竹本油脂のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/4/20更新
はじめに
竹本油脂は、1725年より菜種・綿実から搾油した燈明油製造からスタートした企業です。
とくに、特性の胡麻油には定評があり、調理用油のメーカーとして長年事業を展開してきました。
胡麻油の製造過程の中で、界面活性剤の製造にも着手し始め、現在では、各種化学品の生産をメインにしています。
時流に乗りながら、化学繊維、土木建築、半導体、合成樹脂などの製造に欠かせない原材料の製造へとシフトしてきました。
事業活動では、資源の有効利用や地球環境保全への関心度が高く、環境に与える影響をいかにして最小限にとどめながら自然と調和を得る製品開発ができるのかを追求しています。
本記事では、竹本油脂への就職を志望する就活生を対象に、エントリーシートの作成上でチェックしておきたい対策方法を解説していきます。
興味のある就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
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【竹本油脂】の概要
出典ページ
竹本油脂株式会社の歴史は古く、1725年より菜種・綿実油の搾油業へと遡ります。
当初は、特性の胡麻油や天ぷら油といった食品製造からスタートした企業です。
ごま油の製造は今日も続いていますが、近年では、胡麻油の油脂から発生する界面活性剤の開発をきっかけにスペシャリティ・ケミカルの研究開発型企業として、世界に向けて事業展開しています。
中でも繊維化学品の分野は、世界的なトップシェアを誇り、高い評価を得ている製品です。
会社の経営理念は、公式ホームページ「企業倫理憲章」として掲載され、「コンプライアンスと企業の社会的責任を常に考え、社会の持続的発展に貢献できるよう行動する」と称えています。
スローガンとして以下のようにホームページで公開中です。
継続的な改善を進め、環境負荷の低減に努める
環境保持・情報公開・社会貢献など、世界的にも共通な基本事項に忠実に対応している企業です。
長い歴史と時代の重さを感じながらも、いつでも顧客が求める製品の開発と提供、変化への敏感な対応によって、新しい事業に挑戦し続けています。
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【竹本油脂】の採用難易度
竹本油脂の採用難易度や偏差値は、一般企業の標準と比較しても高めなレベルと考えてよいでしょう。
地元の愛知県周辺の国公立を中心にしながら、東京理科大や東北大学、北海道大学からの採用者を多く募っています。
学歴フィルター自体は存在しない様子ですが、あきらかに理数系学部や大学の出身者が有利です。
採用枠も毎年少なめで、修士卒が優先的に考慮されています。
そのため、応募者が殺到すると予想できるでしょう。
竹本油脂は、地方のホワイト企業の一つとしても位置づけされている企業です。
選考フローとしては、エントリーシート、適性検査、複数回の面接の順序で実施されます。
適性検査では、化学に関するテスト問題が出題されたケースもあるようです。
面接などの詳細は非公開ですが、概ね、志望動機、研究テーマについての質問が頻繁に見受けられます。
ほぼ毎年一貫性があって類似した質問をする傾向です。
新卒採用数は、通常10名前後と予想されるでしょう。
化学品 研究開発総合職
*院了
2022年:7名
2023年:8名
2024年:9名
化学品 研究開発補助職、一般事務職
2022年:2名
2023年:2名
2024年:1名
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【竹本油脂】の採用大学
竹本油脂の採用大学についての学歴フィルターは存在しません。
ただし、地元の愛知県周辺の国公立を中心に、全国の理数系学部および大学からの採用が中心です。
しかも、学部卒ではなく修士卒から優先的に内定を出す方針だと思われます。
<採用大学>
愛知大学、愛知教育大学、愛知県立大学、愛知淑徳大学、石川県立大学、京都大学、岐阜大学、静岡大学、信州大学、中京大学、中部大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、豊橋技術科学大学、名古屋大学、名古屋工業大学、名古屋市立大学、南山大学、北海道大学、三重大学、名城大学、山形大学、山口大学 |
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【竹本油脂】が求める人物像とは?
竹本油脂が求める人物像は、公式ホームページのFAQの欄で公開しています。
基本的には、伝統を育みつつも革新的アイデアの持ち主が好まれているようです。
大きく以下のような2通りの内容になっています。
何事にも興味と好奇心を持って自ら取り組む人
竹本油脂は老舗ブランドとして、食品用胡麻油の製造からスタートしました。
しかし、その製造過程において発生する油脂から界面活性剤としての活用ができることを発見し、今日ではメインの事業となっています。
当時、社内の誰かが新しい可能性に気づいたことにより、大きな変革をもたらしたわけです。
定番を守ることも大切ですが、新たな気づきを受け入れるゆとりがあったからこそなし得た成果といえるでしょう。
当たり前のことを機械的にこなしていくのではなく、好奇心と興味を抱きながら、常に改革する精神を持つことが重要です。
過去の研究テーマをよく質問するのは、応募者がどのような気づきを持ってアイデアを生かしてきたかに注目しているからでしょう。
自由度の高さを保ちながらも関係する方々と協力し尊重できる人
新しいアイデアを具体的にするためには、単独行動だけでは成立しません。
企業である以上は、自分の周囲の関係者とともにチームで動くことが前提です。
自由に振る舞えるのは、周りの人々の助けがあるからという自覚が必要でしょう。
常にコミュニケーションを取りながら、協調性を持っている人材を採用したいと考えています。
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採用方向性の違いは?
竹本油脂で実施されている新卒採用は、以下の2職種に分類できます。
いずれにしても、理系学部の人材のみを採用する方針です。
また、修士卒を中心に考えているため、学部卒の募集枠はかなり狭き門となるでしょう。
- 化学品 研究開発総合職
- 化学品 研究開発補助職、一般事務職
化学品 研究開発総合職
スペシャリティケミカルの各事業分野にて、技術開発、製品開発を担当しているのが研究開発総合職です。
竹本油脂の心臓部とされる部署で、顧からの課題と要望を把握し、課題解決のための研究開発、試作提案から実際の製品化まで携わります。
募集枠は、理数系大学院の修士卒のみが対象です。
化学品 研究開発補助職、一般事務職
スペシャリティケミカルの各事業分野にて、研究開発の補助的役割を担うのが研究開発補助職です。
試作された製品についての検査と分析・評価をメインにおこないます。
また、一般事務職では、化学品販売に関する仕様書、資料作成サポート、商品の受発注、請求書・伝票の作成などを業務とする部署です。
募集枠は、理数系大学及び学部卒のみとなります。
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ESで企業がチェックしているポイント
竹本油脂でのエントリーシートでは、一般的な志望動機の他に、学生時代の研究テーマについて深堀りする質問が目立っています。
やはり研究職をメインに考える企業であることから、学生の化学に対する意気込みと実力を知ろうとする傾向です。
では、さらに具体的に内容を解説をしていきましょう。
どのような研究テーマを追っていたのか
竹本油脂の求める人材像は、自由度が高く好奇心旺盛な就活生です。
目標やテーマを絞って、達成させるために地道に取り組む姿勢はもちろんですが、斬新なアイデアを試す行動力などにも注目しています。
ただ言われたことに従っていくだけではなく、世の中が驚く発想から価値創造をしてくれそうな可能性のある人材を求める傾向です。
まずは、研究開発へ真摯に取り組める技量があるのかが問われるでしょう。
プレゼン能力を知りたがっている
竹本油脂のエントリーシートの質問は、志望動機とともに過去のエピソードについて聞くものが目立っています。
今までの自分の経験を、特定のキーワードを用いて解説するといった質問を頻繁にしているのも特徴です。
エピソードの経緯や成果を評価するというより、1つのテーマを論理的に解説できるスキルを持っているかを知ろうとしています。
新しいアイデアを発案したら、それをいかにして周囲に納得できるように説明できるのか、プレゼンテーションスキルをさり気なく確認しているようです。
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エントリーシートの位置付け、及び対策方法
竹本油脂は老舗化学メーカーとして安定した人気があります。
しかし、毎年の募集人員は10名足らずで、修士卒が優先的に採用されていく流れです。
内定を勝ち取ることは、かなり熾烈な状態を自覚する必要があります。
エントリーシートに関する位置づけは、いかにも理系学部生に向けた質問が投げかけられるものと判断しておく必要があります。
竹本油脂でのエントリーシートで聞かれる主な内容は、以下の2つと考えられるでしょう。
志望動機
志望動機は、必ずどのような企業でも質問してきます。
どのような理由があって志望したのかを、あらかじめ準備をしておくのが一般的です。
竹本油脂のエントリーシートについても変わりはありません。
間違いなく、自社を選んでくれた理由がどこにあるのかを知りたがっています。
その前にチェックしてほしいのは、化学メーカーへの就職を希望する理由についてです。
多数が存在する化学品加工メーカーの中で、なぜ竹本油脂を候補にあげたのかは、面接官が納得できるレベルに仕上げておくようにしましょう。
ポイントは、業界および企業の理解を深めておくことです。
業界分析、自己分析は必須となります。
どのような研究テーマだったのか
竹本油脂のエントリーシートの場合、この質問も高い頻度で聞かれます。
学部生・大学院生時代の自分が取り組んだ研究テーマについての詳細です。
過去のエピソードについて理路整然とした形式に則って説明できるスキルを判断しています。
研究開発職およびそこに付随した補助となるため、仮説と実証を繰り返しながら新しい商品開発をしていくことになるでしょう。
そのため、企業側としては、理系ならではの思考に合致する人材を求めています。
おそらく就活生の研究テーマそのものには関心はないはずです。
関心を持っているのは、当人の論理的思考や発言力、説得力のほうといえるでしょう。
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過去のESの質問内容と記載例
ここでは、竹本油脂の採用選考にて、エントリーシートでの質問内容について解説します。
エントリーシートでの質問事項は大筋が決まっているようで、毎年類似した質問を繰り返している傾向です。
研究職を目指す人材を中心に求めているので、過去の研究内容は必ず質問事項の中にあると思ったほうがよいでしょう。
内定獲得に向けて、自分の過去のエピソードに関する対策をしておくことが望ましいです。
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共通質問
・これまでの人生を振り返り、何か課題に取り組んだ経験を「課題」「挑戦」「努力」「成長」の4つのキーワードを使って教えて下さい。(300文字前後)
回答例
中学時代の私は、自分にまったく自信がない子供でした。運動も得意ではなかったにも関わらず、友達のほとんどが入部していることから、バスケットボール部に入部したのです。きっとこれが、私の人生へ影響を与えた初めての挑戦だったのだろうと、振り返ると想うのです。入部したばかりの新入生にとっては、毎日が課題だらけで、日が暮れるまでランニングばかりさせられていたことを覚えています。一体いつになったらボールを触らせてくれるのかと、半信半疑なまま時が過ぎていきました。でも、その地道な努力の成果があり、2年へ進級した矢先にレギュラーポジションを獲得したのです。いつの間にか、自分は成長していたのだと実感しました。 |
ポイント
実体験でのエピソードを4つにキーワードで解説するという質問は、竹本油脂では頻繁におこなわれています。
限られた範囲内でルールに従いながら、どの程度まで説得力があるエピソードを回答してくれるのか、その論理的思考のセンスを伺っています。
竹本油脂のエントリーシート対策として、必ずこの質問の対策を考えておきましょう。
・長所・短所を教えてください。(400字)
回答例
私の長所は、問題や課題の解決力の高さです。目標達成のためには常に課題に気づき、その分析のためにあらゆる視点からアプローチし続ける意識をしています。試行・実行のためには、努力量を増やす必要性とともに、いかにして無駄な部分を切り捨てるのかが重要だと分かりました。まずは冷静に、客観的にものごとを捉える習慣を持つことも大切です。また、私の短所は、猜疑心が強い点があります。これは長所とも関係があり、課題を常に疑いながら正解を突き止める意識からくるものだと判断できるでしょう。どうしても初めてのことは疑ってかかるのが、周囲の人々から見ると猜疑心が強いと思われているようです。 |
ポイント
エントリーシート上での質問である以上は、自分の長所や短所が、企業にとって同意化されていくのかを予測しながら考えておく必要があるでしょう。
正直なところ、応募者の長所や短所に関してはどうでもいいことです。
それでもあえて質問事項として聞くのは、自分を客観的に判断しながら、企業や社会に貢献できる人材として、素質が備わっていそうかを知りたがっているからでしょう。
自分こそがその企業に必要な人材であると、自信を持ってアピールしてみましょう。
研究開発総合職
・学生時代の研究テーマについてお聞かせください。(300文字前後)
回答例
私の学生時代の研究テーマは、二酸化炭素の研究をしてきました。もし、環境中に排出された場合、二酸化炭素がどのような経路を辿るかについて、詳しくおっていく内容です。いつ、どのような状態になれば、空気中に散った二酸化炭素が無害になるのか、その際の必要条件などを調べてきました。御社が、胡麻油製造の過程で、界面活性剤の要素を発見したのと同じように、これからの研究で世の中が驚くような発見ができれば幸いです。 |
ポイント
研究テーマについての質問も、竹本油脂ではポピュラーです。
これも必ずといってよいほど聞かれるものと考えておきましょう。
研究テーマが企業の事業にマッチするかどうかよりも、一つのテーマをじっくりと追求できる人材かどうかを判断していると思われます。
学生時代の研究テーマを通じて得た成果と失敗も話の中に盛り込んで、興味深いエピソードにすることが望ましいです。
研究開発補助職、一般事務職
・これまでに、誰かと何かを成し遂げた経験について(300文字前後)
回答例
大学1年生の秋ごろでした、所属していた薬学部すべての学科から募った15人のチームで、これから1年をかけて、薬草の成長を見守る実習をしたことがありました。ただし、規定の方法でおこなうのではなく、自分たちの個性を発揮した飼育方法を見出すというのがテーマとなり、あらゆる案を出し合いながら考案しました。それは、培養土や自然の土を使わずに、木片や段ボールを使った飼育です。何度も失敗を重ねましたが、見事に1年後には花を咲かせ実を結び、種の収穫もできたのです。成功の秘訣は、役割分担しながら実直にやり続ける根気よさ似合ったと思っています。チーム15人が一丸となって結果を出せたことはうれしかったです。 |
ポイント
自分らしい専門スキルとそれを生かすチャレンジです。
しかも、単独ではなくチームが協調性を発揮して成果を出したところがポイントになるでしょう。
竹本油脂の企業理念とも合致する部分が多く、典型的な事例となるような内容です。
参照ページ
まとめ
竹本油脂は、徳川吉宗が征夷大将軍だった江戸幕府の時代から続いている、かなり歴史的な地方企業といえるでしょう。
そのため、胡麻油製造過程についての膨大な知識と経験があります。
伝統を継承しつつも、斬新なアイデアと発見、気づきによって社会へとアピールしている企業です。
現在では、日本国内に限らず中国、台湾、インド、アメリカなどにも関連会社が設立されているグローバルな側面もあります。
- 研究者自らが一気通貫して製品の企画・研究・生産に携わる「ワンストップ体制」
多様化し複雑になりつつある社会において、伝統的ブランドとして一貫したポリシーがあり、すべて自社の中で事業が成立しているのも特徴です。
エントリーシートの作成では、良い意味で既成概念を破るような人材でありつつも、周囲との協調性も大切にしている側面をアピールすることが大切でしょう。
採用枠はかなり狭く、競争倍率が高いかもしれませんが、ぜひ、竹本油脂の内定獲得に向けて参考にしてみてください。