大手企業の定義とは?大手企業で働くメリットと内定の秘訣を解説!
2024/5/15更新
はじめに
「大手企業ってどんな会社?」
「大手企業で働くメリットって何?」
就活を始める際に、大手企業に関心を持つ就活生は多いでしょう。
入社後に後悔しないためにも、就活前に大手企業の特徴を知っておくことは大切です。
この記事は、以下のような就活生を対象としています。
- 大手企業の基準知りたい
- 大手企業に就職したい
- 大手企業に就職するメリットやデメリットを知りたい
本記事の内容を確認すれば、自分が大手企業に合っているかがわかるでしょう。
大手企業に興味がある就活生は、ぜひチェックしてください。
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大手企業とは
知名度が高く、資本金が5億円以上の会社を大手企業と呼びます。
ただし、大手企業に明確な定めはありません。
知名度を詳細に調べることは難しいですが、資本金5億円というのは一つの基準です。
そのため、入社希望の会社が大手企業かを知りたい就活生は以下を確認しておきましょう。
- CMへの出演の有無
- 資本金額
- 上場の有無
- 雑誌や広告の数
- 周囲の人の認知度
- 業界での売上シェア
- 従業員の数
さまざまな要因を総合的に確認して、大手企業と呼べるか否かを判断しましょう。
各企業の呼び方における定義
次に、以下の企業の呼び方における定義を確認しましょう。
- 有名企業について
- 上場企業について
- 中堅企業について
- 中小企業について
- 小規模企業について
さまざまな規模や定義の企業を知っておくと、大手企業の特徴がより理解できるでしょう。
大手企業の特徴を知りたい就活生はぜひチェックしてください。
有名企業について
純粋に知名度が高い企業を、有名企業と呼びます。
大手企業と異なり、有名企業は資本金や従業員数、売上シェアの割合には着目しません。
そのため中小企業でも有名企業と認識されることがあるでしょう。
広告費を多く出していたり、CM出演していたりする企業は、有名企業に該当しやすいです。
中小企業について
資本金が5,000万円以下の会社を、基本的に中小企業と呼びます。
詳しくは以下の表を確認してください。
出典元:中小企業庁|中小企業者の定義
ただし、業界や制度によって中小企業とみなされる条件は変化します。
日本の会社の99.7%は中小企業です。
そのため大手企業の割合は少ないといえるでしょう。
大手企業を目指す際は、日本の会社のほとんどが中小企業であると覚えておいてください。
中堅企業について
中堅企業とは、中小企業よりも規模が大きく、2,000人以下の社員が常駐する会社のことです。
基本的に、中小企業から経営の高度化や商圏の拡大が進んだ企業のことを指します。
知名度は問わないため、一般的にあまり知られていない中堅企業も多いでしょう。
しかし、多くの中堅企業はオリジナルの技術や製品を有しており、安定した経営力を保持しています。
小規模企業について
小規模企業とは、従業員が20人以下の会社を指します。
人数が少ない分従業員と顧客とのつながりが強いのが、小規模企業の特徴です。
また、顧客の声が経営者に届きやすいため、商品やサービスの改善がスピーディーなことも強みでしょう。
大手企業に勤めるメリット
以下は、大手企業に勤めるメリットです。
- 福利厚生が手厚い
- 社会的に信用されやすい
- 将来性と安定感がある
- 年収が高めの傾向がある
- 教育制度が整っている
- 年間休日が多め
- 有給休暇を取りやすい環境
メリットを確認すると、自分が大手企業に入社したいのかを確認できます。
大手企業への応募を検討している就活生は、ぜひチェックしてください。
福利厚生が手厚い
大手企業は、福利厚生が手厚い傾向にあります。
中小企業に比べると、資金に余裕があるためです。
以下は、福利厚生の一例です。
- 社員食堂や託児所の設置
- ホテル代の補助
- レジャー施設の利用料を補助
- ジムやフィットネスクラブの料金の割引
- エステやサロンの優待利用
- 資格取得への援助
- 人間ドックの費用負担
- 住宅手当
ただし、企業によって福利厚生の内容は大きく異なります。
どのような福利厚生があるかは、大手企業に応募する前にチェックしましょう。
社会的に信用されやすい
社会的に信用されやすい点も、大手企業のメリットです。
有名な企業に勤めているだけで、人は「信頼できそうだ」と判断します。
そのため以下のような際に有利でしょう。
- 個人客や法人客に営業するとき
- ローンの支払い審査のとき
- 転職するとき
大手企業の名前だけで信頼度が上がるため、物事が進めやすい場面が増えると考えられます。
将来性と安定感がある
中小と比較して、大手企業は将来性と案内感があります。
大手企業が突然倒産することは考えにくいためです。
もちろん大手企業だからといって、絶対に潰れない保証はありません。
しかし中小に比べると安定した経営が期待できるでしょう。
また出世や昇給の見通しが立てやすいのも嬉しいポイントです。
大手企業は将来性に期待しながら、安定感を持って仕事ができるでしょう。
年収が高めの傾向がある
大手企業のメリットの一つに、中小に比べて年収が高めであることが挙げられます。
ブランド力や資金がある大手企業は、従業員により高い給与を払えるためです。
また、中小企業に比べて従業員一人ひとりの生産性が高くなりやすいのも要因でしょう。
以下は、企業規模別の平均月収です。
年収 | ||
男 | 女 | |
大企業 | 37万5,900円 | 27万1,000円 |
中企業 | 32万8,000円 | 25万2,500円 |
小企業 | 30万3,600円 | 23万5,000円 |
平均月収を見ると、企業の規模で年収が変化することがわかります。
年収が高くなりやすいことは、大手企業の大きなメリットです。
教育制度が整っている
教育制度が整っていることも、大企業のメリットです。
大手企業では毎年多くの新入社員を採用する傾向にあります。
そのため研修のノウハウがあり、教育制度が整っている会社が多いでしょう。
教育制度が整っていると、新入社員には以下のメリットがあります。
- 仕事現場での戸惑いが少ない
- 仕事でミスする回数を減らせる
- 体系的な知識を学べる
- 学びながらお金を稼げる
とくに社会人としての基本マナーや基礎用語を学べるのは、新入社員に嬉しい点です。
大手企業であれば、仕事で大きな失敗をする可能性を減らせるでしょう。
年間休日が多め
大手企業のメリットとして、年間休日が多めであることが挙げられます。
休日が多い理由として、企業が社会的立場を保ちたいことがあるでしょう。
以下は、企業規模別の平均年間休日数(令和5年)です。
企業の従業員数 | 平均年間休日数 |
1,000人以上 | 116.3日 |
300~999人 | 115.7日 |
100~299人 | 111.6日 |
30~99人 | 109.8日 |
従業員数の増加に伴って、年間休日が増える傾向にあります。
大手企業に勤めると、ライフワークバランスが取りやすいでしょう。
有給休暇を取りやすい環境
有給休暇を取りやすいのも、大手企業のメリットと言えます。
従業員の数が多い大手企業は、比較的有給休暇を取りやすい環境です。
反対に、自分と同じ業務をしている人が社内にいない場合は有休を取りにくいでしょう。
以下は、企業規模別の有給休暇取得率です。
企業の従業員数 | 有給取得率 |
1,000人以上 | 65.6% |
300~999人 | 61.8% |
100~299人 | 62.1% |
30~ 99人 | 57.1% |
多少の入れ違いはありますが、基本的に大手企業のほうが、有給取得率が高めだとわかるでしょう。
とくに従業員数が30~ 99人の企業は、グッと有給取得率が下がります。
大手企業であれば、有給休暇を活かしてプライベートを楽しめるでしょう。
大手企業への就職を目指す際の注意
以下は、大手企業への就職を目指す際の注意点です。
- 人間関係が複雑である可能性が高い
- 人気が高い
- 業務範囲が限られている
- 現場の裁量権がない
- 出世が難しい
- 転勤がある可能性が高い
- 新しい挑戦がしづらい
- 自分に合うとは限らない
注意点を知っておくと、入社後のミスマッチを防げます。
せっかく大手企業に入社しても、自分が大手企業に合っていないと意味がありません。
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人間関係が複雑である可能性が高い
大手企業の注意点として、人間関係が複雑な可能性が高いことがあります。
社内で働く人が多い分、大手企業では人間関係が複雑化しがちです。
以下のような状態になることも考えられるでしょう。
- 派閥ができる
- 合わない人と同じチームになる
- 仲裁役になる
ただし、人数が多いからこそ苦手な人と適切な距離を保てるメリットもあります。
大手企業では複雑な人間関係をやり過ごすスキルが必要でしょう。
人気が高い
大手企業は人気が高い傾向にあるため、注意が必要です。
年収や福利厚生などが好条件になりがちな大手企業は、就活生から人気があります。
従業員数が5,000人以上の求人倍率は、0.41倍(2024年3月卒)とかなり低い数値でした。
求人倍率とは、雇用傾向を表す指標の一つです。
数値が1より低い数になるほど、求人に対して求職者が多いことになります。
大手企業に応募する場合は、かなりの数のライバルがいることを覚悟しておきましょう。
業務範囲が限られている
大手企業では、業務範囲が限られていることがよくあります。
業務を細分化し、効率化を図っているためです。
たとえば事務の仕事で、以下の業務すべてを任されることも多いでしょう。
- データ入力
- 内容チェック
- 売上の計算
- 納品書・請求書の管理
大手企業への応募を検討する際は、一つの業務に集中できるかを考えてください。
現場の裁量権がない
大手企業では、現場の裁量権が少ない傾向にあります。
会社全体の品質を保つため、多くの業務がマニュアル化されているためです。
現場のいちスタッフが、マニュアルを破って業務を行うことはできません。
そのため大手企業では、創意工夫や臨機応変な仕事をすることは難しいでしょう。
出世が難しい
出世が難しいことも、大手企業の注意点です。
全体の従業員数に比べて、大手の管理職ポジションの数は極めて少ないと言えます。
大勢いる一般社員の中から抜きん出ることは、容易ではありません。
中には年功序列の大手企業もあるため、能力だけでは出世できない可能性があります。
出世に対する考え方や管理職ポジションの数は、事前に確認しておきましょう。
転勤がある可能性が高い
大手企業の注意点として、転勤の可能性が高いことが挙げられます。
全国に支社を展開していることの多い大手企業では、転勤を避けにくいでしょう。
ときには異なる地方へ転勤になることがあります。
- 住まいの引っ越し
- 子どもの転校
- 配偶者の仕事への影響
住宅を購入している場合も、転勤には頭を抱えることになる場合があるでしょう。
大手企業に就職する際は、転勤の有無を確認しておくといいです。
新しい挑戦がしづらい
新しい挑戦がしづらい点も、大手企業の注意点です。
経営方針やマニュアルがある程度固まっている大手企業では、新しい挑戦がしづらい傾向にあるでしょう。
決裁権を持った人が多数在籍しており、新しいアイデアになかなか許可が出ないことも多いのです。
たとえば直属の上司から許可が出ても、もっと上の人から却下されることもあるでしょう。
新しいアイデアをすぐに試したいと考える人は、大手企業への応募を再検討することをおすすめします。
自分に合うとは限らない
大手企業への就職を目指す際には、自分に合うとは限らないことを考慮に入れましょう。
魅力的で人気の大手企業ですが、万人に合うわけではありません。
人によっては、中堅企業や中小企業が合っていることもあるのです。
たとえば以下のような人は大手企業より中小向きです。
- さまざまな仕事をしてみたい
- 自分の裁量で仕事がしたい
- 地域に密着して働きたい
- 実力をしっかり評価してほしい
また、たとえ同じ大手企業でも、自分に合っている企業とそうでない会社があります。
知名度や資本金だけでなく、自分に合っているかどうかの視点を持つことが大切です。
大手企業に採用される就活生の特徴
以下は、大手企業に採用される就活生の特徴です。
- 各企業に合わせた対策ができている
- 自分のアピールポイントを理解している
- 戦略的に就活を進めている
大手企業に応募する際の参考にしてください。
各企業に合わせた対策ができている
大手企業に採用される就活生は、各企業に合わせた対策を行っています。
企業ごとに求める人物像が異なることを理解しているためです。
たとえば真面目な人材が欲しい企業には、コツコツ努力できるエピソードをアピールします。
応募先の企業に合ったアピールができるため、採用担当者に「一緒に働きたい」と思われるのです。
自分のアピールポイントを理解している
自分のアピールポイントを理解しているのも、大手企業に採用される就活生の特徴です。
採用担当者に魅力的に感じてもらうためには、自分の強みを理解する必要があります。
強みとズレたアピールをしてしまうと説得力に欠ける上、エピソードとの整合性が取れません。
大手企業に採用されるためには、自分のアピールポイントを分析しましょう。
戦略的に就活を進めている
大手企業に採用される就活生は、戦略的に就活を進めています。
希望の企業に採用されるためには、就活を通して経験値を上げることが大切です。
戦略的な就活生は、本命の前に練習として事前に何社かの面接を受けています。
戦略的に就活を進めることで、本命企業に採用される可能性を引き上げているのです。
大手企業に就職するための方法
以下は、大手企業に就職するための方法です。
- 一貫性を持った就活をする
- 企業研究を徹底する
- 人材不足の業界を狙う
大手企業の内定がほしい就活生は、ぜひチェックしてください。
一貫性を持った就活をする
大手企業に就職するためには、一貫性を持った就活をしましょう。
一貫性を持った就活をすると、採用担当者に「芯を持った学生」だと思われます。
エントリーシートから最終面接まで、以下の内容が変わらないように注意してください。
- 志望動機
- 自分の強み
- 入社してやりたいこと
- 自分の短所
- 学生時代に頑張ったこと
複数企業の選考を進めている場合、内容が混同しがちです。
エントリーシートは提出前に印刷や写真で手元に残し、面接前に確認しておきましょう。
面接後は、忘れないうちに話した内容をメモしておくといいです。
一貫性を持った就活をすると、大手企業の内定が近づくでしょう。
企業研究を徹底する
企業研究を徹底することも、大手企業に就職するために欠かせません。
エントリーシートや面接で効果的なアピールをするには、企業分析が必要です。
具体的に、以下の視点で企業研究を行ってください。
- どんな社風か
- どんな人材を求めているか
- 自分がどのように貢献できるのか
- 自分がその企業に勤めたい理由は何か
とくに志望動機は大切です。
企業研究を重ねて見つけた志望動機には、自然と熱意が込められます。
徹底的な企業研究を行うと、魅力的で説得力のあるアピールができるでしょう。
人材不足の業界を狙う
大手企業に就職するためには、人材不足の業界を狙うのがおすすめです。
純粋に人材不足の業界は、採用難易度が下がる傾向があります。
2024年現在時点で人材不足の業界は、以下です。
- IT業界
- 整備・検査業界
- 建設業界
- 自動車業界
- 医療業界
- 介護業界
- 運送業界
ただし、業界の伸びしろや雰囲気はチェックしておきましょう。
人材不足の業界を狙うと、比較的大手企業に採用されやすくなります。
まとめ
大手企業の定義やメリットを解説しました。
明確な基準はないものの、資本金が5億円以上で知名度が高い会社を一般的に大手企業と呼びます。
大手企業では、福利厚生や年収の面が好条件になりがちです。
ただし、業務範囲が限られていたり、出世が難しかったりする一面があります。
大手企業に就職したい学生は、自己分析や企業研究を徹底的に行いましょう。
応募する前に、本当に自分に大手企業が合っているのかを検討してくださいね。