体育大学就職先ランキング!就活成功のポイントや注意点も解説
2024年5月21日更新
はじめに
これまで体育やスポーツについて学んできたけれど、就職先としてどんな選択肢があるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
一般的に体育大生は就職に有利とされており、就職の選択肢は体育やスポーツに関連する業界や企業ばかりではありません。
体育大生は、競技者やトレーナーなどスポーツや体育に関連する業界に就職すると思われがちですが、およそ半数が一般企業を選んでいます。
企業は、体育大生の専門的な知識よりも、スポーツを通じて培った経験や能力に期待しています。
この記事では、就活前の体育大生に向けて、体育大学生の就職先ランキングや就活を成功させるためのポイントについて紹介します。
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体育大学に通う学生の就職先ランキングTOP3
体育大生の就職先として、スポーツトレーナーやインストラクターなどをイメージする方も多いでしょう。
しかし、実際には体育大生のおよそ5割が一般企業や公務員に就職しています。
体育大生は一般的に就職に有利ともいわれ、就職先の選択肢は広いと言えます。
体育会系で培った経験、忍耐力や協調性などのスキルはどの業界でも活かすことができ、企業からの評価も高いためです。
この章では、多くの体育大生が選ぶ就職先をランキングで紹介します。
一般企業:培われる強みはどの業界でも高評価
体育学生の就職先ランキング第1位は、一般企業です。
体育学生はスポーツや体育に関わる企業に就職すると思われがちですが、およそ半数が一般企業に就職しています。
就職先として、これまでの知識や経験を活かせるスポーツメーカーやジムなどを選ぶ学生がいる一方で、金融や不動産などこれまでの知識とは異なる分野に進む学生もいます。
競技者やインストラクターなどに比べ、比較的安定した収入と明確なキャリアパスが見込める点は大きなメリットと言えるでしょう。
体育で培われた協調性や忍耐力などの強みに対する評価や期待値は高く、企業も採用に積極的です。
教員:教育分野の専門知識を活かせる
体育学生の就職先ランキング第2位は、教員です。
教員免許を取得するためのカリキュラムを組んでいる大学も多く、全体の3割弱の学生が小中高の教員職を選んでいます。
教員職を選ぶ学生は、子供と触れ合うことが好き、教えることに喜びを感じるといった思いが強く、体育を通して子どもたちの成長を間近で感じられることにやりがいを見出す学生も多くいます。
また、近年の体育授業では運動能力だけでなく、心身の健康づくりや生涯にわたって運動を楽しむ基盤づくりなども求められており、大学で学んだ指導スキルや専門知識をそのまま活かせるのもメリットです。
公務員:日々の努力で手に入れた体力を活かす
体育学生の就職先ランキング第3位は、公務員です。
公務員対策講座を実施している大学もあり、全体のおよそ1割の学生が公務員を選んでいます。
市民の暮らしを直接サポートできる仕事であることや社会貢献できることにやりがいを見いだし、消防士や警察官を選ぶ学生も多い傾向にあります。
また、体育会系で培った体力や運動能力を仕事として発揮できるのもポイントです。
公務員は民間企業に比べて収入も安定しており、転勤や残業もほとんどありません。
それに加えて、育児休暇や長期休暇の取得などの福利厚生も充実しており、ワークライフバランスを重視したい方にとって、公務員は魅力的な仕事と言えるでしょう。
体育大の学生は就職に強い?幅広い職場の選択肢
一般的に体育大生は、就職に強いといわれています。
スポーツに打ち込んできた経験から、仕事に対して真摯に向き合う姿勢に期待する企業も多いためです。
また、スポーツを通じて培った上下関係や礼儀、協調性などのスキルは、業界を問わず必要とされているため、企業からの評価も高い傾向にあります。
この章では、体育大生の幅広い就職先について紹介します。
これまでの経験を武器に、幅広い選択肢の中から自分の価値観に合う職業や企業を見つけましょう。
スポーツインストラクター:目的に応じたサポートを行う
体育大生の幅広い就職先の1つ目は、スポーツインストラクターです。
これまで打ち込んできた競技に今後も関わり続けたいとの思いからスポーツインストラクターを選ぶ学生もいます。
インストラクターの仕事は、顧客のトレーニングメニュー作成や強度調整・モチベーション維持など多岐にわたります。
幅広い仕事をこなすうえで、大学で学んだコーチングスキルやスポーツ生理学などの知識や、自身のこれまでの経験を直接活かせるのも魅力です。
また、企業に所属する働き方と個人で経営する働き方から選択できるため、比較的柔軟に働けます。
企業である程度経験を積んでからマネジメント職に移行したり、独立したりするなど、幅広いキャリアパスも期待できます。
医療・福祉:健康サポートの知識を活かせる
体育大生の幅広い就職先の2つ目は、福祉・医療関連職です。
なかでも、大学で学んだ栄養学やスポーツ生理学の知識を活かすため、リハビリテーションや栄養に関わる仕事に就く学生が多い傾向にあります。
医療・福祉の仕事は、障害を抱えた方や高齢者など、支援を必要とする方に対して直接サービスを提供することができるため、誰かの役に立っているという実感が湧きやすいといえます。
例えばリハビリテーションでは、患者様の回復までの過程を見届けられる点は大きなやりがいの一つであり、自身の仕事の意義を強く感じられる瞬間です。
医療・福祉の分野は職種も多岐にわたり、専門性を極めることでキャリアパスはさらに広がります。
高齢化が進む現代において医療・福祉分野の需要はますます高まり、今後も安定した雇用が見込めます。
スポーツメーカー:愛用するスポーツ用品をつくるメーカーへの就職
体育大生の幅広い就職先3つ目は、スポーツメーカーです。
体育大生がスポーツメーカーに就職する場合、営業として働くのが一般的です。
競技者としての経験をもとに、顧客の課題を正しく理解し、最適な商品を提供できることや自身の提案によって顧客の課題が解消される瞬間は大きなやりがいにつながるでしょう。
メーカーでは、競技で使用する用具だけでなく、スポーツウェアやトレーニング器具、サポート食品など幅広いジャンルの商品を扱うため、自身の興味のある分野を選択できることも1つの魅力といえます。
メーカーでは、大学で培った知識だけでなく、自身の競技者としての経験も製品開発やマーケティングなどの業務に活かすことが可能です。
プロ/実業団選手:好きなスポーツに関わり続ける
体育大生の幅広い就職先4つ目は、競技者・実業団選手です。
幼い頃からの夢の実現やこれまで打ち込んできた競技の継続を理由にプロや実業団所属を選択する学生もいます。
体育大生は、栄養学やスポーツマネジメントなど幅広い知識を保持しているため、プロや実業団において競技者としてだけでなく、トレーナーやコーチ、マネージャーなど複数の役割で活躍することも可能です。
しかし、プロや実業団所属を選択する割合は低く、一般的に数%と言われています。
なかにはプロとして活動できない競技もあり、実業団を選択するケースや、引退後の仕事を考慮してあえて実業団での活動を選択するケースもあります。
就活に有利?企業にとって体育大学の学生が魅力的な理由
体育大生は、就職に有利とされています。
東証1部上場企業の内定率の内訳では、大学生全体が20%、体育会系の女性学生が21.1%、体育会系の男性学生は28.4%と高い割合であることが分かります。
就活で有利とされる要因は、体育会系で培った協調性やリーダーシップ、忍耐力などの能力に期待する企業が多いからです。
しかし、要因はそれだけでなく、古くから続く体育会系は就職に強いといった「体育会系神話」の継承があることも理解しておきましょう。
この章では、企業から見た体育大生の魅力について解説します。
「就活に有利」という言葉に甘んじることなく、しっかりと準備して望むことが重要です。
日々の努力で培った体力と精神力
企業から見た体育大生の魅力1つ目は、体力と精神力です。
体力や精神力と聞くと、スタミナや強靭な精神をイメージする方も多いかもしれません。
しかし、ここでの意味合いは幅広く、結果を出すための継続力や真剣に取り組む集中力なども含まれます。
体育会系は結果よりも過程を重視する傾向にあり、特別な実績や経験が無くても、スポーツに真剣に向き合ってきた経験そのものが企業にとって大きな魅力として映ります。
また、社会人として仕事を続けていくなかで、うまくいかない時期や精神的に落ち込む時期が訪れるでしょう。
その際に「いまが頑張り時なんだ」と自分の中で気持ちを整理し、切り替えられる精神力は大きな武器となります。
仲間と高めあったチームワーク
企業から見た体育大生の魅力2つ目、チームワークです。
チームワークとは、共通の目標を達成するために自身の役割と責任を正しく理解し、その役割を全うすることを表します。
チームワークを発揮するには、自分の立ち位置を正しく理解しているだけでなく、周りのことをよく見て自身の役割を判断することも必要不可欠です。
社会ではひとりで完結する仕事はほとんどなく、チームで結果を出すことが求められます。
そのため、チームで何かを成し遂げた経験は、社会人として大きなアドバンテージとなります。
スポーツマンシップに則った礼儀
企業から見た体育大生の魅力3つ目は、礼儀正しさです。
スポーツの世界では、上下関係や礼儀を重んじる傾向にあるため、縦社会への順応性が高いと考えられています。
指導者や先輩など目上の人と関わる機会が多く、大人との接し方を知っている体育大生は好感を持たれやすいといえます。
また、規則や時間の厳守・挨拶など基本的な礼儀が身についているため、新人であってもすぐに顧客の前に立たせることができるのも企業にとって大きなメリットです。
体育学生が就職活動を成功させる4つのポイント
就職活動を成功させるためには、事前の準備が欠かせません。
選考はもちろんですが、事前の情報収集や自己分析・企業分析などの下準備によって、結果が大きく左右されるといっても過言ではありません。
この章では、体育学生が就職活動を成功させるためのポイントを紹介します。
体育学部の強みを活かして:OB・OG訪問
体育学生が就活を成功させるポイントの1つ目は、OB・OG訪問を行うことです。
OB・OG訪問を行うことで、ホームページやパンフレットには記載されていない企業の雰囲気や業務内容、キャリアパスなどのリアルな情報に触れることができます。
体育大生は先輩との交流が密であることも多く、一般の大学生に比べて、OB・OG訪問を利用しやすい状況といえます。
企業担当者に聞きづらい質問はOB・OG訪問の際に解消しておくとよいでしょう。
その際に質問漏れを防ぐため、あらかじめ質問内容を準備しておくのがおすすめです。
より多くの情報を仕入れることは、選考を優位に進めることにも繋がります。
短期間で業界や企業を理解する:インターン
体育学生が就活を成功させるポイントの2つ目は、インターンに参加することです。
インターン参加のメリットは、短時間で業界や企業についての理解を深められる点にあります。
そのほか、働くイメージの具体化や事前の選考体験などの役割も担っています。
就活に割ける時間が少ない学生は、短期のインターンや1DAYのオンラインインターンを活用するのがおすすめです。
インターンは、企業が学生のために貴重な時間を割いてくれているということを忘れてはいけません。
インターン参加の際には、事前に「働くイメージを持つ」「会社の△△を理解する」など明確な目的意識を持っておくことが重要です。
自分の魅力を伝える:強みや経験の言語化
体育学生が就活を成功させるポイントの3つ目は、強みを言語化することです。
就職活動において、企業に自分の魅力を知ってもらうことは必要不可欠です。
たとえ、貴重な経験や仕事で活かせるスキルを持っていても、企業に伝えることができなければ意味がありません。
また、要点を得ないアピールはマイナス評価にもつながります。
緊張を伴う面接の場で、咄嗟に的確な回答を返すことは難しいでしょう。
そのため、自身の経験を頭の中だけで振り返るのでなく時間をかけて深掘りし、言語化することが重要です。
その際に、具体的な数字などを盛り込むことで客観的に成果や経験を伝えることができ、説得力の高いアピールになります。
限られた時間を有効に使える:体育学生向け就職支援サービス
体育学生が就活を成功させるポイントの4つ目は、体育学生向けの就職支援サービスを活用することです。
一般学生向けの就職支援サービス同様、体育会系学生に特化した就職エージェントも存在します。
エージェントに登録すると、特別選考や体育会系限定イベントの案内、エントリシート添削や面接練習などのサービスを受けることが可能です。
エージェントは、独自の求人を保持していることも多く、自身の将来への選択肢を広げることにも繋がります。
エージェントを活用することでタスクが減り、自己分析や企業研究など本当に必要な作業に時間をかけることができます。
忙しくて就活に割く時間が確保できない方や、就活開始に出遅れたと感じている方におすすめです。
一般の就活生とは違う?体育学生が就職活動を行う際の注意点
就活において、体育大生のスポーツ経験は大きな武器であり、就活に有利であるとお伝えしてきました。
しかし、「就活に有利」という言葉を鵜呑みにするのは危険です。
体育学生にとって有利とされる武器がある一方で、体育学生ならではのリスクも存在します。
この章では、体育学生が就活を行う際に注意すべき点について解説します。
「体育学生は有利」という考えにとらわれない
体育学生の就活における注意点の1つ目は、「体育学生が有利」という考えに捉われないことです。
体育大生は、スポーツを通じて培った経験やスキルが評価されやすいなどの理由から、就活に有利とされています。
体育大生にとってスポーツ経験は大きな武器となりますが、あくまでも評価項目の1つに過ぎず、それだけで内定を勝ち取ることは難しいでしょう。
たとえ最強の武器を持っていても、正しく活用できなければ意味がありません。
自身の強みを最大限活かすためには、自己分析や企業研究などの事前準備が必要不可欠です。
その点において、一般学生も体育学生も関係ありません。
就職活動のための時間を確保する
体育学生の就活における注意点の2つ目は、就活の時間を確保することです。
体育学生のなかには、引退後に就活を開始する学生も多く、一般学生に比べて就活に出遅れるケースが少なくありません。
一般的な就活スケジュールは、3年生の3月に就活が解禁され、4年生の6月に本選考開始です。
なかには秋選考と称して9月〜10月に募集する企業もありますが、就活解禁時に比べてその数は圧倒的に少なくなります。
体育大生がもし、4年生の8〜9月に開催される大会に参加したとすると、その時点で就活期間に6ヶ月もの差が生じます。
就活に割ける時間が少ない学生は、情報に対して常にアンテナを張り、気になる企業の選考スケジュールは事前におさえておくことが重要です。
短い時間でも就活に向き合う時間を確保することは、就活を成功させるために欠かせません。
まとめ
体育大生の就職先はスポーツや体育に関わる仕事以外にも幅広く、選択肢は豊富です。
体育大生は競技者やトレーナー、体育教師などスポーツや体育に関連する業界に就職すると思われがちですが、実際には一般企業へ就職する方がおよそ半数を占めています。
体育大生のスポーツで培った経験やスキルに期待する企業も多く、体育大生は就職に有利とされてきましたが、近年の大学サークルや部活内での不祥事の影響によって古くから受け継がれてきた体育会系神話は崩れつつあります。
そのため、体育大生は就職に有利という言葉を鵜呑みにするのは危険です。
就活を成功させるための事前準備においては、一般学生も体育大生も変わりません。
一方で、体育大生は最後の大会開催時期の影響で就活に出遅れるケースも多いため、就職支援サービスを活用したり、短時間でも就活に充てる時間を確保したりと自身で工夫することが必要です。
体育学生であることのメリット・デメリットを正しく理解し、後悔のない就活にしてください。