他己分析とは?具体的なやり方や質問例とおすすめツールを紹介
2024/10/24更新
はじめに
自分をより深く理解するために、他己分析という方法をご存じでしょうか。
他己分析とは、他人に自分の性格や強み・弱みを聞いて、第三者の視点で自分を知ることができる方法です。
自分のことを知っているつもりでも、他人の視点から見ると新たな一面が見えてくることがあります。
この記事では、他己分析のメリットや具体的なやり方、質問例、便利なツールなどを詳しく解説します。
本記事の内容は、以下のような悩みを抱える就活生が対象です。
- 他己分析ってなに?
- わざわざ他己分析をしたほうがいいの?
- 具体的な他己分析のやり方や質問例を知りたい
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他己分析とは?
他己分析とは、他の人に自分の性格や長所、短所を聞いて、自分を客観的に理解する方法です。
自己分析と違って、他人の視点を取り入れることで、自分では気づかない特徴や行動パターンを知ることができます。
他己分析を通じて得られた意見は、自己PRや面接対策にも役立つでしょう。
自分の強みや弱みを具体的なエピソードと共に整理し、就職活動などで活用することができます。
他己分析でさらに自己理解を深められるため自分の新たな一面を発見したい人にもぴったりなメソッドです。
他己分析のメリットは?
他己分析のメリットは以下の通りです。
大きく5点のメリットを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 客観的な視点を得られる
- 新しい自分を発見できる
- 自己PRに役立つ
- 認識のズレを修正できる
- 自己理解を深められる
客観的な視点を得られる
他己分析を行うと、他の人から見た自分の姿を知ることができます。
自分自身で考える自己分析は、どうしても主観的になりがちです。
しかし、他人の意見を取り入れることで、より客観的な視点を得ることができます。
例えば、自分では「優しい」と思っていても、他の人からは「優しすぎて頼りない」と見られているかもしれません。
他己分析を通じて自分の認識と他人の評価を比較することで、自己理解が深まります。
新しい自分を発見できる
他己分析を通じて、自分では気づかなかった新しい一面を発見することがあります。
例えば、普段はあまり意識していない行動や性格が、他の人から見ると大きな長所や短所として映ることがあります。
自分では「普通」と思っていることが、他の人には「特別」と感じられることもあるのです。
新しい自分を知ることで、自己成長のきっかけをつかむことができます。
自己PRに役立つ
就職活動や面接などで自分をアピールする際、他己分析で得た情報はとても役立ちます。
自分の強みや特性を他人の意見と合わせて整理することで、より説得力のある自己PRを作ることができます。
例えば、他の人から「リーダーシップがある」と評価された場合、そのエピソードを具体的に伝えることで、採用担当者に強く印象付けることができるでしょう。
認識のズレを修正できる
他己分析を行うことで、自分の認識と他人の評価のズレを確認することができます。
自分では「こうだ」と思っていたことが、実際には異なる評価を受けていることもあるでしょう。
このズレを知っておくことで、自己改善のポイントを見つけることができます。
例えば、自分では「積極的」と思っていた行動が、他人には「押しつけがましい」と思われている場合、その点を改善することでより良い人間関係を築くことができます。
自己理解を深められる
他己分析は、自己理解を深めるための重要な手段です。
自分の性格や行動を多角的に見ることで、より正確な自己認識を持つことができます。
また、自分の強みを活かし、弱みを克服するための具体的な行動を考えることができるでしょう。
自己理解が深まると、自分に合ったキャリアやライフスタイルを選択する際にも役立ちます。
他己分析の具体的なやり方
他己分析の具体的なやり方は以下の通りです。
順を追って解説しますので、それぞれ重要なポイントを理解しておきましょう。
- 相談相手を選ぶ
- 質問を準備する
- 意見を聞く
- 結果を整理する
- 自己分析と比較する
- 結果を活用する
相談相手を選ぶ
他己分析を始めるには、まず自分のことをよく知っている人を選ぶことが大切です。
家族や友人、学校の先生、部活動の仲間など、日常生活で関わりのある人たちが良いでしょう。
彼らはあなたの性格や行動をよく観察しているため、貴重な意見をもらうことができます。
選ぶ際には、異なる場面での自分を知っている人を選ぶと、より多角的な視点を得ることができます。
質問を準備する
次に、他己分析で聞きたいことを具体的に考えます。
「私の長所や短所は何ですか?」や「どんな場面で私が輝いて見えるか?」など、具体的な質問を用意しましょう。
漠然とした質問ではなく、具体的な質問にすることで、相手も答えやすくなります。
また、就職活動や学校生活に関連する質問を用意すると、より実践的な情報を得ることができます。
意見を聞く
質問が準備できたら、選んだ人たちに意見を聞きましょう。
直接会って話すのが理想的ですが、難しい場合は電話やメールでも構いません。
意見を聞くときは、相手の話をしっかりと聞くことが大切です。
自分の意見を挟まず、相手の話に耳を傾けることで、より正確なフィードバックを得ることができます。
結果を整理する
意見を集めたら、それを整理してみましょう。
紙に書き出したり、パソコンでまとめたりして、自分の長所や短所を明確にします。
複数の人から同じ意見が出た場合、それは特に注目すべきポイントです。
整理することで、自分の特徴を客観的に理解しやすくなります。
自己分析と比較する
他己分析の結果を、自己分析の結果と比較してみましょう。
自分が思っていることと、他人の意見が一致しているかどうかを確認します。
もし違っている部分があれば、それは新たな発見です。
自己分析と他己分析を組み合わせることで、より深い自己理解が可能になります。
結果を活用する
最後に、得られた結果をどのように活用するか考えましょう。
例えば、就職活動では自己PRに活かしたり、学校生活では自分の役割を見直したりすることができます。
他己分析で得た情報をもとに、自分の強みを伸ばし、弱みを改善するための具体的な行動を考えてみましょう。
このように、他己分析は自分を客観的に理解するための有効な方法です。
自分自身をよりよく知ることで、将来の選択肢を広げることができます。
他己分析の具体的な質問例
他己分析の具体的な質問例を紹介します。
これらの質問を使うことで、他の人から見た自分の特徴や印象をより深く理解することができます。
- 私の長所は何だと思いますか?
- 私の短所は何だと思いますか?
- 初めて会ったときの印象はどうでしたか?
- 今の私の印象はどうですか?
- 私の性格を一言で表すと何ですか?
- 私が一番輝いていると感じる瞬間はどんな時ですか?
- 私が得意だと思うことは何ですか?
- 私が苦手だと思うことは何ですか?
- 私が改善した方が良い点はありますか?
- 私がリーダーシップを発揮した場面を知っていますか?
- 私がチームでどのような役割を果たしていると思いますか?
- 私に向いていると思う職業や業界は何ですか?
- 私がストレスを感じているときのサインはありますか?
- 私が他の人と違うと感じるところは何ですか?
- 私が人を助けたときのエピソードを教えてください。
- 私が人から感謝された経験はありますか?
- 私が失敗したとき、どのように対処していると思いますか?
- 私が成功したとき、どのように喜んでいると思いますか?
- 私が挑戦を楽しんでいるときの姿はどんな感じですか?
- 私が落ち込んでいるとき、どのように見えますか?
- 私が他の人を励ましたときのエピソードを教えてください。
- 私が他の人に影響を与えた経験はありますか?
このような質問を通じて、他者からのフィードバックを得ることで、自分の強みや改善点を客観的に理解することができます。
他己分析に協力してもらうのにおすすめの相手
「誰に他己分析を頼んだらいいのかわからない」と迷ってしまう人も多いかと思います。
結論として、誰に頼むかによって自分のどの側面をより深掘りできるかが変わってきます。
以下では、他己分析に協力してもらうのにおすすめの相手を解説します。
過去の自分についてよく知る親・家族
昔から自分のそばにいてくれた身近な存在であれば、過去から現在まで一貫している性格や過去と比べて変わったところを理解してくれています。
「細かいところに気が付くところは小さいころから変わらないよね」などと具体的なエピソードを軸に評価してもらえるため、話す内容にも深みが出やすいでしょう。
素の自分や長所についてよく知る恋人や友人
身内では気づけない素の自分や長所について理解しているのは、実は恋人や友人であったりします。
恋人や友人の場合は家族と違って大学のときやあそんでいるときの自分をよく知っている存在です。
学校や友人と遊んでいるときにこそ素の自分を出せていると感じている人は、恋人や友人に意見を求めてみましょう。
仕事への向き合い方についてよく知るバイトの同期
バイトの同期であれば自分の仕事に対する姿勢についてよく知っています。
就活では「意欲的に働いてくれる人材」であるかが合否を分けるポイント。
自分の仕事での顔をよく知る同期に聞くことで、業務態度や姿勢が分かりやすくなるでしょう。
他己分析の精度をより上げるためのコツ
他己分析は、ただ単に家族や友人に質問すればいいというわけではありません。
自分がどのような目的をもってこの他己分析を行っているのか、相手にも理解してもらう必要があります。
そこで以下では、他己分析の精度をより上げるためのコツを解説します。
率直な意見が欲しい旨を伝える
親しい間柄になればなるほど率直な意見を言いづらいと感じる人もいます。
しかし、正しい分析結果を得るためには相手からなるべく実直な意見をもらうことが大切です。
そのため、最初に素直な意見を出すように相手に依頼しておきましょう。
質問は具体的に深掘りしていく
質問する側が漠然とした内容では回答する相手も戸惑ってしまいます。
なるべく回答の内容をブラッシュアップするために、質問内容は具体的にしましょう。
相手から回答に対してどんどん「なぜそう思ったのか?」と繰り返し深掘りしていくことで、自分では気づけない特徴を見つけられるかもしれません。
他己分析のおすすめツール
他己分析の具体的な質問例を紹介しました。
しかし、ときには分析を依頼する相手の都合が悪く、協力してもらえない場合もあるでしょう。
そんなときは、他己分析ツールを使うのがおすすめです。
以下のツールやサービスを活用することで、効率よく他己分析を進められます。
お願い!他己分析
「お願い!他己分析」は、LINEなどのメッセージアプリを使って友人や知人に自分の長所や短所を直接尋ねることができるツールです。
このツールは、他人からの客観的な意見を簡単に集めることができ、自分の新たな一面を発見する手助けをします。
使い方はとてもシンプルで、質問を送信し、受け取った回答を基に自己分析を行います。
特に就職活動中の学生にとっては、面接や自己PRの準備に役立つ情報を得ることができるため、とても有用です。
Lognavi「適性テスト」
Lognaviの「適性テスト」は、アプリを通じて手軽に利用できるAIによる適性診断ツールです。
登録企業600社の中から相性の良い企業を見つけることができるのが特徴です。
性格特性やコミュニケーション能力など37項目を分析し、自分の強みや弱みを細かく把握できます。
累計10万人のデータを基にAIが5段階評価で相性の良い企業をレコメンドしてくれるため、就職活動中の学生にとってはとても便利なツールです。
キミスカの「タイプ別適職検査」
キミスカの「タイプ別適職検査」は、自分の適職タイプを知るだけでなく、どのような状況でストレスを感じやすいかを理解するためのツールです。
ストレス耐性や適職に関する詳細なレポートを提供し、具体的なアドバイスも含まれています。
アドバイスにより、自分に適した職場環境や業種を見つけやすくなるでしょう。
ストレス管理と適職探しの両面で役立つため、キャリア選択において重要な情報を得ることができます。
OfferBoxの「AnalyzeU+」
OfferBoxの「AnalyzeU+」は、職種適性や社会人基礎力をグラフで可視化する自己分析ツールです。
結果が視覚的に理解しやすいグラフ形式で表示されるため、自分の特徴を一目で把握できます。
企業からのスカウト機能も提供しており、就職活動を効率的に進めるための強力なサポートとなります。
自分の適性を理解して的確なキャリアプランを描くために、とても便利なツールです。
キャリアパークの「My Analytics」
キャリアパークの「My Analytics」は、性格の傾向を詳細に分析し、適したキャリアを見つけるためのツールです。
個人の性格特性を16タイプから明らかにし、それに基づいて適職やキャリアの方向性を判定します。
結果は詳細なレポート形式で提供され、具体的なキャリアアドバイスも含まれています。
自分の強みや弱みを明確にし、効果的な自己PRや面接対策を行うために活用しましょう。
ジョブカフェの他己分析サービス
ジョブカフェはツールではなく、都道府県が主体的に設置する、若者の就労支援を行う施設です。
ここではキャリアカウンセリングの一環として他人の視点を取り入れることができます。
専門家のアドバイスを受けながら、他人からのフィードバックを活用し、自己分析を深めるサポートをしてくれます。
他己分析を頼まれたときは?
続いて、他己分析を頼まれたときの対応方法について説明します。
まず、他己分析を頼まれた際には、正直で具体的なフィードバックを提供することが重要です。
相手が自分の長所や短所、性格を知りたいという意図を理解し、できるだけ具体的なエピソードや事例を交えて意見を伝えると良いでしょう。
例えば、「あなたはチームでの協力が得意で、以前のプロジェクトでも皆をまとめて成功に導いていましたね」といった具体的な事例を挙げると、相手は自分の特徴をより明確に理解できます。
次に、質問に対しては、できるだけ客観的な視点で答えるよう心掛けましょう。
主観的な意見に偏らないようにし、他の人も同様に感じているであろう点を強調します。
これにより、相手はより信頼性のあるフィードバックを受け取ることができます。
また、相手にとって役立つフィードバックを提供するために、ポジティブな点と改善が必要な点の両方をバランスよく伝えることが大切です。
ポジティブなフィードバックは相手の自信を高め、改善点は成長の機会を提供します。
例えば、「あなたのコミュニケーション能力は素晴らしいですが、時には意見を強く主張しすぎることがあるかもしれません」といった形で伝えると良いでしょう。
最後に、フィードバックを提供する際には、相手がリラックスできる環境で行うことが望ましいです。
これにより、相手はフィードバックを受け入れやすくなり、より効果的な他己分析が可能になります。
他己分析を頼まれたときについては、以下の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
他己分析に関するよくある質問
最後に他己分析に関するよくある質問をまとめたので、ここでの内容をふまえて他己分析に関する不安や疑問を解消しておきましょう。
他己分析はやっても無駄?
今まで解説してきた通りのポイントをおさえれば、他己分析は就活を成功させるための効果的なメソッドと言えます。
ただし他己分析はあくまで自己分析のサポートをするための方法のひとつです。
導き出された内容が絶対ではないので、自己分析とのすり合わせを忘れずに行いましょう。
他己分析はいつからやるべき?
他者からの評価に惑わされず適切かつ適正な評価をくだすためにも、自己分析をある程度進めてから他己分析をするのが望ましいです。
自己分析の跡で他己分析を実践すれば、自分と他者との評価比較がしやすいでしょう。
さいごに
他己分析とは、他の人の視点を通じて自分自身を理解するための手法です。
自己分析は自分の内面を探る作業ですが、他己分析では他人の意見を取り入れることで、より客観的かつ多角的な観点から自分を見つめ直せます。
自分では気づかない長所や短所、行動パターンを知ることができるため、自分を知るためのツールとして積極的に実践してみてください。
家族や友人など、普段のあなたをよく知る人たちに自分のことを聞いてみると、自分の新たな側面に気づけるかもしれませんよ。
就活を成功させるためにはまず己をよく知ること。
そのための一環として、ぜひ他己分析も手法のひとつとして取り入れてみてくださいね。