イノテックのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/4/20更新
はじめに
イノテックは、1987年より創業の半導体設計用(EDA)ソフトウェアの販売を中心に自社製テストシステムや組込みボードの開発販売をおこなう企業です。
エレクトロニクスの技術ノウハウによって、顧客が抱える課題の解決をサポートする役目を担ってきています。
対象となるものは幅広く、自動車を中心に社会インフラにも関わる重要な部分にも着手しています。
最近では、ダイバーシティについて関心が高まり、まずは自社が手本となるように新卒採用や社内体制も整えつつあるようです。
本記事では、イノテックへの新卒内定を志望する就活生を対象にしたエントリーシート作成上の対策方法を解説していきます。
イノテックの業務に興味のある就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
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【イノテック】の概要
出典元
イノテック株式会社は、神奈川県横浜市港北区を拠点とする企業です。
1987年より創業し、EDAソフトウェアやアイティアクセスのクラウド決済システムといった最新のテクノロジー開発に従事しています。
半導体設計ツールやテスターを主力にしつつ、産業用組込ボードの開発、ノイズ解析ツールなどを製造販売する事業を展開中です。
ほぼBtoB企業という見解をしておくことが望ましいでしょう。
そのため、精密機械の製造業分野として技術力を重視し、新卒採用についてもそれに準じた理解がある人材を求めています。
会社の経営理念は、公式ホームページに掲載され、以下のような内容です。
- 先端技術に挑戦し続ける「パイオニア」になるという志を忘れず、
- エレクトロニクス・ビジネスを通じて、人々の生活を豊かで快適なものにし、
- 「未来社会に貢献」していく
未来や社会へ貢献できる技術力と人間性を備えた企業であり続ける、そのような基本事項を忠実に貫いていこうとしています。
顧客が求める課題解決と製品開発のために、常に新しい創造に挑戦し続けています。
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【イノテック】の採用難易度
イノテックの採用難易度や偏差値は、一般企業の標準と比較してやや高めなレベルと考えられます。
国公立、六大学、MARCHも含め幅広く全国から採用者を募っています。
そのため、学歴フィルター自体は存在しませんが、採用枠が毎年少ない傾向です。
平均すると各職種合わせてみても、わずか10名前後で通しています。
少ない枠を目掛けて応募者が殺到するといった図式が成り立っている現状です。
技術畑の職人気質なところから、ホワイト企業へと成長しつつある渦中にいます。
選考フローとしては、エントリーシート、説明会、適性検査、複数回の面接の順序で実施されます。
適性検査は独自のWEB試験が予測され、内容は国語と数学中心です。
面接詳細は非公開ですが、概ね、志望動機、自己PRなどの質問が頻繁に見受けられます。
また、自分の弱みをあえて聞く質問も用意する可能性があるでしょう。
過去の新卒採用者
2023年:6名
2022年:5名
2021年:5名
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【イノテック】の採用大学
イノテックの採用大学についての学歴フィルターは存在しません。
マイナビ2025の調べでは、以下のような大学から採用しているようです。
<採用大学>
北海道大学、会津大学、東北大学、青山学院大学、学習院女子大学、慶應義塾大学、國學院大学、東京大学、東京工科大学、東京工業大学、東京電機大学、東京理科大学、東洋大学、日本大学、一橋大学、文教大学、法政大学、武蔵大学、明治大学、明治学院大学、神戸大学、九州大学 |
国公立・早慶上智、MARCHなどの上位校から、全国のあらゆる大学まで採用実績があります。
文系理系の隔たりはなく、技術職志望については大学院卒も受け入れています。
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【イノテック】が求める人物像とは?
イノテックが求める人材像とは、すでに公式ホームページにて公開中です。
そこには、人材育成への取り組み方法として、多様化する時代のニーズに対応できるよう、組織のシステムやスタッフ各々が、常に新しいチャレンジをする旨が描かれています。
イノテックの「期待する人材像」は、以下の通りの内容です。
- 新規ビジネス開拓等、失敗を恐れず自ら進んで新しいことに取り組む意欲のある人
- 高い専門知識・能力をベースに、グローバルな視点を持ち、臆することなく海外展開できる人
- 将来の見通しや具体策を明示し、決断、実行できる人
- 当事者意識/自覚、責任意識を持ち、逃げずに前向きにやり遂げる人
- リーダーシップを持ち、チームで協力しながら目標を達成できる人
- 相手の立場を理解し、謙虚さ・真摯さ・他者(社)への敬意を示し、良好な関係を築ける人
- 成長意欲、自分の意見・意思を持ち、上司・顧客を問わず、臆せずに進言・提言できる人
製品ビジネスからソリューションビジネスへの移行
単に顧客が臨む新しい製品開発を続けるだけの事業では、さまざまな動きを見せる社会に対応するのが難しいと考えています。
まずは、顧客が現在どのような課題や問題を抱えているのかを知り、分析して、適切な商品サービスを提供しながら信頼を得ていく企業への移行です。
そのためにも、求める人材にはホスピタリティや社会貢献への関心を期待しています。
国内ビジネスからグローバルビジネスへの展開
顧客シェアを国内にだけ向けるのではなく、海外へと進出していく体制を整えていこうとしています。
新卒採用についても、世界的な視野でものごとを捉える人材であることが優先です。
半導体市場から最終製品市場への拡張
半導体は精密機械製品の一部分として存在し、それだけで市場があるほど成長しています。
しかし、素材の価格高騰などの問題も最近騒がれてきました。
今までの自社のノウハウを生かしながら、最終製品としての目玉商品の開発と運用を目指したいと考えています。
広い視野だけではなく、深い洞察力を持ってチャレンジできる人材が必要です。
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採用方向性の違いは?
イノテックでの新卒採用は、以下の3職種の職種で区分されます。
学歴フィルターはなく、学部や性別、国籍も不問です。
ただし、職種の特色上から、理系学部向きと文系学部向きを考慮した上で判断したほうがよいでしょう。
- 総合職技術
- 総合職営業
- 総合職コーポレート
総合職職技術
総合職技術は、大きく「開発」「FAE」に区分されています。
開発業務では、顧客の課題と要望に準じた製品の設計・開発をおこないます。
そのため、最終アプリケーションなどへの幅広い技術知識、顧客とのコミュニケーション能力などが問われる業務です。
FAEは、「Field Application Engineer」の略称とされ、営業と同行しながらの製品プレゼンテーションや開発サポート、顧客の求める製品の解析、海外の開発メーカーへの技術開発依頼などをおこないます。。
総合職営業
総合営業は、一般企業と同様に顧客への営業アプローチを行います。
主に半導体メーカー・電器メーカーを中心としつつも、OA機器・車載メーカーなどへの幅広い営業活動も展開する業務です。
顧客にとっては、問題解決コンサルタントといった立場で向き合うことになるでしょう。
総合職コーポレート
総合職コーポレートは、どのような企業でも不可欠となるバックオフィス的役割を果たす部署です。
例えば、新卒やキャリア採用での運営や教育、社内人事計画の立案、資金運用・調達・管理、IR業務、四半期毎および通期での決算業務、貿易業務の管理、各種契約書の管理、社内システムの構築・運用・管理といった総務や庶務に関する業務を広くおこなっています。
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ESで企業がチェックしているポイント
イノテックでのエントリーシートは、一般的な志望動機を中心に、将来的ビジョンを説明できるような対策が理想といえるでしょう。
特別にひねった質問を投げかけるようなことはないと考えられますが、基本的なES対策は必須であろうと認識しておくことです。
では、さらに具体的に内容を解説をしていきましょう。
志望する部署で何をおこないたいか
イノテックのエントリーシートの質問で、「希望する職種についてから何をしたいか」といったものがありました。
目標やテーマがあって、その達成をしたい理由を知りたがっています。
どのような企業でもこのような質問をするものと考えれば、イノテックも例外ではないということになるでしょう。
言われたことに従う社員ではなく、価値の創造をしてくれそうな可能性のある人材を求めています。
まずは、自分がなぜイノテックでなければならないのかを精査しておくことです。
自分の弱みを聞く
イノテックのエントリーシートの質問には、一般的企業とはやや違う変わった内容もあります。
それは、あえて自分の弱みを聞く点です。
普通であれば、自分の強みが何かを優先的に質問するものですが、イノテックは強みについてはあえて聞ききません。
その理由については一切公表していませんが、おそらく、人に言えないような内容を聞かれても、いかにしてそのピンチを切り抜けられるのかを判断しているものと考えられます。
イノテックの業務は、顧客の課題や問題の解決サポートが中心です。
常に問題点と向き合いながら解決の糸口を探していくことになるでしょう。
そのための強いマインドを心得ている人物であるかを判断していると思われます。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
イノテックは半導体関連の製造メーカーとして安定した企業です。
しかし、毎年の募集人員は10名にも満たない現状が続いています。
あまり多くの人材を採用せず、少数精鋭で成立させることをモットーにしているようです。
そのため、内定獲得は厳しい部分も想定しておかなければならないでしょう。
エントリーシートに関する位置づけは、基本的な質問を投げかけながら、状況を判断して対処できる人物なのかを見ています。
イノテックでのエントリーシートでの主旨として、以下の2つの質問が考えられるでしょう。
志望動機
志望動機については、イノテックに限らずどのような企業でも質問してきます。
理由がどこにあって志望したのかを、しっかり準備をしておくのが一般的です。
間違いなく、自社を選択する理由はなぜなのかを知りたがっています。
まずは、自分が精密機械のメーカーへの就職を希望する理由について考えなくてはなりません。
多く存在する製造メーカーの中で、イノテックを候補にあげておきたい理由を、面接官が納得できるレベルに仕上げておくようにしましょう。
ポイントとしては、業界および企業の方針や理念に感銘できているのかを確かめておくことです。
業界分析、自己分析をおこなった結果、イノテックへ本当に入社したいのかを考え抜いてみてください。
自分の弱さも説得力があるのか
イノテックのエントリーシートの場合、やや変わったところで「弱い自分」をアピールさせる場合があります。
普通は、自分のよい側面や得意なことをアピールするほうが、相手に伝わりそうなものです。
ところがイノテックは、そうではありません。
エントリーシートの基本は、企業や業界を深く理解した上で応募しているかが重視されます。
仮に「大企業で安定していそう」「人気企業だから」といった安易な理由で応募するのではなく、その企業や業界を十分に研究し目指したいと考えていなくてはなりません。
シンプルに言い換えれば、正直に話せる人材が必要でもあります。
自分の弱い面も正直に話して納得させられるほど、プレゼンテーション力があるかが問われていると判断できます。
過去のESの質問内容と記載例
ここでは、イノテックの採用選考にて、エントリーシートでの質問内容について解説します。
イノテックの質問事項は毎年類似した質問傾向です。
各職種ごとに質問事項を変えているかどうかは非公開となっていて、かつ口コミ情報もほとんどないため明確にはわかりません。
ただ、いくつか過去のエントリーシート上での質問事例がありましたので、以下で紹介しておきます。
共通質問
・自分の弱みを教えて下さい。(300文字前後)
回答例
私の弱みは、常に状況の変化への対応が悪く、調子の波が激しい点です。学生時代にはサッカー部に所属していました。ある試合での出来事で、せっかくのチャンスをパスのミスで落としてしまった経験があります。 そのミスを切り替えられないまま、その日の試合を終えてしまい、惨敗に終わったことがありました。原因は明らかで、敵チームの圧倒的な存在感に迷いが生じて、感情が高ぶってしまったからです。この日のミスは今でも忘れられず、逆に克服するための糧として自覚するようになりました。 |
ポイント
イノテックで最もポピュラーな質問とされているのが、自分の弱い点を説明させるというものです。
実際の質問の意図がどこにあるのかは非公開なのでわかりません。
ただ、限られた範囲内で、どの程度のところまで思い出したくないエピソードでも回答してくれるのか、応募者のメンタル面の強さを知ろうとしていると判断できます。
イノテックのエントリーシート対策では、必ずこの質問があるものと捉えておきましょう。
・会社に入ってやりたいことはなんでしょうか。(400字)
回答例
私は御社の中核を担えるような、責任のあるポジションで働きたいと考えています。理由は、御社の業務そのものが、世の中の推進力を生み出しているフィールドだと考えたからです。 半導体を始めとする電子機器の生産に不可欠なソフトウェアや基盤を販売する業務なので、電子機器業界の心臓部を支えていることになるでしょう。 技術商社として学べる知識や技術・ノウハウを吸収し、多方面の課題を解決できる実力をつけたいと考えています。 |
ポイント
自分の入社後のビジョンをしっかりと捉えているかどうかを判断しようとしています。企業の中に埋没して同化されていくのではなく、自らも考えて課題解決をしたいという前向きな意識をアピールしている内容です。
このような未来像を質問事項として聞くのは、その人物が活躍している図式や絵を想像できるかどうかにかかっています。
実現できるかどうかは別としても、現段階で明るい見通しを期待できる人材と出会いたいと考えるのは当然なことでしょう。
・自分の強みについて教えてください(300文字前後)
回答例
私の強みは、それまでの記録を破るような挑戦をする心です。子供の頃から、近所のリーダー的存在と思われ続けてきた環境でした。そのため、野球チームなどに入ると必ずキャプテンに任命されています。ある日、初出場した大会で歴史を塗り替えました。初出場で初優勝にまで登り詰めた経験があり、以降、自分の中には、周囲を奮い立たせる気持ちの強さと、感覚を研ぎ澄ます冷静さを備えていると理解したのです。何よりも、常識に捉われないで、未経験でもチャレンジしていく精神面の強さでは、誰にも負けないつもりでいます。 |
ポイント
イノテックの場合、自分の弱さを質問にするケースのほうが目立ちますが、強みについても質問する場合があります。
自分らしさをしっかりと持っている人材なのかを確認している質問です。
個人としての精神の強さをチームへと伝染させることができる、存在感のある人物として高い評価を得ることになるでしょう。
イノテックのような最先端の企業にとっても、とても魅力を感じさせる典型的な事例です。
まとめ
イノテックは、半導体製品の製造に必要なパーツなどにも関わる企業です。
技術力の高さとともに、課題解決のためのコンサルティング能力も問われます。
一般的な消費者と直接関わる業務ではありませんが、暮らしを支える精密機器の基盤となる部分に特化している重要な役割を果たす業務です。
常に最先端技術に注目しながら、斬新なアイデアや発見などが問われ続けていきます。
経営理念もシンプルです。
- 未来社会に貢献する
- 不可欠な存在になる
- 問題を解決する
- パイオニアになる
- 誇りの持てる会社を実現する
エレクトロニクスビジネスにより、消費者の豊かで快適な暮らしを支え、未来社会に貢献しながら、業界の技術の進歩に寄与し、不可欠な存在になることを第一優先としています。
その上で、生じた問題の解決にあたり、顧客満足を高めながらパイオニアとして創造力を発揮し、社会実現を目指している企業です。
エントリーシートの作成では、正直に自分をアピールしつつ状況を打破できる側面を見せることが大切でしょう。
採用枠がかなり狭くて競争倍率が高い企業ですが、ぜひ、内定獲得に向けて参考にしてみてください。