ビジネスで大切な相手の視点に立てる
  • 人脈を作ることができる

営業は業務の性質上、顧客と最も近い立場であるため、他の専門職にはない経験や知識を学べます。

それらの経験や知識は、営業活動はもちろん、他の職種に移動した際にも有効的に活用できることも少なくありません。

営業職のメリットを把握して、なりたい自分に近づくことができる職種であるか、自分の長所が磨ける職種であるかなど、就職活動の軸に据えて考えてみましょう。

スキルの吸収が早い

新卒から営業職に挑戦することで、固定概念や前職の癖がまだ身についてないため、営業職に関するスキルを早く吸収できるメリットがあります。

逆に、下手に社会人経験を積んでいると、どうしても前職の経験や異なる職種の癖が出てしまうことも考えられます。

その場合、営業職に必要なスキルを身に着けることが難しくなってしまうでしょう。

他の仕事に営業力を活かしやすい

営業は個人や法人といった顧客との直接的なやりとりを担当し、電話やメールなどの基本的な応対マナーを習得できるうえ、交渉力や計画力が向上します。

これらの能力は、他の仕事に営業力を活かしやすいという強みがあるのです。

例えば自分が人事の仕事をするとします。

そこで新卒で内定を全て出し終わった後に新しく他のイベントで出会った人が「この大学生すごくいい!絶対採用したいけどもう枠がない」という状況になってしまうことも少なくありません。

その場合には上司、もしくは会社に「この大学生を採用するのは計画通りではなく、お金も余計にかかるけれども採用しましょう」と説得しなければいけません。

交渉を効果的に進めるには、最終的に許可をもらうというゴールのためどうしたらいいのかを考え行動する必要があります。

そこで営業のスキルを活かすことによって、より高い可能性で認めてもらうことができるでしょう。

目に見やすい実績を作れる

多くの営業では、売り上げの数値を評価基準に置く傾向があるため、目に見やすい実績を作りやすいメリットがあります。

他の職種だと、なかなか自分がどれだけ会社の売り上げに貢献したかが見えにくいものです。

しかし、営業の場合は自分があげた利益、どれだけ会社に貢献したのかが数字となって見ることができます。

自分がこれだけ頑張りました、そのために何をしたという自分の成果の見える化をすることも難しくはないでしょう。

転職の際にも、どれくらいの期間でどれくらいの売り上げを作ることができたのかを具体的に伝えられます。

何よりも売り上げがたてば嬉しく、モチベーションにつながるでしょう。 

また、会社によっては売り上げた利益のうち〜%をインセンティブとして給料の他にもらうことができるところもあります。

新卒の内から高い収入を望んでいる人にも、ぴったりな職種であると言えます。

ビジネスで大切な相手の視点に立てる

営業では相手との利害関係を理解し、利益になるような提案をしなければなりません。

相手の視点にたつ癖を身に着けられるというのは、職種を問わず役に立つため、大きなメリットになります。

営業で成功するためには、商品を売った会社だけがもうけるのではありません。

お互いに、商品やサービスを買ったから何か改善できた、商品やサービスを売ったから売り上げが上がった、というウィンウィンの関係を構築することが重要です。

そのため、相手の置かれている立場やリソースの状況、意欲などを確認する癖、つまり「相手の視点に立って考える」ということができていないといけません。

それはどんなビジネスを行うのにも共通で必要なスキルとなっています。

営業の業務をこなすことで、上記の目線を身につけやすいため、新卒の内に営業に所属して、転職の際の強みにすることも効果的であると言えるでしょう。

人脈を作ることができる

営業は外回りの多い仕事なので、社外にも人脈を作りやすい強みがあります。

特に、法人営業をする場合は原則的になるべく立場が上の人(極端にいうと社長)との商談が好ましいとされています。

そのため、営業は自分の立場と違う人とコンタクトを取りやすい傾向がある職種といえるでしょう。

たとえ、会社というフィルターや商品という仲介するものがあっても、人と人なので商談が終わった後も関係が続くことがあります。

関係を良好に維持することで、自分が知らなかったような情報が入ってきたり、自分が必要としているような人を紹介してもらったりすることができます。

人脈は転職をしてもつながっていくものもあり、自分の価値をあげてくれます。

たとえ、そこから職種が変わったとしてもいい関係を続けることができれば有益でしょう。

新卒営業の2つのデメリット

ここでは、営業を新卒でやるデメリットを2つ解説します。

営業を新卒でやるかどうかきちんと決めるには、メリットだけでなくデメリットにも目を向けなければいけません。

人の価値観によって、デメリットが許容できるものであるかどうかは変わってきます。

以下のデメリットを参考にして、自分の目指すべき仕事の姿勢の妨げになっていないか、判断してみると良いでしょう。

適性が向いていない人は仕事を辛く感じやすい

営業のデメリットとして、「適性が向いていない人は仕事をつらく感じやすい」ことが挙げられます。

新しく人と会うことや話すことが苦手だったり、人の話を聞くことができなかったりする人は営業に向かず、仕事にストレスを感じやすいでしょう。

またお客さんによっては同じように営業のことをうっとおしく思っている、何かだまされた経験などがある人がいます。

そのような人から怒られることがあったり、理不尽を言われたり、時には頭を下げないといけない場面も少なくありません。

以上のことから、何も考えずに営業職を選んでしまうと、後悔してつらい日々を送らなければいけないという恐れもあります。

常に成果を出すことに追われるストレスが大きい

営業は売上を求められる傾向が強いため、「常に成果を出すことに追われるストレスが大きい」こともデメリットとして考えられます。

売り上げを常に出し続けていなければ会社はつぶれてしまいますし、自分の給料すら稼げないようであればクビにもなりかねません。

そのため、営業には常に結果を残さなければいけないというプレッシャーがあります。

基本的には結果を出すために毎日何をすればいいのかを考え、それを着実に実行していく体力や精神力が求められます。

どんなに営業ができたとしても、多少なりともストレスは常に感じてしまうでしょう。

面接対策と志望動機の作り方

新卒営業職の面接対策は、まず、企業が求める人物像を理解することが重要です。

多くの企業は、「売上をあげるためのスキル」と「長期就業能力」を重視しています。

面接では、具体的な行動と結果を交えながら、自身の強みをアピールしていきましょう。

志望動機は、職種・業界・企業の3つの軸で説明できるような準備が必要です。

「なぜ営業職なのか」「業界に興味を持ったきっかけ」など、自分の言葉で語れるように練習しておくことが必要です。

面接においても、志望動機と同様に具体的なエピソードを交えながら、前向きな姿勢を伝えるようにしましょう。

以下のジョーカツの記事では、志望動機の書き方や面接対策について紹介しています。

新卒営業職として成功するためにやるべきこと

営業職で成功するためには、継続的なスキルアップは必須です。

まず、自己分析と振り返りの習慣化が重要です。

上手くいくいかないかに関わらず具体的に振り返り、成功体験は再現できるように、失敗は繰り返さないように学びましょう。

さらに、プレゼンテーション能力の向上も重要です。

資料作成、図解の活用、話し方、ジェスチャーなど、効果的なプレゼンテーションスキルを磨くことで、説得力のある提案ができるようになります。

最後に、営業データを活用し、自身の強みや弱みを分析することで、効率的にスキルアップを図ることができます。

これらの方法を実践し、常に成長を意識することが、営業職として成長するために重要な要素となってきます。

営業職に向いている人の4つの特徴

ここでは、どんな人が営業職に向いているかに関するポイントを、4つにまとめました。

営業職は人の性格によって向き不向きが大きく、自分の性格に合っていないと、仕事で充実感を得ることが難しくなってしまうでしょう。

仕事を通して、今後のライフスタイルを充実させるためにも、以下のポイントが自分の正確とマッチしているかどうか、考えてみると良いでしょう。

4つの特徴
  • 結果に貪欲な人
  • コミュニケーションが得意な人
  • 日々改善していける人
  • 何事も楽しめる人

結果に貪欲な人

営業の目的は「売り上げを上げること」であるため、常に結果に貪欲な人が向いている傾向があります。

営業は基本的には行動量が必要です。

たとえば、1つの商品を買ってもらうためには10人に声かけしないと買ってもらえないということがわかっているとします。

しかし、そのための行動が少しでもできていないとすると、買ってもらえるような1人には決して出会えないでしょう。

だからこそ、常に高い行動量を保つことが必要です。

行動量に加えて、どうやって声をかけたらいいかも毎回研究、検証する必要があるため、工夫を楽しめて結果に貪欲な人であれば成功する確率は高いです。

 

コミュニケーションが得意な人

営業は人と人とのやりとりであるため、コミュニケーション能力が必要となります。

コミュニケーション力は、商品の説明をする際にはもちろん、しっかりと相手の話を聞いて相手が本当に必要としているもの、ほしいものを的確に捉えて、商品として提供するためにも重要です。

そのため、ただおしゃべりがうまければいいというわけではなく、お客さんの立場に立って話ができる人が向いています。

以下の記事ではコミュ力を鍛えるための方法を紹介しています。

コミュ力にあまり自信がないという方におすすめの記事なので、ぜひ参考にしてください。

日々改善していける人

営業のフィールドでは、常に人の気持ちや、環境(はやりや経済の状況)などは変化をしていくため、日々改善していける人が向いている傾向が強いです。

1ヶ月前は「このトークがすごくよかったのに、今となっては全然お客様に響かない」なんてことは常に起こります。

だからこそ、日々仮説検証をして改善していける能力が必要です。

小さなことから大きなことまで、さまざまなアイデアを出して考えていくことが、大きな売り上げを生むことにつながります。

アパレルの場合であれば、お客さんから話しかけてもらってから詳しく話すのがいいかもしれませんし、もしくは自分から積極的に話した方がいいかもしれません。

ただそれを一方だけで常にやっていれば、どちらがいいかもわかりません。

最適な形を見つけるためにも、日々いろいろなやり方を試行錯誤してやることが大切です。

何事も楽しめる人

「何事もポジティブに捉えて楽しむことができる人」も営業に向いている人だと言えます。

営業は基本的には「ノー」と言われ続ける仕事です。

顧客とのやり取りは、「要らない」「買わない」「使わない」などの言葉がほとんどを占めます。

ただその中でも「買いたいです!」と言ってくれる人が必ずいるのです。

その確率は低いですが、その人と出会って買ってもらえる時が報われる瞬間でもあります。

だからこそ、何事にも貪欲に楽しみながらやれる人が営業に向いていると言えるでしょう。

新卒営業職のキャリアパスとは?

新卒営業職のキャリアパスは、様々な可能性を秘めています。

まず、営業職としての経験を積めば、マネージャーやディレクターへの昇進が見込めます。

チームを率いる立場になれば、より大きな責任と共に、高い報酬も期待できるでしょう。

また、それまでに培ってきた営業のスキルを活かして、マーケティングや商品企画などの部門へ異動する選択肢もあります。

さらに、営業で培った人脈や経験を活かし、独立・起業の道を選ぶ人が多いのも特徴です。

フリーランスの営業コンサルタントや、自身の会社を立ち上げる等、選択肢は豊富です。

キャリアパスを考える際は、自身の適性や目標を見極め、計画的に考えていくことが重要です。

そのため、資格取得や社内外の研修に積極的に参加し、自己研鑽に励むことで、より多くの道が開けるでしょう。

今後の営業職のニーズとは?

「営業職どうしようかな」と迷っている人の中には、ニュースなどで「これからインターネットで選ぶ時代になるので営業の役割は減っていく、要らなくなる」という話を聞いて、ネガティブになっている人もいるのではないでしょうか?

たしかに、その情報は正しいかもしれません。

小さな買い物など、例えば生活用品などは通販で買った方が安い場合もあり、さまざまなサイトで比較検討ができるので便利かもしれません。

ただ、営業職は値段が大きいものやなかなか自分一人では選べないようなもの、もしくは専門的な知識が必要だったりするものを取り扱います。

そういった商材を取り扱う営業ならば、これからの時代も価値があると推測できます。

例えば、服を買うときにお店に入ってどうしようか迷っていたときに「お客様なら〜という雰囲気があるので、こっちの色でこの服の方が似合ってます!」と言われ、いい気持ちになって服を買ってしまうみたいなことはないでしょうか。 

インターネットやAIにはわからないような人間の感覚的なものや本来の安心感などがある限り、営業という職種がなくなることはそうないでしょう。

そのため、今後は必要な営業と要らない営業でどんどんと差が出てくるのではないかと言わ

れています。

さいごに

営業は誰にでも開かれた扉であり、新卒の選択肢として多くの人が就職している職種でもあります。

しかし、営業の全てが楽しいわけではなく、つらいことの方が多いです。

ただ、そこで得た経験や知識は、他の職種では絶対に得られないような貴重なものばかりになります。

一度営業をやってみて合わないなと思えば、他の職種に移ってもいいでしょう。

逆に他の職種が合わなくて営業が合うというパターンもよくあります。

だからこそ、この記事をきっかけに、自分が将来どうなりたいのかということを考えながら、職種を選択していくことが重要です。

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