【例文あり】理屈っぽいと考える人へ。就職活動の注意点と自己アピールの伸ばし方
2024/5/8更新
はじめに
本記事では「理屈っぽい」と考えている人が就職活動をどのように迎え、注意していくべきかを記載しています。
結論からいうと、理屈っぽいと考える人は、デメリットとして捉えているケースがあっても、その能力自体は就職活動では有利となる可能性が高いと考えられます。
ただし、使いどころによって嫌みになってしまうケースがありますので、相手の話をよく聞く、相手の立場に立つことを強く心がける必要があります。
ちょっとした心掛けで、理屈っぽさは頼もしい個性にすることができ、そのためのアドバイスを紹介していきます。
特に以下のような就活生に向けて記事を執筆しています。
- 就職活動にむけて自己分析をしっかりと行っていきたい
- 自分は理屈っぽいと考えていて、就職活動に不安がある
- 就職活動において、理屈っぽさからくる注意点を知りたい
ぜひ、最後までご覧ください。
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「理屈っぽい」の特徴を確認
すでに自己分析ができていて「自分は理屈っぽい傾向にある」と把握している就活生はもちろん、自分の性格をこれから把握しようという就活生に向けて、理屈っぽいと考えられる傾向を、一度チェックしてみましょう。
「理屈っぽい」に当てはまるか確認してみよう
一般的に「理屈っぽい」と考えられるイメージは以下の通りです。あなたはどれだけあてはまるでしょうか?
- 客観性に基づく:現象や課題を論理的に分析し解決できる
- 公平である:理屈や論理は、公平で平等であることを重視する
- 効率を求める:論理的な展開によって無駄なく効率を重視する傾向にある
- 適切な問題解決:問題の分析力に優れ、最適な課題解決を求める
- 知識に富む:論理的思考には幅広い知識に基づきます
- 感情の無視:最適さを求めるために、感情や「立場に立った目線」を失いがち
- 創造性に欠ける:理屈や論理に偏ると、斬新なアイデアや創造的な挑戦に否定的になる
- 過度な複雑さ:相手の無知や自分の知識の広さを盾に、過度に内容を複雑化させマウントをとる傾向にある
- 人間関係の損ない:相手感情に立たず正論をいってしまうことで人間関係を乱し、チームワークを損なうことがある
- 決断の遅れ:理屈を並び立て分析を重視することで決断や行動の遅れを起こしがちである
なお、このチェックリストは、ChatGPTから「理屈っぽいと考えられる行動や性質を、良い面と悪い面で5つずつ挙げてみるとどうなるか?」というテーマで回答しています。
ChatGPTでは、こういったアイデアを引き起こさせるような連想ゲームやチェックリストづくりにおいて非常に威力を発揮します。
ChatGPTで答えを求めるのではなく、答えや方向性を導き出すためのキーワードやテーマの連想には、ぜひ活用してみてください。
無料版でもこの程度の用途であれば十分効果がありますし、同じ質問でも回答が微妙に変化もしますので、ぜひ自己分析に使うツールとして積極的に活用するとよいでしょう。
「理屈っぽさ」に何か不安を持っている人が、これから就職活動を迎えるにあたり不安に感じている点についてもいくつかのアドバイスをお届けします。
「理屈っぽい」を個性に変えていくコツ
ここでは「理屈っぽい」というあなたが考えるネガティブな面を無理に正すのではなく、個性として伸ばしていこうと考えていきます。
就職活動だからといって自分の性格そのものをすぐに変えることは難しいことです。
それであれば、その自分の個性を求めている企業にアピールし、あなたらしくのびのびと活躍できるほうが、このあとの長い社会人生活でも充実し成長していくことができるでしょう。
ただし、そのためにも、あなたの個性をマイナスにとられるだけではなく、あなた自身がその個性に自信をもてなければ、他人にアピールし伝えていくことも難しいです。
ここでは、あなたの個性を伸ばすことを目的としたアドバイスを示しています。
就活なら有利?過度にならずに理屈っぽくあれ
あなたの知人関係やサークル活動などにおいて、あなたは他人から「理屈っぽいな」と言われた経験があるでしょうか?
誰かに言われたわけではないけど、自分自身を客観視したり、あるときの自分の振る舞いを振り返ってみると「なんだか理屈っぽいな」と感じるような場面があったかもしれません。
交友関係や趣味の間柄ではマイナスイメージかもしれませんが、社会人としては案外強い武器であることがあります。
ただ、使いどころにさえ気を付ければよいのです。
あなたが理屈っぽくなる瞬間を思い出してみてください。
何かあなたの都合のいかないようなこと、あなたの主張が通らないような場面で、理屈っぽさがでてきたのではないでしょうか。
あなたが何かに流されそうになったときの歯止めとして、理屈っぽさが発動していることが多いと感じていませんか?
もしくは普段から何を話すにもどうしても一言二言増えてしまうというタイプも考えられます。
あなた自身で特徴や場面さえ気付けているのであれば、ほぼ対処可能な段階です。
もともとあなたには、語彙(ごい)の豊かさ、知識の広さを持っており、それが場合によって強く出てしまうというだけで、その能力自体はあなたにとって確実に武器となります。
そういったものが備わっていない人は、もとから理屈っぽくなることすらできないのです。
気付ける段階にいるのであれば、あとは「ちょっとやりすぎてるな」と思うときに少し思いとどまって、言葉に出すことを止めてちょっと考えるようにしてみましょう。
具体的には発言を止めて、一息深く深呼吸し、自分自身の「理屈っぽさ」に歯止めを掛けましょう。
あなたの能力があれば、その流れをいったん断ち切っても、もう一度冷静に発言を組み立てられるはずです。
理屈っぽさを苦手にする人は、あなたの口論への対処が難しいと考えてしまうためで、実のところそれ自体が欠点ではない可能性が高いです。
他人をねじ伏せる・マウントをとる用途での理屈っぽさは厳禁!
「理屈っぽい」人が就職活動で絶対にやってはいけないのは、他人をねじ伏せたり、マウントをとる(自分が有利だと強調する)ことです。
就職活動でわざわざそんなことをしない、と思っているかもしれません。
一方で、日常で以下のようなことはないですか?
- 自分だけが話している時間が長い
- 何かを比較することが多い。もしくは何かを題材にするときに「ダメな例」を比較して表現することがある
- 他人の発言を最後まで聞かず自分の話を始めることがある
こういった行動が出てしまうと、就職活動の場面でもついついマイナスイメージとなる行動が出てしまうかもしれません。
こういった行動が出る感情の主なポイントは「あなたが強引に優位に立とうとしている」ことで、コミュニケーションとしては一方的であり、決して気持ちのよいものではありません。
他人の話を聞く、立場に立って考えてみることを強く心がける
理屈っぽさを相手が感じる点の一つに「相手の立場に立っていない」というポイントもあります。
コミュニケーションする相手が、あなたにとってどういう存在か、相手からはどう思われているかと冷静に考えると、表現方法や話し方に変化が出てくるのではないでしょうか。
また、あなたのような性質を持っているならば、まず、相手が言いたいことを一通り発言させてみてください。
途中で口をはさんではいけません。指摘したくなるでしょうけど、まずは待ってください。
相手に「もう言いたいことは言い切りました」という状態にさせたあと、あなたが正しいなら、その後から巻き返すことが十分可能です。
このように、コミュニケーションとは、誰かが一方的に演説するのではなく、リアルタイムでお互いの思考を出し合って、前提をしっかり共有し合うという手続きです。
こういった「相手の立場に立つ」ことが普段から考えられるようになれば、「理屈っぽい」という行動や発言を少しずつ抑えられ、一方であなたの思考力もほかの人よりも一段階上のレベルに押し上げることができると考えられます。
例文による「理屈っぽさ」を前面に出さない工夫
ここでは、例題から注意すべき具体的なポイントを見ていきましょう。
例文①ボランティア活動
地域ボランティアに参加し、以下のような活動にいそしんでいました。
ある一日の例を出します。
朝は6時に起きます。
決して寝坊しないように目覚まし時計を3個使うなどをしていました。
そもそもなぜ朝が弱いかというと、私は在学中から資格取得にも勤しんでおり…(以下略)
午前に、地域の人たちとのミーティングに参加する際にも、まずはリーダーの人にその日の進行を確認することから始めます。
ミーティングでのアジェンダは、効率的に議事を進めるためにとても大切で…(以下略)
「理屈っぽい」人は、いくらでもエピソードが出せるのに、いつも文字数が足りないと感じているのではないでしょうか?
自己PRでは自己をPRするのであって、ことさらに事実関係や発生したイベントの前提条件などを話す必要はありません。
わかりやすい説明も時には大事ですが、自己アピールでは主語は「私は」「私が」である文書は心がけましょう。
苦手な人は無理やりどの文書にも「私を」「私が」をつけてみてください。成立しない文があれば、それは余分です。
また、文書が枝葉に分かれるのもわかりにくいです。
上記だと目覚ましを3個使う理由が、夜遅くまで資格の勉強をしていたからですが、読みにくい上にアピールとして効果も弱まるので、こうした枝葉に分かれた内容でアピールせず、1つのアピールをしっかり太くしていきましょう。
例文②サークル活動
文芸のサークルに所属していました。
ここでは、知的なディスカッションに没頭することを目的としています。
厳格な論理の枠組みのなかで、自己表現することに高い感動を覚えてきました。
感情的な議論や主観的な意見を排除し、論理を尊重することを先輩や後輩たちと議論を重ねてきました。
この経験は、御社の活動でも必ずプラスとなっていきます。
特に文字を伝える時に、やたらと固い文書、あまり口頭では使わないような言葉が含まれていないでしょうか?
過度に砕けた文書は当然良くありませんが、有意な経験や自己をアピールするうえで、むやみに難しい言葉を使う必要はありません。
難しい言葉一つで、あなたに有意なアピールができるかもしれませんが、そういったものをそのまま使うよりも、小中学生でも理解できる単語を使って表現できるほうが、多くの場合コミュニケーションとしては有利です。
例文③ゼミや研究室での成果
エンジニアリングについて研究をしてきました。
毎週ホットなトピックをピックアップしてメンバーへシェアすることで、ゼミのメンバーが持つナリッジのクオリティをベースアップしてきました。
フロンティアスピリッツあふれるオンサイトのエンジニアともリアルでディスカッションを行っていくことで、常に自分自身の情報をアップデートすることにつとめてきました。
この勤勉さや貪欲さが御社での活躍にも高いフィードバックを与えると信じています。
あまりにも極端な例ではありつつ、ごくまれにこういう表現が好きな人もいます。しかし、ここまでするのであればいっそのこと最初から英語の自己PR文のほうが良いのではないでしょうか(ただし、日本の企業に申し込む場合、英語の自己PR文を書いてもよいかどうかは必ず確認しましょう)。
難しい言葉や外国語で表現できることももちろん立派な知恵と知識ですが、それを対話者にわかる言葉で伝えられるのが、より高度なコミュニケーションです。
「理屈っぽい」を違う言葉や切り口で言い換える
理屈っぽいという性格をわかっているうえで、それを単純に違う言葉に置き換えることができるか考えてみましょう。
例えば、以下のような例があります。
これもChatGPTで質問することでいろいろな角度から提示してもらえますので、アイデアが得られるようにいろいろな言葉の言い換えをChatGPTで尋ねてみるのもよいかもしれません。
- 論理的・分析的に考えることができる
- 合理的な判断を行うことができる
- 根拠や説得力の高さを持っている
- 状況を客観的に見た推理推論が得意
- 語彙力に富む
- 細かく落とし込んだ議論ができる
「理屈っぽさ」は一見するとネガティブなように見えますが、思考力が高く、理屈っぽさを並べるということは、語彙力の高さ、高い水準の知識・経験がなければ、そう簡単に理屈っぽくなることもできないと考えられます。
ただ注意すべきは、この語彙力や言葉の厚みを使って相手を不用意に圧倒しようとしないことです。
的確な言葉なら、口数や文字数が少なくても、人を動かし、しっかりとした印象を残せます。
あなたがこれまで、このような手数の多さで困難を乗り越えてきたことが多い=理屈っぽいと考えているのであれば、量より質の発言やアピールができる訓練が適切になるかもしれません。
「理屈っぽさ」をプラスにする就職活動に向けて
ここまでは、実際の就職活動で陥りやすい「理屈っぽさ」からくる注意点についてまとめています。
せっかくの個性をマイナスに受け止められてしまうのはもったいないので、注意点に気を付けて、しっかりとあなたの強みをアピールしていきましょう。
あなたの本来持つ分析力の高さと、それを発揮することのできる頭の回転や語彙力を、必要としている企業が必ずあるはずです。
履歴書やエントリーシートは「文字数を絞り込んで」本質だけを抽出する
履歴書を書くときに書くスペースが足りなくなる、エントリーシートの自由記述欄で文字数を超過してしまう、ということはないでしょうか。
そうでなくても、ついつい文字数が多すぎてしまう、ということが多いケースが、「理屈っぽい」という人には起こりがちかもしれません。
ついついたくさん書いてしまう人は、たくさん書いてしまいましょう。そこから推敲して、文字を削っていけばよいのです。
文字を削ることは、前後関係や構成の乱れが出てしまう危険性ももちろんありますが、言いたいことの本質に絞ることで、文書としてまとまりのある内容になることがあります。
手書きであろうとwebフォームであろうと、いきなり書き込むのではなく、手書きのノートでも、パソコンやスマホのメモ帳でもよいので、下書きすることで言いたいことを全部書き出してみましょう。
そこそこの文字数となるはずですので、少しずつ削っていき、本当に言いたいこと、アピールしたいことに絞り込んでいきましょう。
ディスカッションに注意。人の話を聞く、自分の発言量に注意する
グループディスカッションで具体的に注意するポイントとして「あなたが話す時間が長すぎないか」という点です。
ディスカッションでは、流れのなかでのアピールを意識することも必要ですが、あくまでも議論する姿勢が見られており、特定の人だけ発言時間が長いと、例え正しいことを言っていたとしてもディスカッションとしての成果があるとは言い難いです。
どんどん他の人へ発言を回して、いろいろな角度からの議論や発言を積み上げていくほうが有意義です。
また、議論の流れとは関係なく自分の主張を強引に出すことにも気を付けましょう。
人の話を聞き、議論の流れをつかむ、自分の発言時間が極端に長くならないように発言内容に気を付ける、こういった点をディスカッションでは気を付けましょう。
就職活動に口論はない。”対話”することを心がける
面接において、もしかしたらあなた自身に対して聞かれたら痛い点や、あまり深く追及されたくない点を聞かれることもあります。
そのにとき、妙に感情的になったり口数が多くなったりしてしまうと、面接官も驚いてしまいます。
就職活動で口論をしたいという気はなく(場合によっては圧迫面接というあなたをわざと試すケースもゼロではありませんが)、知りたいのはあなたが優秀であるかどうかだけです。
もし、ちょっと気になる質問を受けてしまったとしても、聞かれた質問に適切に回答し、余計な一言が出ないようにぐっとこらえてください。
その会社の志望度が高く、どうしても気になる質問を受けてそれに対して一言伝えたいと思ったら、まず質問には適切に答えたうえで、「ところで伺いたいのですが」と、1点の質問に絞って確認しましょう。
ここでやたら長い問いかけ、複数の質問、枝葉に分かれた発言となるのはマイナスとなるので、1つの質問にテーマは1つで解決していきましょう。
さいごに
「理屈っぽい」と考える人に向けて、就職活動でどのように活動していくか、注意点は何か、どのような切り口で個性を高めて行けるかといった点のアドバイスをしました。
実のところ「理屈っぽさ」は誰にでもまねすることはできず、しかもそれは確実にあなたの武器となる個性の一つです。
しかし、あなたの主義主張でこの個性を使ってしまうことで、他人からあまりよく思われないといった経験があるかもしれません。
この能力は、まさに使いどころ次第で良くも悪くもなり、就職活動で正しい方向に活かし、マイナスイメージを与えるようにならないことにさえ注意できれば十分であると考えられます。
特に「理屈っぽさ」が表に出やすいのはディスカッションや面接といったリアルタイムでの行動ですので、これらは特に注意深く自分を客観視し、言葉数ではなく、言葉の質、わかりやすい言葉を意識して「対話」をすることを常に心がけるようにしてみてください。
この記事を参考に、みなさんの就職活動がより良いものになることを願っています。